黄金の風

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
黄金の風
ジャンル バトル・アドベンチャー
漫画:ジョジョの奇妙な冒険 Parte5
黄金の風
作者 荒木飛呂彦
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表期間 1995年52号 - 1999年17号
巻数 単行本 全17巻(47 - 63巻)
文庫版 全10巻(30 - 39巻)
話数 全155話
テンプレート - ノート

ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』(ジョジョのきみょうなぼうけん おうごんのかぜ、LE BIZZARRE AVVENTURE DI GIOGIO Parte5 VENTO AUREO)は、荒木飛呂彦漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart5(Parte5、第5部)のサブタイトル。スタンド(幽波紋)シリーズ第3弾。

『黄金の風』は後年に付けられた副題で、連載当時の副題は「第5部 ジョルノ・ジョバァーナ【黄金なる遺産】」となっていた。なお、英語圏での副題は『Golden wind』として発表されている。以下、本項では第5部の概要について詳述する。

概要[編集]

ジャンプ・コミックス単行本47巻 - 63巻に収録。なお、『ジョジョの奇妙な冒険』としての単行本刊行は63巻で一旦リセットし、次作『ストーンオーシャン』以降はシリーズ毎に単行本が刊行されるようになる。

舞台は2001年イタリアDIOの息子「ジョルノ・ジョバァーナ」(ジョジョ)が、ギャング「パッショーネ」で憧れのギャングスターへと登りつめて行く姿と、彼の仲間との逃避行を描いた群像劇。ギャングの抗争ゆえにバトルは激しく、登場人物は前部までのように「再起不能」で終わらず、死ぬまで・殺すまで戦う。

Part4の2年後であり、冒頭で広瀬康一空条承太郎に仕事を依頼されてイタリアを訪れ、矢やスタンド現象を体験するという形で前シリーズから繋がっている。康一と承太郎はフェードアウトし、主人公の父親であるDIOも回想シーンや肖像写真で登場するのみで、以後のストーリー展開には影響しない。終盤ではPart3からジャン=ピエール・ポルナレフが再登場する。

この部では「ジョジョ」「JOJO」が「GIOGIO」と表記され、さらに主人公が「ジョジョ」の名で呼ばれたシーンが無い。作者はイタリア語外来語以外に「J」の用法がないためとしている。イタリアで発売されている翻訳版タイトルは「Le bizzarre avventure di JoJo」となり、ジョジョを外来語扱いで「JoJo」にしている。またテレビアニメ版でも他部同様「JOJO」としている他、副題も英語の「Golden wind」が使用されている。

あらすじ[編集]

イタリアのネアポリスに住む少年ジョルノ・ジョバァーナは、ジョースター家の宿敵・DIOの血を継ぐ息子であった。周囲から迫害され、悲惨な少年時代を送っていたジョルノだったが、名前も知らない一人のギャングとの出会いによって「ギャングスター」になるという夢を抱くようになる。

西暦2001年。15歳に成長したジョルノは、ある日イタリアの裏社会を牛耳るギャング組織「パッショーネ」とトラブルになり、パッショーネの一員であるスタンド使い・ブローノ・ブチャラティに襲撃される。自身のスタンド「ゴールド・エクスペリエンス」で戦いを制したジョルノは、ブチャラティに「パッショーネのボスを倒し、組織を乗っ取る」という自らの野望を告白し、その想いに共鳴したブチャラティはジョルノを自身のチームに引き入れる。そこでジョルノはブチャラティチームの仲間たちと信頼関係を築いていく。

その後、組織の「ボス」に近づくために、パッショーネの幹部へと昇格したブチャラティだったが、そのボスから直々にボスの隠し子である少女・トリッシュ・ウナの護衛任務が命じられる。トリッシュは組織を裏切った「暗殺チーム」に狙われており、ジョルノたちはトリッシュを守りながらボスの待つヴェネツィアを目指すが、ボスのもとに辿り着いたブチャラティはボスの真意が「娘を守ること」ではなく、「彼女を自らの手で確実に始末するため」だったことを知る。トリッシュを庇ったことで組織を追われる身となったブチャラティは「ボスを倒す」という意志に賛同した者だけを連れてその場を後にし、一方でボスは裏切り者となったブチャラティチームを始末するべく、ボス直属の「親衛隊」を差し向ける。

追手を退けながらボスを倒す手段を探る過程で、かつて空条承太郎と共にDIOと戦ったスタンド使い・ジャン=ピエール・ポルナレフから通信が入り、スタンドを進化させることのできる「矢」の存在を知らされる。ジョルノら一行はポルナレフから「矢」を入手するべく、合流地点であるローマのコロッセオへ急ぐが、正体を現したボス・ディアボロは先んじて「矢」を奪おうとポルナレフを急襲する。“「矢」の争奪戦”という形でジョルノら一行とディアボロの最終決戦が繰り広げられ、激闘の末に多くの仲間が命を落とすが、ジョルノは彼らの遺志を継いで「矢」を手にすることに成功する。ジョルノは「矢」の力で進化したスタンド「ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム」によって、ディアボロに「死」に到る体験を永遠に繰り返させる「“終わり”のない“終わり”」を与えることで戦いに決着を付ける。

エピローグでは、生き残った者たちに見守られつつ、ジョルノがパッショーネの新たなボスとして君臨したことが示唆され、第5部の物語は幕を閉じる。

エピソード[編集]

収録状況はジャンプ・コミックスのもの。

巻数 タイトル 話名
47 さよなら杜王町 -黄金の心の巻 黄金体験(ゴールド・エクスペリエンス) その1〜3
ブチャラティが来る その1〜3
48 ぼくの夢はギャング・スターの巻 ブチャラティが来る その4〜5
塀の中のギャングに会え その1〜2
ギャング入門 その1〜5
49 ポルポの遺産を狙え!の巻 ギャング入門 その6
5(ファイブ)プラス1(ワン)
ポルポの遺産を狙え!
ソフト・マシーンの謎 その1〜2
ムーディー・ブルースの逆襲 その1〜2
セックス・ピストルズ登場 その1〜2
50 ブチャラティ幹部;ボスからの第一指令の巻 セックス・ピストルズ登場 その3〜6
6億円の隠し場所
ブチャラティ幹部;ボスからの第一指令
ナランチャのエアロスミス その1〜3
51 ボスからの第二指令;「鍵(キー)をゲットせよ!」の巻 ナランチャのエアロスミス その4〜8
ボスからの第二指令;「鍵(キー)をゲットせよ!」
マン・イン・ザ・ミラーとパープル・ヘイズ その1〜3
52 フィレンツェ行き超特急の巻 マン・イン・ザ・ミラーとパープル・ヘイズ その4〜7
フィレンツェ行き超特急 その1〜2
偉大なる死(ザ・グレイトフル・デッド) その1〜3
53 ザ・グレイトフル・デッドの巻 偉大なる死(ザ・グレイトフル・デッド) その4〜12
54 ゴールド・エクスペリエンスの逆襲の巻 ベイビィ・フェイス その1〜7
ヴェネツィアに向かえ!
ヴェネツィア・サン・タ・ルチア駅『OA-DISC』をゲットせよ!
55 ヴェネツィア上陸作戦の巻 ホワイト・アルバム その1〜7
ボスよりの最終指令
ブローノ・ブチャラティ その少年時代
56 ガッツの「G」の巻 キング・クリムゾンの謎 その1〜6
ガッツの「G」
クラッシュとトーキング・ヘッド その1〜2
57 フライト・コードなし!ボスの過去をあばけの巻 クラッシュとトーキング・ヘッド その3〜7
フライト・コードなし!サルディニアへ向かえ
ノトーリアス・B・I・G(ビッグ) その1〜3
58 ぼくの名はドッピオの巻 ノトーリアス・B・I・G(ビッグ) その4〜6
スパイス・ガール その1〜2
サルディニア島嵐警報!
ぼくの名はドッピオ その1〜2
キング・クリムゾンv.s.(バーサス)メタリカ その1
59 今にも落ちてきそうな空の下での巻 キング・クリムゾンv.s.(バーサス)メタリカ その2〜6
今にも落ちてきそうな空の下で
プロント(もしもし)!通話中 その1〜2
目的地はローマ!コロッセオ
60 コロッセオの男に会え!の巻 『グリーン・ディ』と『オアシス』 その1〜9
61 そいつの名はディアボロの巻 『グリーン・ディ』と『オアシス』 その10〜14
そいつの名はディアボロ その1
ほんの少し昔の物語
そいつの名はディアボロ その2
「矢」のさらに先に存在(ある)もの
62 鎮魂歌(レクイエム)は静かに奏でられるの巻 鎮魂歌(レクイエム)は静かに奏でられる その1〜8
ディアボロ浮上 その1〜3
63 眠れる奴隷の巻 ディアボロ浮上 その4〜5
王の中の王(キング・オブ・キングス)
ゴールド・E(エクスペリエンス)・レクイエム その1〜4
眠れる奴隷 その1〜5

登場人物[編集]

スタンドのデータは各単行本より。の項は黄金の旋風版 / ASB版EoH版 / テレビアニメ版の順。1つしか記載されていないものは特記ない限りテレビアニメ版でのキャスト。

ブチャラティチーム[編集]

チーム全員が美形キャラクターである点を作者は「SMAPとかジャニーズ系を意識していたんだと思う」と語っている[1]

ジョルノ・ジョバァーナ
声 - 朴璐美 / 浪川大輔 / 小野賢章[2](少年時代 - 藤原夏海
第5部のGIOGIO(JOJO)。父親はジョースター家の宿敵・DIO。DIOの首から下はジョナサン・ジョースターの肉体であるため、ジョースター家の体質の星型のアザを所持している。
前頭部を三連の巻き毛にした金髪が特徴。学生服に、テントウムシや翼形の装飾がついている。
街を浄化するために、ギャングスターになる決意を抱いてギャング組織「パッショーネ」に入団し、任務で出会ったボスの娘、トリッシュをめぐる組織の内部抗争に巻き込まれていく。スタンドは物体に生命を与える能力を持つ「ゴールド・エクスペリエンス」。拳撃によるラッシュ攻撃時の掛け声は父親譲りの「無駄無駄無駄無駄……無駄ァ!!」。
スタンド名は、『オールスターバトル』以降とテレビアニメの北米版では、"Golden Wind"(ゴールデン・ウィンド)と改名されている。
ブローノ・ブチャラティ
声 - 櫻井孝宏 / 杉山紀彰 / 中村悠一[2]
「組織」のチームリーダーの一人で、ポルポの部下。20歳。血液型A。人の皮膚の状態を見たり汗の味を確認することで相手の嘘を見抜くという特技がある。組織に忠実で、ポルポからの信頼も厚く、ポルポの隠し財産の管理も任されている。組織のためにチーム内でも厳しく徹しているが、根は優しく、時には自身より他人を優先して行動することがある。ギャングの身でありながらも正義感が強く、担当している地域の住民からはとても親しまれており、料理店で代金を支払おうとしても店長の厚意で断られるほどで、彼よりもはるかに歳を重ねた大人から相談事を受けることも珍しくない。そしてなるべく組織に借りを作らないよう忠告した上で、可能な限り自身が受け持てる範囲で解決するなど、依頼者をなるべく裏の世界に関わらせない配慮を見せる。また、故郷であるネアポリスの近郊に一軒家を持っている。おかっぱに近い髪型で、白地にオタマジャクシ状の点が入り多数のジッパーが付いた変形スーツを着用している。
7歳の頃に両親は離婚。「母親は一人にしても必ず元気にやっていけるが、父親を一人にしたら過去を引きずってダメになってしまう」と二人の本質を見抜き、将来を憂い父親の方に残ることにした。その父親はブチャラティが12歳の頃に麻薬取引現場を目撃したため重傷を負う。歳並外れて聡明だったブチャラティは、口封じのために止めを刺しに来たギャングを逆に待ち伏せて殺害。ギャング団の報復から逃れるために街を裏で牛耳る組織に少年の身でありながら忠誠を誓うことになる(父親は傷が元で後遺症を負い、5年後に死亡した)。しかし彼が所属している組織が彼の嫌悪する麻薬の密売に手を染めていたことを知り、葛藤を抱くようになる。初登場時はジョルノに対して組織が送り込んだ刺客として出逢ったが、彼の夢に賛同しチームに引き入れた。
物語中盤、トリッシュをボスのもとへ護衛する任務を遂行するが、その目的がトリッシュを自らの手で殺害するというボスの真意を知り、これを二度目の裏切りとして激怒し組織を裏切る。この時のボスとの戦闘により致命傷を負うが、ジョルノが与えた生命力によって奇跡的に死体のまま動く。残り時間が少ないことを自覚しながらも戦い続け、ボスの手から「矢」を守り、ジョルノに全てを託して彼に感謝の言葉を述べ、天へと昇って行った。
拳によるラッシュ攻撃時の掛け声と決め台詞は「アリアリアリアリ……アリーヴェデルチ(さよならだ / Arrivederci)!!」。
スティッキィ・フィンガーズ
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - E(2m) / 持続力 - D / 精密動作性 - C / 成長性 - D】
ブチャラティのスーツと同じジッパーが体に付いた人型のスタンド。殴った物体にジッパーを取り付け、物体を切断・接着したり、開いたジッパーの中に空間を作ることができる。他人の体にジッパーを付けて内部に隠れる、腕の途中をジッパーで開いてパンチの飛距離を伸ばす、地面をジッパーで開いて相手と距離を取る、傷をジッパーで閉めて出血を止めたり、切断された部位を縫合して繋げるなど多数の応用技を見せた。
スタンド名の由来はローリング・ストーンズのアルバム「スティッキー・フィンガーズ[3]。このアルバムのオリジナルLP版には、開閉できる本物のジッパーが付いているという変形ジャケットで、これが能力のモチーフになっている[3]
『オールスターバトル』以降とテレビアニメの北米版では、"Zipper Man"(ジッパー・マン)と改名されている。
レオーネ・アバッキオ
声 - 稲田徹 / 楠大典 / 諏訪部順一[2]
ブチャラティの部下。21歳。血液型A。長髪と唇にルージュの男。チーム内では最も長身。
元は正義感溢れる警察官だったが、腐敗した社会に失望し、「どうせ悪がのさばるのなら、自分が利益を得ても構わない」と自らも収賄などの悪事に手を染めるようになる。後に、賄賂を自身に渡したポン引きを強盗の現行犯で追い詰めた際、自分の悪事もばれるという恐れから動揺したことで発砲され、アバッキオを庇った同僚を死なせてしまった。この件で汚職が発覚し、何より同僚を死なせてしまった罪悪感から身も心も暗黒に落ち「巨大で絶対的なものの命令」に従うだけのギャングとなった。
人をあまり信用しない性格。しかし一度認めた人間にはとことん信頼を尽くす。ジョルノに対しては最後まで完全に心を許すことはなかったが、死ぬ間際に石碑のかけらを握り締めていたことから、ジョルノなら能力で察してくれるだろうとそれなりに信頼していた模様。テレビや映画が好きで、サルディニアへ飛行機で飛ぶ際は操縦を映画から得た知識でこなそうとした。
物語中盤、サルディニア島でボスの正体を探っていた時に、ドッピオの姿で近づいて来たボスの一撃によって致命傷を負う。最期の力でボスの姿を再生したムーディー・ブルースの顔と指紋を石碑に刻み、「向こう側の世界」で再会した同僚から認められたことでようやく魂が赦され、共に旅立っていった。
ムーディー・ブルース
【破壊力 - C / スピード - C / 射程距離 - A(再生中に限る) / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
人型のスタンド。額にデジタル表示のタイマーがついており、特定のスタンドや人間の行動をビデオ映像のように再生できる。容姿や大きさは再現できるが、瞬間移動といったスタンドの能力までは再現できない。再生中はその人物に変身するため敵を欺くこともできるが、攻撃・防御ができない無防備状態になるという弱点が存在する。
作中では主に追跡、探索の目的で使われることが多い。戦闘向きのスタンドではないが、作者によればアバッキオ自身の腕っ節はチーム内で1番強いとのこと[4]
デザインはビニールを頭からかぶっているイメージ[5]
『オールスターバトル』以降とテレビアニメの北米版では、"Moody Jazz"(ムーディー・ジャズ)と改名されている。
グイード・ミスタ
声 - 伊藤健太郎 / 赤羽根健治 / 鳥海浩輔[2]
ブチャラティの部下でチームのムードメーカー。18歳。血液型B。ファッションは網模様の服と縞のズボン、網と丸点模様の帽子。
女性を暴行していたチンピラと対峙し、相手全員を射殺してしまう。行為そのものは正当防衛であったものの、飛んでくる弾丸の中で銃を奪い、弾倉に弾を込め直したという行為を誰にも信じてもらえず、「弾を込め直した」行為の所だけを凶悪な行為として受け止められ、裁判で禁固15年 - 30年を言い渡される。無実と銃の才能をブチャラティが見抜き、手を回して釈放させ、矢の「試験」を受けて組織に入団した。
撃鉄を覆った六連発式のリボルバー式拳銃を愛用する(M49ボディガード五連発拳銃に似た六連発拳銃)。弾が切れたときには、帽子の中や袖に隠し持った銃弾を瞬時に再装填する。スタンドは弾丸操作能力であり、拳銃自体は道具である。終盤の戦いで愛用のリボルバーが壊れた時には、警察官から奪ったベレッタ 92自動拳銃を使用した。ベレッタを使用する際は弾丸がカートリッジ式のためリロード(再装填)に時間がかかるという弱点があった。
「単純に生きる」を信条にしており、性格は常に快活で直情的。ブチャラティを除けばチーム内で、新入りのジョルノに一番早く協力する姿勢を見せた。
かなりの験担ぎで、数字の「4」を不吉と信じて極度に嫌っており、「4」が絡むと途端に弱気になる(実際、彼の周りでは、過去に「4」にまつわる不幸があったらしいし、チンピラを射殺した際も「4発」発砲し、彼らの冒険の最中にも起こったため、なんの根拠も無いことではないらしい。『オールスターバトル』などでもこの設定が特殊仕様として反映されている)。
最終決戦では「ピストルズ」でジョルノたちを援護し、最後まで生き残る。ジョルノがボスとなった後はその片腕として活躍している。
セックス・ピストルズ
声 - 伊藤健太郎[6] / 今井麻美 / 鳥海浩輔[7]
【破壊力 - E / スピード - C / 射程距離 - 弾丸の届く距離まで(アニメ版ではBに設定されている) / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - B】
頭が尖っている小人のような群体型スタンドで弾丸にとりついて発射後の軌道を操ることができる。弾丸に馬乗りになって軌道を曲げたり、弾丸を蹴ることで軌道を急激に変える、さらには複数体で力を合わせて弾丸を割り、複数の標的に命中させるといった芸当も可能。また、プロシュート戦ではミスタに放たれた銃弾を受け止め、本体を防衛した。
「ピストルズ」は6人で1チームとなっており、それぞれ自意識があり、人間臭い個性を持っている。No.1はリーダー格、No.2は明るいお調子者、No.3は短気な暴れん坊、No.5は気弱な泣き虫、No.6はクールで冷静、No.7はサブリーダー(指揮をとったのはNo.1の不在時のみ)。ミスタ自身のジンクスから「No.4」はいない。本体であるミスタとの緻密な連携プレーや、ミスタから離れても自主行動でジョルノたちの援護に回るなどの活躍を見せている。「〜匹」と呼ばれるとペット扱いされたと感じて機嫌を損ねる他、食事や昼寝をさせないと働いてくれないとミスタは語っている。
「ピストルズ」自体の攻撃力はほとんど無いに等しく、弾丸よりも重い物体を持ち上げたりすることは苦手。さらにはパワーが弱く、1体が倒されたときのミスタへのダメージは大きい。
連載時の企画において、読者からの「ミスタの持っている銃でないとスタンドを使用できないのか?」という質問に対し、荒木は「ミスタが撃った銃弾であればどんな銃でもスタンドを使用できるが、ミスタは一発撃てば絶対に命中させられるので、機関銃の類は必要ない」と回答している[4]
スタンド名は「シックス・ピストルズ」という語呂合わせから来ている[5]
『オールスターバトル』以降とテレビアニメの北米版では、"Six Bullets"(シックス・バレッツ)と改名されている。
ナランチャ・ギルガ
声 - 瀧本富士子 / 三瓶由布子 / 山下大輝[2]
ブチャラティの部下。17歳。血液型AB。小柄な少年で、布をカチューシャのように使って髪型を簡易に作っている。
早くに母を眼病が元で亡くし、庭師で仕事中毒の父には愛されなかった上、14歳の頃に信頼していた友人にさえも強盗の罪を擦り付けられて少年院へ収監される。出所後も眼病を患いながら社会に投げ出された上、裏切った友人が広めた眼病の噂のせいで孤立してしまったため、人生に絶望し浮浪者となっていた。この時にフーゴに拾われてブチャラティチームの介護を受ける。その際に自分もギャングにして欲しいと申し出るが、安易にギャングの道に入ろうとしたことをブチャラティに厳しく怒られて家へ帰される。しかし「何の関係も無いはずの自分を、親よりも真剣な態度で怒ってくれた」と感じた彼はブチャラティに憧れるようになり、その恩に報いるため秘密で「試験」を受け組織に入団する。
満足な教育を受けていないことに劣等感を持っており、教養・知識の無いことを馬鹿にされると、キレてナイフを振り回す。ジョルノより二つ年上で先輩風を吹かすことがあるが、内心ジョルノの才能を認めている。
最終決戦まで生き残り、この闘いで生き残ったら学校へ行くという言葉を発した直後、「キング・クリムゾン」で消し飛ばされた世界の中でボスの手により、鉄柵に串刺しにされて殺害された。
ラッシュ攻撃時の掛け声と決め台詞は「ボラボラボラボラ……ボラーレ・ヴィーア(飛んでいきな / Volare Via)!!」。
エアロスミス
【破壊力 - B / スピード - B / 射程距離 - 数10m / 持続力 - C / 精密動作性 - E / 成長性 - C】
プロペラ戦闘機型のスタンド。殺傷力が高い機銃や爆弾の他、プロペラでも攻撃が可能。横に伸ばした両腕を滑走路に見立てて出し入れする。
二酸化炭素を検知する能力を持っており、ナランチャ本人が目視できない場所にスタンドがいても、レーダーを通してスタンドの周囲の二酸化炭素の存在状況を知ることで、ある程度のコントロールが可能であり、攻撃だけでなく偵察のために使うことも多い。また、銃弾が命中した場合、銃痕から発せられる硝煙による二酸化炭素で相手を追尾することができる。スタンドによる硝煙なので自然に鎮火するまで水などでは消せない。
ナランチャが目視でコントロールしている時は、少しはなれた場所の車のガソリンタンクを狙って撃ち抜く程度の精密性はあるが、二酸化炭素レーダーを見てコントロールしている時は標的を点と丸でしか認識できないため狙いは適当になってしまうがそれでもセンチ単位の精度がある。飛行速度は本体のナランチャ+実際のプロペラ戦闘機の速度まで出せるが限界があり、作中ジェット機で離陸する際、離陸時に発生する加速Gに対し「エアロスミス」にも相当のGが加わり、スタンドの維持が困難になって戻した(巡航速度の時には機体の周囲を探索できた)。
搭乗者の名前は「スミス」[4]
『オールスターバトル』以降とテレビアニメの北米版では、"Li'l Bomber"(リル・ボマー)と改名されている。
パンナコッタ・フーゴ
声 - 三浦祥朗 / 小田久史 / 榎木淳弥[2]
ブチャラティの部下でチームのブレーン。1985年生まれの16歳。血液型O。無数の大穴の空いた服と、イチゴ柄のネクタイを着用している少年。
IQ152相当の頭脳を持っており、13歳で大学に行っていたが、教師に対する暴行事件をきっかけに道を外れ、ギャングとなる。普段は紳士的だが恐ろしく短気で、2桁の掛け算の答えを間違えたナランチャの頬をフォークで刺した挙句、罵倒しながら彼の頭をテーブルに叩きつけた。ナランチャが浮浪児となっていた時ブチャラティのもとに連れていきナランチャがチームに入るきっかけを作った。チームでは仕事の傍らナランチャの教育係をしている。スタンドによって仲間を巻き込み自分も命を落とす危険があるため、本編で戦ったのは一回だけである。
物語の中盤、組織を裏切ったブチャラティに他のチームメンバーが付いていく中、「理想だけでこの世界を生き抜くことはできない」と主張し、一人チームを離脱した。
小説『恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-』の主人公である。こちらでは諸設定に掘り下げがある。
パープル・ヘイズ
声 - 江川央生(ASB版・EoH版)
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - C / 持続力 - E / 精密動作性 - E / 成長性 - B】
人型のスタンド。ローマの甲冑を着ており[5]、半透明のバイザーで顔を覆い、口は糸で縫われ常に涎を垂らしている。拳に搭載された数個のカプセルから殺人ウイルスをばら撒く。このウイルスに感染すると、人間を含めて抗体を持たないあらゆる生物はおよそ30秒ほどで全身が腐り死んでしまう。本体であるフーゴでさえもウイルスに感染すれば死亡し、解除することもできない[4][8]。さらにカプセルの付いた拳で殴られると感染が促進する[9]
死ななかったのは、ジョルノの「ゴールド・エクスペリエンス」によって汚染地域の中で生み出されたヘビと、そのヘビから抽出したワクチンを得たジョルノだけ。
拡散したウイルスは光に弱く、夜でもライトの光程度の強さで数十秒ほどの照射で殺菌されるが、解説によればウイルスは成長もする。スタンドは自意識を持つが、アバッキオ曰く「本体の凶暴さを具現化したような能力」と評するように知性は低く凶暴性が高い。体についた自分の涎をふき取るなど綺麗好きである。本体であるフーゴ自身にも制御しきれないため、滅多に使われない。作中で登場したのはイルーゾォの「マン・イン・ザ・ミラー」戦の一度きりである。
『オールスターバトル』以降の北米版では、"Purple Smoke"(パープル・スモーク)と改名されている。
トリッシュ・ウナ
声 - 夏樹リオ / 東山奈央 / 千本木彩花
組織のボスの娘。15歳。四則演算の記号がプリントされたパレオのような服を着ている。ボスが組織に君臨する以前に出来た子供で、最近までボス自身も存在を知らなかった。それまでは母と2人で暮らしていたが、母が病死するにあたり遺言で父親(ボス)を探してくれと偶然にも組織に依頼したことでボスに知られることとなり、ボスを知るための鍵と思われ、組織内の抗争に巻き込まれたがボスの指示でペリーコロに保護され、ブチャラティチームに護衛されることとなる。
初めは潔癖症で高飛車だったが、ブチャラティ一行との関わりが彼女を成長させ、もともと強かった芯がより強くなり、性格も丸くなった。ナランチャと近い境遇なのもあり、彼と会話をする機会が多い。
名前の由来はスーパーモデルのトリッシュ・ゴフ[4]。本誌および単行本では、一部トリッシュ・ウノと誤記されているページも存在した。
スパイス・ガール
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - C / 持続力 - B / 精密動作性 - D / 成長性 - C】
どんな物質も柔らかくできる女性型スタンド。ボスのキング・クリムゾンと似た模様が体表にある。柔らかくできる範囲は弾性のあるゴム状から不定形に近いレベルまで自在で、自らの体を柔らかくして当たった銃弾のダメージを軽減することもできる。時計などの機械を柔らかくしても機能は持続する。
自我のあるタイプのスタンドで、トリッシュとは対等の友人のような関係である。普段は敬語で喋るが、戦闘になるとガラが悪くなり、本体譲りの激しい気性が露呈してくる。拳でのラッシュ攻撃時は「WAANNABEEEEE(ワァァナビィィィー)!!」と叫ぶ。
デザインにはと四則演算が取り入れられている[5]
『オールスターバトル』以降の北米版では、"Spicy Lady"(スパイシー・レディ)と改名されている。

暗殺チーム[編集]

ギャング組織「パッショーネ」の暗殺専門部隊。総員は9名。仕事の性質上、ボスから「信頼」が得られず、仕事上の命の危険性に反して報酬・地位などの面で冷遇されていたため、ボスの暗殺と組織の麻薬ルート乗っ取りを目論む。ボスの正体を暴くために、娘であるトリッシュを拉致しようとした。テレビアニメ版ではボスから直接報酬が支払われている事が説明されており、標的の人数分の報酬を全員で分配するため、必然的に一人一人の報酬額が少ない上、賭場などの経営も認められず、その結果暗殺の報酬しかもらえないため不満を募らせていた。ストーリーの進行に伴い一人ずつ順番に顔出ししていくが、テレビアニメ版では先行する形で序盤で全員が顔出ししている。

リゾット・ネエロ
声 - 根岸朗 / 黒田崇矢 / 藤真秀
暗殺チームのリーダー。28歳。シチリア出身。18歳の頃に飲酒運転でいとこを殺した犯人を殺害し、それが切っ掛けで裏の世界に身を投じた経緯がある。
サルディニア島でブチャラティチームを追跡中、ドッピオと遭遇。エアロスミスを認識していたことから、彼がスタンド使いであると気付き、攻撃を仕掛ける。死闘の末、片足を斬り飛ばされながらも彼を追い詰めるが、ドッピオの主人格であるディアボロの策略でエアロスミスに攻撃されて致命傷を負う。今際の際に一矢報いようとしたものの、キング・クリムゾンの能力には敵わず死亡した。その死に様にディアボロは敬意を表した。
テレビアニメ版では寡黙な風貌と曲者揃いのメンバーをまとめ上げる威風を漂わせ、本編開始の2年前にソルベとジェラートが殺害されても残りのメンバーの身の安全を優先に取り、苦渋の判断で葬儀の席でメンバーに二人の事を忘れろと、怒りを抑えて命令した。
メタリカ
【破壊力 - C / スピード - C / 射程距離 - 5〜10m / 持続力 - A / 精密動作性 - C / 成長性 - C】
鉄分を磁力により操作する群体のスタンド。非常に小さく、本体の体内に潜んでいるという珍しいタイプ。「ロォォド」という鳴き声を上げる。射程距離内の相手の血液中の鉄分を刃物などに作り変えることで、体内から攻撃することができる。標的は攻撃を受けるうちに体を内から裂かれたための多量の出血と、体内の鉄分を減らされることで結果的に酸素欠乏症となり、行動不能に陥る。また、砂鉄を身に纏うことで周囲の風景に溶け込むこともでき、高い攻撃力と隠密性を兼ね備えた、暗殺向けの能力といえる。切断された部位を、血液中の鉄分を利用し接着することもできる。
デザインのイメージは細胞赤血球および『ムーミン』に登場するニョロニョロ[5]
ホルマジオ
声 - 岸祐二 / なし / 福島潤
暗殺チームの一人。口癖は「しょうがねえなあ」。買い出しに出たナランチャを襲撃、拷問して隠れ家の場所を吐かせようとする。自身のスタンド能力を「知恵の使い様」で最大限に活かし、ナランチャやエアロスミスの行動から能力を推察して見破るなど、知略家ぶりを見せたが、キレたナランチャの後先考えない激しい攻撃によって返り討ちにあい敗北、死亡する。その際、ブチャラティチームのこれからの過酷な未来を予言するかのような台詞を残した。
リトル・フィート
【破壊力 - D / スピード - B / 射程距離 - E / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - C】
人型のスタンド。人差し指の刃で切りつけた相手の身体と身に付けている物をどんどん縮小させていくスタンド。一度この能力にかかると相手がどこに逃げようと、スタンドの射程距離にかかわらず無限に縮んでいく。縮小させるのには時間がかかるが、能力が解除されたときには一瞬で元の大きさに戻る。また、自分自身を一瞬で自由に縮小させることも可能。
デザインはエンキ・ビラルのキャラクターあたりをイメージしている[5]
『オールスターバトル』以降とテレビアニメの北米版では、"Tiny Feet"(タイニー・フィート)と改名されている。
イルーゾォ
声 - 根岸朗 / 中井和哉 / 成田剣
暗殺チームの一人。強気な反面、追い詰められるとかなり動揺を伴う性質だが、パープル・ヘイズの能力を逸早くウイルスだと見抜く判断力と強い警戒心も持ち合わせている。
ポンペイの遺跡を訪れたジョルノらを待ち受け、1人ずつ順番に襲撃し、鏡の中へ引きずり込んでいく。しかし、ジョルノが自らパープル・ヘイズの殺人ウイルスに感染しながら鏡の中へ入ってきたことで自身もウイルス感染し、感染した腕部分を切り離して鏡の外へ脱出するも、現実世界のパープル・ヘイズのスタンド能力により死亡した。その身体はウイルスによって消滅し、同時にスタンド能力も解除された。
小説『恥知らずのパープルヘイズ』では、過去にシーラEの姉を殺害していたことが明らかになっている。
マン・イン・ザ・ミラー
【破壊力 - C / スピード - C / 射程距離 - C(「鏡の中」の世界では数百m(B)) / 持続力 - D / 精密動作性 - C / 成長性 - E】
顔にゴーグルを着けた人型のスタンド。「鏡の中の世界」を作り出し、鏡を出入り口としてその中に出入りする。鏡の中の世界を移動して別の場所から外に出ることも可能で、通常は鏡を覗き込んでもイルーゾォの姿を見つけることはできないため、目標に全く気づかれることなく追跡などができる。ターゲットにされた者は鏡の中にいるイルーゾォが見えるようになり、「イルーゾォの姿に気づく」「何らかの鏡に映っている」の2つの条件を満たすと鏡に引き込まれる。鏡の中の世界ではイルーゾォ以外は物を動かしたりすることができない。鏡の外の世界で周囲の物体に何らかの変化があると、鏡の中の世界でも連動して変化が起こる。
鏡の中の世界にはイルーゾォが「許可」したものしか入ることができず、通常は本体のみ「許可」してスタンド能力は「許可」しないと言った引きずり込み方をするため、スタンドは鏡の外に取り残される。ただしイルーゾォが「本体を許可」と言っても相手の本体とスタンドを自動的に判別するようなことはできず、イルーゾォが本体だと思っているものが実はスタンドであったりすると、スタンドの方を許可してしまう欠点がある。鏡の中に引き込むことにエネルギーを集中させているため破壊力はあまり高くない。鏡の中の世界で丸腰の人間を相手にすることが前提であるため、力負けすることはほとんどないが、強力なスタンドを持つチームの中では直接的な殺傷効果を持たず、また敵を閉じ込めるための持続力も弱いスタンドでもある。
スタンド名の由来はマイケル・ジャクソンの楽曲「マン・イン・ザ・ミラー[5]。デザインのイメージはヴェネツィアの仮面[5]
『オールスターバトル』以降の北米版では、"Mirror Man"(ミラーマン)と改名されている。
プロシュート
声 - うすいたかやす / 寺島拓篤 / 鈴木達央
暗殺チームの一人。目的のためなら一瞬も惑わない覚悟をもち、無関係の人間をも躊躇なくスタンド攻撃に巻き込む。その一方で、弟分のペッシに対しては「マンモーニ(ママっ子)」と叱り付けつつも、精神的な成長の大切さを説くなど兄貴肌の面倒見の良い性格。
フィレンツェ行き特急内で、ブチャラティチームを列車の乗客ごと始末しようとするが、ブチャラティとの交戦の末に車外に転落。その際に瀕死の重傷を負いながらも、ペッシにその「覚悟」を見せつけ彼を成長させた後に死亡。単行本にあるスタンド紹介の本体名には「プロシュート兄貴」と書かれている。
ザ・グレイトフル・デッド(偉大なる死)
【破壊力 - B / スピード - E / 射程距離 - 列車一本程度は十分 / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - C】
全身に無数の目を持ち、人型に近いが下半身がなく、脚のように太い二本の腕で歩行する特徴的な姿のスタンド。全身の目から周囲の生物を無差別に老化させるガスを放つ。体温が低い相手に対しては効果が薄くなる。スタンドや本体の腕で直に触ったほうが老化は速く、本体は老化と老化解除が自在にできる。また、老化能力は、敵味方の区別もできないため、近くにいる場合は、仲間も「氷」などで体を冷やす、という対策を講じておく必要がある。老化にエネルギーを集中させているため多くの近距離パワー型スタンドほどの破壊力は無いが、相手を老化させていることが前提であるため最低でも互角程度に戦うことが可能で、列車の運転席を破壊する程度のことができるだけのパワーはある。スピードはEとなっているが、両腕は老化してスピードの落ちたスティッキィ・フィンガーズのラッシュを捌く程度の動きが可能である(脚がないため、移動の速度は遅い)。
デザインのイメージは全身に目がある妖怪[5]
『オールスターバトル』以降の北米版では、"Thankful Dead"(サンクフル・デッド)と改名されている。
ペッシ
声 - 西村朋紘 / ふくまつ進紗 / 木村昴
プロシュートと行動を共にする弟分。パイナップルのような髪型の若い男で、服には釣り針を左右に2個並べたような独自のマークがいくつもついている。暗殺チームであるにもかかわらず、今まで一度も人を殺したことがなかったらしい。プロシュートからはその精神的な弱さを叱咤されている。
初めは臆病で自信の無いチンピラだったが、瀕死の状態でもなお攻撃を止めないプロシュートの「覚悟」を見て未熟から脱し、冷酷な暗殺者に成長。その成長振りはブチャラティを驚かせ、彼と死闘を繰り広げたが、僅差で首を折られて敗北する。致命傷を負いながらも、老化したジョルノたちを道連れにしようとしたが、この行為と「どうせ死ぬならゲスいことだろうがやる」「部下を死なせてブチャラティを絶望させてやる」という言動がブチャラティの怒りを買い、最後はスティッキィ・フィンガーズのラッシュで、全身をバラバラにされて死亡した。戦闘中まではブチャラティから「お前の中に気高い精神を見た」と認められていたが、その後の悪あがきには「ゲス野郎に堕ちた」と蔑視された。
テレビアニメ版ではホルマジオが暗殺するビジネスに同行しており、エスプレッソが胃に合わずミルクを飲んでいることをプロシュートから「格好がつかなくなる」と叱責されていた。ホルマリン漬けの額縁に収められた指についていたのがソルベがいつもしているペディキュアと同じ色であることを見抜いた。
ビーチ・ボーイ
【破壊力 - C / スピード - B / 射程距離 - 糸の距離 / 持続力 - C / 精密動作性 - C / 成長性 - A】
髑髏形のリールがついた釣竿状のスタンド。釣り糸や釣り針は標的以外の全てを水のように透過し、壁や床などの物体に垂らして敵を探し、相手の体内に侵入し内側から切り裂く。一旦標的の体内に入り込んでしまえば竿の弾性で相手の体力を奪うことができる上、体内に入り込んだスタンドは相手の神経に絡み付いているため、釣り糸へ加えられた攻撃エネルギーは釣り糸を経由して相手に返される(釣り糸は衝撃を逃がしてしまうため、横から切断することができない)。また針が刺さった部分や相手の身体的特徴を細かく察知できる。
スタンド自体にパワーはなく、正確さなども本体の腕力やメンタルに大きく依存する。
『オールスターバトル』以降の北米版では、"Fisher Man"(フィッシャー・マン)と改名されている。
メローネ
声 - 木内秀信 / 野島健児 / 間島淳司
暗殺チームの一人。口癖は「ディ・モールト[10](非常に)!」。いきなり女性に近づいて健康状態や性的嗜好を偏執的に調べようとするなど、性格はかなり屈折している。テレビアニメ版では、女性を見て舌舐めずりして生唾を飲み込み、他のメンバーから唖然とされている。
列車で採取したブチャラティの血を組み込んだスタンドに一行を追跡させ、ブチャラティとトリッシュを捕らえて一度はジョルノを瀕死にまで追い込んだが、ジョルノが自らのスタンド能力を応用して「破損した肉体を修復する」能力に目覚めたことで形勢が逆転し、追跡に使用したバイクでベイビィ・フェイスを撃破されてしまう。直後にメローネ自身もジョルノが放った「スタンドの残骸から生まれた毒蛇」に噛まれ、死亡する。
キャラクターのイメージはヴェネツィアの仮面[5]
ベイビィ・フェイス
声 - 木内秀信[11]
【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - 教育次第 / 成長性 - 教育次第】
パソコンから手足が生えたような「親」と、標的の血液を採取して遺伝子を分析した後に女性を媒体にして生まれる「息子」の二体で構成されるスタンド(「息子」は受胎した女性から出産される[12]が、生まれる過程は作中では詳しくは描かれていない)。戦闘を行う「息子」は自意識を持つ遠隔自動操作型で、人間が媒体なので実体化している。本体の方も、一般人にも見えている。標的の血液が必須で、その標的と相性の悪い女性から生まれるのが好ましいようである。「息子」がどのような性格になるのかは母親と、誕生後の教育次第であり、それらが上手くいけば「パワーを兼ね備え、ある程度の操作も可能な遠隔操作型スタンド」というスタンドの原則を無視した、理想的なスタンドとして運用することが可能で、たとえ「息子」が撃退されたとしても標的の血液がある限り、何度でも新たな個体を生み出すことができ、自身にダメージもない。
「息子」の方は物質を分解させ、別の物体に作り変える能力を持つ。本体とはチャットのように意見の交換を行うため、情報収集やある程度の命令が可能であるが、本体への報告は文字によってのみ行なわれ、「息子」の主観に基づいているため、戦況がわかりづらく、「息子」の自我が強くなると指示に誤差が生じる、という弱点がある。また、通常のスタンドのように常時発動できるのは「親」の方だけであり、「息子」は標的となる人間の血液と、実体化させるための母親と、育成・教育期間を要する必要がある。今回の個体は非行少年的な性格で、ジョルノとの戦いでは劣勢に追い込まれたことでメローネの指示に次第に従わなくなったが、「キレた」ことで急成長し一気に間合いを伸ばし一度は優位に立ち、「シンプルがいい。オレはオレのやりたいようにやる」と完全に命令を無視して戦うも一歩及ばず、追跡に使ったバイクの部品を利用され体内から爆破されて死亡した。
デザインのイメージは広瀬康一のスタンド「エコーズACT3」の悪い版および悪魔少年[5]
『オールスターバトル』以降の北米版では、"Babyhead"(ベイビィヘッド)と改名されている。
ギアッチョ
声 - 西村朋紘 / 鈴木達央 / 岡本信彦
暗殺チームの一人で眼鏡が特徴。言葉の言い回しや使われ方の矛盾に異常に反応し、唐突に怒り狂う性格の持ち主。
自殺したペリーコロのそばに落ちていた写真の燃えカスを復元し、ブチャラティチームの行き先がヴェネツィアだと特定。ボスからの指令により、サンタ・ルチア駅前に隠されたOA-DISCの回収に向かうジョルノとミスタの自動車を襲撃する。2人を追い詰め、ジョルノたちよりも先にDISCを奪うことに成功するが、ミスタの捨て身の覚悟で尖った鉄柱に首を撃ち込まれ、最後は復活したジョルノのラッシュで完全にのどを貫かれ絶命した。
テレビアニメ版では自分達のチームが組織内で最強だと自負しており、そのため相応に値する報酬額をもらえない事に誰よりも不満を露わにしていた。
ホワイト・アルバム
【破壊力 - A / スピード - C / 射程距離 - C / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
極低温を操り、水分を凝固させたスピードスケート用スーツのような装甲で本体を覆うという珍しいタイプのスタンド。低温は防御だけでなく攻撃にも使用でき、敵やスタンドすらも瞬時に凍結させ破砕する。凍らせるスピードも速いが、凍能力を解除すれば一瞬で融ける。スーツ内部は周囲の温度と無関係に適温が保たれている。空気を凍らせて自身の周囲に無数の氷の壁を作り、弾丸などの攻撃を反射する防御技「ジェントリー・ウィープス(静かに泣く)」を使うこともできる。これによってミスタを相手に優位に戦いを進めた。スーツはゴールド・エクスペリエンスのラッシュや拳銃の弾丸程度は軽く防ぎ、破損もすぐに再生する。通気口の役目を果たす首の後ろの穴が唯一の死角となっているが、空気を凍らせて内部に取り込んでから溶かす、という方法により通気口をなくすことも可能。
『オールスターバトル』以降の北米版では、"White Ice"(ホワイト・アイス)と改名されている。
ソルベ
声 - 佐々木義人
暗殺チームの一人。ジェラートと気味が悪いくらい仲が良い。2人でボスの正体を探ろうとしたが、それがボスの逆鱗に触れてしまい、体を生きたまま足元から輪切りにされて殺された上[13]ホルマリン漬けにされて36枚の額縁に収められる「処刑」を受けた。彼の死は他の暗殺チームメンバーに「自分への反逆が何を意味するのか」をまざまざと知らしめることとなり、トリッシュの存在が浮上するまでは事実上首輪をつけられた状態となっていた。スタンド能力についての言及は無く詳細不明[14]
テレビアニメ版ではチームの中で1番金にがめつく、仕事報酬の席には必ず参加するという設定が追加され、彼(とジェラート)が参加しなかったことからボスの正体を暴こうとして逆に拉致されたと推測された。ジェラートと揃いのペディキュアをしていた。
ジェラート
暗殺チームの一人。ソルベと共にボスの正体を探ろうとしたため一緒にボスに捕まる。ソルベが惨殺される光景を目にし、余りのショックと絶望から猿轡を飲み込んでしまい窒息死した。スタンド能力についての言及は無く詳細不明[14]

ボスの親衛隊[編集]

スクアーロ
声 - 木内秀信 / 森訓久
パッショーネの「ボス」の親衛隊の一人。ティッツァーノと共にヴェネツィア市内でブチャラティチームを襲撃する。二人組で攻撃役を担当。
「トーキング・ヘッド」に取り憑かれたナランチャを利用して、他のメンバーを順次始末しようと計画するが、ナランチャに正体を見破られ、エアロスミスのラッシュを受けて死亡。
クラッシュ
【破壊力 - D / スピード - A / 射程距離 - B / 持続力 - A / 精密動作性 - A / 成長性 - C】
サメの様な魚型スタンド。水から水へ瞬間移動して相手を攻撃する。転移した水の大きさによりスタンド自体の大きさも変化する。なお、遠隔操作型の宿命故か外見に反して破壊力はさほど高くないため、急所を的確に狙わない限り致命傷は与えられない。
デザインのイメージは甲冑魚[5]
ティッツァーノ
声 - 石野竜三(黄金の旋風版)
親衛隊の一人。スクアーロと共にヴェネツィア市内でブチャラティチームを襲撃する。二人組で支援役を担当。
ナランチャにスタンドを取り付かせてブチャラティチームを攪乱するが、自分の舌を切り落としたナランチャに正体を見破られ、エアロスミスの弾丸からスクアーロをかばって死亡する。スクアーロをかばったのは、自分の返り血をナランチャに浴びせることで、スクアーロのスタンドが瞬間移動してナランチャを殺せるようにするという覚悟の行動であった。
トーキング・ヘッド
【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - B / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
対象の舌に取り付き、その者が発しようとする、あらゆる言葉の正反対のことを表現させるスタンド。能力は口述だけでなく記述にも及ぶが、この場合は正反対ではなく、意味不明なものに変換されていた。また、対象の舌を操って水道の蛇口を捻ったりすることも可能。
デザインのイメージはタコの吸盤とエイリアンの幼生[5]
カルネ
親衛隊の一人。不気味な風貌の太った男で、セリフを一切発していない。空港でミスタにあっけなく射殺されるも、スタンド「ノトーリアス・B・I・G」を発現させる。
ノトーリアス・B・I・G[15]
【破壊力 - A / スピード - ∞ / 射程距離 - ∞ / 持続力 - ∞ / 精密動作性 - E / 成長性 - A】
本体が殺された時の恨みをエネルギーとし、近くにある動くものの中から「最も速く」動くものを、それを上回る速さで優先的に追尾し攻撃する自動追尾型スタンド。人間やスタンド、飛行機の燃料など様々なエネルギーを吸収し成長する。本体が死亡しているため射程距離が無限大であり、ダメージを与えることはできるが次々に再生するため、完全に消滅させることはかなり困難。
サルディニア島行きの飛行機内でブチャラティらを襲い、ミスタ、ナランチャ、ジョルノを次々に戦闘不能にした。その後スタンド能力に目覚めたトリッシュの機転でダメージを受けて消滅したかに思われたが、今度は飛行機の燃料を吸収することで飛行機内部を埋め尽くすほどに成長し、再びブチャラティチームを窮地に陥れる。しかしトリッシュが飛行機のコックピット部分を破壊して切り離したことにより、大部分は墜落していく機体の爆発に巻き込まれて消滅し、スパイスガールの能力によってパラシュートと化したコックピットにくっついていた個体は、ブチャラティが片腕を犠牲にして海に投棄した。スタンド自体は最も速く動くものを攻撃するだけであり、特定の標的を追尾することはできないため、ブチャラティチームに逃げ切られた後は海に浮かんで永遠に波飛沫や通りかかった船を攻撃するだけの存在になってしまった。
このスタンドは、本体であるカルネ自身が死亡したことで発動したと説明されているが、カルネはミスタに射殺される直前にノトーリアス・B・I・Gに似た人型のスタンドを出しかけており、生前にスタンドが使えたのかについてははっきりしていない。
スタンドと同名のアメリカのラッパー「ノトーリアス・B.I.G.」も本作連載中の1997年にカルネと同じく射殺されており、作者が『週刊少年ジャンプ』巻末のコメント欄でそのことについて触れている[16]
チョコラータ[17]
声 - 石野竜三 / 内田直哉
ディアボロの切り札の一人。34歳で元医者。暴走しがちな能力と本人の性格とが危険視されて、行動を制限されていた。
医療ミスで病院を解雇になった所を組織に拾われたが、実態は人の死や痛みを観察するのを楽しみとする猟奇的な殺人鬼であり、ミスではなく意図的に患者を死に追いやっていた、極悪非道そのものの男。基本的に他者を全く信用しておらず、唯一セッコだけには多大な信頼を寄せている。自らボスに成り代わる野心もある。無差別に他者を殺傷する能力を見たジョルノは「悪の限界のない男」と評し、ボスにすら「最低のゲス」「本来は生かしておきたくはなかった」といわれた。
アバッキオによって顔を暴かれたボスが、ハイリスクを承知しつつ解き放つ(用済みになれば抹殺するつもりだった模様)。ローマにて無差別の被害を出しつつ、ブチャラティチームを抹殺しようとする。しかし、ピストルズNo.5の活躍とジョルノの機転により敗北、怒りのジョルノによって7ページ半(雑誌掲載時では、掲載ページによる影響で5ページ半のみの掲載だった)に渡る「無駄無駄」のラッシュを打ち込まれ、ゴミ収集車まで吹っ飛ばされ死亡した。
この時のシーンが、同じく敵キャラクターに数ページに渡るラッシュ攻撃を喰らわせたPart3での空条承太郎などと共に、テレビアニメ版Part1のオープニング「ジョジョ〜その血の運命〜」の映像に盛り込まれている。
グリーン・ディ
【破壊力 - A / スピード - C / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - A】
人型のスタンド。頭部や頚部に無数のパイプのようなものがあり、そこから現在の位置より少しでも低い所に降りると急激に繁殖して肉を腐らすカビを散布する。また医師としての技量とカビを駆使し、自らの体をバラバラにし、傷口をカビで覆い止血・保護することで物陰に隠れ、攻撃することもできる。ただでさえ、カビは散布範囲を無差別に攻撃するうえに、犠牲者の死体を媒体として無制限に攻撃範囲が広がって行くという、チョコラータの一点の良心も持たない残忍非道な性格が反映されている。カビは生物であれば何でも朽ちさせることができるが、死んでいるものにはカビは生えず、カビに侵された生物も死亡した時点で侵食が止まる。そのため、肉体が既に死亡していたブチャラティにはカビは生えなかった。また、セッコにもカビは生えていなかったが、理由は不明。
原作中ではスタンドの上半身しか映るシーンがなかったが、PlayStation 2用のゲーム『黄金の旋風』での登場に際して、原作者が下半身部分を描き下ろしている。
『オールスターバトル』以降の北米版では、"Green Tea"(グリーン・ティ)と改名されている。
セッコ
声 - うすいたかやす / 下野紘
ディアボロの切り札の一人。チョコラータの元患者で、彼の言うことしか聞かない。ディアボロ曰く「考えの読めない男」で、チョコラータ共々にゲス呼ばわりされている。
チョコラータの投げた角砂糖を口でキャッチし、留守録の声にすら泣いて喜ぶなど、ペットのように振舞っているが、実は饒舌で計算高い性格の持ち主。チョコラータに従っていたのは彼の下につけば安心できるという思惑からであり、彼が敗れたことを知ると掌を返して罵倒を始めた。
チョコラータの遺言からブチャラティたちの目標の「コロッセオにいる男」(ポルナレフ)の存在を知り、彼から秘密(矢の力。後にレクイエムと判明する)を奪い、ボスを倒してトップになりかわろうと暴走する。地下を泳げる能力と優れた聴力をブチャラティに逆利用されて大ダメージを受け、さらにジッパーで自らの手とノドとを繋がれ、自分のノドを液状化して自滅。チョコラータと共にゴミ収集車送りとなった。
オアシス
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - B / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - C】
身に纏う形のスタンド。周囲のあらゆるものを泥化させる。これを利用して地中にダイブし、自身の進行上の全ての物を液状化した地面に飲み込む。敵や物質を液状化した地中に引きずり込んだり、液状化させて破壊することもできる、また、ある程度距離が離れれば、液状化した物も再び固体化するため、液状化した石を口に含み雨のように吹き付けることで即興の遠距離攻撃も可能である。恐ろしく鋭い聴力がソナーとなって、地中でも方向を誤ることがない。ヒジで地面を打ってドロ化し、その反動を利用してパンチを繰り出すことで、ブチャラティの「スティッキィ・フィンガーズ」をもしのぐパワーとスピードでラッシュを繰り出すこともできる。真価はチョコラータ自身の能力との組み合わせによって発揮される。
『オールスターバトル』以降の北米版では、"Sanctuary"(サンクチュアリ)と改名されている。

パッショーネの重要人物[編集]

ディアボロ
声 - 宮本充 / 森川智之
イタリアの裏社会を牛耳るギャング組織「パッショーネ」の「ボス」として頂点に君臨する男。その人物像は組織内ですら徹底的に秘匿されている謎の人物。スタンドは時間を消し飛ばす能力を持つ「キング・クリムゾン」。
スタンド名は、『オールスターバトル』以降の北米版では、"Emperor Crimson"(エンペラー・クリムゾン)と改名されている。
ヴィネガー・ドッピオ
声 - 宮本充 / 石田彰
「ボス」のもう一つの人格。第一人格のディアボロとは主従関係にある。ドッピオは自身がディアボロ最大の腹心であると思いこんでいる。ドッピオの正体が暴かれそうになるとディアボロの人格が表に出てくるが、その間の出来事はドッピオは覚えていない。
ドッピオの人格の時に使用できる能力は、前髪に映し出される近い未来を垣間見ることができる能力「エピタフ」と、「キング・クリムゾン」の両腕を攻撃に用いられるのみ。
ポルポ
声 - 岸祐二 / なし / 石川英郎
組織「パッショーネ」のネアポリス地区幹部。とてつもない肥満体の巨漢。身動きできない自分の身を護るため、ワザとネアポリス刑務所に入っており、そこから外部に指示を出している。刑務所の刑務官にも影響力があり、独房は高級食材や著名作家の絵画、果ては爆弾や銃器の所有までも許されるなど、完全にスイートルームと化している。ギャングとしてこの世で最も大切なのは「信頼」、最も忌むべきことは「侮辱」で、侮辱には命を懸けるとジョルノに説く。ジョルノをただのギャング志望の少年・何も知らない若造と嘗めていた。
パッショーネへの入団希望者の試験官も努めており、「ポルポより点火状態で渡されたライターの炎を24時間消火しないよう守る」という課題を課している。
ブチャラティの仲介で入団を希望してきたジョルノにもこの課題を与えたが、遂行中に偶発的に発現したスタンド「ブラック・サバス」が無関係の老人の命を奪ったことでジョルノの怒りを買い、彼の手で暗殺された。ジョルノの入団を認めた際に独房内の拳銃一丁がゴールド・エクスペリエンスの手で密かにバナナに変化されられており、翌日にそのバナナを食べようとして自ら拳銃の引き金を引いて死んだため、検視捜査では完全に自殺とされ、組織内でも「あの体型だからメランコリックな気持ちになったんだろう」と自殺を疑われなかった。ブチャラティだけはジョルノが何かをしたと察しているようではあったが詮索しなかった。
ボス直々の命令を受けることがあり、それも「スタンド使いに関する任務のみ」という特別な立場にあった。
ブラック・サバス
【破壊力 - E(押さえつける力はA) / スピード - A / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
影の中を自在に移動し、捕えた人間の魂またはスタンドを引きずり出して、口内に内蔵されたスタンドの才能を引き出す「矢」で突き刺す自我を持ったスタンド。才能が無い人間の魂は「矢」に貫かれると死亡する。上述のポルポのライターの炎が消えた後に「再点火」した際に発生する影から出現し、再点火を見たものを無差別に攻撃するように設定されている。完全な自動操縦タイプで、発動そのものがポルポの意思とは無関係であり、たとえ破壊されようとポルポには一切ダメージは伝わらないどころか、スタンドが戦っていることにすら気づくことはない。日光が弱点であり、日光に曝されると蒸発するように消えるが、たとえ倒したとしても一時的に姿を消すだけであり、ライターを再点火すると何度でも現れる。影の範囲を飛び越えることはできないが、空を飛ぶ鳥の影などを利用して影が繋がった瞬間に移動することはできる。
デザインのイメージは映画『カサノバ』に登場するようなヴェネツィアの仮装カーニバルの衣装と死神[5]
『オールスターバトル』以降とテレビアニメの北米版では、"Shadow Sabbath"(シャドウ・サバス)と改名されている。
ペリーコロ
声 - 伊藤健太郎 / なし / 辻親八
組織「パッショーネ」の老幹部。ブチャラティの上納金(ポルポの遺産)を受け取りにカプリ島に現れ、彼の幹部への昇進を告げると共に、ボスからの指令「娘の警護」の任務を与えた。スタンド能力はない。
組織に忠実で、最後はミスター・プレジデントの中で秘密保持のために自殺した。なお彼の自殺は命令によるものだが、組織のおかげで余生を謳歌できた彼に迷いはなく、笑顔のまま死んでいった。
小説『恥知らずのパープルヘイズ』ではフルネームがヌンツィオ・ペリーコロとされており、ジャンルッカという名の息子がいたことも明らかになっている。

その他の構成員[編集]

ルカ
声 - 濱野大輝
パッショーネの組員。かつて喧嘩の際にナイフを深く刺された後遺症で常に右目に涙が滲むようになったため、涙目のルカの異名を持つ。凶器としてスコップを常に持ち歩き、チューリップが描かれた服を着ている。恨みを持たれるタイプの性格であり、チンピラ同然のことを繰り返しているため、ミスタたちからも快く思われていなかった[18]。空港でジョルノからショバ代を奪おうとするも逆らわれて激昂し、彼の生みだしたカエルごとスコップで殴りつけた直後、その衝撃を脳天に反射されたことで再起不能となり、ポルポによってブチャラティに犯人捜索の命が下される。
その後に死亡したことが明らかになり、遺体の眼球や指はブチャラティが犯人を目撃したと睨んだジョルノへの尋問に使われる。死亡の経緯について、ブチャラティは重体で見つかった後に組織によって始末されたとジョルノに語っているが、ミスタたちにルカのことを話した際にはルカが変死体で見つかったと語っている。
マリオ・ズッケェロ
声 - 石野竜三 / なし / 高橋伸也
パッショーネの組員。ローマのチンピラで、はれぼったい唇と巻貝のような髪型が特徴。ポルポの遺産を狙い、相棒サーレーと共にブチャラティチームを追跡する。
ブチャラティチームが乗船したヨットに、自らの能力で萎ませたもう一隻のヨットを被せ、自身はその隙間に潜む。一人ずつ倒して人質にとっていくも、最後のブチャラティにからくりを見抜かれて船を沈められそうになったことで、姿を現す。人質を用いた脅迫に出るも、ブチャラティは屈さず、逆に倒され捕らえられる。ミスタに拷問を受けるも、仲間のことは口を割らなかった(アバッキオの能力により仲間の存在がバレるが、ズッケェロ自身はサーレーを売っていない)。その後は気絶したままヨットに放置された。
Parte5のその後を書いた小説『恥知らずのパープルヘイズ』では生存していたことが明らかになっているが、麻薬チームの討伐任務中に死亡する。
アニメ版では運転免許証が映るシーンがあり、生年月日が1976年の6月21日であることが判明している。
ソフト・マシーン
【破壊力 - A / スピード - C / 射程距離 - E / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - E】
手にしたレイピアで刺した物体を、空気を抜かれた風船のように萎ませる人型のスタンド。生物の場合は萎んでも生存可能だが、意識を失い行動不能になる。本体自身を萎ませることも可能で、この場合は萎んだままでも行動が可能。姿を隠しながら相手を戦闘不能にすることには最適だが、スティッキー・フィンガーズのジッパー攻撃をまったく避けられないなど、正面きっての格闘戦は苦手であるとブチャラティに見破られる。
『オールスターバトル』以降とテレビアニメの北米版では、"Tender Machine"(テンダー・マシーン)と改名されている。
サーレー
声 - 木内秀信 / なし / 石川界人
パッショーネの組員。ズッケェロの相棒。
船で人質をとったズッケェロと合流する予定だったが、ズッケェロが敗れたことで存在がばれてしまい、先手を打って上陸したジョルノとミスタのうちミスタと交戦する。戦闘はお互いの能力を駆使した銃弾の撃ち返し合いとなるが、ピストルズの連携プレーによって頭部表面に残った弾丸を別の弾丸で押し込まれ、能力のおかげで死には至らなかったものの気絶してしまい、敗北する。その後はズッケェロ共々ヨットに放置される。
小説『恥知らずのパープルヘイズ』では生存していたことが明らかになっているが、麻薬チームの討伐任務中に死亡する。
連載時には名前は出てこず、ブチャラティからは「ミスタにやられた奴」と呼ばれていた。名前はその後、単行本のスタンドパラメータや『JOJO A-GO!GO!』で明かされている。
クラフト・ワーク
【破壊力 - A / スピード - A / 射程距離 - E / 持続力 - C / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
本体やスタンドが触れた物体をその場に固定する人型のスタンド。岩の破片を空中に固定して足場にできるほか、敵の飛び道具を無効化できる。固定中でも衝撃は物体に蓄積され、固定が解除されると溜まった衝撃は一度に開放されるため、向きを相手に変えて反撃できる。欠点は固定の解除をあまり精密にできず、解放による反撃は動いている標的に当たらないこと。車上などで固定すると、慣性の法則に則り固定されたまま移動する。
『オールスターバトル』以降とテレビアニメの北米版では、"Arts & Crafts"(アーツ・アンド・クラフツ)と改名されている。

その他の人物[編集]

広瀬 康一(ひろせ こういち)
声 - 夏樹リオ / 朴璐美 / 梶裕貴
Part4『ダイヤモンドは砕けない』の登場人物。Part4から引き続き、語り部としてPart5序盤に登場。スタンドは音を操る「エコーズ」。
ヨーロッパ旅行のついでとして、空条承太郎に依頼されて汐華初流乃(ジョルノ・ジョバァーナ)の皮膚を採取するためにイタリアへやってくる(承太郎が、初流乃が本当にDIOの子供なのかを科学調査するため)。イタリア語を流暢に喋っているが、これは岸辺露伴のスタンド「ヘブンズ・ドアー」で話せるようにしてもらったためである。
物語冒頭でジョルノにパスポートの入った荷物一式を奪われ、奪回しようと彼の部屋を訪れた際にジョルノの「入団試験」に関わってしまう。そのため、ブラック・サバスに対してジョルノと共闘したが、その後は彼と別れて承太郎への報告をしたのを最後に登場しない。
『黄金の旋風』では出番がカットされているが、サウンドトラックに音声が収録されている。
スタンド名は、『オールスターバトル』以降とテレビアニメの北米版では、"Reverb"(リバーブ)と改名されている。
空条 承太郎(くうじょうじょうたろう)
声 - 稲田徹 / 小野大輔 / 小野大輔
Part3『スターダストクルセイダース』の主人公。Part3、Part4に続いて登場。スタンドは時を止める「スタープラチナ」。Part3にてDIOを倒した(殺した)当人。
SPW財団の調査でDIOに息子がいる可能性を知り、ジョルノの皮膚の一部を採取するよう康一に依頼する(エコーズの能力が適しているのと、心情的にDIOの息子に会いたくないという理由から)。康一からの報告で、ジョルノがスタンド能力に目覚めていることを知り、調査を打ち切る。その後は終盤にて、ポルナレフの走馬燈の中にPart3時の姿で登場する。
連載時の企画において、読者から「承太郎はジョルノをどうするつもりなんでしょう?」との質問が出ていたが、荒木はそれに「まだ考えてません。ひょっとしたら単なる好奇心なのかも…?」と答えている[4]
『黄金の旋風』では出番がカットされているが、サウンドトラックに音声が収録されている。
ジャン=ピエール・ポルナレフ
声 - 根岸朗 / 小松史法
Part3『スターダストクルセイダース』の登場人物。スタンドは剣士の姿をした「シルバーチャリオッツ」。
ディアボロに敗れて死にかけ、一命をとりとめるも後遺症は大きく、車椅子に乗っている。第一線で戦えなくなった自分の代わりに、ブチャラティチームにディアボロ撃退を託すべく「矢」の秘密を教えるためにローマのコロッセオで待ち続ける。
(ココ・ジャンボ)
ボスが娘の保護のために用意したスタンド能力を持つ亀。背中のくぼみに「鍵」を取り付けた時のみ、スタンドを発生させるように訓練されている。名前は劇中においては「ない」ということだったが[4]、画集「JOJO A GOGO」にて、ココ・ジャンボと正式に発表された。物語終盤、チャリオッツレクイエムによってポルナレフと魂が入れ替わり、能力解除後は元に戻るも彼の魂を部屋に留めることとなった。
ジョルノの能力により、細胞から「もう一匹」がスタンド能力ごと複製され、ディアボロ戦でのブチャラティを支援したが、戦闘の攻防に巻き込まれるかたちで消息を絶った。
『アイズオブヘブン』では、Part7に登場した「聖なる遺体」と共に、ストーリーモードの重要アイテムとして位置付けられている。
ミスター・プレジデント
【破壊力 - E / スピード - E / 射程距離 - E / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - E】
「部屋」のスタンド。スタンド発現のスイッチとなっている鍵の宝石部を介し、自由に出入りできる。鍵が外れてスタンドが解除されると、内部の空間にいる生物は強制的に外へ放り出される。ボスの計らいにより冷蔵庫やテレビ(『キャプテン翼』が見られる)などが持ち込まれているが、トイレは無い。スタンド名は後に発表されたものであり、劇中においては「カメのスタンド」と表記されていた。『週刊少年ジャンプ』の企画時には「T-レックス」という仮称だった[4]
ドナテラ・ウナ
トリッシュの母親。サルディニア島でソリッド・ナーゾと名乗っていた若い頃のボスと知り合い、娘を出産した。それまでシングルマザーとしてカラブリアで娘と共に生活していたが、重い病にかかって自分の死期を悟り、娘のためにと父親のソリッド・ナーゾ(ディアボロ)の捜索を依頼したことから娘の存在が明らかになる。トリッシュがブチャラティらと会う2か月前に病気で死亡している。
スコリッピ
声 - 木内秀信(黄金の旋風版)
エピローグ『眠れる奴隷』に登場する彫刻家。茨の冠を模したティアラを着けている。モンテサント広場にある花屋の娘のボーイフレンドで、彼女が不可解な自殺を遂げたために花屋の父から調査依頼を受けたブチャラティたちに出会い、そこで異変に気付いたミスタから攻撃を受け尋問されると、ブチャラティが近く死ぬ運命にあり、自分のスタンドがその前に安楽死させようとしていることを語る。
ミスタに打開策を尋ねられると「石を破壊できれば運命を変えられるかもしれない」と伝え、ミスタがブチャラティの「死の運命」を表した石を破壊したが、追跡は止まったものの砕けて塵となったスタンドはブチャラティ、アバッキオ、ナランチャの3人の姿となり、死の運命を変えることはかなわなかった。その様子を見たスコリッピはブチャラティたちが「安楽な死」ではなく「苦難の道」を歩むことに何か意味があるのかもしれないと考え、そのまま彼らを見送った。
ローリング・ストーンズ
【破壊力 - なし / スピード - B / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - なし】
「凶」と彫られた石球の姿をしたスタンド。自動的に近く死ぬ運命にある者の姿(彫刻)となって追跡し、その人物が石に触れると安楽死させる。スタンドだが、石や銃弾との衝突でも壊れる。抗えない「運命」をエネルギー源としており、本体のスコリッピにも制御できない。対象者以外の者が石を破壊すればスタンドによる安楽死からは免れられるが、スタンドの姿はその人物の運命を表しているため、運命の変化によってはより残酷な形で(時には他人を巻き込む形で)死を迎えることになるようである。
能力はミケランジェロのエピソードから影響を受けている[5]
ギャングの男(ジョルノの恩人)
声 - 白熊寛嗣
パッショーネとは違うギャング団の幹部だったらしく、かつて別のギャング団との抗争で負傷して身を潜めていたところを下校途中だった小学生当時のジョルノに助けてもらったことがきっかけで、彼の近辺を調べて義父による虐待や近所の不良少年たちによる嫌がらせやいじめを解決し、その後も陰からジョルノを見守り続けた。「1人の友人」として対等の立場で接することを通し、ジョルノに「人を信じるまっすぐな心」を教えた「人生の恩人」である。
この男は、ジョルノを「ギャングの世界に巻き込まない」という厳しい姿勢を取っていたらしいが、犯罪が悪質化して警察も役に立たない社会においてそれは叶わず、ジョルノはこの男のようなギャングスターになろうと憧れ、ギャング団に入団することを夢見るようになる。
テレビアニメ版では「男X」とクレジット。彼が担当する地域の住民から慕われ、また汚れ仕事は自身の手で執行するほか、粛清した麻薬売人の息子から銃を向けられても、臆することなく息子に事情を説明し諭すなど度量の大きい一面が描写されている。
ジョルノの母親
声 - 東内マリ子
日本人で、名前は不明。なんらかの経緯でDIOと出会い、ジョルノを妊娠して1985年に出産する。美人ではあったが遊び人気質で母親としての愛情に乏しく、幼いジョルノを家に放置しては夜な夜な繁華街へと遊び歩くなど、育児放棄をしていた。ジョルノが4歳のときにイタリア人男性と結婚してイタリアへ移住したため、ジョルノもイタリアへ移住することになる。
ジョルノの義父
声 - 田所陽向
イタリア人で、名前は不明。ジョルノが4歳のときにジョルノの母と結婚した。猜疑心が強く、自分を見る幼いジョルノの視線が自分を馬鹿にしていると思い込み、ジョルノにたびたび暴力や罵声などの虐待行為をしていたが、ジョルノが助けたギャングの男から何かしらの警告を受けたのを機にジョルノに対する虐待はしなくなる。しかしその後も二人の折り合いは悪く、ジョルノは両親とは同居せずに寮で暮らすことになる。
テレビアニメ版では、人前では好人物を装っているが、ジョルノと二人きりになった時に暴力や罵声を浴びせるなど、より陰湿さが強調されている。
DIO(ディオ)
ジョルノの実父。Part1Part3に登場した。ジョースター一族の宿敵と呼べる人物であり、吸血鬼となりジョナサン・ジョースターの胴体を奪い取り、空条承太郎と戦って敗死した。
ジョルノは父の写真を持ち歩いている(左後方からの角度で撮影されたもの)が、どのような思いを抱いているのかは描写は存在せず不明である。「エジプトで死んだ」ということは把握している。ゲーム『アイズオブヘブン』では「あの男」と呼び、父親とは思っていない模様だが、タッグ戦でジョルノとチームを組んだ場合の特殊セリフが発生する。
ジョセフ・ジョースター東方仗助
Part2『戦闘潮流』とPart4『ダイヤモンドは砕けない』の主人公。回想シーンなどでのみ登場。

小説版オリジナルの登場人物[編集]

『ゴールデンハート/ゴールデンリング』の登場人物[編集]

コニーリオ
ヴェネツィアホテル「モンド・アーリア」で働く17歳の少女で、愛称は「コニー」。12月生まれ。生まれつきスタンド能力があるが、周囲から気味悪がれることを恐れ、人前では使わずに封印している。元は父母・兄と4人家族であったが、小学生の頃両親が離婚し、以来父と兄とは別居している。
母親とローマに住んでいたところを、4ヶ月前、ヴェネツィアでホテルに勤めていた祖母が突然失踪したという知らせを受け、ホテル側からの依頼で代役として客室係の仕事を始める。2ヶ月後に祖母の遺体が発見されてからは正式な引き継ぎとなった。
ある日、ホテルに現れたパンナコッタ・フーゴの無差別テロを受け、パープル・ヘイズのウイルスにより友人ウィノナや大勢の人間が死んだ中、スタンド「ザ・キュアー」の能力により唯一彼女だけが生存した。病院への搬送後、自らの能力でこれを治療できると知って以降は封印を解き、能力を使って積極的に人々を助けるようになる。
しかし度重なるパープル・ヘイズの襲撃と短期間の過剰な治療数により、精神的な限界を迎えると同時にスタンドが暴走、高濃度の殺人ウイルスを無差別にばら撒く危険な存在となってしまう。その後、ジョルノとブチャラティの説得と強い意志により奇跡的に制御し、事態を収拾した。
事件後はアメリカイリノイ州に旅立ち、各地を転々としながら自身の能力で人々を癒し、一生をかけて自分が救えなかった人たちへの償いをしていくことを決意する。その姿はいつしか都市伝説として語られるようになった。
彼女もジョースター家の血が流れていることが示唆されているが、詳細は一切語られておらず不明である。
ザ・キュアー
白いウサギのような姿のスタンドで、自分や他人の怪我や病気・悩みなどを吸収して癒すことができる。吸収された「痛み」や「悩み」はスタンドの体内に溜めこまれ、その分スタンドの体が少しだけ大きくなる。通常、吸収したそれらは時間をかけて徐々に発散されていく(=スタンドの大きさも元に戻る)が、許容量を超えると暴走してしまう。暴走時は巨大な亜人のような姿になり、本体の制御がきかない。また、スタンド自身の痛みも吸収し、ダメージを与えた分だけ巨大化してしまうため、直接攻撃で倒すことは不可能である。
ソリョラの策略により、ごく短期間のうちにパープル・ヘイズのウイルスを吸い込み続けたことで巨大化し、暴走。街を破壊しながら体内に溜めた高濃度のウイルスを撒き散らし、パープル・ヘイズを超える被害をもたらしてしまう。
対峙したゴールド・エクスペリエンスとスティッキー・フィンガーズの攻撃によるダメージさえも吸収し暴走を続けたが、最後はコニーリオの叫びに応える形で暴走を止め、綿毛を散らして元の姿に戻った。
ソリョラ・ロペス(セッピア老人)
ヴェネツィアのギャングたちを取り仕切っているパッショーネの幹部。サン・マルコ広場裏の一角に根城を置く。ただし、表向きはカンナレージョ地区のアパートに隠れ住む、武器を扱う組織の幹部「セッピア」を名乗り、密かに部下たちの行動を監視している。
子供の頃に両親と死別し、万引きいかさま賭博で生計を立ててきた過去がある。かつて自分を見下し蔑んだ人間を見返すためにギャングとなり、組織の幹部にまで上り詰めた。自分が現在牛耳っている辺境のヴェネツィアにはあまり愛着はなく、今回の一件で手柄を立てて出世し、別の支部へ移転させて貰おうと考えている。
外見は禿げ頭で口髭を生やした小柄な老人で、口調は丁寧だが知略に長けた狡猾な性格。強力な兵器に喜ぶ様は、フーゴから「新しいおもちゃをもらった子供のようだ」と形容されている。
ボスからの指令により、組織を裏切ったブチャラティたちの命を狙う刺客となり、その際、町に住むスタンド使いの少女・コニーリオや新たに自分の部下となったフーゴを利用する作戦を思いつく。まずセッピア老人として自ら失踪することで、アバッキオのムーディー・ブルースによる「リプレイ」の追跡を予測して逆手に取り、スタンド能力を利用した機雷のトラップやヒットマンのリガトニをけしかけ、彼らを圧倒する。さらにコニーリオのザ・キュアーにフーゴのパープル・ヘイズのウイルスを取り込ませることによって「覚醒」させ、それによって彼らを倒そうと目論んでいた。
しかし最終的にはフーゴの裏切りにより、「ジョルノにはパープル・ヘイズのウイルスが効かない」という情報を知らされていなかったために計画は失敗、その後逃亡するも、ミスタ・ブチャラティ・ジョルノの連携プレーによって捕えられ、ブチャラティからの怒りのラッシュを叩き込まれて死亡する。
挿絵にはスーツを着た姿が描かれているが、最終決戦時にはパープル・ヘイズのウイルスを無効化させる特殊なラバースーツを不本意ながら着用していた。
ジョイ・ディヴィジョン
左右それぞれの手で触れた物を瞬時に入れ替えることができる。入れ替えは時間差も可能なため、あらかじめ触れていた物を爆弾などと入れ替えることでトラップとすることができる他、壁や床と自身の位置を入れ替えることで壁の向こう側や階下へと移動することもできる。
リガトニ
パッショーネに属する凄腕のヒットマン狙撃を得意とするスタンド使い専門の殺し屋「スタンド・キラー」であり、その存在は組織内でも機密扱いとなっている。
組織に入りたてだった頃のミスタの先輩であり、一時期タッグを組んで殺し屋の仕事をしていた。しかし「標的を仕留められないヒットマンは、死んだも同然」という持論から意見の相違があり、ある女殺しの任務失敗をきっかけに決別した過去がある。現在は第一線を退いた身だが、人生の刺激を求め、ミスタとの対決を条件にソリョラからの依頼を引き受ける。
サン・マルコ広場の鐘楼からの長距離狙撃でナランチャのエアロスミスを封じ、アバッキオを負傷させた上でミスタと対決、セックス・ピストルズの攻撃をものともせずミスタにスタンドを放つが、ゴールド・エクスペリエンスの能力によってコウモリに変化したミスタの銃弾を打ち抜いたことでダメージが自分に返り自滅する。しかし、それでもなおスタンドを命中させ、ミスタを戦闘不能に追い込んだ。
なお、ミスタに止めを刺そうとするときの台詞の一部「ロックは死んだ」は、スタンドと同名のバンドパブリック・イメージ・リミテッド を結成したジョン・ライドンセックス・ピストルズの脱退表明時に言った言葉でもある。
パブリック・イメージ・リミテッド
ライフルの弾丸に棲むスタンド。サメのような頭を持った銃弾型で色は。愛用のライフルから全スタンドパワーを込めて発射することで、通常の銃弾の4倍のスピードと軌道上の全てを貫通する破壊力、標的を決して外さない精密性を持つ。
反面、発射から着弾までの間にスタンドパワーを著しく消費するという弱点があり、パワーをゼロまで使い切れば本体(リガトニ)が死んでしまう。しかし、標的がスタンド使いの場合に限り着弾時にスタンドパワーを吸い取ることができ、それにより死のリスクを回避できる。つまり弾を当てれば確実に相手は死に、外せば自分が死ぬ。
これらの能力はある程度の力加減ができ、少量の力で撃つことでスタンドパワーを一部吸収して相手のスタンド能力を封じ、生かしたまま無力化するといった芸当もできる。スタンド使いでない者には事実上使用できない。
コニーリオの祖母
ヴェネツィアの実家に住んでいたコニーリオの祖母。数年前に夫を亡くし、以来ホテル「モンド・アーリア」の従業員として働いていた。
年齢は60歳超で、小太りだが豊満な体つきで色気があり、近所からは「新しい男を引っ張り込んでいる」などといった噂も立っていたという。
物語開始時点から4か月前に突然失踪、その2か月後にリド島で交通事故に遭い、遺体となって発見された。警察の捜査によるとそのとき男(宿泊台帳によると「ミスター・ブラウン」)と一緒にいたらしいが、男の行方は分かっていない。
コニーリオの母
ローマに住んでいるコニーリオの母。娘が幼い時に離婚し、夫・長男と別居している。生物テロ事件で病院送りとなった娘を心配してヴェネツィアの実家にまで来ていたが、その後の事件でもウイルスの被害には遭わずに済んだ。娘がアメリカに発った後も変わらずローマで暮らしているという。
レオーニ
「モンド・アーリア」に10年来勤めているコックで、コニーリオの同僚。コニーリオが気になっているらしく何かにつけて誘いをかけデートの約束もしているが、彼女はあまり乗り気ではない。ウィノナによれば他にガールフレンドがいるらしい。事件後の消息は不明。
ウィノナ
コニーリオの同僚で友人の女性。21歳。ヴェネツィア大学の二年生(アメリカからの交換留学生)で文学専攻。父親が「モンド・アーリア」ホテルの重役であるらしく、立場上はアルバイトのようなものだが実質清掃員のマネージャーのような仕事もしている。
黒縁の分厚いメガネをかけており、素顔はハリウッド女優のように整っている。「仕事で一番大切なのは人間関係だ」という持論を持ち、周囲の人間の情報集めを怠らないが、周囲からは「頭がいいのが取り柄の口うるさい女」といった印象を受けがちで、評判はあまりよくない。
挿絵によれば長い黒髪を持つ色黒の女性で、私服はチューブトップに「VENEZIA」と書かれたローライズパンツを履いている。またこのときは裸眼であった。
コニーリオとカフェで待ち合わせたところを散布されたパープル・ヘイズの毒にかかり、悶え苦しんだ末に死亡する。
ピーター・フォーク(仮名)
本名は不明。トレンチコートを着たピーター・フォークにそっくりの中年刑事。生物テロ事件の捜査にあたっていた。
若い警官
ピーター・フォークと一緒にいた警官。コニーリオは「以前にどこかであったことがある」ような感覚を覚えたが、真相はわからなかった。
マリオ・セガーリ
ネアポリスにいる倉庫の警備員。口髭を生やした男で、ナランチャによれば『スーパーマリオ』のマリオによく似ているらしい。本作では直接的には登場しない。

『恥知らずのパープルヘイズ』の登場人物[編集]

用語[編集]

パッショーネ
ジョルノが入団しているギャング団で、イタリア語で「情熱」という意。創立者はディアボロ。
ブチャラティが公開情報として知る限り、構成員756人で、ボスを筆頭に参謀、ボス親衛隊、複数の幹部とチームで構成されている。ボスの正体は幹部や親衛隊すら知らないシークレットで、もしボスの正体を探ろうとすればその者には死の制裁が待っている。建前上は、ボスは信頼する右腕(参謀)とのみ連絡を取るとされている。実際はボスのディアボロは二重人格者であり、第二人格のドッピオは自分がボスの右腕と信じ、ディアボロに誘導される形で行動している[19]
主にイタリア各地で活動しており、ホテル・港の運送会社・建築会社・葬儀屋・レストラン・賭博場での収益で稼いでいて、賭博や麻薬での収益が大半を占めている。麻薬は本来「義賊」という建て前で禁じ手としていたが、組織拡大で組織基盤が確立したと同時に開拓し、その結果、開拓した年からヨーロッパ全土の麻薬犯罪件数は約20倍に拡大した。
入団方法の一つは幹部の1人であるポルポに会い、ポルポから出題された「試験」に合格することである。しかしそれは同時に「『矢』の試練」によるスタンド能力者を増やす策略であり、スタンド能力者になればそれでよし、真面目に試験の内容を守ればそれなりに利用価値があり、もし失格してすんなり入団をあきらめたり、「『矢』の試練」で命を落としても関係なしと非情なものである。入団の際には団員の証としてバッジが手渡される。
組織に多額の上納金を納めた者は「組織に最も貢献した者」として幹部になることができる。作中、幹部のポルポが死んで空席ができ、隠し財産の管理をしていたブチャラティが当時ボスに最も信頼されていたペリーコロに隠し財産の全額を上納したため、ブチャラティがネアポリス地区の新たな幹部になった。
ジョルノ入団時は「暗殺チーム」が仕事に不相応な報酬額に不満を持っていて、仲間のソルベとジェラート2人がディアボロの近辺を調べようとしたばかりに最も残虐な手段で殺害されたこともあり反旗を翻していた他、親衛隊のチョコラータやセッコも虎視眈々とボスの座を狙っていた。
最終決戦でディアボロが倒された後は、ジョルノが新たなボスとなり、ミスタが副長に就任した。
レクイエム(鎮魂歌)
スタンド能力を覚醒させる「矢」によって、スタンドを射抜くことで未曾有の領域の力を覚醒させたスタンドの姿。
ポルナレフはウイルス進化説を紹介して、「矢」の力がウイルスによる淘汰の副産物であるとしている。
またポルナレフは、「矢」が秘めるその絶大な力を制御し得るだけの資質を備えたスタンド使いでなければ、「レクイエム」の真の力には到達できないと推測している。
事実、今や戦闘者として再起不能状態のポルナレフが使用した際には、何とかレクイエムには到達するも、その強大な力を制御しきれずレクイエムは暴走してしまった。

備考[編集]

  • 登場人物の名称はイタリア語の料理や食材、スタンドの名称は洋楽のバンド名や曲名、アルバム名などをアレンジしたものが多い。
  • 『週刊少年ジャンプ』連載時には「気分はJOJO」というおまけ・広告的なコーナーがあった。
  • 物語冒頭で、康一がタクシーの料金を尋ねる際やジョルノが康一を白タクに勧誘する際の通貨単位が本誌では「リラ」となっていたが、単行本以降は「円」に変更されている[20]。ほかのシーンでも通貨単位は円で表記されている。
  • ポルポの隠し財産を回収するための目的地は、雑誌掲載時の最初のセリフではタオルミーナであった。これが連載中の設定変更によりカプリ島に行くように変わった。単行本では最初からカプリ島に向かうよう修正されている。
  • 単行本のおまけページにはキャラクターのプロフィールなどがある。ただしこれらの設定には劇中の実際の描写と食い違う部分もある。
  • 『週刊少年ジャンプ』誌上で連載当時、キャラクター人気投票を募ったことがあるが、結果は発表されなかった。
  • 単行本49巻で、フーゴが勉強のできないナランチャに対する罵倒のセリフの「ド低能」の部分が差別用語に接触するとされ、文庫版31巻において別のセリフ「クサレ脳ミソ」に変更されている(単行本も後に変更された)[21]。作者は文庫版30巻のあとがきでこの件について触れ、直接的な表現こそ避けながらも編集部に対する不満ともとれる文を書き連ね、「もめ事を起こしても疲れるだけだから、とりあえず従っておく」とコメントしている。
  • 本作以降、敵味方ともにデータにおいて破壊力Aのスタンドが急増している。ただし、「スタンド (ジョジョの奇妙な冒険)」の項にもあるように、順序が逆で、本Partにてスタンドパラメータが導入され、画集『JOJO A-GO!GO!』にて遡ってPart3・4のスタンドにも設定されるようになった。
  • 作者の荒木飛呂彦によると、Parte5はそれまでと異なり「哀しみ」をテーマに描いているため、明らかに作風が変わったという。印象に残っている場面としてブチャラティがボスを裏切ることを仲間たちに告げるシーン、アバッキオが死ぬシーン、エピローグの「眠れる奴隷」を挙げており、「眠れる奴隷」は『ジョジョ』の25年間の歴史の中でも最も印象的なエピソードであり『ジョジョ』シリーズの神髄が表れていると語っている[22]
  • 初期構想ではミスタ、ナランチャ、フーゴ、アバッキオの内、誰かがチームを裏切る予定だったがカットされた。フーゴが物語の途中で退場するのはこの構想の名残である[23]
  • 本作の連載中に、『ドルチ』が『オールマン』に、『岸辺露伴は動かない』の第一作「エピソード16懺悔室」が『週刊少年ジャンプ』誌上に発表されている。短編は長編連載から漏れたアイデアを使っているそうであり、「ヨット上での戦い」「ヴェネツィアの教会での出来事」「舌に取り憑く怨霊・スタンド」など連載との共通点がみられ、また掲載タイミングも近い。

小説[編集]

いずれもジャンプ ジェイ ブックスから。

『ジョジョの奇妙な冒険II ゴールデンハート/ゴールデンリング』[編集]

概要[編集]

著者は宮昌太朗、大塚ギチの二名の共作。2001年5月31日初版刊行。

本書は『ジョジョの奇妙な冒険』第五部の時点(2001年)のイタリア・ヴェネツィアを舞台に、ブチャラティチームがギャング組織「パッショーネ」から離反した直後(原作の時間軸でいえば4月2日前後)の物語を描いたオリジナルインサイド・ストーリーである。

主人公は本作オリジナルキャラクターのスタンド使いの少女・コニーリオと、ヴェネツィア脱出を試みるブチャラティーチームの面々であり、二者の動向が交互に描かれる形式である。また、チームの中で唯一組織に残ったパンナコッタ・フーゴも、彼らを狙う刺客のひとりとして登場する。

本作独自の解釈・設定[編集]

  • サン・ジョルジョ・マジョーレ島のキング・クリムゾンとの戦いの後、ブチャラティ一行は数日間(トリッシュの発言からして3日間)ヴェネツィアに滞在・潜伏している。「ヴェネツィアからの脱出」を当面の目標としているが、その具体的な方法や次なる進路については示されていない。
    • 原作の時間軸では4月2日早朝にヴェネツィア入りし、当日中にサルディニアへ発っている。
  • 「トーキング・ヘッド」のスタンド使い(ティッツアーノ)が、ブチャラティたちのヴェネツィア入りを阻む「裏切者グループ」のひとりとしてカウントされている。
  • キング・クリムゾンの能力が「世界から数十秒だけ時間を消し去る能力」と説明されている(原作では「十数秒」)。
  • 各キャラクターのファッションについては多くは否定的であり、ブチャラティチーム全員を「おかしな恰好をした集団」と説明している。
  • 原作では不明であった各キャラクターの色彩が明確に指定されている。例えばジョルノの服は緑、ブチャラティの服は白、ナランチャの服は黒、フーゴの服はモスグリーンである。
  • フーゴについて
    • 彼は件の教師暴行事件後もなにかにつけて暴れており、ネアポリスのギャンググループと付き合い始めてからも、その凶暴な性分から仲間内でも煙たがられ、組織の厄介者になりかかっていたところをブチャラティに拾われた、という過去がある。
    • 彼はよくミントの葉を口にしており 、作中においては「ミントの香り」が彼のトレードマークとなっている。なお原作にはそのような描写はなく、特段好きだという設定も無い。
    • パープル・ヘイズのウイルスは本体の彼には影響がない。また同様に、ウイルスを溜めこみ散布するようになったザ・キュアーも本体のコニーリオには何ら影響がなかった(ここで「癒し」の能力が使われていたのかは不明)。

本作における用語[編集]

モンド・アーリア
ヴェネツィアのスキアヴォーニ河岸沿い、サン・マルコ寺院のすぐ側に建つホテル。元は16世紀に建てられた名家の別荘で、100年ほど前に買い取られ、ホテルに造り替えられた。
エントランスロビーは3階まで吹き抜けで、1階はホテルのフロントと曲がって右がイタリアンレストラン、左には小さなカフェがある。客室は何度も改装された跡があるが、どこか落ち着いた雰囲気がある。
生物テロ事件(1)
ヴェネツィアの「モンド・アーリア」ホテルで起きた正体不明の生物兵器(警察は「新種のウイルス」と推測)によるテロ事件。建物周辺が停電した後、ロビーにいた多くの観光客や従業員の身体が腐って死亡、唯一コニーリオのみが生存し、病院に搬送された。
事件翌日には新聞の一面に掲載され、それを見たブチャラティたちはフーゴのパープル・ヘイズのウイルスによるものと推測している。
生物テロ事件(2)
コニーリオから数えて3度目のパープル・ヘイズのウイルスによる無差別テロ事件。彼女もザ・キュアーで治癒に奔走するも間に合わず、100人を超える犠牲者を生み出した。前回と同様に周囲の建物は停電しており、二次的に火災も発生している。翌日に新聞で報じられた。
「荒野に建つ教会」
上述の事件後、口伝えに広まった新しい都市伝説(どの場所で広まったのかは不明)。
一人の少年が友人の家から帰る途中、荒野を遭難していたところ、そこに美しい女性が現れ、彼女の住むあばら家に招待される。そこで食事を供され、彼女や白いウサギに心身の傷を癒されて、ベッドで横になるが、目を覚ますと彼の家の側にあるベンチで寝ていた、といった内容の物語である。
話によっては舞台が砂漠や海の孤島であったり、主人公の設定もまちまちであるが、大筋のストーリーは同じであるという。これは作り話や流言ではなく、その後のコニーリオをモデルとした実話である。

登場した実在の地名・施設など[編集]

()内はイタリア語の表記。

その他[編集]

ゲーム[編集]

カプコンから2002年7月25日PlayStation 2用ゲームソフト『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風』が発売されている。

テレビアニメ[編集]

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』のタイトルで2018年10月から放送。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 「男たちの奇妙な愛情!?『ジョジョの奇妙な冒険の平行世界』」『ユリイカ 11月臨時増刊号 総特集☆荒木飛呂彦 -- 鋼鉄の魂は走りつづける』 青土社2007年11月25日、32頁。ISBN 978-4-7917-0170-4
  2. ^ a b c d e f 「ジョジョ」第5部キャストに榎木淳弥、山下大輝、鳥海浩輔、諏訪部順一”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ (2018年7月5日). 2018年7月5日閲覧。
  3. ^ a b 『Comnavi』Vol.3「Interview&Graph」
  4. ^ a b c d e f g h コラム「気分はJOJO 最終回SPECIAL!!〜5部Q&A〜」(『週刊少年ジャンプ』、1998年9号)
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 『JOJOVELLER完全限定版 STANDS』の荒木飛呂彦によるコメントより。
  6. ^ アミュレートのプロフィールページより。
  7. ^ アニメディア』2018年12月号、学研プラス、2018年11月、31頁。
  8. ^ 『恥知らずのパープルヘイズ -ジョジョの奇妙な冒険より-』p.58に「ブチャラティに手伝ってもらって試した」という旨の記述がある。
  9. ^ 実際にイルーゾォがジョルノを経由して感染した際にはジョルノが先に感染していたが、殴ったことによりイルーゾォが先に死亡し、能力が解除されたため、ワクチンの接種に間に合っている。
  10. ^ 本来のイタリア語では会話の際にこの言い方はしない(話し言葉としては不自然な表現)ので、本作がイタリア語に訳された際は、自然な言葉に差し替えられている。
  11. ^ 過去の作品”. 木内秀信の公式サイト. 2012年9月30日閲覧。
  12. ^ 『JOJOVELLER完全限定版 STANDS』175頁。
  13. ^ テレビアニメ版ではシルエットで隠れた2人組の内の一人によって輪切りにされている。
  14. ^ a b 『JOJO A-GOGO STANDS』120ページにて、スタンド使いであると断定はできないが、他状況を見ると彼らもおそらくスタンド使いであったと推測できるという旨の分析あり。
  15. ^ 「B・I・G」は当初「ビー・アイ・ジー」や「ビッグ」と混同にルビが振らされていたが、文庫版では「ビッグ」に統一されている。
  16. ^ 『週刊少年ジャンプ』1997年36号
  17. ^ 登場話の後期では名前が「チョコラート」と表記されていた。文庫版以降は「チョコラータ」に統一されている。
  18. ^ ナランチャがルカのことを嫌いだと言った際、誰もそれを否定せず、ブチャラティもそのことを肯定しつつも同じパッショーネの組員なので、そのようなことを言わないようにとたしなめている。
  19. ^ 公開情報はJC48・49巻、ドッピオについては58巻。
  20. ^ テレビアニメ版では「リラ」。
  21. ^ テレビアニメ版もナランチャのセリフを含め変更後のものが使用されている。
  22. ^ SPURムック『JOJOmenon』より。
  23. ^ 文庫本39巻より。

外部リンク[編集]