コンテンツにスキップ

酒田港駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
最上川駅から転送)
酒田港駅
駅舎(2018年11月)
さかたこう
Sakatakō
酒田 (2.7 km)
地図
所在地 山形県酒田市南新町2丁目7-37
北緯38度55分18秒 東経139度49分30秒 / 北緯38.92167度 東経139.82500度 / 38.92167; 139.82500座標: 北緯38度55分18秒 東経139度49分30秒 / 北緯38.92167度 東経139.82500度 / 38.92167; 139.82500
所属事業者 日本貨物鉄道(JR貨物)
所属路線 羽越本線貨物支線
キロ程 2.7 km(酒田起点)
電報略号 サミ
駅構造 地上駅
開業年月日 1915年大正4年)4月25日
備考 貨物専用駅
テンプレートを表示

酒田港駅(さかたこうえき)は、山形県酒田市南新町にある日本貨物鉄道(JR貨物)の貨物駅で、羽越本線貨物支線(通称:酒田港線)の終着駅である。

酒田港に面した位置にあり、庄内地方の鉄道貨物輸送の拠点である。

歴史

[編集]
  • 1915年大正4年)4月25日鉄道院酒田線(現在の陸羽西線の前身)支線酒田駅 - 当駅間開業に伴い最上川駅(もがみがわえき)として開業。一般大貨物と発送小荷物のみ取扱い[1]
  • 1924年(大正13年)4月20日:陸羽西線鼠ヶ関駅 - 余目駅 - 羽後岩谷駅間および貨物支線を、既存の羽越北線および新設線と統合し、羽越線(鼠ヶ関駅 - 秋田駅間および貨物支線、羽越本線の前身)として分離したため[2]、当駅は羽越線の所属となる。
  • 1941年昭和16年)2月1日酒田港駅に改称[3]
  • 1954年(昭和29年)9月1日小荷物の取扱を廃止(貨物駅となる)[4]
  • 1965年(昭和40年)2月10日:独立駅となり酒田港駅長がおかれる(以前は酒田駅長が兼務していた)。
  • 1966年(昭和41年)10月1日:コンテナ貨物の取扱を開始[4]
  • 1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化により、日本貨物鉄道の駅となる[4]

駅構造

[編集]

地上駅。酒田港に面する広い構内を持つ。

駅構内の南端には、駅の中心となる仕分け線群があり、1面1線のコンテナホームが置かれている。またこの脇に駅舎が置かれている。その北側の突堤には2面3線のコンテナホーム、さらに北側の突堤には貨車の解体用に使用されている側線がある。なお、駅舎内には、営業窓口のJR貨物酒田営業所が入っている。

構内入換作業や酒田港線の貨物列車牽引のために、愛知機関区所属のDD200形ディーゼル機関車が常駐している。

2008年3月までは東北東ソー化学(旧・鉄興社)酒田工場へ至る専用線が分岐し、化学薬品の発送が行われていた。また、食糧庁酒田倉庫や帝石テルナイト工業(現・テルナイト)酒田工場、小野田セメント(現・太平洋セメント)酒田サービスステーション、広島燃料興業などへ至る専用線も分岐していた。

そのほか、食糧庁倉庫や花王酒田工場の脇を通り大浜埠頭へ至る全長2.2kmの山形県営公共臨港線もある。かつては、花王酒田工場専用線や日新電化酒田工場(現・東北東ソー化学酒田西工場)専用線、米田物産酒田防腐工場専用線などを分岐させ、通路線としての役割を担っていたが、現在公共臨港線から分岐する専用線はない。そのため、公共臨港線自体も撤去される予定である。

取扱貨物

[編集]

駅周辺

[編集]

その他

[編集]

隣の駅

[編集]
日本貨物鉄道(JR貨物)
羽越本線
酒田駅 - 酒田港駅

脚注

[編集]
  1. ^ 内閣印刷局, ed (1915-04-21). “鉄道院告示 第32号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (813). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2952920/1. 
  2. ^ 内閣印刷局, ed (1924-04-17). “鉄道省告示 第75号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (3492). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2955640/2. 
  3. ^ 内閣印刷局, ed (1941-01-25). “鉄道省告示 第8号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (4214). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2960712/7. 
  4. ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、566頁。ISBN 978-4-533-02980-6 

関連項目

[編集]