EarthCARE

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雲・エアロゾル放射ミッションEarthCARE
所属 欧州宇宙機関(ESA)
情報通信研究機構(NICT)
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
公式ページ ESA
JAXA
状態 開発中
目的 雲・エアロゾルの全球観測
計画の期間 3年間
打上げ機 ソユーズSTK
打上げ日時 2017年度(予定)
物理的特長
質量 2,250 kg
発生電力 1,625 W
軌道要素
周回対象 地球
軌道 太陽同期準回帰軌道
高度 (h) 約400 km
降交点通過
地方時
13時45分
観測機器
ATLID 大気ライダ
CPR 雲プロファイリングレーダ
MSI 多波長イメージャ
BBR 広帯域放射収支計
引用資料[1]

EarthCAREアースケアEarth Clouds, Aerosols and Radiation Explorer)は、欧州宇宙機関 (ESA) と日本の宇宙航空研究開発機構 (JAXA) および情報通信研究機構 (NICT) が共同で開発している地球観測衛星。この衛星を利用した計画はEarthCARE計画と呼ばれ、衛星に搭載したセンサで全球のおよびエアロゾルの鉛直分布を観測することによって、気候変動の要因であるのにもかかわらず二酸化炭素より科学的理解度が低いとされている雲・エアロゾルの全球の三次元構造をモデル化し、気候変動予測の精度を向上させることを目的としている。2017年度にソユーズSTKにて打ち上げられる予定である[2]

経緯[編集]

EarthCARE計画は、ESAの進めている地球観測計画 (The Living Planet Programme) において、GOCESMOSADM-AeolusCryoSat-2、Swarmに続く第6次Earth Explore Missionとして、2003年に選定された。

日本においては、国家基幹技術の一つである海洋地球観測探査システムの一部として、二酸化炭素観測衛星いぶき全球降水観測計画GPM/DPR・水循環変動観測衛星GCOM-W等の地球観測衛星の一端を担う。雲観測用センサであるCPR (Cloud Profiling RADAR) を提供することで日本の技術的優位性を保ち、全球地球観測システム (GEOSS) 10年計画に対する日本の貢献として位置づけられている。

2008年6月、打ち上げを2013年とすることが決定された。2009年9月から行われた基本設計審査において大気ライダの設計に問題があることが発覚し、それに伴う設計変更のため打ち上げは2016年に延期され、さらに2017年度に延期された。

観測装置[編集]

大気ライダ (ATLID)
ESAの開発しているライダ。主にエアロゾルと薄い雲を観測する。
雲プロファイリングレーダ (CPR)
JAXAとNICTが共同で開発している、95 GHzドップラー計測機能付きレーダ。衛星の進行方向前面に取り付けられており、鉛直方向100 m単位でのエコー強度とドップラー速度を測定することで、主に厚い雲の内部構造と鉛直速度を観測する。
多波長イメージャ (MSI)
ESAの開発しているイメージャ。さまざまな波長で幅150 kmの水平観測を行う。
広帯域放射収支計 (BBR)
ESAの開発している放射収支計。衛星の前方・後方・直下の3方向からの放射輝度を統合して測定する。

他の雲・エアロゾル観測衛星[編集]

日本においては、他にも同時期に雲・エアロゾルを観測するGCOM-C衛星の打ち上げが計画されている。これらは全球の水平分布を計測することが目的であるが、EarthCAREにおいては主に鉛直方向の分布・構造を観測することを目的としている。

2006年4月28日にはNASA等によって2機の雲・エアロゾル観測衛星クラウドサットCALIPSOが打ち上げられ、観測が続けられている。EarthCAREはこれらの衛星を引き継ぐ形での観測が予定されている。

脚注[編集]

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  1. ^ Development of Earth Explorer Missions (PDF)” (英語). EOEP REVIEW SEMINAR. ヨーロッパ宇宙機関 (2011年6月15日). 2011年7月21日閲覧。
  2. ^ esa公式サイト

関連項目[編集]

外部リンク[編集]