きょっこう

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オーロラ観測衛星「きょっこう(EXOS-A)」
「きょっこう(EXOS-A)」模型
オーロラ観測衛星「きょっこう(EXOS-A)」模型
所属 東京大学宇宙航空研究所
主製造業者 日本電気
公式ページ オーロラ観測衛星「きょっこう(EXOS-A)」
国際標識番号 1978-014A
カタログ番号 10664
状態 運用終了
目的 オーロラ観測
打上げ場所 鹿児島宇宙空間観測所
打上げ機 M-3Hロケット2号機
打上げ日時 1978年2月4日16:00
運用終了日 1992年8月2日
物理的特長
本体寸法 ⌀946mm×800mm
最大寸法 4,830mm
(支柱展開時)
質量 126kg
発生電力 35W
姿勢制御方式 沿磁力線姿勢安定方式
軌道要素
周回対象 地球
軌道 楕円軌道
近点高度 (hp) 636km
遠点高度 (ha) 3,977km
軌道傾斜角 (i) 65.4度
軌道周期 (P) 134.2分
搭載機器
ATV オーロラ撮像装置
プラズマ波動・電子温度観測装置
エネルギースペクトル観測装置
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きょっこう (第5号科学衛星EXOS-A) は東京大学宇宙航空研究所(後の宇宙科学研究所)が打ち上げたオーロラ観測衛星である。開発・製造は日本電気が担当した。名前はオーロラを意味する「極光」に由来する。

目的[編集]

当機は主にオーロラを観測することを目標に開発された。また、オーロラに関連する磁気圏プラズマ圏電離層も観測対象となった。当機はその観測能力を生かし、国際磁気圏観測計画 (IMS) に参加した。なお、IMSには「うめ」「うめ2号」「じきけん」も参加している。

機体[編集]

当機は「たんせい3号」とほぼ共通の設計をしている。衛星の形状も「たんせい3号」と同じく円筒形であり、観測装置以外の搭載機器もほぼ同じ物が用いられた。投入された軌道も同じような軌道である。打ち上げ機も「たんせい3号」と同型機であり、ロケットと衛星本体を含めて「たんせい3号」で見つかった不具合は解消された。

観測装置はメインの紫外線オーロラ撮像カメラを含め7種類搭載されている。

運用[編集]

当機は1978年2月4日に、M-3Hロケット2号機によって打ち上げられ、近地点641km、遠地点3978km、軌道傾斜角65.3°の軌道に投入された。2月24日から観測を開始した。

当機は観測データの取得率を上げるため、内之浦のほかにカナダのチャーチルと南極昭和基地でもデータの受信を行った。

1992年8月2日に運用終了した。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]