Amazon Web Services
Amazon Web Services(アマゾン ウェブ サービス、AWS)とは、Amazon.comにより提供されているクラウドコンピューティングサービス(ウェブサービス)である。クラウドのタイプとしてはIaaSに分類される。これらのサービスは全世界で18の地域に提供されている(2018年現在)。AWSの有名なサービスにAmazon Elastic Compute Cloud (EC2) とAmazon Simple Storage Service (S3) がある。各組織が独自に保有し、仕様変更には長時間の物理的な作業を必要とするサーバファームと比較して、AWSは需要に応じた計算能力を、設定変更のみで速やかに提供出来ることが強みである。クラウドの分野でのAWSの世界的シェアは33%前後で世界1位である[1]。世界的シェア13%前後で世界2位のMicrosoft Azureを大きく引き離している。
目次
アーキテクチャ[編集]
AWSは2018年6月現在、アメリカ東部(北バージニア、オハイオ)、アメリカ西部(カリフォルニア、オレゴン)、カナダ(中部)、南アメリカ(サンパウロ)、ヨーロッパ(アイルランド、フランクフルト、ロンドン、パリ)、東南アジア(シンガポール、ムンバイ)、東アジア(東京、ソウル、大阪)、オセアニア(シドニー)の16の地域(リージョン)で展開されている。基本的にこれらは全て同一のAWSアカウントで利用可能である。どの地域も全てのデータとサービスは指定された地域のサーバで運用される。
アメリカ政府専用の"GovCloud"、並びに中国(北京)リージョンも存在するが、これらについては当該リージョン用の専用アカウントが必要。また、当該アカウントでの他リージョンのサービス利用はできない。
どの地域も複数のアベイラビリティーゾーンを持っている。アベイラビリティーゾーンは1つ以上の独立したデータセンターで構成されている。S3やDynamoDBなどの一部のサービスは、システム障害に備えたり、規模を拡大したりするためにアベイラビリティーゾーンを超え、ミラーリングしたシステムを設計し、実行することができる。2014年12月にはAWSは28のアベイラビリティーゾーンで140万のサーバーを運用している。
2014年に、AWSは再生可能エネルギーの電力使用率100%を達成した。それに加え、2016年にアメリカ東部の地域をサポートするために、ヴァージニア州の太陽光発電会社のコミュニティーを委託された。さらに2015年にAWSはアメリカ西部(北カリフォルニア)の電力需要に対処するためにテスラモーターズと共同でエネルギー貯蔵技術に取り組んでいる。
歴史[編集]
Amazon Web Servicesは2006年7月に公開され、他のウェブサイトやクライアントサイドアプリケーションに対しオンラインサービスを提供している。これらのサービスの多くはエンドユーザに直接公開されているものではなく、他の開発者が使用可能な機能を提供するものである。Amazon Web Servicesの各種サービスはHTTPを通じ、RESTおよびSOAPプロトコルを使用してアクセスされる。費用は実際の使用量に応じて決定される。
2003年の終わりごろ、クリス・ピンカムとベンジャミン・ブラックはアマゾンのサーバーインフラの将来の展望についての論文を発表した。その論文では新たなサーバーインフラは完全に標準化、自動化され、ストレージやネットワークは最終的にはウェブサービスに依存することになると書かれている。またその論文の終わりでは、企業の新たなITインフラとして、仮想上のサーバーサービスが普及する可能性に対して言及している。
2004年の11月にAWSは単純なキューのサービスとしてスタートした。アマゾンEC2は南アフリカのケープタウンでピンカムと開発のリードである、クリス・ブラウンによって設計された。元々はEC事業の赤字に苦しむAmazonの打開策として企画されたものである。
2007年6月、アマゾンは18万人以上の開発者がAWSと契約したと主張した。
2010年11月、アマゾンの小売のウェブ関連のサービスは全てAWS上に移行した。
2011年4月20日、AWSの一部の機能が大規模な停電に見舞われた。
AWSサービス一覧[編集]
計算資源[編集]
- Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) - Xenを使用した[2]スケーラブルな仮想サーバーを提供するサービス
- VMware Cloud on AWS (VMC on AWS) - AWSとVMwareが共同で開発した、拡張性、安全性、革新性に優れた統合クラウドサービス[3]
- Amazon Elastic MapReduce - Hadoop処理にAWSの様々なサービスを組み合わせることで、大量のデータを効率的かつ容易に処理できるウェブサービスを提供
ネットワーク[編集]
- Amazon Route 53 - 可用性と拡張性に優れたクラウドドメインネームシステム (DNS) ウェブサービスを提供
- Elastic Load Balancing - アプリケーションへのトラフィックをクラウド内の複数のAmazon EC2インスタンスに自動的に分散するサービスを提供
ストレージとコンテンツ提供[編集]
- Amazon Simple Storage Service (S3) - AWSによって提供されるオンラインストレージのWebサービス
- Amazon Glacier - コールドデータのストレージ
- Amazon CloudFront - エンドユーザに関係するデータセンターへのコンテンツデリバリネットワークをサービスを提供
- Amazon Virtual Private Cloud (VPC)
- Amazon Elastic Block Store (EBS)
- AWS Import/Export
データベース[編集]
- Amazon DynamoDB - 自動的にテーブルのデータとトラフィックを、複数のサーバーに分散させるNoSQLデータベースサービスを提供
- Amazon Relational Database Service (RDS)
- Amazon RDS on VMware[4] - Amazon RDSをVMwareベースのデータセンター上で提供
- Amazon Redshift
- Amazon SimpleDB - 分散データベースサービス、Erlangで実装されている[5]
展開[編集]
- AWS CloudFormation
- Amazon Elastic Beanstalk - AWSクラウド内のアプリケーションのデプロイと管理を簡単にするサービスを提供
管理[編集]
- Amazon CloudWatch - システム全体のリソース使用率、アプリケーションパフォーマンス、およびオペレーションの状態を可視化できるモニタリングサービスを提供
アプリケーションサービス[編集]
- Amazon DevPay - オンライン請求およびアカウント管理サービスを提供
- Amazon Flexible Payments Service (FPS)
- Amazon Simple Email Service (SES)
- Amazon Simple Notification Service (SNS)
- Amazon Simple Queue Service (SQS)
解析[編集]
- Amazon Machine Learning
その他[編集]
- Amazon Fulfillment Web Service (FWS)
- Amazon Mechanical Turk
- Auto Scaling
- Jaspersoft Reporting and Analytics for AWS[6]
導入事例[編集]
日本[編集]
出典[編集]
- ^ “[http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1805/17/news110.html 2018�N��1�l�����A�N���E�h�C���t���s���AWS�̃V�F�A�͗h�邪��33���O��@Microsoft�AGoogle���nj�]” (日本語). ITmedia �G���^�[�v���C�Y. 2018年12月26日閲覧。
- ^ [ITpro EXPO]今のAmazon EC2は「1998年のLinux」と同じ---ITpro高橋記者が指摘 - ニュース:ITpro
- ^ “VMware Cloud on AWS” (日本語). Amazon Web Services, Inc.. 2018年8月28日閲覧。
- ^ “[速報]Amazon RDS on VMware発表。オンプレミスのVMware環境でもAmazon RDSを提供へ。Oracle、SQL Server、MySQLなど対応。VMworld 2018 US” (日本語) 2018年8月28日閲覧。
- ^ What You Need To Know About Amazon SimpleDB
- ^ JasperReports|Jaspersoft Reporting and Analytics for AWS
- ^ AWSの国内導入事例 (Case Studies) | アマゾン ウェブ サービス(AWS 日本語)
- ^ 国内のスタートアップ企業における AWS 導入事例 | AWS
外部リンク[編集]
- Amazon Web Services (日本語)
- Amazon Web Services ブログ (日本語)
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