Amazon Web Services

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Amazon Web Services(アマゾン ウェブ サービス、AWS)とは、Amazon.comにより提供されているクラウドコンピューティングサービス(ウェブサービス)である。これらのサービスは全世界で18の地域に提供されている(2018年現在)。AWSの有名なサービスにAmazon Elastic Compute Cloud (EC2) とAmazon Simple Storage Service (S3) がある。これまでのクライアントが保有していた物理的なサーバファームと比較してAWSは大規模な計算処理能力を速やかに提供出来ることが強みである。

アーキテクチャ[編集]

AWSは2018年6月現在、アメリカ東部(北バージニア、オハイオ)、アメリカ西部(カリフォルニアオレゴン)、カナダ(中部)、南アメリカ(サンパウロ)、ヨーロッパ(アイルランドフランクフルトロンドンパリ)、東南アジア(シンガポールムンバイ)、東アジア(東京ソウル大阪)、オセアニア(シドニー)の16の地域(リージョン)で展開されている。基本的にこれらは全て同一のAWSアカウントで利用可能である。どの地域も全てのデータとサービスは指定された地域のサーバで運用される。

アメリカ政府専用の"GovCloud"、並びに中国(北京)リージョンも存在するが、これらについては当該リージョン用の専用アカウントが必要。また、当該アカウントでの他リージョンのサービス利用はできない。

どの地域も複数のアベイラビリティーゾーンを持っている。アベイラビリティーゾーンは1つ以上の独立したデータセンターで構成されている。S3やDynamoDBなどの一部のサービスは、システム障害に備えたり、規模を拡大したりするためにアベイラビリティーゾーンを超え、ミラーリングしたシステムを設計し、実行することができる。2014年12月にはAWSは28のアベイラビリティーゾーンで140万のサーバーを運用している。

2014年に、AWSは再生可能エネルギーの電力使用率100%を達成した。それに加え、2016年にアメリカ東部の地域をサポートするために、ヴァージニア州の太陽光発電会社のコミュニティーを委託された。さらに2015年にAWSはアメリカ西部(北カリフォルニア)の電力需要に対処するためにテスラモーターズと共同でエネルギー貯蔵技術に取り組んでいる。

歴史[編集]

Amazon Web Servicesは2006年7月に公開され、他のウェブサイトやクライアントサイドアプリケーションに対しオンラインサービスを提供している。これらのサービスの多くはエンドユーザに直接公開されているものではなく、他の開発者が使用可能な機能を提供するものである。Amazon Web Servicesの各種サービスはHTTPを通じ、RESTおよびSOAPプロトコルを使用してアクセスされる。費用は実際の使用量に応じて決定される。

2003年の終わりごろ、クリス・ピンカムとベンジャミン・ブラックはアマゾンのサーバーインフラの将来の展望についての論文を発表した。その論文では新たなサーバーインフラは完全に標準化、自動化され、ストレージやネットワークは最終的にはウェブサービスに依存することになると書かれている。またその論文の終わりでは、企業が新たなインフラ投資として仮想上のサーバーサービスが今後普及する可能性を言及されている。2004年の11月にAWSは単純なキューのサービスとしてスタートした。アマゾンEC2は南アフリカケープタウンでピンカムと開発のリードである、クリス・ブラウンによって設計された。元々はEC事業の赤字に苦しむAmazonの打開策として企画されたものである。

2007年6月、アマゾンは18万人以上の開発者がAWSと契約したと主張した。

2010年11月、アマゾンの小売のウェブ関連のサービスは全てAWS上に移行した。

2011年4月20日、AWSの一部の機能が大規模な停電に見舞われた。

AWSサービス一覧[編集]

計算資源[編集]

  • Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) - Xenを使用した[1]スケーラブルな仮想サーバーを提供するサービス
  • VMware Cloud on AWS (VMC on AWS) - AWSとVMwareが共同で開発した、拡張性、安全性、革新性に優れた統合クラウドサービス[2]
  • Amazon Elastic MapReduce英語版 - Hadoop処理にAWSの様々なサービスを組み合わせることで、大量のデータを効率的かつ容易に処理できるウェブサービスを提供

ネットワーク[編集]

  • Amazon Route 53英語版 - 可用性と拡張性に優れたクラウドドメインネームシステム (DNS) ウェブサービスを提供
  • Elastic Load Balancing - アプリケーションへのトラフィックをクラウド内の複数のAmazon EC2インスタンスに自動的に分散するサービスを提供

ストレージとコンテンツ提供[編集]

データベース[編集]

展開[編集]

  • AWS CloudFormation
  • Amazon Elastic Beanstalk - AWSクラウド内のアプリケーションのデプロイと管理を簡単にするサービスを提供

管理[編集]

  • Amazon CloudWatch英語版 - システム全体のリソース使用率、アプリケーションパフォーマンス、およびオペレーションの状態を可視化できるモニタリングサービスを提供

アプリケーションサービス[編集]

解析[編集]

  • Amazon Machine Learning

その他[編集]

導入事例[編集]

日本[編集]

日本における導入事例は以下のものが含まれる[6][7]

出典[編集]

外部リンク[編集]