アカマイ・テクノロジーズ

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アカマイ・テクノロジーズ
Akamai Technologies, Inc.
Akamai Technologies, Inc. Logo.png
種類 株式会社
市場情報 NASDAQ: AKAM
略称 アカマイ
本社所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
マサチューセッツ州ケンブリッジ
ケンブリッジセンター 8
北緯42度21分51.5秒 西経71度5分20.5秒 / 北緯42.364306度 西経71.089028度 / 42.364306; -71.089028座標: 北緯42度21分51.5秒 西経71度5分20.5秒 / 北緯42.364306度 西経71.089028度 / 42.364306; -71.089028
設立 1998年
業種 情報・通信業
従業員数 2,380人[1]
外部リンク http://www.akamai.com/
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アカマイ・テクノロジーズ (: Akamai Technologies, Inc., NASDAQ: AKAM) は、コンテンツデリバリネットワーク (CDN) 事業を行う、アメリカ合衆国の企業。数学(グラフ理論等)を武器にして戦ってきた[2]

概要[編集]

マサチューセッツ州ケンブリッジマサチューセッツ工科大学 (MIT) の目の前に本社がある。MIT の応用数学教授トム・レイトン英語版らが中心になって1998年に設立。世界最大手のコンテンツデリバリネットワーク (CDN) 事業者であり、世界72カ国に分散するサーバ群によって、地球規模の負荷分散サービスをコンテンツ事業者に提供している。会社名は「インテリジェンス」を表すハワイ語から[2]

レイトンの大学院生で窮乏からMIT「起業懸賞金競争」に思いがけずもって共同創設者の一人になったダニエル・ルウィン(Daniel M. Lewin、1970年〜2001年)は、2001年9月11日アメリカ同時多発テロ事件によりハイジャックされたアメリカン航空11便の乗客として命を落とした。レイトンは大学に戻ろうとしていたが、戻れなくなった[2]

技術[編集]

アカマイの特徴は、世界随一とも言われる高速ネットワークを有していることで「誰も知らないインターネット上最大の会社」と呼ばれる[2]。アカマイは毎日10億件を超えるヒットに対して配信を実施しており、インターネット通信量の15〜30%を取り仕切っているとされており、その要求を適切に処理するために、自社のサーバを世界中に設置している。各サーバは高速ネットワークで接続されている。サーバは72か国に84,000台以上設置されている[3]

また、この高速ネットワークとキャッシュサーバを組み合わせて、ユーザーからのアクセス要求には最も適切なサーバを自動で判別して、目的のコンテンツを高速に提供するDynamic Site Deliveryなどの独自システムを有している。技術的には、アカマイのDNSサーバが、ユーザーの使っているIPアドレスから判断して、ユーザーが利用しているISP内などのユーザーに近い位置にあるアカマイサーバを割り当てるようにしたもので、ユーザーは遠隔地のサーバまでアクセスすることがなく、効率が良い。これらの技術によって、アカマイ社は国内外でコンテンツデリバリネットワーク (CDN) 最大手企業としての地位を不動のものとしている。

顧客[編集]

アカマイ社は、世界中の様々な企業が顧客となっている。アメリカ国防総省Yahoo!LINEアップルIBMAmazon.comメジャーリーグ日本国内では全日本空輸 (ANA)、読売新聞グループ日本放送協会 (NHK)、ユニクロなど様々な業界の大手企業が顧客となっている。また、Wiiおよびプレイステーション3におけるコンテンツ配信のインフラとしても採用されている[4]

2011年3月12日に、ニコニコ生放送での『フジテレビ (8ch)【東北地方太平洋沖地震・特別対応】(第二夜)』の回線強化も行った。『NHK総合 (1ch)【東北地方太平洋沖地震・特別対応】』の回線強化も行われている。

日本法人[編集]

日本法人のアカマイ・テクノロジーズ合同会社 (: Akamai Technologies GK) は東京都中央区に所在する[5]日本オンラインゲーム協会に準会員として参加している[6]

障害[編集]

2004年6月、Yahoo!やGoogleなど、アカマイの顧客のサイトが分散型サービス妨害攻撃(DDoS攻撃)を受けて、サイトが繋がりにくくなるアクセス障害が起こった[7]

脚注[編集]

  1. ^ 2011 Form 10-K, Akamai Technologies, Inc.”. U.S. Securities and Exchange Commission. 2012年8月8日閲覧。
  2. ^ a b c d 『知の逆転』NHK出版新書 2012年pp.199-255。
  3. ^ アカマイ、2010年第4四半期版「インターネットの現状レポート アジア太平洋版」の公開を開始 高速ブロードバンド接続で日本がトップ 世界都市別平均接続速度で日本の60都市が世界トップ100入りを達成 プレスリリース 平成23年5月2日 Akamai Technologies
  4. ^ “【アカマイ】WiiとPS3のコンテンツ配信インフラとして採用される”. CNET Japan (朝日インタラクティブ). (2006年12月20日). http://japan.cnet.com/news/tech/20339510/ 2012年5月16日閲覧。 
  5. ^ Akamai 日本法人について”. アカマイ・テクノロジーズ合同会社. 2016年10月19日閲覧。
  6. ^ 会員一覧”. 日本オンラインゲーム協会. 2016年10月19日閲覧。
  7. ^ “米Akamai,主要サイトの障害は「特定顧客を狙った高度なDoS攻撃が原因」と報告”. ITpro (日経BP社). (2004年6月17日). http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/USNEWS/20040617/145974/ 2012年5月16日閲覧。 

関連文献[編集]

  • 小川 晃通 『アカマイ - 知られざるインターネットの巨人』 KADOKAWA、2014年ISBN 4040800176

関連項目[編集]

外部リンク[編集]