フォーミュラワン・グループ

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フォーミュラワン・グループ(Formula One Group)は、F1世界選手権の運営・放映権管理・マネジメントなどを統括する企業グループ[1]バーニー・エクレストンが実質的な創業者。

歴史[編集]

1974年にフォーミュラ・ワン・コンストラクターズ・アソシエーション(FOCA)が結成。当時の国際自動車スポーツ連盟(FISA)との対立を経て、1982年、コンコルド協定が発効。1987年の協定更新に伴い、エクレストンが総帥となる。のちにフォーミュラ・ワン・プロモーションズ・アンド・アドミニストレーション(FOPA)、テレビ中継の管轄をするフォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)などと次々と設立。現在FOPAはFOMに統合されている。

2016年9月、アメリカのリバティメディアが、従来の大株主であったCVC キャピタル・パートナーズらから株式を取得し新オーナーとなることが明らかにされた。リバティメディアは買収完了後にグループ名を「フォーミュラワン・グループ」に改める予定[2]。会長には元ディレクTVのCEOで21世紀フォックスの副会長であるチェイス・キャリーが就任する一方で、エクレストンは最高経営責任者(CEO)として残留するとしていたが[2]、翌2017年1月にキャリーがCEOに就任、エクレストンは退任し名誉会長となることになった[3]。なお実際にF1の現場を運営するスポーツ担当マネージングディレクターにはロス・ブラウンが就任する[4]

2020年9月、2021年1月1日付でキャリーがCEOを退任して代表権を持たない会長となり、後任のCEOに元スクーデリア・フェラーリマネージャーでランボルギーニCEOなども歴任したステファノ・ドメニカリが就任することが発表された[5]

脚注[編集]