集英社オレンジ文庫

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集英社オレンジ文庫(しゅうえいしゃオレンジぶんこ)は、株式会社集英社2015年1月20日[1]に創刊したライト文芸レーベルである。単にオレンジ文庫とも呼ばれる。毎月20日頃に発売されている[2]

概要[編集]

コバルト文庫から派生したレーベルで、作風や作家、新人賞(ノベル大賞)等コバルト文庫との共通点が多い。ライト文芸に特化している[3]ことがこのレーベルの特徴であり、作風もライトミステリーや連作短編が目立っている。また映画やドラマ等のノベライズを出している事も多い。

創刊にあたって、ライトミステリーを中心に、ホラーSF、ラブロマンスなど様々なジャンルの作品を刊行するが、どの作品にも魅力的なキャラクターが登場する、と編集長は述べた[4]。創刊時には有村架純坂口健太郎を起用したCMやポスターで宣伝をしている[5]。代表的な作家は青木祐子辻村七子白川紺子など。

派生元のコバルト文庫の公式サイトがWeb雑誌に近い形になったことで、ライト文芸作品、出版予定の作品、短編等が、コバルト文庫のサイトで無料で読めるようになった。

創刊ラインナップ[編集]

創刊ラインナップは次の5点で、すべていきなり文庫[3]

このうち『時をかける眼鏡 医学生と、王の死の謎』と『下鴨アンティーク アリスと紫式部』は集英社文庫の夏のフェア、ナツイチ2015にラインナップされている[6]

メディアミックス[編集]

映像[編集]

コミカライズ[編集]

  • 小湊悠貴『ゆきうさぎのお品書き』ふんわりジャンプ(2016年)、デジタルマーガレット(2018年)にて
  • 青木祐子『これは経費で落ちません!』Cookie(2017年)にて
  • 長尾彩子『千早あやかし派遣會社』デジタルマーガレット(2018年)にて
  • 彩本和希『ご旅行はあの世まで? 死神は上野にいる』デジタルマーガレット(2018年)にて
  • 紙上ユキ『金物屋夜見坂少年の怪しい副業』デジタルマーガレット(2018年)にて
  • 愁堂れな『キャスター探偵』デジタルマーガレット(2018年)にて
  • 瀬川貴次『怪奇編集部『トワイライト』』デジタルマーガレット(2018年)にて
  • 白川紺子 『下鴨アンティーク』デジタルマーガレット(2018年)にて
  • 辻村七子『宝石商リチャード氏の謎鑑定』コミックZERO-SUM(2019年)にて
  • 竹岡葉月『谷中びんづめカフェ竹善』デジタルマーガレット(2020年)にて
  • 永瀬さらさ『法律は嘘とお金の味方です。 京都御所南、吾妻法律事務所の法廷日誌』Cookie(2020年)にて
  • 相川真『京都伏見は水神さまのいたはるところ』マンガMee(2020年)にて
  • 白洲梓『威風堂々惡女』ココロマンス(2021年)にて
  • 柴野理奈子『思い出とひきかえに、君を』りぼんスペシャルバニラ(2021年)にて
  • 丸木文華『誰にも言えない』ピッコマ(2021年)にて
  • 奥乃桜子『神招きの庭』FLOS COMIC(2022年)にて
  • 東堂燦『十番様の縁結び』コンプエース(2023年)にて

その他[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]