浜村渚の計算ノート

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浜村渚の計算ノート
ジャンル 数学ミステリ
小説
著者 青柳碧人
イラスト 桐野壱
出版社 講談社
レーベル 講談社Birth講談社文庫
刊行期間 2009年7月 -
巻数 既刊8巻
漫画
原作・原案など 青柳碧人(原作)
桐野壱(キャラクター原案)
作画 モトエ恵介
出版社 講談社
掲載誌 月刊少年シリウス
水曜日のシリウス
レーベル シリウスKC
発表号 2013年7月号 - 2016年2月号
(少年シリウス)
2016年2月3日更新 - 12月21日更新
(水曜日のシリウス)
発表期間 2013年5月25日 - 2016年12月21日
巻数 既刊9巻
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画
ポータル 文学漫画

浜村渚の計算ノート』(はまむらなぎさのけいさんノート)は、青柳碧人による日本の推理小説のシリーズ。イラスト桐野壱が担当している。2009年7月より講談社Birthおよび講談社文庫(共に講談社)から刊行されている。数学を題材にしたミステリー作品。シリーズ第1作は第3回「講談社Birth」小説部門受賞。作者のデビュー作となった。

執筆のきっかけについて作者は、中学生に「数学なんか勉強して、一体なんの意味がある?」と尋ねられて答えに困り、それなら自分なりの答えを見つけてみようと執筆したと述べている[1]

月刊少年シリウス』(講談社)において、2013年7月号よりモトエ恵介作画の漫画版が連載されている。

あらすじ[編集]

少年犯罪の元凶として学校教育から数学が排斥された日本。それに憤る数学者、ドクター・ピタゴラスこと高木源一郎が結成した「黒い三角定規」がテロ予告を行う。対抗すべく警視庁に設置された「黒い三角定規・特別対策本部」に迎えられたのは女子中学生、浜村渚だった。

物語の背景・舞台[編集]

少年犯罪が急増した理由を義務教育の内容と関連付けた論文が心理学の権威により発表されたことを受けて、小中学校における義務教育の内容が刷新された日本が舞台。「心を伸ばす教科」として道徳や芸術科目の比重が大きくなった一方で従来の科目の内容は削減されている。特に理系科目については「物事を数値化し、数理現象・物理現象など事実だけを重んじる科目は、心を尊重し他人をいつくしむ人間性を否定しうる」と大幅に削減されてしまい、数学と理科は週に1回、月曜日のみに行われる。しかし月曜日は休日になることが多く、科目といえない状況となっている。このことに反発して数学テロ組織「黒い三角定規」が結成された。

主要組織[編集]

黒い三角定規
高木 源一郎が主導する数学テロ組織。日本政府に対して「義務教育における数学の地位を向上すること」を要求している。高木の手掛けた数学教育ソフトを通じて予備催眠をかけていた一般人を信号発信機を使って操り、実証と称して様々な殺人を行う。この数学教育ソフトは20年前から全国全ての高等学校での数学教育に用いられていたため、日本で高校教育を受けた15歳以上38歳以下の国民は予備催眠がかかっている。組織内に横のつながりはあまりなく、たいていは高木から指示を受けた実行犯が事件を起こす。
黒い三角定規・特別対策本部
「黒い三角定規」に対して警視庁に設置された特別対策本部。しかし入れるのは高木が手掛けた数学教育ソフトを一度も見たことがない人間(洗脳される恐れのない人間)だけで、20代の人間は後述する武藤、瀬島、大山の3人のみ、他は皆39歳以上である。また、数学テロに対する組織なのに数学音痴ばかりが集まってしまっている。

登場人物[編集]

黒い三角定規・特別対策本部[編集]

浜村 渚(はまむら なぎさ)
千葉市立麻砂第二中学校2年生の少女。艶のあるショートカットの前髪を自然に分け、右側のほうにピンク色のヘアピンをつけている。顔の輪郭はシャープと言うよりは丸く、とろんとした二重まぶたに、不安げな長いまつげの持ち主。背は低く、顔立ちも体つきもまだ子どもっぽいが、武藤曰く「あと何年かすれば間違いなく世の男どもを虜にするであろう美少女のタマゴ」。対策本部の救世主として、千葉県から連れてこられた。数学が大好きで、ナンバープレイスを計算だけで左上から全てのマスを埋めるなど高い計算力を持ち、数学の知識も豊富。数学の事になると饒舌になり、止まらなくなる。幼稚園の頃から数学をしていた。
人見知りで、初めての場合自分から話そうとはしない。また大人にはだれでも敬語を使う。武藤曰く「数学のこと以外は普通の女子中学生」で、対策本部で学校での話をすることが多い。
数学以外の教科はもっぱら苦手(特に社会[注 1])だが、数学史は得意。あらゆる数学者には「〜さん」をつけ、唯一オイラーだけは「オイラー先生」と呼ぶ。
非常に好き嫌いが多く、玉ねぎ、生魚、グリンピース、ねぎ、アスパラガス、はちのこが苦手。知覚過敏のため、シャーベットなどを食べると奇妙な声を上げる。知らない言葉を聞かされると生返事のように繰り返す癖がある。トレードマークはさくらんぼノートと親友のセチ(長谷川千夏)に貰ったピンクの勝負シャーペン。他に持っている文具はマリーちゃんのペンケースと水色コンパスとスチール製の定規が登場する。
武藤 龍之介(むとう りゅうのすけ)
対策本部の一人で、本作の語り手。20代の男性で、高校生に当たる3年間を栃木の山奥で過ごしたことから高木が手掛けた数学ソフトを見たことがなく、対策本部に入ることができた。渚と行動することが多く、渚からも信頼されている。初めは数学音痴だったが、渚と一緒にいることで、様々な数学の知識を身につけていく。『2さつめ』でキューティー・オイラーからクイズを出された時は、苦しみながらも渚のヒントにより不思議な国の謎を解いた。実はグリンピースが苦手。
瀬島 直樹(せじま なおき)
対策本部の一人。20代だが、高校卒業までをアメリカで過ごしており、高木の数学教育ソフトを見たことがなかったため、対策本部に入った。プライドが高く、数学なども得意で、渚が初めて来たときはナンバープレイスで勝負を挑むも、敗北する。初めは渚の態度にイラついていたものの、徐々に渚を頼りにするようになる。しかし、素直に頼む事は出来ず、高慢な態度をとる。
大山 あずさ(おおやま あずさ)
対策本部の一人。20代だが、彼女の出身であった沖縄の離島、亀鳴島には20年間ソフトの導入がされておらず、ソフトを見た事がなかった(彼女はこの事件で初めてソフトの存在を知った)。
時間の感覚が周りとずれており、遅刻の常習犯だか、本人に自覚はない。態度も傍若無人で、かなりマイペースでそっけないが、面倒見もよく、仲間意識も厚いのでいざというときは頼りになる。渚からはあずさネエさんと呼ばれ慕われている。三味線が弾けたり、琉球空手を使えたりする。
錦部春美 (にしきべ はるみ)
新潟県出身。アルミホイルを奥歯で噛むようなキンキンとした高音の声で、ボサボサの髪に、腫れぼったい細い目。伸びきった灰色のトレーナーをきている。右手に古ぼけた竹刀を握っており、興奮すると壁などを叩く癖がある。
小学校6年生から学校生活に馴染めずに義務教育をドロップアウト。残りの10代はほとんど引きこもって過ごした。
引きこもっていたため、情緒不安定で、感情の起伏が激しい。両親に買い与えられたパソコンを独学で学び、20歳の頃にハッキングを覚えた。初めは他人のブログの背景設定を変えるなどのイタズラ程度のものだったが、次第にエスカレートし、23歳の時に新潟県大吟醸協会の公式ホームページをハッキングし、掲載されている日本酒のアルコール度数をすべてウォッカ並みのものに書き換えたのが原因で逮捕された。その後、保護観察処分となり、その期間中に新潟県警から「社会の役に立てるかもしれない」と警視庁に派遣されることが勧められた。

鑑識課第23班[編集]

黒い三角定規・特別対策本部がよく協力を依頼する鑑識課の班。仕事の精度はベテランにも引けを取らないほど優秀だが、鑑識課の中でもガラが悪く、警察の風紀を乱すということで嫌われている。そんな23班に対策本部が協力を依頼するのは大山と仲が良いため。

尾財 拓弥(おざい たくや)
鑑識課第23班のリーダー。だらしなく伸ばした髪の先だけを黄土色に脱色しているなど見た目はチャラチャラしているが、鑑識の腕は一流でベテランにもひけを取らない[2]
上原 ヤマト
鑑識23班に所属する、円周率を10万桁覚えている。何桁からでもいえる。

黒い三角定規[編集]

高木 源一郎(たかぎ げんいちろう)
「黒い三角定規」主導者、通称「ドクター・ピタゴラス」。日本を代表する数学者だったが、文部科学省が少年犯罪対策の名の元に学校教育から数学を排除した事に憤慨し、動画投稿サイト「Zeta Tube」にてテロ宣言を行った。このサイトは以降も黒い三角定規の声明発表や犯行予告に利用される。公立、私立を問わず全国全ての高校で20年前から導入されていた彼が手掛けた数学教育ソフトにはある種の信号がプログラムされており、信号を受け取った者はみな予備催眠状態にある。この信号を使うことにより、日本中の人々を殺人者にすることが可能となる。「同様に確からしい」など、数学用語を使いながら喋る。5さつめの、「鳴くよウグイス、平面上」では、病死したとされる。「黒い三角定規」が組織される前に、病気が発覚していた。若い世代から、数学を奪ってはいけないと考え、自分の生きている間に最後の抵抗をしようと「黒い三角定規」を組織した。「黒い三角定規」には、「サージョン・ヤコビー」という外科医がいたので手術を受けることができた。一時は回復の兆しもあったが、病死した。だが、6さつめの「パピルスよ、永遠に」では高木源一郎本人が映った映像が発見される。8さつめ「虚数じかけの夏みかん」では再度登場し、病気から回復したことが分かる。
皆藤 ちなみ(かいどう ちなみ)
「黒い三角定規」の幹部の一人で、「キューティー・オイラー」と名乗っている。北海道函館市出身で、幼少期は学校生活には馴染めなかったものの地元で有名な数学専門学習塾で頭角を現し、中学卒業と同時に東京の名門私立、鳩邦学園に授業料全額免除で特別奨学生として入学。東都大学大学院数学研究科の元院生で、16歳で東都大学に飛び級入学し、翌年には同大学大学院に進級した才女。「BSD予想(バーチ・スウイントナートン=ダイアー予想)」の解決に一歩近づく研究をしたことにより、アメリカの名門理数系学府・プリンフォード大学への国費留学が決まっていたが、日本政府が数学関係研究費を次々に削減した影響を受けて留学が立ち消えとなり、政府を恨んでいる。だが、自分の書いた論文が、アメリカの大学の教授陣に認められて、無償で留学ができることになった。そして、彼女は、裏切り者とされ、「黒い三角定規」から追われる立場になる。
マダム エミー
自ら司会者を名乗る謎の主婦。渚たちと初めて会ったときは「音板 江美(ねいた えみ)」と名乗った。出版社で高木源一郎の本を編集していた。

事件に関わる人々[編集]

長谷川 千夏(はせがわ ちなつ)
渚のクラスメイトである女子中学生。ボーイッシュで健康的な容姿をしている。渚とは親友同士であり、「セチ」の愛称で呼ばれる。渚が愛用するピンクのシャープペンシルは彼女からのプレゼント。彼氏がいる。得意な教科は美術史。
1さつめでは渚の話に出てくるだけだったが、2さつめと4さつめは実際に登場する。なお、6さつめで渚と喧嘩している。(その後は不明)
楡小路 ルイ(にれのこうじ るい)
父親の跡を継ぎ楡小路コーポレーションの社長に就任した若い女性。当初は数学に興味を持っていなかったが、渚によって数学の面白さに目覚める。
2さつめで初登場し、その後5さつめにも登場している。
斉木 スミレ(さいき すみれ)
5さつめに登場。渚のクラスメイトである女子中学生。ハイテンションで騒がしい。里織亜季の親友。
女子中高生に大人気のアイドルグループ「青空エクスカリバー」のメンバー、野俣 玲維(のまた れい、通称れいりん)が大好き。また、歴史やバスケットボール、ハムカツも好きである。
里織 亜季(さとおり あき)
5さつめに登場。

会話にのみ登場する人々[編集]

渚の話でよく出てくるが、ほとんどが片仮名表記。

サイトウ
渚の同級生。長谷川千夏のことが好き。野球部。後述のコスダとバッテリーを組んでいる。
コスダ
渚の同級生。長谷川千夏のことが好き。野球部。前述のサイトウとバッテリーを組んでいる。
ミナミダ
渚の同級生。一学期最後の席替えで渚の斜め後ろの席になる。渚にちぎって投げる用に毎日新しい消しゴムを用意してくる。当の渚は嫌がっている。渚と夏休みの社会の課題研究で一緒のグループになる。
実は渚のことが好きで、神社の祭りで告白するが渚に逃げられる。

収録作品[編集]

1さつめ[編集]

log10.『ぬり絵をやめさせる』
ドクター・ピタゴラスこと高木源一郎が数学の地位向上を求める声明を発表した1か月後に、長野県茅倉市のマンションで絞殺体が発見される。その後も長野県内の各市で殺人事件が頻発するようになる。そんな中、警視庁「黒い三角定規・特別対策本部」に、千葉県警の推薦で浜村渚が「救世主」としてやってくる。あまりの幼さに捜査員は動揺するが、瀬島直樹とのナンバープレイス勝負で圧倒的な計算力を見せつけられ、戦力になり得ることを納得した。被害者の名前を見た浜村渚は名前にある共通点があることに気づき、1つの数学の定理に結び付ける。
  • 光村ノリオ - 黒い三角定規の部下。
log100.『悪魔との約束』
新宿区にある佐田美術館で、黒い三角定規により警備員が毒殺された。対策本部は、犯行に使用された薬品を管理していた椎名好彦を容疑者として目をつける。椎名好彦は数学喫茶「カルダノ」に出入りしていたことが分かり、武藤と渚、瀬島が店長の及川創一を聴取するも目ぼしい情報は取れなかった。椎名の行方がつかめず困惑する対策本部に、椎名が死体で発見された一報が入る。しかも死亡推定時刻は3日以上前で、椎名には犯行が不可能だったことが判明する。
  • 椎名好彦 - 犯行に使用された薬品「薬品Z」の開発をしていた小柴製作所の科学研究所の研究員。「薬品Z」4.5リットルが盗まれた直後に失踪している。
  • 及川創一 - 数学喫茶「カルダノ」の店長。
log1000.『ちごうた計算』
数学者である奈良理科大学教授、四日市潔が黒い三角定規に狙われているという情報が対策本部に入った。そのため、武藤と大山と渚は特別身辺警護で奈良県にやってきた。しかし、大山と奈良県警の西村を麻酔で眠らせた隙に、四日市教授は何者かに拉致されてしまう。武藤たちは地下書庫に四日市教授が一時的に監禁されていたことまでは突き止め、そこで「8」を除いたフィボナッチ数列のページが折られている農学部の研究要綱が発見される。それを手がかりに農学部助手の田部輝夫をマークするが、自宅で殺害されているのが発見される。
  • 西村(にしむら) - 奈良県警の刑事。
  • 四日市潔(よっかいいちきよし) - 奈良理科大学教授。
  • 稲石昇平(いないししょうへい) - 奈良理科大学の学生。
  • 江川花子(えがわはなこ) - 奈良理科大学の大学院生。
  • 後藤さくら(ごとう-) - 奈良理科大学の大学院生。
  • 田部輝夫(たべてるお) - 奈良理科大学の農学部の学生。
log10000.『πレーツ・オブ・サガミワン』
相模湾に浮かぶ津殿島で黒い三角定規に加担していると思われる安達宏典について調べるため、円周率を10万桁暗記している上原ヤマトとともに、武藤と大山、瀬島、渚は神奈川県警津殿署に向かう。コンビニに行った上原と渚、それから嫌な予感を感じた武藤はコンビニで安達が率いる海賊団に遭遇する。そこで、渚は突拍子に海賊団に混ぜてほしいと言い、それを認めた海賊団に3人は津殿島に連れていかれてしまう。
  • 安達宏典(あだちひろのり) - 黒い三角定規の一味で、海賊団のリーダー。海賊団のなかでは「キャプテン・ルドルフ」と呼ばれている。
  • 上原ヤマト(うえはらやまと) - 警視庁鑑識課23班所属の鑑識官。円周率を小数点以下10万桁まで記憶しているだけでなく、指定された桁から始めることができるという特技を持つ。
  • 黒ヒゲ先生 - ルドルフ数の35桁を除いた1番位が高い「41971」を割り当てられた団員。渚らが海賊団に入団する直前にキャプテン・ルドルフと円周率を巡って口論になり、地下牢に閉じ込められた。

2さつめ ふしぎの国の期末テスト[編集]

log10.『その処刑台、カラフル』
「黒い三角定規」に同調した学生が組織に参加するという被害報告が相次いだことを受け、弁護士協会は専門の弁護団を組織して「黒い三角定規」の糾弾を始めた。警察は弁護団が「黒い三角定規」に狙われることを懸念していたが、それは現実のものとなった。弁護団に所属する弁護士2人が姿を消し、1人は翌日の朝、弁護団の本部事務所にルービックキューブ柄の棺桶に納められた遺体となって帰ってきた。それから2時間後、「ルービック王子」と名乗る男の犯行声明が出される。ルービック王子はこれ以上組織の邪魔をすればもう1人の弁護士も殺すと脅す。
遺体が入っていた棺桶には六面全て白いルービックキューブも入っていた。棺桶とルービックキューブ、この2つを見てあることに気付いた瀬島は、渚を呼び出す。
log100.『麗しのルイ嬢』
log1000.『割りきれなかった男』
log10000.『不思議の国のなぎさ』

3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学[編集]

log10.『クレタ島・嘘つき迷宮(ラビリンス)』
log100.『アイシテルの正弦』
log1000.『「プラトン立体城」殺人事件』
log10000.『武田斐三郎(たけだあやさぶろう)の街で』

3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理[編集]

ふえるま島の最終定理
数学好きの人間だけが集まる奇妙なリゾートホテル“ホテル・ド・フェルマー”。一か月前に起きた密室殺人事件に挑むことになった浜村渚と武藤刑事らはホテルに隠されたもう一つの謎に出会う。それは前オーナーの莫大な遺産のかかった不可思議な「なぞなぞ」だった。
シリーズ初の長編。

4さつめ 方程式は歌声に乗って[編集]

log10.『モンキィ・ホール・クイズショウ』
ありとあらゆる猿がTV局を占拠する。そんな中、渚と瀬島は拉致されてしまう。拉致された先は同じTV局の地下スタジオ。「モンキィ・ホール」と名乗る男と確率だらけのクイズで勝負することになる。
log100.『折る女たち』
log1000.『事情だらけの総合病院』
log10000.『オペラ座の未知数』

5さつめ 鳴くよウグイス、平面上[編集]

log10. 『遊星よりの問題X』
log100. 『鳩の巣が足りなくても』
log1000. 『パップス・ギュルダン荘の秘密』
log10000. 『京都、別れの二次関数』

6さつめ パピルスよ、永遠に[編集]

log10.『シスター・メルセンヌの記憶』
log100.『ナポレオンが見つけてくれた』
log1000.『集合と孤独のジュース』
log10000.『魂はピラミッドを彷徨えり』

7さつめ 悪魔とポタージュスープ[編集]

log10.『深夜マイナス1』
テロリスト「マイナス・ザ・ベイビー」の罠に嵌り、大山と人質が「デロス・キューブ」という立方体の倉庫に閉じ込められてしまう。閉じ込められた「デロス・キューブ」に指紋が登録されている老人・松関に協力を乞うため、武藤は大分県警の刑事・釣田とともに湯布院に出向く。
  • マイナス・ザ・ベイビー - 黒い三角定規のテロリスト。「Zeta Tube」にも顔を出さないため、その正体は謎。
  • 松関豪 - 「デロス・キューブ」のNo.71を所有していた会社、マツゼキパワーの元社長。
  • 松関初美 - 豪の娘。
  • 釣田 - 大分県警の刑事。
  • 郷原 - 楡小路ルイの料理人。武藤たちに太刀魚のパッツァなどを振る舞う。
log100.『不可能彫刻の森』
彫刻家・アルビン樋川が殺害された。遺体には黒い三角定規の刺青が彫られており、武藤がかつてワイルドボア夢牧場で共に生活していた人間だったことから、黒い三角定規に無関係ではないと考えた武藤は浜村渚を伴い千葉に向かう。そこで武藤たちを待ち受けていたのは、またも「デロス・キューブ」の謎だった。
  • 樋川あひる - アーティスト名「アルビン樋川」。かつてワイルドボア夢牧場で生活していた。
  • 江南若菜 - 樋川のマネージャーで第一発見者。
  • 萩田 - 千葉県警の刑事。
log1000.『プレゼントにリボンをつけて』
東中野近くの映画館にて、キューティー・オイラーの犯行声明が上映されたと一報が入る。それは、数学にまつわる漫才らしきものだった。謎を解いた浜村渚と一行は、キューティー・オイラーと直接対峙することとなる。
  • 喜多良竜徳 - 文部科学省の職員で、教育刷新会議で数学排斥を推進したうちの一人。
log10000.『数学手本忠臣蔵』
喜多良を引き続き警護することになった武藤たち。「大石ペアノ助」と名乗るテロリストから殺害予告が届き、さらに自分宛の荷物が爆発したことに恐れをなした喜多良は長野の実家に帰るという。喜多良を警護するため、武藤たちと浜村渚は長野の喜多良の実家へと向かう。
  • 大石ペアノ助 - 赤穂総合大学数学科の学生。喜多良に殺害予告をする。
  • 佐原長治 - 喜多良の上司。連日喜多良を警護する武藤たちに新教材のプレゼンを繰り返す。
  • 仙波 - 喜多良家の使用人。


作中に登場する数学に関する用語[編集]

全話共通
  • 対数 - 各話の番号が「log10.(=1)」、「log100.(=2)」のように対数で表されている。
  • 平方根 - 各話中の節の番号が「√4(=2)」、「√16(=4)」のように平方根であらわされている。(ちごうた計算、麗しのルイ嬢、不思議の国のなぎさ、ふえるま島の最終定理、オペラ座の未知数(「444.000Hz=ラ」、「444.000×(12乗根2)Hz=シ」)、京都、別れの二次関数(「x^2-2x+1(x=1)」、「x^2-4x+4(x=2)」)を除く)
1さつめ
2さつめ ふしぎの国の期末テスト
3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学
3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理
4さつめ 方程式は歌声に乗って
5さつめ 鳴くよウグイス、平面上

既刊一覧[編集]

巻数 タイトル レーベル 第1刷発行日 ISBN 備考
1 浜村渚の計算ノート 講談社Birth 2009年7月21日
(同日発売[3]
ISBN 978-4-06-282804-8
講談社文庫 2011年6月15日
(同日発売[4]
ISBN 978-4-06-276981-5 解説:竹内薫
2 浜村渚の計算ノート 2さつめ ふしぎの国の期末テスト 講談社Birth 2010年7月21日
(2010年7月20日発売[5]
ISBN 978-4-06-282824-6
講談社文庫 2012年1月17日
(同日発売[6]
ISBN 978-4-06-277122-1 解説:柳田理科雄
3 浜村渚の計算ノート 3さつめ 浜村渚の水色コンパス 講談社Birth 2011年5月21日
(2011年5月20日発売[7]
ISBN 978-4-06-282828-4 文庫版では改題
浜村渚の計算ノート 3さつめ 水色コンパスと恋する幾何学 講談社文庫 2012年6月15日
(同日発売[8]
ISBN 978-4-06-277251-8 解説:木村美紀
4 浜村渚の計算ノート 3と1/2さつめ ふえるま島の最終定理 講談社文庫 2012年7月13日
(同日発売[9]
ISBN 978-4-06-277301-0 解説:はやみねかおる
5 浜村渚の計算ノート 4さつめ 方程式は歌声に乗って 講談社文庫 2013年4月12日
(同日発売[10]
ISBN 978-4-06-277491-8 解説:モトエ恵介
6 浜村渚の計算ノート 5さつめ 鳴くよウグイス、平面上 講談社文庫 2014年3月14日
(同日発売[11]
ISBN 978-4-06-277776-6 解説:結城浩
7 浜村渚の計算ノート 6さつめ 第1話 シスター・メルセンヌの記憶 電子書籍 2015年5月29日[12] ISBN 978-4-06-421542-6 先行配信
浜村渚の計算ノート 6さつめ 第2話 ナポレオンが見つけてくれた 2015年6月12日[13] ISBN 978-4-06-421544-0
浜村渚の計算ノート 6さつめ 第3話 集合と孤独のジュース 2015年7月10日[14] ISBN 978-4-06-421571-6
浜村渚の計算ノート 6さつめ 第4話 魂はピラミッドを彷徨えり 2015年8月7日[15] ISBN 978-4-06-421572-3
浜村渚の計算ノート 6さつめ パピルスよ、永遠に 講談社文庫 2015年8月12日
(同日発売[16]
ISBN 978-4-06-293131-1 解説:鈴木治郎

漫画[編集]

モトエ恵介作画の漫画版が『月刊少年シリウス』(講談社)において、2013年7月号より連載されている。基本的に原作準拠だが、原作『2さつめ』の「その処刑台、カラフル」はカットされている。

巻数 タイトル 収録話 第1刷発行日 ISBN 原作
1 浜村渚の計算ノート(1)
  • Question1:「ぬり絵をやめさせる」その1〜3
  • Question2:「悪魔との約束」その1
2013年11月8日
(同日発売[17]
ISBN 978-4-06-376423-9 第1巻
2 浜村渚の計算ノート(2)
  • Question2:「悪魔との約束」その2〜3
  • Question3:「π(パイ)レーツ・オブ・サガミワン」その1〜2
2014年3月14日
(同日発売[18]
ISBN 978-4-06-376451-2 第1巻
3 浜村渚の計算ノート(3)
  • Question3:「π(パイ)レーツ・オブ・サガミワン」その3
  • Question4:「ちごうた計算」その1〜3
2014年7月9日
(同日発売[19]
ISBN 978-4-06-376479-6 第1巻
4 浜村渚の計算ノート(4)
  • Question5:「麗しのルイ嬢」その1〜3
  • Question6:「割りきれなかった男」その1
2015年1月9日
(同日発売[20]
ISBN 978-4-06-376519-9 第2巻『2さつめ』
5 浜村渚の計算ノート(5)
  • Question6:「割りきれなかった男」その2〜3
  • Question7:「不思議の国のなぎさ」その1〜2
2015年4月9日
(同日発売[21]
ISBN 978-4-06-376539-7 第2巻『2さつめ』
6 浜村渚の計算ノート(6)
  • Question7:「不思議の国のなぎさ」その3
  • Question7.5:「ケーニヒスベルグの夢」
  • Question8:「クレタ島・嘘つき迷宮」その1〜3
2015年8月12日
(同日発売[22]
ISBN 978-4-06-376565-6 第2巻『2さつめ』
第3巻『3さつめ』

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 先生がうざいことと、宿題にレポートが多いことが原因。

出典[編集]

  1. ^ 講談社BOOK倶楽部 講談社Birth:『浜村渚の計算ノート』著:青柳碧人/絵:桐野壱”. 講談社. 2011年9月8日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2011年10月9日閲覧。
  2. ^ 浜村渚の計算ノート0さつめ 夏休みのトモ
  3. ^ 『浜村渚の計算ノート』(青柳碧人, 桐野壱):講談社Birth|講談社BOOK倶楽部”. 講談社. 2015年8月21日閲覧。
  4. ^ 『浜村渚の計算ノート』(青柳碧人):講談社文庫|講談社BOOK倶楽部”. 講談社. 2015年8月21日閲覧。
  5. ^ 『浜村渚の計算ノート 2さつめ ふしぎの国の期末テスト』(青柳碧人, 桐野壱):講談社Birth|講談社BOOK倶楽部”. 講談社. 2015年8月21日閲覧。
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  20. ^ 『浜村渚の計算ノート(4)』(モトエ恵介, 青柳碧人, 桐野壱):シリウスKC|講談社コミックプラス”. 講談社. 2015年8月21日閲覧。
  21. ^ 『浜村渚の計算ノート(5)』(モトエ恵介, 青柳碧人, 桐野壱):シリウスKC|講談社コミックプラス”. 講談社. 2015年8月21日閲覧。
  22. ^ 『浜村渚の計算ノート(6)』(モトエ恵介, 青柳碧人, 桐野壱):シリウスKC|講談社コミックプラス”. 講談社. 2015年8月21日閲覧。

外部リンク[編集]