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ラウル・ヒメネス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ラウル・ヒメネス
フラムでのヒメネス(2026年)
名前
カタカナ ラウル・ヒメネス[1]
ラテン文字 Raúl Jiménez
基本情報
国籍 メキシコの旗 メキシコ
生年月日 (1991-05-05) 1991年5月5日(35歳)
出身地 テペジ
身長 188cm[2]
体重 76kg[3]
選手情報
在籍チーム イングランドの旗 フラムFC
ポジション FW(CF)
背番号 7
利き足 右足
クラブ1
年 クラブ 出場 (得点)
2011-2014 メキシコの旗 クラブ・アメリカ 96 (36)
2014-2015 スペインの旗 アトレティコ・マドリード 21 (1)
2015-2019 ポルトガルの旗 ベンフィカ 80 (18)
2018-2019 →イングランドの旗 ウルヴァーハンプトン (loan) 38 (13)
2019-2023 イングランドの旗 ウルヴァーハンプトン 97 (27)
2023-2026 イングランドの旗 フラム 98 (28)
2026- イングランドの旗 ウルヴァーハンプトン 0 (0)
代表歴2
2012  メキシコ U-23 8 (1)
2012  メキシコ・オリンピック 4 (0)
2013- メキシコの旗 メキシコ 130 (48)
獲得メダル
男子 サッカー
オリンピック
金2012 ロンドンサッカー
1. 国内リーグ戦に限る。2026年5月24日(UTC)現在。
2. 2026年7月19日現在。
■テンプレート(■ノート ■解説)■サッカー選手pj

ラウル・アロンソ・ヒメネス・ロドリゲス(Raúl Alonso Jiménez Rodríguez, 1991年5月5日 - )は、メキシコ・イダルゴ州出身のサッカー選手。プレミアリーグ・ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC所属。メキシコ代表。ポジションはFW(CF)。ラウール・ヒメーネスとも表記される。

クラブ経歴

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クラブ・アメリカ

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クラブ・アメリカのユースでキャリアをスタートさせ、2011年10月9日、モナルカス・モレリア戦でプロデビューを果たした。10月30日、プエブラ戦では、試合開始2分目に初ゴールを決めた。 デビューシーズンでは6試合に出場し、1ゴールを記録した。クラウスーラに初出場したのは、大会7週目の2月11日のアトラス戦だった。

アトレティコ・マドリード

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アトレティコ・マドリードでのヒメネス(2015年)

2014年8月13日、アトレティコ・マドリードに移籍する事でクラブ間合意したことが発表された[4]。翌日、メディカルチェックに合格し、6年契約を締結した[5]。

8月16日、プレシーズントーナメントのラモン・デ・カランサ杯決勝のサンプドリア戦でデビューを果たし、先発で79分まで出場した。8月19日、スーペルコパ・デ・エスパーニャの1stレグのレアル・マドリード戦では2試合ともに出場した。2014年8月25日、ラージョ・バジェカーノ戦でリーガデビューを果たした。9月27日のセビージャ戦では、アトレティコでの初ゴールを決めた。また、そのシーズンのアトレティコでの唯一のゴールであった。

ベンフィカ

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2015年8月9日、プレミアリーグのウェストハムへのローン契約を完了させる予定だったヒメネスは、寝坊してロンドン行きのフライトを欠席し、メディカルチェックに現れなかった。2015年8月13日、ベンフィカに移籍し5年契約を結んだ[6]。ベンフィカはヒメネスの経済的権利の50パーセントを900万ユーロで獲得した[7]。2016年7月21日、ベンフィカがヒメネスの経済的権利の残り50%を1200万ユーロで購入したことが発表された[8]。これにより移籍総額は約2200万ユーロとなり、当時ポルトガルサッカー史上最も高額選手で[8]、最も高価なメキシコ人選手となった。

ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ

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2018年6月13日、新たに昇格したウルヴァーハンプトン・ワンダラーズにレンタル移籍した[9]。2019年4月4日、買取オプションを行使され4年契約を結んだことが発表された[10][11]。移籍金は3000万ポンドで、2018年6月にアダマ・トラオレの移籍金1800万ポンドを上回り、クラブ史上最高額となった[12][11]。28試合で13ゴールを挙げ、クラブのプレミアリーグ残留に貢献し、クラブの年間最優勝選手賞を受賞した[13]。

2019-20シーズン、11月は3ゴールを決めるなど、プレミアリーグ11月の最優秀選手に選ばれた[14]。6月20日のウェストハム戦でゴールを決め、シーズン14ゴールとし、これまでチチャリートが保持していた、プレミアリーグにおけるメキシコ人選手としての最多ゴール数記録を更新した[15]。リーグ戦では38試合17ゴール(年間トータル53試合26ゴール10アシスト)の活躍を見せた。

2020年10月3日、クラブと新たに4年契約を締結した[16]。11月29日、エミレーツ・スタジアムで行われたプレミアリーグのアーセナル戦の開始5分後、ダヴィド・ルイスと頭をぶつけて地面に倒れ込み、担架で運ばれて交代となった[17]。すぐに重度の外傷のために病院に運ばれ、最終的には意識があると判断された[17]。頭蓋骨骨折を負っており、その日の内に手術を受けた[18]。その後は、順調に回復し[19]、2021年7月17日のクルー・アレクサンドラFCとのプレシーズンマッチで実戦復帰した[20]。9月27日、サウサンプトンFC戦で336日ぶりとなる公式戦でのゴールを挙げた[21]。

フラム

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2023年7月25日、フラムFCに移籍した[22]。2年契約で、移籍金は約10億円とみられている[23]。

ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ

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2026年6月10日、ウルブスに再加入した。2年契約プラス1年延長オプション、フリーでの移籍となる。

代表経歴

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U-23メキシコ代表時代では、ロンドン五輪の金メダル獲得に貢献した。

2013年1月30日、デンマーク代表戦でA代表デビュー[24]。

2013年7月11日の2013 CONCACAFゴールドカップ、カナダ戦でメキシコ代表初得点を挙げた。

2014年、2014 FIFAワールドカップではブラジル戦でドス・サントスとの交代でワールドカップ初出場を果たした。

2018年、2018 FIFAワールドカップではグループリーグのドイツ戦とブラジル戦に出場した。

2019 CONCACAFゴールドカップでは5ゴールを決め、大会最優秀選手に選出された。

2022年、ワールドカップに出場。

2026年6月11日のワールドカップ開幕戦となった南アフリカ戦で、自身ワールドカップで初の先発出場すると、ワールドカップ初ゴールを決めて2-0で勝利した[25]。決勝トーナメント1回戦のエクアドル戦でも1得点を決めて、チームのベスト16入りに貢献した[26]。決勝トーナメント2回戦のイングランド戦でもPKによるゴールで今大会3点目を決めたが、2-3で敗戦し、ベスト8入りはならなかった[27]。

エピソード

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  • 2020年11月、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFC在籍時に行われたアーセナルFC戦にて、ダヴィド・ルイスとの空中戦で頭蓋骨骨折および脳内出血の重傷を負い、緊急手術を受けた[28]。のちのインタビューでは「スタジアムに到着してロッカー室の電気を消した記憶はあるが、衝突の瞬間やその日の出来事は病院で目を覚ますまで一切覚えていない」と振り返っている[28]。担当医からは「二度とピッチには戻れないかもしれない」と告げられたが、本人は復帰への自信を失わずリハビリに励み、2021年8月に公式戦復帰を果たした[28]。復帰以降は負傷部位を保護するためのヘッドガード(プロテクター)を着用してプレーしており、この姿は苦難を乗り越えた不屈の象徴としてファンやメディアに認知されている[28]。
  • メキシコのテペヒ・デル・リオで育った幼少期は、2つの石をゴールポスト代わりにして道路でストリートサッカーをしており、車が通るたびにゲームを一時中断してやり過ごしていた[29]。当時は「小さすぎるから」という理由で年上の従兄弟たちから試合に混ぜてもらえず、その悔しさが「彼らに勝ちたい」という競争心を生み、現在のプレースタイルの基礎が磨かれたという[29]。
  • 長年のイングランドでの生活を通じて現地の気候や文化に適応しており、プライベートでは「ミルクと砂糖を入れたイングリッシュ・ブレックファスト・ティー」を好む[29]。母国メキシコに帰省した際、紅茶にミルクを入れるよう頼んだところ現地の人々から奇異な目で見られたエピソードがある[29]。また、メキシコから家族がイギリスを訪れた際、家族が寒がって何枚も服を重ね着する中、自身は薄手のジャケット1枚で過ごしていたため「すっかりイギリス人になった」と笑われたことも明かしている[29]。
  • 献身的なプレー姿勢から指導者やチームメイトからの信頼が厚く、ウルヴァーハンプトン時代に指導を受けたヌーノ・エスピリト・サント監督からは「ピッチ上のすべての選手の手本となる存在」と称賛された[30]。前線からの守備を怠らず、チームのために走り続ける姿勢はサポーターからも高く評価されていた[31]。
  • 母国メキシコの文化であるプロレス(ルチャリブレ)の大ファンであり、同じメキシコ出身の元WWEプロレスラーであるシン・カラと親交がある[32]。SLベンフィカやウルヴァーハンプトン在籍時には、得点後にシン・カラから贈られたクラブカラーの特製マスクを被ってゴールパフォーマンスを行っており、2019年5月にはシン・カラ本人がウルヴァーハンプトンの練習施設を訪問し対面を果たしている[33]。
  • プライベートでは愛犬家として知られている。パートナーのダニエラ・バッソと共にイギリスの自宅で複数匹の犬を飼育しており、新型コロナウイルスの感染拡大によるロックダウン期間中などにも、SNSを通じて愛犬たちと過ごす様子を度々発信している[34]。
  • 動物愛護や自然保護活動にも関与している。ウルヴァーハンプトン(愛称:ウルヴス=狼)在籍時の2019年には、クラブチームと世界自然保護基金(WWF)が共同で立ち上げた絶滅危惧種「メキシコオオカミ」の保護プロジェクト「#ProtectThePack」にアンバサダーとして参加し、世界的な啓発活動と寄付の呼びかけを行った[35]。

代表歴

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出場大会

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試合数

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  • 国際Aマッチ 106試合 33得点(2013年 - )[36]
メキシコ代表国際Aマッチ
年出場得点
2013204
201482
2015142
201671
2017124
201892
2019128
202043
202151
2022102
202364
2024
通算10633

タイトル

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クラブ

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クラブ・アメリカ
アトレティコ・マドリード
SLベンフィカ

代表

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メキシコ代表

個人

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脚注

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  1. ↑ “Updated squad lists for 2022/23 Premier League”. Premier League (2023年2月4日). 2023年2月11日閲覧。
  2. ↑ “Raúl Jiménez” (英語). Premier League. 2026年6月19日閲覧。
  3. ↑ “Raúl Jiménez” (英語). ESPN. 2026年6月19日閲覧。
  4. ↑ “Acuerdo con el América para el traspaso de Raúl Jiménez” (スペイン語). Club Atlético de Madrid (2014年8月13日). 2021年12月30日閲覧。
  5. ↑ “Raúl Jiménez ya es rojiblanco” (スペイン語). Club Atlético de Madrid (2014年8月14日). 2021年12月30日閲覧。
  6. ↑ “Raul Jimenez leaves Atletico Madrid for Benfica”. Goal.com (2015年8月13日). 2021年12月30日閲覧。
  7. ↑ “Raúl Jiménez joins Benfica”. MARCA.com (2015年8月13日). 2021年12月30日閲覧。
  8. 1 2 “OFICIAL: Benfica paga mais 12 milhões por Jiménez” (ポルトガル語). Maisfutebol (2016年7月21日). 2021年12月30日閲覧。
  9. ↑ “昇格組ウルブスがベンフィカからメキシコ代表FWラウール・ヒメネス獲得!”. 超ワールドサッカー (2018年6月13日). 2019年6月14日閲覧。
  10. ↑ “Jiménez becomes permanent Wolves player” (英語). www.wolves.co.uk (2019年4月4日). 2019年6月14日閲覧。
  11. 1 2 “Wolves sign Jimenez for club record £30m”. BBC Sport (イギリス英語). 2019年4月4日. 2021年12月30日閲覧.
  12. ↑ “ウルブズ、ラウール・ヒメネスを完全移籍で獲得! 移籍金はクラブ記録に”. 超ワールドサッカー (2019年4月4日). 2019年6月14日閲覧。
  13. ↑ “Special year celebrated at End of Season Awards”. Wolverhampton Wanderers. 2019年5月14日閲覧。
  14. ↑ “Jimenez wins PFA Bristol Street Motors Player of the Month”. www.wolves.co.uk (2019年12月2日). 2020年7月31日閲覧。
  15. ↑ “ウルブスのFWヒメネスがチチャリート超えのメキシコ人最多得点記録を更新”. news.yahoo.co.jp. 2020年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月26日閲覧。
  16. ↑ “Jimenez signs new four-year Wolves deal”. BBC Sport (イギリス英語). 2020年10月3日. 2021年12月30日閲覧.
  17. 1 2 “R・ヒメネスが頭部負傷で緊急搬送も…ウルブス指揮官「意識はある」”. サッカーキング (2020年11月30日). 2021年12月30日閲覧。
  18. ↑ “負傷交代のR・ヒメネスは頭蓋骨骨折で手術…ウルブスが容態を発表”. サッカーキング (2020年11月30日). 2021年12月30日閲覧。
  19. ↑ “頭蓋骨骨折のヒメネスは順調に回復中! ウルブス指揮官「良くなっている」”. 超ワールドサッカー (2020年12月15日). 2021年12月30日閲覧。
  20. ↑ “昨年頭蓋骨骨折を負ったR・ヒメネス、ついに8カ月ぶりの試合復帰を果たす!”. サッカーキング (2021年7月18日). 2021年12月30日閲覧。
  21. ↑ “頭蓋骨骨折乗り越え、336日ぶり得点のウルブスFW「このゴールは僕だけでは祝えない」”. 超ワールドサッカー (2021年9月27日). 2021年12月30日閲覧。
  22. ↑ “JIMÉNEZ JOINS FULHAM” (2023年7月25日). 2023年7月26日閲覧。
  23. ↑ “FULHAM SIGN RAUL JIMENEZ FROM WOLVES FOR £5.5M” (2023年7月25日). 2023年7月26日閲覧。
  24. ↑ Mexico and Denmark play to 1-1 draw in exhibition match
  25. ↑ “メキシコ代表FWラウル・ヒメネス、35歳でW杯初得点…自身4大会目で初先発”. サッカーキング (2026年6月12日). 2026年7月1日閲覧。
  26. ↑ “【W杯】メキシコ 40年ぶり決勝T勝利!前半2得点&4戦連続無失点で16強入り 試合後に歓喜の胴上げ”. スポーツ日本 (2026年7月1日). 2026年7月1日閲覧。
  27. ↑ “イングランドが3大会連続8強入り…数的不利10人で勝利 ベリンガム2発&ケイン3戦連発”. 日刊スポーツ (2026年7月6日). 2026年7月6日閲覧。
  28. 1 2 3 4 “頭蓋骨骨折から復帰のヒメネス「絶対にプレーできると自信があった」”. Goal.com (2021年8月18日). 2026年6月18日閲覧。
  29. 1 2 3 4 5 “Raúl Jiménez: Breaking Records, Flying The Flag & Embracing The Journey”. SoccerBible (2025年3月). 2026年6月18日閲覧。
  30. ↑ “Nuno Espirito Santo praises Raul Jimenez as the perfect role model for Wolves”. The Athletic (2020年10月). 2026年6月18日閲覧。
  31. ↑ “Nuno Espirito Santo praises Raul Jimenez as the perfect role model for Wolves”. The Athletic (2020年10月). 2026年6月18日閲覧。
  32. ↑ “Wolves striker Raul Jimenez explains Sin Cara wrestling mask celebration”. Sky Sports (2019年4月8日). 2026年6月18日閲覧。
  33. ↑ “Raul Jimenez: WWE wrestler Sin Cara visits Wolves to meet Mexican friend”. BBC Sport (2019年5月10日). 2026年6月18日閲覧。
  34. ↑ “Wolves striker Raul Jimenez enjoying time with his dogs in lockdown”. Express & Star (2020年3月30日). 2026年6月18日閲覧。
  35. ↑ “Wolves and WWF team up to protect the Mexican wolf”. WWF UK (2019年8月16日). 2026年6月18日閲覧。
  36. ↑ ラウル・ヒメネス - National-Football-Teams.com

外部リンク

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