ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズ・フットボール・クラブ (Wolverhampton Wanderers Football Club 、イギリス英語 発音: )は、イングランド 中部・ウェスト・ミッドランズ 州ウルヴァーハンプトン をホームタウンとする、イングランドプロサッカーリーグ(プレミアリーグ )に加盟するプロサッカークラブ。愛称はウルブス (Wolves )[2] 。
音楽家のエドワード・エルガー 、ロックバンド、レッド・ツェッペリン のヴォーカリスト、ロバート・プラント がクラブのファンであることも知られている。
1877年、教会に併設されていた学校のチーム "St Luke's FC" として設立された。1879年に他のチーム "Wanderers FC" と合併して現在の名称になった[2] 。リーグ優勝3回など数々のタイトルを獲得した歴史を持つ。1971-72シーズンのUEFAカップ で準優勝した。
以降はチャンピオンシップ (2部相当)が主戦場となっていたが、2009-10シーズンにプレミアリーグ に昇格、3シーズンを戦ったが、2011-12シーズンに最下位で降格。2012-13シーズンも低迷から抜け出せずフットボールリーグ1 (3部)に降格、2年連続の降格となった。2013-14シーズンはクラブ記録となる勝ち点103を達成して優勝し、2部に復帰。2014-15シーズンはイプスウィッチ・タウン に得失点差で及ばず、7位でプレーオフ進出を逃した。2015-16シーズンは低迷し14位で終えた。2016年7月21日、中国の投資会社グループ「復星集団」の基幹企業「復星国際 」(中国語 : 复星国际有限公司 )がオーナーのスティーヴ・モーガン から全株式を買い取り、クラブを買収した。この買収はサッカー界の大物代理人ジョルジュ・メンデス が代表を務めるマネジメント会社Gestifuteが仲介しており(復星集団はGestifuteの大株主)、メンデスはクラブの相談役としてクラブ経営に関わることになる。2017年夏から強力な中国資本とメンデスの人脈を生かした改革が始まり、メンデスの顧客である監督のヌーノ・エスピーリト・サント の招聘に始まり、ルベン・ネヴェス を始めとした有力選手を次々と獲得。2部クラブでは規格外の戦力を実現したクラブは2017-18シーズンの快進撃によりチャンピオンシップで優勝し、6年ぶりにプレミアリーグ復帰を果たした[3] 。
プレミアリーグ復帰初年度の2018-19シーズンは7位で終え、1979-80シーズンの6位以来の高順位だった。[4]
タイトル [ 編集 ]
国内タイトル [ 編集 ]
1953-54, 1957-58, 1958-59
2008-09, 2017-18
2013-14
1892-93, 1907-08, 1948-49, 1959-60
1973-74, 1979-80
1949, 1954, 1959, 1960
国際タイトル [ 編集 ]
なし
過去の成績 [ 編集 ]
シーズン
ディビジョン
FAカップ
リーグカップ
欧州カップ / その他
最多得点者
リーグ
試
勝
分
敗
得
失
点
順位
1989-90
ディビジョン2
46
18
13
15
67
60
67
10位
3回戦敗退
2回戦敗退
フルメンバーズカップ
1回戦敗退
スティーブ・ブル
27
1990-91
46
13
19
14
63
63
58
12位
3回戦敗退
2回戦敗退
2回戦敗退
27
1991-92
46
18
10
18
61
54
64
11位
3回戦敗退
3回戦敗退
1回戦敗退
23
1992-93
ディビジョン1
46
16
13
17
57
56
61
11位
4回戦敗退
2回戦敗退
アングロ=イタリアン・カップ
予選敗退
19
1993-94
46
17
17
12
60
47
68
8位
準々決勝敗退
2回戦敗退
予選敗退
15
1994-95
46
21
13
12
77
61
76
4位
準々決勝敗退
3回戦敗退
グループステージ敗退
デイビッド・ケリー
22
1995-96
46
13
16
17
56
62
55
20位
4回戦敗退
準々決勝敗退
ドン・グッドマン
20
1996-97
46
22
10
14
68
51
76
3位
3回戦敗退
1回戦敗退
スティーブ・ブル
23
1997-98
46
18
11
17
57
53
65
9位
準決勝敗退
3回戦敗退
ダギー・フリードマン
12
1998-99
46
19
16
11
64
43
73
7位
4回戦敗退
2回戦敗退
ロビー・キーン
16
1999-00
46
21
11
14
64
48
74
7位
4回戦敗退
1回戦敗退
アデ・アキンバイ
16
2000-01
46
14
13
19
45
48
55
12位
4回戦敗退
3回戦敗退
アダム・プラウドロック
11
2001-02
46
25
11
10
76
43
86
3位
3回戦敗退
1回戦敗退
ディーン・スタリッジ
21
2002-03
46
20
16
10
81
44
76
5位
準々決勝敗退
2回戦敗退
ケニー・ミラー
24
2003-04
プレミアリーグ
38
7
12
19
38
77
33
20位
4回戦敗退
4回戦敗退
アレックス・レイ
8
2004-05
チャンピオンシップ
46
15
21
10
72
59
66
9位
4回戦敗退
2回戦敗退
ケニー・ミラー
20
2005-06
46
16
19
11
50
42
67
7位
4回戦敗退
2回戦敗退
12
2006-07
46
22
10
14
61
56
76
5位
4回戦敗退
1回戦敗退
セイ・オロフィンジャナ
10
2007-08
46
18
16
12
53
48
70
7位
5回戦敗退
2回戦敗退
シルヴァン・イーバンクス=ブレイク
12
2008-09
46
27
9
10
80
52
90
1位
4回戦敗退
2回戦敗退
25
2009-10
プレミアリーグ
38
9
11
18
32
56
38
15位
4回戦敗退
3回戦敗退
ケヴィン・ドイル
9
2010-11
38
11
7
20
46
66
40
17位
4回戦敗退
4回戦敗退
スティーヴン・フレッチャー
12
2011-12
38
5
10
23
40
82
25
20位
3回戦敗退
4回戦敗退
12
2012-13
チャンピオンシップ
46
14
9
23
55
69
51
23位
3回戦敗退
3回戦敗退
シルヴァン・イーバンクス=ブレイク
15
2013-14
フットボールリーグ1
46
31
10
5
89
31
103
1位
1回戦敗退
1回戦敗退
ヌハ・ディッコ
13
2014-15
チャンピオンシップ
46
22
12
12
70
56
78
7位
3回戦敗退
1回戦敗退
バカリ・サコ
15
2015-16
46
14
16
16
53
58
58
14位
3回戦敗退
3回戦敗退
ベニク・アフォベ
10
2016-17
46
16
10
20
54
58
58
15位
5回戦敗退
3回戦敗退
エルデル・コスタ
12
2017-18
46
30
9
7
82
39
99
1位
3回戦敗退
4回戦敗退
ディオゴ・ジョッタ
18
2018-19
プレミアリーグ
38
16
9
13
47
46
57
7位
準決勝敗退
3回戦敗退
ラウル・ヒメネス
17
2019-20
38
15
14
9
51
40
59
7位
3回戦敗退
4回戦敗退
UEL 2019-20
準々決勝敗退
27
2020-21
38
位
欧州の成績 [ 編集 ]
現所属メンバー [ 編集 ]
2020-21シーズン 基本フォーメーション
2021年1月11日現在
※括弧内の国旗はその他保有国籍、もしくは市民権、星印はEU圏外選手を示す。
監督
ローン移籍選手 [ 編集 ]
in
out
歴代監督 [ 編集 ]
歴代所属選手 [ 編集 ]
エンブレム [ 編集 ]
当初、ユニフォームは特に定まっていなかったが、1891年から市章にあやかる黄色と黒を基調とするものに定まった。後にこの配色は、市のモットーである「Out of Darkness Cometh Light(夜明けは必ずやってくる)」のDarkness(黒)とLight(黄)を象徴していると受け止められるようになった[2] 。
エンブレムはFAカップ決勝に進出した1949年や1960年には市章を使ったが、1979年にクラブのエンブレムを作る事になり、黄色地に愛称ウルブスから跳ねる狼 とクラブ名の頭文字「WW」が黒であしらわれたデザインが採用された。一時は、この狼が3頭並んだデザインも使われた[2] 。
1979年に変更が施され、黄色地に正面を向く狼の顔のデフォルメが基調となった。最初は枠が無く下にWOLVESと文字があったが、1988年から1993年までは盾の中に狼の顔があるデザインとなった。1993年から1996年は市章がエンブレムに使われたが、1996年から再び正面の狼に戻り、2002年からは枠が六角形に変わった[2] 。
外部リンク [ 編集 ]