サントリーグローバルスピリッツ
ビーム サントリー時代のCI | |
サントリーニューヨークオフィスおよびサントリーグローバルスピリッツ本社が入居する11 Madison Avenue(旧メトロポリタン生命北館) | |
種類 | 機能子会社 |
---|---|
業種 |
蒸留酒 ワイン |
設立 | 2011年10月4日 |
創業者 | フォーチュン・ブランズから分社 |
本社 | 11 Madison Avenue12階、、 |
事業地域 | 世界 |
主要人物 |
Greg Hughes (President & CEO) 新浪剛史 (Executive Chairman of the Board of Directors) |
製品 | 酒類 |
売上高 | US$ 2.46 billion (FY 2012)[1] |
営業利益 | $ 5.75 million (FY 2012)[1] |
利益 | $ 3.82 million (FY 2012)[1] |
総資産 | $ 8.64 billion (FY 2012)[1] |
純資産 | $4.61 million (FY 2012)[1] |
所有者 | サントリーホールディングス |
従業員数 | 3400 [1] |
ウェブサイト |
www |
サントリーグローバルスピリッツ(英語: Suntory Global Spirits Inc.)はアメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨークに本拠をおく蒸留酒生産者。サントリーホールディングスの機能子会社(独立子会社)。
主な生産品はバーボン・ウイスキー、テキーラ、スコッチ・ウイスキー、カナディアン・ウイスキー、ウォッカ、コニャック、ラム酒、コーディアル、Ready To Drinkの予混カクテルなどである。
現法人はアメリカン・タバコ・カンパニーを起源とする多角企業の持株会社フォーチュン・ブランズ)が1967年にジム・ビームを買収して傘下とし[2]、その後、蒸留酒や関連商品に特化した業態を構築するため様々な関連しない生産ラインを分社・売却した後、2011年10月3日に個別の企業として設立された[3]。
2014年1月13日、サントリーは136億ドルでビーム社を購入する契約を公表した[4][5]。買収は最終的に160億ドル(総額1兆6500億円)で行われて2014年4月30日に完了し、ビーム社はビーム サントリー(英語: Beam Suntory Inc.)になることが公表された[6][7][8]。買収後、同社株は上場されていない。
2022年、イリノイ州ディアーフィールドからニューヨーク市に本社を移転した。
2024年4月30日、社名を現在のものに変更した[9][10]。
製品
[編集]同社は卸売業者、政府、第三者代理店、世界や地域の免税顧客、他の蒸留酒生産者、合弁会社などに製品を販売している。
本社及び子会社の直接生産のブランドに加え、デ・カイパーのコーディアルのような他社の生産ブランドの輸入や販売も行っている。加えて、ビームの工場はラクスコの持つカルバート・エクストラ銘柄のような他社の所有するブランドの蒸留酒も生産している。
なおサントリーによる買収により、サントリー酒類(初代法人)が製造・販売する酒類のうち、ウイスキー等の蒸留酒類について、当社に業務が移管された[11][12]。
また2014年10月1日のサントリーグループの再編に伴い、サントリー酒類(当時)のうち、ビール関係部門を別会社「サントリービール」に委譲させ、サントリー酒類(当時)は蒸留酒部門に特化した上でビームサントリーの傘下に置くことになった。[13]
世界各地で酒類を販売してきた自負を持つビームの幹部・社員とは、買収直後は意見や社風の相違があった。サントリーは人材育成プログラム「サントリー大学」にビーム社員を招いたり、創業者鳥井信治郎以来のサントリーの標語「やってみなはれ(Yatte Minahare)」や社会貢献も重視する「利益三分主義」を共有したりすることで融和を図り、共同開発商品(ジン「ロク」、ウオッカ「ハク」、ウイスキー「リージェント」)を送り出すに至っている[14]。
生産ブランド
[編集]- アメリカン・ウイスキー:
- バーボン・ウイスキー – ジム・ビーム、メーカーズマーク、オールド・グランダッド、オールド・クロウ、ベーカーズ、ベイゼル・ヘイデン、ブッカーズ、ノブクリーク
- ライ・ウイスキー – ジム・ビーム・ライ、オールド・オーバーホルト、ノブ・クリーク・ライ、(rī)1
- ブレンドアメリカンウイスキー – ケスラー・ウイスキー、ビームスエイトスター
- スコッチ・ウイスキー:
- シングルモルトスコッチ – ラフロイグ、ボウモア、アードモア
- ブレンドスコッチウイスキー – ティーチャーズ・ハイランドクリーム
- アイリッシュ・ウイスキー:
- カナディアン・ウイスキー
- アルバータ・プレミアム、カナディアンクラブ、タングルリッジ(Tangle Ridge)、ウィンザーカナディアン(Windsor Canadian)
- ジャパニーズ・ウイスキー
- スパニッシュ・ウイスキー:
|
クーリー蒸留所
[編集]2011年12月16日、ビーム社は当時存在した唯一の独立系アイリッシュ・ウイスキー蒸留酒製造会社、クーリー蒸留所の9500万ドルでの買収に合意した[15]。2012年4月23日、同社はビームがピナクルウォッカとキャリコ・ジャックラムの銘柄を6億ドルで取得することを決めたと公表した[16]。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f “Beam, Inc. (BEAM)-Key Statistics”. Yahoo! Finance. 2014年7月16日閲覧。[リンク切れ]
- ^ フォーチュン・ブランズ(英語表記)Fortune Brands, Inc.コトバンク
- ^ “Beam Inc. Begins Life as a Pure-Play Spirits Industry Leader”. ブルームバーグ (2011年10月4日). 2015年9月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月16日閲覧。
- ^ “Suntory buys spirits maker Beam for $13.6B”. 『USAトゥデイ』. 2014年7月16日閲覧。
- ^ “サントリー、米ウイスキー大手ビームを136億ドルで買収”. 『ウォールストリートジャーナル』 (2014年1月14日). 2014年7月16日閲覧。
- ^ “SUNTORY HOLDINGS COMPLETES ACQUISITION OF BEAM INC.”. サントリー (2014年4月30日). 2014年7月16日閲覧。
- ^ “Suntory Still has M&A Thirst”. 『ウォールストリートジャーナル』 (2014年5月15日). 2014年7月16日閲覧。
- ^ “サントリー、米「ジムビーム」を160億ドルで買収”. 『日本経済新聞』 (2014年1月13日). 2014年7月16日閲覧。
- ^ 『ビームサントリー社が社名変更、サントリーグローバルスピリッツ社へ』(プレスリリース)サントリーホールディングス株式会社、2024年5月1日 。2024年5月2日閲覧。
- ^ “米老舗蒸留酒メーカーから「ビーム」消える、サントリーが社名変更”. Bloomberg. (2024年5月1日) 2024年5月2日閲覧。
- ^ 「ビーム サントリー」始動 - WHISKEY Magazine・2014年5月26日
- ^ サントリーホールディングス(株)による米ビーム社株式取得完了について - サントリーホールディングス・2014年5月1日
- ^ 組織変更と役員人事のお知らせ(サントリーニュースリリース2014年9月25日 同9月26日閲覧)
- ^ 「サントリー、ビーム統合完了/日米ウイスキー しみる創業理念/利益三分主義 外国人社員も理解」『日経産業新聞』2019年4月10日(1面)。
- ^ “Cooley Distillery Sold for $95M"”. アイリッシュ・エギザミナー (2011年12月16日). 2012年1月11日閲覧。
- ^ “Beam buys Pinnacle Vodka and Calico Jack rum from White Rock”. USAトゥデイ (2012年4月23日). 2012年11月24日閲覧。
外部リンク
[編集]- Suntory Global Spirits
- サントリーグローバルスピリッツ|グループ企業一覧 - サントリーホールディングス
- ジムビーム - サントリー
- Jim Beam(ジムビーム) (jimbeamjapan) - Facebook
- ジムビーム - YouTubeプレイリスト