リゲイン

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初代リゲイン・現行リゲインⅡ・リゲイン24

リゲイン(Regain)は、第一三共ヘルスケア(旧・三共)が扱うドリンク剤(栄養ドリンク)ならびにサントリー食品インターナショナルが扱うエナジードリンク(炭酸飲料)のブランドネームである。

商品沿革[編集]

1988年6月武田薬品工業の『アリナミンV』に対抗する形で発売。三共が開発した薬用成分で、これまで他の大衆薬や医家向け医薬品に多く配合されていた「ビオタミン(ベンフォチアミン、ビタミンB1誘導体)」をドリンク剤で初めて配合。以降ミニドリンク市場ではアリナミンVシリーズやエーザイの『チョコラBBドリンクシリーズ(女性向け)』、佐藤製薬の『ユンケルシリーズ』、大正製薬の『ゼナリポビタン/アルフェシリーズ(女性向け)』、エスエス製薬の「エスカップシリーズ」大鵬薬品工業の「チオビタシリーズ」や常盤薬品工業の「ビタシーシリーズ」などとシェアを競っている。

また、商品の知名度向上に大きく貢献し20年以上たった今でもアレンジやキャッチコピー等で使用され続けているCMソング勇気のしるし」(歌ったのは初代CMキャラクターである時任三郎の扮する牛若丸三郎太。作詞:黒田秀樹、作曲:近藤達郎)は後にCD化され各社通信カラオケ着メロサイトでも配信されている。歌の中にも出てくる[1]『24時間戦えますか』というキャッチフレーズは特に有名であり、中外製薬(当時。現在はライオン)「グロンサン強力内服液」の「5時から男」と共に流行語にもなった。

この歌および当時のCMはバブル期サラリーマン(歌詞中ではビジネスマン)を題材にしているが奇しくもこの頃からバブル期は終焉に向かって動き出すことになる。そして、バブル崩壊後の不況が慢性化した時期にはその世相を反映する形で、CM曲として坂本龍一のピアノによる「energy flow」が使われ、「勇気のしるし」とは正反対と言える静謐なメロディーのピアノソロ曲はOA当時に支持を集めた。また、この時期に佐藤浩市扮するサラリーマンが電柱、銅像など至るものにぶつかったり、下車駅で降り損ねる、ゴミの代わりにカバンを捨ててしまうなどロクな目に遭わないCMも放送され、『24時間戦えますか』の時代とは正反対の当時の世相を反映していた。 1999年4月、薬事法の改正で規制緩和され、一部の商品を除き「医薬品」から「医薬部外品」となり、薬局、薬店のみならず、コンビニエンスストアスーパー駅売店等でも発売されるようになった。

2000年代に入り国内景気が若干上向いたあたりから「勇気のしるし」が再度使われている。ただし歌詞は若干変更されている。

「リゲイン」独自のシュリンクボトルは「ドリンク剤=おじさんの飲み物」というイメージを払拭したデザインで、「リゲイン」と「J-リゲイン」が2代目にフルモデルチェンジした際に導入された。改良当初はキャップ部分まで覆うタイプだったが、現在は、ボトル全体を覆う「セミシュリンクボトル」となっており、「リゲインZERO」と「リゲインSTYLE」に採用している。なお、この「セミシュリンクボトル」は環境にも配慮されており、ラベルにミシン目が入っているため、キャップ・ラベル・ビンを分別することが可能である。

キャップはこれまで金色・黄色を使用していたが、社名が「第一三共ヘルスケア」になった2006年4月以降、「MJ-リゲイン」・「リゲインR(販売終了品)」のキャップも金色に変更された。

2008年9月に「リゲイン24DRY」が発売されたのを機にアイテム整理を行い、一部を除き、商品名にキャッチコピーである「24時間、戦えますか。」をイメージさせる「24」が付くラインナップとなった。これに伴って、発売当初からの主力製品であった2代目「リゲイン(販売名:リゲインII)」は「リゲイン24(販売名:リゲイン)」へ移行のため、一旦製造を終了した。

2009年9月に栄養ドリンク剤では珍しい糖類0設計の「リゲインZERO」が発売された。カロリーは「リゲイン24(販売名:リゲイン)」に比べ、91%カットの3.5kcal(1本あたり)を実現した。パッケージはリゲインでなじみのある黄色のラベルではなく、黒いラベルを使用している。

また、2011年3月に発売された「リゲインSTYLE」では、ラベルだけでなく、キャップもピンク色で統一されており、これまでの「リゲイン」とは異なるデザインとなっている。

2012年3月には主にコンビニエンスストアなどに向けた製品として「リゲインX」、同年4月には主に薬局やドラッグストアなどに向けた製品として3代目「リゲイン(販売名:リゲインS1)」を発売。初代「リゲイン」のデザインを踏襲したパッケージを採用しており、ラベルも紙製となっている。また、添加物としてグルタミン酸Naとイノシン酸Naが配合されており、「リゲイン」特有の風味に改良を施した。なお、3代目「リゲイン」の発売に伴い、「リゲイン24」は製造終了となった。

2014年7月1日にはタウリンをシリーズ内で最大量となる3,000mgを配合したコンビニエンスストア向け製品「リゲインs」を発売し、同時に、炭酸飲料規格の「リゲイン エナジードリンク」を発売した。「リゲイン エナジードリンク」は第一三共ヘルスケアとライセンス契約を締結したサントリー食品インターナショナルを通じてサントリーフーズが販売する(詳細は後述)。CMソングは「勇気のしるし」のアレンジながらも、歌詞が「24時間戦うなんてしんどい」や「それぞれのエナジー」とされ、キャッチコピーも「3、4時間戦えますか」になるなど、「24時間、戦えますか。」の時代とは異なる世相を反映したものとなっている。同年11月4日には3種類のビタミン(ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6)を1日分(日本人の食事摂取基準(2010年版)推奨量(成人)に基づく)、アルギニンを「リゲイン エナジードリンク」の2倍量にあたる2,000mgを配合し、カフェインを約1.4倍、ブラックジンジャーエキスも2倍配合。パッケージの背景色はドリンク剤の「リゲインZERO」と同じ黒とした「リゲイン エナジードリンク2000」を発売し、「リゲイン エナジードリンク」もカフェインを従来比110%に増量、パッケージを変更してリニューアルした。

2015年8月4日には、サントリー食品インターナショナルが扱う炭酸飲料を刷新し、テアニンを配合した「集中リゲイン」と「スーパー集中リゲイン200」を発売(現在は共に製造終了済み)。

2017年3月7日には、コンビニエンスストアファミリーマートとの共同取組として、同社オリジナルのドリンク剤「スイッチリゲイン」シリーズ2種を、ファミリーマート、サークルK、サンクスで発売を開始した[2]

リゲインのロゴデザインは2度変更されており、「MJ-リゲイン」が初代のロゴフォントを継続している。初代と2代目ではロゴフォントが小変更されている程度なので、一見すると新旧ロゴフォントの見分けがつきにくい。なお、3代目「リゲイン」・「リゲインX」からは3代目ロゴフォントが使われており、2代目のロゴフォントをベースにブランド名の由来である「再び、獲得する(取り戻す)」というメッセージを力強く表現するために、「Re」が赤に変更されている。

リゲインブランドのドリンク剤は、全て田村薬品工業に製造を委託している。

「リゲイン」の商標は1968年に登録されている(第787385号)。

歴代広告キャラクター[編集]

【リゲインエナジードリンク】

歴代広告キャッチコピー[編集]

  • 24時間、戦えますか。(1988年6月〜1992年7月2006年5月〜現行)
  • 全力で行く。リゲインで行く(1992年12月〜?)
  • くやしいけれど、仕事が好き。(1994年〜?)
  • その疲れに、リゲインを。1996年??月〜?)
  • たまった疲れに。1999年2月〜?)
  • ポジティブリゲイン(2001年)
  • 疲れに効く理由(わけ)がある。2004年4月〜2006年4月
  • 飲むところ敵なし。
  • 攻めの一本。
※リゲイン エナジードリンクのコピー
  • 24時間戦うのはしんどい。2014年[4]

取扱商品[編集]

ミニドリンク剤[編集]

リゲイン(販売名:リゲインS1)【指定医薬部外品
2012年4月発売。初代「リゲイン」の処方をベースに、独自成分のリバオールと2種類の生薬(当帰黄精)をプラスした第3世代品。
リゲインZERO(販売名:リゲインZ1)【指定医薬部外品】
2009年9月発売。糖類0・超低カロリー設計のドリンク。リバオールとビオタミンに加え、生薬の枸杞子生姜を配合。
リゲインSTYLE(販売名:リゲインZ2)【指定医薬部外品】
2011年3月発売。成分は「リゲインZERO」と同一。なお、女性向けの製品として区別するため、ピンクのパッケージデザインとしており、フルーツ系の風味に変更されている。

ドリンク剤[編集]

MJ-リゲイン【指定医薬部外品】
タウリン1000mg配合。

販売先限定製品[編集]

以下は、ファミリーマート、サークルK、サンクスで販売されている。いずれも100ml入り。

スイッチリゲインA(販売名:アミノリゲイン)【指定医薬部外品】
アミノ酸(BCAA(L-バリン・L-イソロイシン・L-ロイシン)、L-アルギニン)を配合。本品は以前発売されていた「スタートアップリゲイン」の実質的な後継製品で、配合されている有効成分並びに含有量は「スタートアップリゲイン」と同一である。
スイッチリゲインK(販売名:リゲイン2000)【指定医薬部外品】
タウリン2,000mgを配合。本品は以前発売されていた「リゲイン24DX」の実質的な後継製品で、配合されている有効成分並びに含有量は「リゲイン24DX」と同一である。

特納用製品[編集]

リゲイン24X(販売名:J-リゲイン)【指定医薬部外品】
2011年発売。タウリン1,500mgを配合。初代「J-リゲイン」を引き継ぐ特納用(健康保険組合等の特定ルート向け)仕様の「リゲイン」の為、店頭では販売されていない。
リゲインs(販売名:リゲイン3000)【指定医薬部外品】
タウリンを他の「リゲイン」シリーズ(リゲイン、MJ-リゲイン)の3倍量にあたる3,000mg(シリーズ最大量)を配合するとともに、ビタミンB1誘導体のビオタミンとビタミンB6を「リゲイン」と同量配合。さらに、独自成分のリバオールも配合している。発売当初はコンビニエンスストアで発売されていたが、2015年に特納用仕様が発売され、コンビニエンスストアでの販売終了後に特納用へ移行した。

製造終了品[編集]

  • 医薬品ミニドリンク剤
    • リゲイン(初代)
    • リゲイン4-8
    • リゲイン8-8 - ユンケルシリーズ・ゼナシリーズと同じ小箱梱包のミニドリンク剤
    • リゲインDX - ビオタミン不配合
    • リゲインゴールド
    • リゲインR
    • リゲイン@ - 「24ゴールド」へ継承
    • リゲインPC【第3類医薬品】 - マツモトキヨシ限定販売品。
    • リゲイン24ゴールド【第3類医薬品】 - ビオタミンとニンニクの無臭有効成分「加工大蒜(かこうだいせん)」を配合。小箱包装品。2013年末製造終了。
  • 医薬部外品ミニドリンク剤
    • リゲインA
    • リゲイン24ローヤル - 2007年10月のリニューアル時に「ローヤルJ」に名称変更
    • リゲイン24ローヤルJ(販売名:リゲインローヤル)【指定医薬部外品】
    • リゲイン(2代目、販売名:リゲインII)
    • リゲイン24DRY(販売名:リゲイン24ローヤル)【指定医薬部外品】 ※コンビニエンスストア向け製品
    • リゲイン24(販売名:リゲイン)【指定医薬部外品】 - 1988年に発売された初代「リゲイン」の「ピリッと辛く、コクのある味わい」を再現している。「リゲイン(販売名:リゲインS1)」へ継承。
  • 医薬部外品ドリンク剤
    • J-リゲイン(初代)
    • J-リゲイン(2代目、販売名:J-リゲインII)
    • ゴルフ-GS
    • スタートアップリゲイン(販売名:リゲインS)
    • リゲイン3000 - 「24エグゼクティブ」へ継承
    • リゲイン24エグゼクティブ(販売名:リゲインX3) - 2009年3月のリニューアル時に「24エグゼクティブII」に名称変更
    • リゲイン24エグゼクティブII(販売名:リゲイン3000)【指定医薬部外品】
    • リゲイン24DX(販売名:リゲイン2000)【指定医薬部外品】
    • リゲインX(販売名:リゲインX1)【指定医薬部外品】 - 「MJ-リゲイン」の処方をベースに、ニコチン酸アミドを30mgに増量し、独自成分のリバオールと2種類の生薬(当帰・黄精)を加えた処方強化品の位置づけ。「リゲインs」の発売に伴い、2014年11月で製造終了。
  • ビタミン主薬製剤【医薬品】
    • リゲインEB錠 - 旧三共で発売されていた「トリメートエース」と機能統合し、「リゲインEB錠II」へ
    • リゲインEB錠II【第3類医薬品】 - 天然型ビタミンEを配合。商号変更後も販売を継続していたが、旧ゼファーマが発売していた「ノイビタZE」へ機能統合のため、2014年9月で製造終了
  • 清涼飲料水
    • ブラックリゲイン
  • エナジードリンク(サントリーフーズ扱い)
    • リゲインエナジードリンク
    • リゲインエナジードリンク2000
    • 集中リゲイン
    • スーパー集中リゲイン200 - 100mlボトル缶入り。コンビニエンスストア・交通売店限定で発売されていた。

関連情報[編集]

ゲームとのコラボレーション[編集]

Regain Rejapan プロジェクト[編集]

発売24年目を機に「日本の元気を取り戻そう!」をキーメッセージに、CMソングである「勇気のしるし」を本プロジェクトのために新たに書き下ろされた2012年バージョンとしてTVCM放映するほか、専用のキャンペーンサイトではボーカロイドを活用したオリジナルCMソングの作成、iPhone専用アプリを利用したオリジナルCMの作成、MTVとのメディアタイアップが行われた。

また、東日本大震災復興支援の一環として、プロジェクト開始日の2012年4月19日から2013年3月31日までの期間、リゲインシリーズのドリンク剤1本につき1円が東日本大震災の義援金として拠出される[6]。その後、対象期間中の売り上げから拠出された義援金は1,050万9,529円となり、日本赤十字社へ寄付された。

登録商標の専用使用権設定と他社への使用許諾締結[編集]

2014年4月2日に登録商標である「リゲイン」の専用使用権を設定し、独占的な使用許諾契約をサントリーホールディングスの飲料・食品事業における子会社であるサントリー食品インターナショナルと締結したことを同年5月21日に発表した[7]。同社と使用許諾を締結した専用使用権は日本国内での清涼飲料の分野が設定範囲となる。

これにより、「リゲイン」は第一三共ヘルスケアが開発・販売する医薬品や医薬部外品のブランドとして残しながら、新たに、サントリー食品インターナショナル株式会社が開発・プロモーションを行う清涼飲料のブランド名を兼ねるようになった。なお、「リゲイン」ブランドの清涼飲料の販売は同社子会社のサントリーフーズが担う。この契約に基づき、同年7月1日にサントリー食品インターナショナルの製品として、「リゲインエナジードリンク」が発売された。

なお、第一三共ヘルスケアの親会社である第一三共は、旧第一製薬時代にサントリー(現在のサントリーホールディングス)の医薬事業部が開発した抗不整脈治療剤「サンリズム」の販売提携を手始めに、両社の共同出資による合弁会社第一サントリーファーマ(現在は第一三共の完全子会社であるアスビオファーマ)を設立するなど、長きにわたって医薬分野におけるビジネスパートナーとしての関係を築いてきた経緯がある。

脚注[編集]

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  1. ^ 「勇気のしるし」 J-Liryc.net
  2. ^ “ファミリーマート×第一三共ヘルスケア 初のコラボ 働き方改革!働き盛りの“アタマ”と“カラダ”をスイッチON! 選べる「スイッチリゲイン」シリーズを発売” (プレスリリース), 株式会社ファミリーマート, (2017年3月3日), http://www.family.co.jp/company/news_releases/2017/20170303_01.html 2017年3月8日閲覧。 
  3. ^ なお坂本はリゲインのCM起用以前の1990年にアリナミンA25錠のCMに起用されていたことがある。
  4. ^ 春秋”. 日本経済新聞 (2014年7月20日). 2014年9月20日閲覧。
  5. ^ ユニクロ、リゲイン、『アサシン クリード』、アッキーナ! 大作ならではのビッグコラボ ファミ通.com 2008年5月13日
  6. ^ 「Regain Rejapan プロジェクト」実施のお知らせ - 第一三共ヘルスケア株式会社 ニュースリリース 2012年4月19日(2012年5月19日閲覧)
  7. ^ 登録商標「リゲイン」の使用許諾に関するお知らせ - 第一三共ヘルスケア株式会社 ニュースリリース 2014年5月21日

外部リンク[編集]