ニキビ

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尋常性痤瘡
(ニキビ)
Akne-jugend.jpg
14歳の思春期男性頭部に出現したニキビ。
軽度の炎症を起こしている。
分類および外部参照情報
ICD-10 L70.0
ICD-9 706.1
DiseasesDB 10765
MedlinePlus 000873
eMedicine derm/2
Patient UK ニキビ
MeSH D000152
顔・体幹部に出現したニキビ
黒ニキビを潰して出てきた皮脂の塊(角栓

ニキビ(尋常性痤瘡、じんじょうせいざそう : Acne vulgaris)は、顔や胸と背に見られる皮膚疾患の一つ。一般的にニキビという語は青少年の顔面に生じる皮膚病を指し、それ以外は吹き出物と言われることが多い。ニキビの語源は諸説ある[1]

有病率[編集]

11歳頃から罹患者が増加し、有病率のピークは15歳頃とみられ、10代後半から20代前半まで続くとみられる。日本皮膚科学会ニキビ治療推進委員会の2011年の調査では、20代女性の71%がニキビ、20代女性の97%が隠れニキビであることが明らかとなった[2]

2011年6月の12〜35歳を対象とした調査報告では、過去1年間にニキビ治療のために医療機関を受診した患者数は254万人と推定された。日本国内におけるニキビの罹患患者数は約1,500万人と推定された[3]

2015年7月の15〜39歳を対象とした調査報告では、ニキビ治療のために医療機関を受診した人は全体の3割(194/600人、32.3%)であった。女性の方が約7%高い結果となった。今回の調査対象の6割にニキビ痕があった[4]

ニキビでの皮膚科受診者数は女性の方が5倍多い。20代女性の皮膚科受診者数が顕著に多い。男性は20代に入ると皮膚科受診者数は減少する[5]

鑑別疾患[編集]

類似の所見を示す別の疾患。

原因と症状[編集]

ニキビは、毛包 (毛穴) がホルモン細菌皮脂の相互作用によって炎症を起こすことでできる。従って、皮脂が多く分泌される部位にできやすい。ニキビは、皮脂を分泌する毛穴が詰まるところから始まる。詰まった毛穴の中に乾いた皮脂や角質(死んだ細胞)がたまり、この状態が黒ニキビ(毛穴が開いて中身が見えている状態)または白ニキビ(毛穴が閉じている状態)と呼ばれるものである。

日本では、痤瘡を表在性皮膚感染症とする医師も多いが、イソトレチノインなどの抗菌作用のない薬剤で治療が可能であることから、細菌感染が原因ではない。アクネ菌はニキビ罹患者以外も保有している皮膚常在菌である。

黒ニキビ、白ニキビの状態から赤いニキビを作り出すのは、ブドウ球菌と同様に皮膚に非常に多く存在する皮膚常在菌のアクネ桿菌(プロピオニイバクテリウム・アクネス英語版P.acnes)である。アクネ桿菌は、嫌気性の細菌のため酸素のない脂腺の奥に生息する。また、皮脂を好むため、詰まった毛穴の中で皮脂を栄養として過剰に増殖し、脂肪分解酵素のリパーゼを分泌し、皮脂を遊離脂肪酸にしてコメドとなる。また紫外線や空気中の酸素が皮脂を過酸化脂質に変化させる。このように皮脂が遊離脂肪酸へ変化し酸化され過酸化脂質へと酸化された結果、炎症が起きて赤くなったり、がたまって黄色い部分ができるという症状が出る。また、さらに進行すると、毛穴が破れて中身が流れ出し炎症が広がることもある。その場合は皮膚の深い部分を傷つけてしまうため、炎症が治っても痕(瘢痕あばた)が残る場合が多い。なお、ニキビのできるメカニズムは完全には解明されていない。また粉瘤腫というほぼ同じ外見の腫れが身体のいずれかの場所にできる場合もあるが発生機序は異なり、治療方法も切開が必要である等の違いがある。

化粧品の使用は毛穴を詰まらせ、にきびを悪化させる場合がある。チョコレートなど特定の食品や性行動が原因とする噂があるが、科学的根拠は存在しない。思春期に発生するものはテストステロンの分泌量移行に対する反応であることが多い。ほとんどの人では、その反応は時間がたつにつれて減少する。その結果、20代前半までにはにきびは改善するか少なくともその数を減じる。またホルモン分泌の乱れや、睡眠不足ストレスや食生活などの不摂生な生活によっても皮脂分泌が多くなる。

時にベーチェット病Sweet病(好中球性皮膚症)、潰瘍性大腸炎に伴う壊疽性膿皮症などの随伴症状であることがあり、注意を要する[8]。潰瘍性大腸炎やクローン病炎症性腸疾患の一つであり、それらはニキビ治療薬の副作用として起こる[9]。他のニキビ治療薬との関連は示されていない[10]。また、好中球性皮膚症もニキビ治療薬の副作用として起こる[11]

重症度判定[編集]

日本皮膚科学会の尋常性痤瘡治療ガイドライン2016[12]より引用。

軽 症
片顔に炎症性皮疹が 5 個以下
中等症
片顔に炎症性皮疹が 6 個以上 20 個以下
重 症
片顔に炎症性皮疹が 21 個以上 50 個以下
最重症
片顔に炎症性皮疹が 51 個以上

治療[編集]

以下のような目的に沿って、治療薬の処方や生活指導が行われる。

  • 抗酸化物質の塗布
  • アクネ菌の殺菌
  • 厚くなった角質を正常化させる
  • 皮脂分泌の正常化

一般的なにきび治療は、にきびができた部位を、日に1〜2回低刺激性のせっけんで洗うのが望ましい[13]。抗菌せっけんやスクラブ入りせっけんの使用は、有用な皮膚常在菌を過剰に洗い流し、且つ皮膚を刺激し悪化させる恐れがある[13]

医薬品による治療[編集]

外用薬[編集]

処方箋医薬品
現在日本では、一般的に皮膚科で処方されるニキビ治療には外用の局所抗菌剤として、クリンダマイシンナジフロキサシン()の2種類のほか、殺菌作用を持つベピオ®ゲル2.5%(過酸化ベンゾイル; : Benzoyl peroxide 3.0% w/w.)、アダパレン抗炎症剤が使用される。治療ガイドライン2016では、期間限定での処方が推奨されている[12]
外用の抗菌薬で治療効果が得られない場合、毛穴の詰まりを取る効果のあるトレチノインなどを使用する。
一般医薬品
処方なしで入手できる薬剤として、サリチル酸レゾルシノール硫黄を含んだクリーム状の薬(軟膏)で、これらは吹き出ものを乾かす効果があるが、若干のかさつきが生じる場合がある[13]。また、古くからある民間療法としては硫黄液がある。
漢方
漢方薬十味敗毒湯荊芥連翹湯麻杏薏甘湯抑肝散加陳皮半夏により治療効果があったとする報告もある[14]

抗生物質内服[編集]

日本
テトラサイクリン系クラリスロマイシンエリスロマイシンなどは、痤瘡の治療に対して適応外使用であり、レセプト表在性皮膚感染症でなければ保険適用されない[15]。痤瘡の適応がある抗菌薬はロキシスロマイシンレボフロキサシンファロペネムである。
痤瘡(炎症性皮疹)への適応を有するロキシスロマイシンは、ファロペネムやミノサイクリンと比較して有意差がなかった日本のRCT報告があり、副作用は軽微であった[16]。日本皮膚科学会のガイドラインでは”推奨度B”である[16]
ミノサイクリンの有効性は確立されているものの、副作用の頻度が高く、重篤な副作用もあることから注意喚起されている。ミノサイクリンとドキシサイクリンが同等とするエビデンスがある[16]。日本皮膚科学会のガイドラインでは”推奨度A*”である[16]
米国
米国皮膚科の報告では抗生物質の平均使用期間が331.3日、33.6%が1年以上の使用[17]。複数の医療機関を利用しているケースに限ると平均使用期間は380.2日[17]。抗生物質の第一選択肢としてミノサイクリンが44.4%、ドキシサイクリンが40.5%、アジスロマイシンが3.2%。第二選択肢はアジスロマイシンが20.3%[17]。ドキシサイクリン使用者の80%が次にミノサイクリンを使用した可能性が高い[17]
米国では体重毎に 1mg/kg 用量で Solodyn または Minocycline ER が処方されている。用量が多過ぎると有効性が落ち、重篤な副作用のリスクが高まる為としている。2mg/kg や 3mg/kg では有効性が認められていない[18]
米国におけるニキビ治療用ミノサイクリン
体重 1日用量 体重1kgあたりの用量 名称
045〜049 kg 045 mg 0.92〜1.00 mg/kg Minocycline ER[19]
050〜059 kg 055 mg 0.93〜1.10 mg/kg Solodyn[20]
060〜071 kg 065 mg 0.92〜1.08 mg/kg Solodyn
072〜084 kg 080 mg 0.95〜1.11 mg/kg Solodyn
085〜096 kg 090 mg 0.94〜1.06 mg/kg Minocycline ER
097〜110 kg 105 mg 0.95〜1.08 mg/kg Solodyn
111〜125 kg 115 mg 0.92〜1.04 mg/kg Solodyn
126〜136 kg 135 mg 0.99〜1.07 mg/kg Minocycline ER

イソトレチノイン内服[編集]

海外でニキビ治療の主流となっているイソトレチノイン内服は、日本では副作用の懸念から未承認医薬品となっている[21]

医薬品による副作用[編集]

ドキシサイクリンは副作用として光線過敏症がある[12]。 ミノサイクリンは、"めまい"や色素沈着などの副作用の頻度が高く、自己免疫疾患薬剤性過敏症症候群などの重篤な副作用がある[12]

市販薬及び医療用医薬中に非ステロイド性外用薬として配合されるイブプロフェンピコノールを含有する薬剤(軟膏)による接触皮膚炎の発生が報告されている[22]

医薬品によらない治療[編集]

内服薬では、皮膚の新陳代謝を促すビタミンB2、皮膚の抵抗力を高めるビタミンB6の他、色素沈着などを防ぐ為にビタミンCを使用する。基本的に皮膚科での治療は上記に書かれたように保険適用の範囲内である外用の抗菌剤や抗炎症剤やビタミン剤だけであり、下記の美容行為は保険適用外であり治療費が高くなる。

1998年以降よりリン酸ビタミンCなどのビタミンC誘導体レチノイドのようなビタミンA誘導体リン酸ビタミンEのようなビタミンE誘導体といった皮膚に直接吸収されやすいビタミンを成分とした薬剤の外用塗布によって、抗酸化作用によるニキビの改善や色素沈着の改善が国内外で継続的に報告されている[23]。また、紅茶エキスによる治療効果も報告されている[24]

海外の疫学的調査では、チョコレートなど甘い食べ物はニキビの有病率を有意に高めていると示されている。他の調査でも、野菜果物などを多く摂取している者はニキビの有病率が有意に低いことが示されている。疫学的調査の項を参照。

民間療法薬の種類[編集]

各国のガイドライン[編集]

日本皮膚科学会ガイドライン[編集]

2008年[編集]

  • 尋常性痤瘡治療ガイドライン2008[25]

2016年[編集]

  • 尋常性痤瘡治療ガイドライン2016[16]

米国皮膚科学会ガイドライン[編集]

2016年[編集]

  • Guidelines of care for the management of acne vulgaris[26]
局所療法
薬剤 勧告の強さ エビデンスレベル
過酸化ベンゾイル A I, II
外用抗生物質 A I, II
抗生物質&過酸化ベンゾイル A I
局所レチノイド A I, II
レチノイド&過酸化ベンゾイル/抗生物質 A I, II
アゼライン酸 (英語版 A I
外用ダプソン A I, II
サリチル酸 B II
硫黄ニコチンアミドレゾルシノールスルファセタミドナトリウム (英語版塩化アルミニウム亜鉛 の推奨をサポートできる限られたエビデンスがある。
全身抗生物質
薬剤 勧告の強さ エビデンスレベル
テトラサイクリン系テトラサイクリンドキシサイクリンミノサイクリン A I, II
マクロライド系アジスロマイシンエリスロマイシン A I
トリメトプリム w/ または、スルファメトキサゾール w/o B II
投与期間の制限と局所療法の維持 A I, II
エリスロマイシン、アジスロマイシン、アモキシシリンセファレキシンの有効性もサポートしている。
以前のガイドラインでは、P.acnes の削減においてドキシサイクリンよりも優れたミノサイクリンを推奨していた。しかし、最近のコクランレ・ビューではミノサイクリンがニキビに有効であるものの、他の抗生物質より優れていないことが判明している。
ミノサイクリンは 1mg/kg 用量の徐放剤が最も安全であると示されているが、有効性については用量依存性が認められなかった。ドキシサイクリンは 1.7~2.4mg/kg 用量の範囲で効果的と示されている。
イソトレチノイン内服
薬剤 勧告の強さ エビデンスレベル
従来の投与 A I, II
中等度の痤瘡への低用量治療 A I, II
モニタリング B II
iPLEDGEと避妊 A II
イソトレチノイン内服は、米国でニキビ治療に30年以上使用されてきた。中程度の痤瘡に0.25mg/kgからの低用量治療が有効である。

欧州皮膚科学会ガイドライン[編集]

2012年[編集]

  • European evidence-based (S3) guidelines for the treatment of acne[27]
軽度から中等度の丘疹膿疱性ニキビ
軽度から中等度の丘疹膿疱性痤瘡へ、「過酸化ベンゾイル(固定)とアダパレン」の組み合わせ、もしくは「クリンダマイシン(固定)と過酸化ベンゾイル」の組み合わせが勧告強度「高」で推奨されている[27]
重度の丘疹膿疱ニキビ
重度の丘疹膿疱性痤瘡の治療にイソトレチノイン内服の単独療法が勧告強度「高」で推奨されている[27]
中等度から重度の結節性ニキビ
中等度から重度の結節性痤瘡の治療にイソトレチノイン内服の単独療法が勧告強度「高」で推奨されている[27]
抗生物質内服について
ドキシサイクリン、リメサイクリン、ミノサイクリン、テトラサイクリンは全て同等の効果と示唆される[27]が、ドキシサイクリンよりもミノサイクリンで有害事象報告が多く、重篤な有害事象報告はミノサイクリンに多い。しかしドキシサイクリンはミノサイクリンにはない光線過敏がある。リメサイクリンの有害事象報告は少なく、テトラサイクリンに匹敵する[27]
選択の優先順位は、ミノサイクリンやテトラサイクリンよりも、ドキシサイクリンやリメサイクリンを優先して選択する必要があるとされている[27]
イソトレチノイン内服によるうつ病リスク
イソトレチノイン内服によるうつ病リスクは関連が示されていない。実際には抑うつ状態を減少させている。自殺との関連も示されていない。しかし、うつ病リスクと自殺リスクは患者に知らされるべきである[27]

疫学的調査[編集]

サハラ砂漠以南のアフリカ諸国以外、世界的にニキビ有病率は増加傾向にある[28]。特に東アジアほど有病率が高く、途上国より先進国で有病率が高い[28]。男性より女性で有病率が高く、15歳がピークとなっている[28]。10歳と20歳の有病率がほぼ同じ水準[28]。内因性アンドロゲンであるジヒドロテストステロン(DHT)は男性と女性でニキビの原因となりうる[28]

2011年に行われたナイジェリアの南西部に位置するイバダンでの調査報告[29]。464人の学生のデータを分析した結果、被験者の標準偏差年齢は13.6歳(±3.6歳)、平均BMI指数は17.8kg/m2であり、合計299人(64.4%)が尋常性ざ瘡を有することが見出された[29]。ニキビが頻出していた人で報告が多かったのは、毎日牛乳を飲んでいる(72.6% vs. 62.0%; P=0.035)、 コーン(76.6% vs. 62.3%; P=0.016)、フライドビーフ(75.0% vs. 62.1%; P=0.042)、ケーキ(77.8% vs. 62.3%; P=0.012)[29]。ニキビが少ない学生に共通していたのは、毎日バナナを食べていた(55.3% vs. 67.6%; P=0.032)[29]

中等度から重度のニキビが無脂肪乳、チーズ、ヨーグルト、お菓子、ケーキ、チョコレート、1親等の肥満(BMI≥30)家族歴、牛乳の高摂取、魚の低摂取、果物・野菜の低摂取がニキビと関連している[30]

西洋型の食事に特徴づけられた、高血糖炭水化物・ミルク・飽和脂肪の過剰摂取は、尋常性ざ瘡の発症・悪化に関係している[31]

ニキビに対するグリセミック指数血糖負荷と牛乳の影響を、内分泌学的メカニズムの説明だけでなく食事の変更に関連する臨床的エビデンスを提供する[32]

18 - 25歳の248人(男性115人・女性133人)に対して脂肪・砂糖・果物・野菜の摂取傾向を2012年1月 - 5月にニューヨーク市で調査した[33]。中度から重度のニキビ患者は、グリセミック指数(P<0.001)、砂糖(P<0.001)、1日の牛乳摂取量(P<0.001)、飽和脂肪酸(P<0.001)、トランス脂肪酸(P<0.001)、1日の魚摂取(P=0.002)と関連があった[33]

2012年にフランスで行われた15 - 24歳を対象とした疫学的な調査では、チョコレートや甘いお菓子を毎日食べている人はニキビになるリスクが2.38倍であった[34]。一方、タバコを毎日10本以上吸っている人はリスクが0.44倍、大麻を使用している者はリスクが2.88倍であった[34]。これらは統計学的に有意でありニキビに関連していることが分かった[34]。砂糖・脂質・ミルクの関連については未調査[34]

ミルクは潜在的なニキビの原因として最も検討すべき要因の一つである[35]乳清タンパク質の含有量が高い場合は特にIGF-1レベルの増加を誘発する[35]。IGF-1は[皮膚細胞の成長・分裂を促進し、皮脂産生、黄体形成ホルモンおよびエストロゲン産生の効果がある[35]。したがって、乳由来タンパク質のサプリメントの使用によって誘発されたニキビのメカニズムに関連し得まる[35]。IGF-1の上昇は例えば、アンドロゲン成長ホルモングルココルチコイドなどの面皰因子を媒介すると思われる[35]

西洋食によってmTORC1シグナル伝達が増強され、BMI指数が増加しインスリン抵抗性および早期初潮とニキビ発症の関連を説明できる[36]

この10年間でニキビの背後にあるメカニズムの理解が指数関数的である[37]。西洋食、乳製品、FOXO1mTORC1の相互作用やアゴニストおよびアンタゴニストの役割は解明されつつある[37]

思春期の成長ホルモンおよびインスリンとIGF-1(インスリン様成長因子1)伝達の相互作用を支持するエビデンスが増えてきている[38]副腎性腺のアンドロゲン代謝に影響を与えることによってざ瘡の病因における因果的役割を有している[38]。牛乳摂取と高血糖の食事は、インスリンおよびIGF-1媒介PI3K/Aktの活性化により皮脂腺生成細胞ケラチン生成細胞の増殖、脂質生成・皮脂性を誘導しニキビを悪化させる[38]。様々な症候群の一部としてニキビの発生は、IGF-1とニキビの間の相関を支持する証拠を提供する[38]

中程度から重度のニキビは、一親等の親族にニキビ患者がいる家族歴に強く関係していた(オッズ比3.41、95%信頼区間2.31-5.05)[39]。女性と比較し、男性でBMI指数が低い人ほどリスクは減少する[39]。喫煙との関連はみられない[39]。ミルクの摂取が多いとリスクが増加し、週3以上の摂取では(オッズ比1.78、95%信頼区間1.22-2.59)であった[39]全乳より無脂肪乳でリスクが高まる[39]。魚の摂取は保護影響(オッズ比0.68、95%信頼区間0.47-0.99)と関係していた[39]月経とニキビの関連はみられなかった[39]

牛乳の摂取制限は、肥満・糖尿病・癌・神経変性疾患・ニキビなどの流行疾患の予防に多大な影響を与える[40]

牛乳はニキビに悪影響である[41]

牛乳の摂取量はニキビの有病率と重症度を増加させる研究報告がある[42]。乳製品やグリセミック指数が高い食品の影響があることを支持する説得力のあるデータが存在する[42]

ハーバード大学公衆衛生学部が4,237人の男性を対象とした調査では、総ミルク1.16 (95%CL 1.01-1.34, p=0.77)、全乳(2%)1.10(95%Cl 0.94-1.28, p=0.83)、低脂肪乳(1%)1.17(95%Cl 0.99-1.39, p=0.08)、無脂肪乳1.19 (95%Cl 1.01-1.40, p=0.02)[43]。無脂肪乳の摂取量とニキビの間に正の関連を示している[43]

ハーバード大学公衆衛生学部が47,355人の女性を対象とした調査では、総ミルク1.22(95%Cl 1.03-1.44, p=0.002)、全乳1.12(95%Cl 1.00-1.25, p=0.56)、低脂肪乳1.16(95%Cl 1.01-1.34, p=0.25)、無脂肪乳1.44(95%Cl 1.21-1.72, p=0.003)[44]。インスタントの朝食と飲み物、シャーベットカッテージチーズクリームチーズもニキビと積極的に関連していた[44]。全乳と無脂肪乳の摂取がニキビと正の関連を示している[44]

文化[編集]

前述の通り、ニキビは人に恋し恋される青年や思春期に主に用いられる言葉であり、日本ではそれを表現する「思い面瘡思われ面皰」(おもいおもくさおもわれにきび)といったことわざも存在する。また、ニキビ治療薬クレアラシルCM1986年島田奈美)では、「思い思われ振り振られ」(=思い、=思われ、左頬=振り、右頬=振られ)という、ニキビの部位による占いが登場したこともある。

参考文献[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ ニキビ・面皰(にきび) 語源由来辞典
  2. ^ ~これから夏本番!肌トラブルが気になる時期に20代女子104人のお肌を調査~ 6割が誤ったセルフケアにより症状を悪化させた経験あり”. prtimes.jp. ニキビ治療推進委員会 (2012年6月20日). 2016年5月22日閲覧。
  3. ^ 「ニキビは皮フ科へ」の意識が進む受診患者数15%増 約7割が効果を実感”. www.galderma.jp. ガルデルマ株式会社 (2011年6月27日). 2016年5月14日閲覧。
  4. ^ 報道関係各位「ニキビ経験者を対象としたニキビ とニキビ痕に関する調査」より ニキビ経験者の多くが、ニキビ治療を軽視”. www.shionogi.co.jp. ガルデルマ株式会社、塩野義製薬株式会社 (2015年7月31日). 2016年5月14日閲覧。
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関連項目[編集]

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外部リンク[編集]