セイウンワンダー

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セイウンワンダー
Seiun Wonder.jpg
欧字表記 Seiun Wonder
品種 サラブレッド
性別
毛色 青毛
生誕 2006年4月30日(11歳)
登録日 2008年5月22日
抹消日 2012年10月7日
グラスワンダー
セイウンクノイチ
母の父 サンデーサイレンス
生国 日本の旗 日本
北海道新ひだか町
生産 筒井征文
馬主 大谷高雄
調教師 領家政蔵栗東
競走成績
生涯成績 13戦4勝
獲得賞金 2億3168万5000円
 
勝ち鞍
JpnI 朝日杯FS 2008年
GIII エプソムC 2010年
JpnIII 新潟2歳S 2008年
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セイウンワンダー (Seiun Wonder) は日本競走馬である。おもな勝ち鞍は2008年朝日杯フューチュリティステークス新潟2歳ステークス2010年エプソムカップ。2009年の皐月賞菊花賞で3着となり、グラスワンダー産駒として初めて中央競馬のクラシックレースでの入賞を果たした馬である。

経歴[編集]

1歳時の2007年7月に行われた日高セレクションセールで日本中央競馬会 (JRA) に840万円で落札され、JRA育成馬として育成調教を受けた。

2歳(2008年)[編集]

育成調教を終えて4月28日に行われたJRAブリーズアップセールに上場され同セール最高価格となる2730万円で落札され、夏前に領家政蔵厩舎へ入厩した。

競走馬デビュー戦となった6月21日メイクデビュー阪神では岩田康誠が騎乗して単勝1.9倍の1番人気に支持されたが、レースではツルマルジャパンに半馬身差で敗れて2着だった。なお以降岩田が主戦騎手として騎乗することになる。

3週間後のデビュー2戦目の未勝利戦では単勝1.1倍の圧倒的な1番人気に支持された。レースでは人気に応えて2着となったマイネルソレントに6馬身差をつけて初勝利を挙げ、レース後は短期放牧に出された。

帰厩後は前走の勢いを駆って、重賞競走初挑戦となる新潟2歳ステークスに出走した。レースでは道中は最後方を追走し、最後の直線で外ラチ沿いを一気に伸びて2着となったツクバホクトオーを交わして同馬に1馬身半差をつけて勝利した。この勝利はセイウンワンダーにとって初めての重賞制覇であるが生産牧場と馬主にとっても重賞競走初勝利であり、領家政蔵厩舎にとっては約4年ぶりの重賞競走勝利となった。そしてレース後は再び短期放牧に出された。

放牧を終えて10月10日に帰厩し、次走は東京スポーツ杯2歳ステークスに出走予定だったが、10月下旬に左前脚に蹄球炎を発症した為に断念した。そのため目標としていた朝日杯フューチュリティステークスは3ヵ月半の休み明けぶっつけで臨んだ。そして迎えたレースでは終始カリカリしたところを見せながらも、内ラチ沿いの経済コースを鋭く伸びフィフスペトルをアタマ差抑え勝利。見事2歳王者に輝いた。父であるグラスワンダーもこのレース[1]を制しており親子二代制覇となった。なおレース後は放牧に出されず厩舎で調整された。

3歳(2009年)[編集]

3歳となっての始動戦は3月8日弥生賞に出走することになった。無敗馬ロジユニヴァースとの初の直接対決に注目が集まり、ロジユニヴァースに続く2番人気に支持されたが、レースでは馬体重プラス12キロが響いたのか、最後の直線で失速しロジユニヴァースに敗れて8着という結果に終わった。

馬体重をマイナス10キロと絞って[2]迎えた4月19日皐月賞では、これまで主戦を務めた岩田康誠がアンライバルドに騎乗するため、内田博幸に乗り変わった。道中は後方から進んだが、勝負どころでアンライバルドに突き放され、その後トライアンフマーチと共に直線追い込んで来たものの、3着に敗れた。

5月31日東京優駿(日本ダービー)は、内田博幸がアプレザンレーヴに騎乗するため福永祐一に乗り変わったが、不良馬場に泣かされ13着に終わった。

休養を挟んで、9月27日神戸新聞杯では好位追走から追い上げてくるものの3着に敗れたが、菊花賞への優先出走権を獲得した。

10月25日の菊花賞は中団につけて、直線外から伸びたが内を通ったフォゲッタブルとスリーロールスには及ばず1着から0.2秒差の3着に敗れた。

12月27日有馬記念では藤田伸二との初コンビで出走。レースは道中後方で待機し、2周目の3コーナー過ぎてから追い上げを見せるもののドリームジャーニーの6着に終わった。

4歳(2010年)[編集]

始動戦は4月17日マイラーズカップ。中団のやや後ろから脚を伸ばして来るも4着に敗れた。その後、安田記念に出走登録を行うも賞金不足で除外され、次週のエプソムカップに出走。1番人気に支持された。レースは道中好位を追走し、直線で外から末脚を伸ばすと、逃げ粘りを図った3番人気シルポートをゴール板手前でハナの差で交わして1着となり、朝日杯FS以来、1年6ヶ月ぶりとなる勝ち星(重賞3勝目)を挙げた[3][4]。その後、中1週のローテーションで宝塚記念に出走、好位集団からレースを進めるも馬場の不良が響いたのか直線ではまったく伸びずブービーの16着と惨敗を喫した。秋はオープン特別のカシオペアステークスから始動を予定していたが、直前になって右前浅屈腱炎を発症し、9カ月以上の休養を要する見込みであることが判明する。その後競走馬総合研究所常磐支所に入所して療養していたが[5]、復帰はかなわず2012年10月7日に競走馬登録を抹消された[6]。引退後はJRA日高育成牧場乗馬となる。

競走成績[編集]

年月日 競馬場 競走名


オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
3F
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2008 6. 21 阪神 2歳新馬 9 8 8 1.9(1人) 2着 岩田康誠 54 芝1600m(稍) 1:35.5 (35.2) 0.1 ツルマルジャパン
7. 12 阪神 2歳未勝利 14 8 13 1.1(1人) 1着 岩田康誠 54 芝1600m(良) 1:35.6 (34.4) -1.0 (マイネルソレント)
9. 7 新潟 新潟2歳S JpnIII 15 5 8 2.1(1人) 1着 岩田康誠 54 芝1600m(不) 1:35.4 (34.4) -0.2 (ツクバホクトオー)
12. 21 中山 朝日杯FS JpnI 16 2 3 5.4(2人) 1着 岩田康誠 55 芝1600m(良) 1:35.1 (35.0) -0.0 フィフスペトル
2009 3. 8 中山 弥生賞 JpnII 10 6 6 4.8(2人) 8着 岩田康誠 56 芝2000m(稍) 2:04.4 (36.2) 0.9 ロジユニヴァース
4. 19 中山 皐月賞 JpnI 18 7 15 21.2(4人) 3着 内田博幸 57 芝2000m(良) 1:59.0 (34.7) 0.3 アンライバルド
5. 31 東京 東京優駿 JpnI 18 6 11 9.0(3人) 13着 福永祐一 57 芝2400m(不) 2:36.3 (40.6) 2.6 ロジユニヴァース
9. 27 阪神 神戸新聞杯 JpnII 14 7 11 17.1(5人) 3着 福永祐一 56 芝2400m(良) 2:24.6 (34.7) 0.4 イコピコ
10. 25 京都 菊花賞 JpnI 18 6 12 15.8(6人) 3着 福永祐一 57 芝3000m(良) 3:03.7 (35.2) 0.2 スリーロールス
12. 27 中山 有馬記念 GI 16 7 14 21.0(10人) 6着 藤田伸二 55 芝2500m(良) 2:31.6 (36.9) 1.6 ドリームジャーニー
2010 4. 17 阪神 マイラーズC GII 18 4 7 6.8(4人) 4着 福永祐一 57 芝1600m(良) 1:33.2 (33.7) 0.3 リーチザクラウン
6. 13 東京 エプソムC GIII 18 1 2 3.6(1人) 1着 福永祐一 57 芝1800m(良) 1:46.1 (34.6) -0.0 (シルポート)
6. 27 阪神 宝塚記念 GI 17 3 6 27.4(7人) 16着 福永祐一 58 芝2200m(稍) 2:14.8 (37.8) 1.8 ナカヤマフェスタ

馬名[編集]

馬名は母セイウンクノイチと父グラスワンダーの名前を半分ずつ組み合わせたものである。かつて母は「セイウン」の冠名を使用する西山茂行の持ち馬だったが、2003年にセールを通じて本馬の生産者である筒井征文に売却された[7]。そのため本馬と直接の関係はない西山だが、本馬が新潟2歳ステークスを制した際にお祝いの電話やメールが自分宛てに届き、本馬が朝日杯フューチュリティステークスを制した際には電話とメールに加え、花輪までもが届けられたことを日刊スポーツ紙上のコラムで明かしている。

血統表[編集]

セイウンワンダー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ロベルト系
[§ 2]

*グラスワンダー
Grass Wonder
1995 栗毛
父の父
Silver Hawk
1979 鹿毛
Roberto Hail to Reason
Bramalea
Gris Vitesse Amerigo
Matchiche
父の母
Ameriflora
1989 鹿毛
Danzig Northern Dancer
Pas de Nom
Graceful Touch His Majesty
Pi Phi Gal

セイウンクノイチ
1998 青鹿毛
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
母の母
アンカースティーム
1988 青鹿毛
*リアルシャダイ
Real Shadai
Roberto
Desert Vixen
アイレテスコ *テスコボーイ
アイレバース
母系(F-No.) 3号族(FN:3-l) [§ 3]
5代内の近親交配 Roberto3×4=18.75%、Hail to Reason4×4・5=15.63% [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ セイウンワンダー 5代血統表2017年9月11日閲覧。
  2. ^ netkeiba.com セイウンワンダー 5代血統表2017年9月11日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ セイウンワンダー 5代血統表2017年9月11日閲覧。
  4. ^ netkeiba.com セイウンワンダー 5代血統表2017年9月11日閲覧。

母系はフロリースカツプ系。5代母サンマリノはガーネツトの全妹。

脚注[編集]

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  1. ^ 当時は朝日杯3歳ステークス。
  2. ^ 調教師の領家はレース後「若干まだ太い」と述べている。
  3. ^ 花岡敦史 (2010年6月14日). “セイウンワンダー復活V”. 中日スポーツ. 2010年7月3日閲覧。
  4. ^ 【エプソムC】2歳王者セイウンワンダーが復活!”. UMAJIN (2010年6月13日). 2010年7月3日閲覧。
  5. ^ 入退厩 - JRA競走馬総合研究所公式サイト 2010年11月21日閲覧。
  6. ^ セイウンワンダー号が競走馬登録抹消 - JRA公式サイト 2012年10月16日閲覧。
  7. ^ 田中哲実 生産地だより「セイウンワンダー、新潟2歳Sを制す」(netkeiba.com、2008年9月10日)

外部リンク[編集]