オジュウチョウサン

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オジュウチョウサン
Oju Chosan-20161223.jpg
第139回中山大障害優勝時
欧字表記 Oju Chosan
香港表記 長山之馬
品種 サラブレッド
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2011年4月3日(9歳)[1]
死没 (現役競走馬)
登録日 2013年8月8日[2]
ステイゴールド[1]
シャドウシルエット[1]
母の父 シンボリクリスエス[1]
生国 日本の旗 日本北海道平取町[1]
生産 坂東牧場[1]
馬主 (株)チョウサン[1]
調教師 小笠倫弘(美浦
和田正一郎(美浦)[1]
厩務員 長沼昭利
競走成績
タイトル JRA賞最優秀障害馬(2016年)
JRA賞最優秀障害馬(2017年)
JRA賞最優秀障害馬(2018年)
生涯成績 32戦18勝[1]
平地競走:8戦2勝
障害競走:24戦16勝
獲得賞金 7億7452万6000円
(2020年4月18日現在)
 
勝ち鞍
J・GI 中山グランドジャンプ 2016年 - 2020年
J・GI 中山大障害 2016年・2017年
J・GII 東京ハイジャンプ 2016年・2017年
J・GII 阪神スプリングジャンプ 2017年・2019年・2020年
J・GIII 東京ジャンプステークス 2016年
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オジュウチョウサンは日本の競走馬

障害競走を中心に活躍し、2016年から3年連続でJRA賞最優秀障害馬に選出された他、障害重賞13勝・13連勝(1位)、JRA重賞13勝・9連勝(1位)、11レース連続勝利(1位タイ)、史上初の同一重賞4連覇(2019年中山グランドジャンプにて達成)を飾るなど、絶対的な王者として障害競走界に君臨している[3][4]

又、JRAが、障害馬では初となる、ぬいぐるみ等のグッズ発売や[5]ヒーロー列伝コレクション」製作にも踏み切る[6]など、マイナーなジャンルとみなされがちだった障害競走の枠を飛び越えたアイドルホースとして高い人気を博している[7]

デビュー前[編集]

2011年4月3日、北海道平取町の坂東牧場で産まれる。全兄にケイアイチョウサン(2013年ラジオNIKKEI賞)がいる。

馬主は(株)チョウサン(代表・長山尚義)。馬名の由来はJRAの発表では「家族名より+冠名」となっているが、正確にはオーナーの長山の息子(次男)が子供の頃、自分のことを「俺」と言えず「オジュウ(俺)オジュウ(俺)」と発音していたことから命名された[8]

戦績[編集]

2歳(2013年)〜4歳(2015年)[編集]

美浦・小笠倫弘厩舎に所属し、平地競馬の新馬戦で11着、未勝利戦で8着と勝てず、1年の休養を挟み障害に転向。障害初戦は大江原圭が騎乗し14頭中最下位人気でシンガリ負けを喫した。レース後、和田正一郎厩舎に転厩し、山本康志の騎乗で障害4戦目の2015年2月21日東京競馬場で行われた障害4歳以上未勝利で初勝利。続く3月21日中京競馬場での障害4歳以上オープンを連勝。6月27日には東京ジャンプステークス(J・GIII)で重賞初出走し、オースミムーンの4着となった。山本の乗り馬が重なったため、このレースから調教を手伝っていた石神深一が手綱を取るようになる[9]。同年末にはJ・GIの中山大障害に初出走するが、アップトゥデイトに敗れ6着となる。

結局、2014年~2015年は障害レースで10戦3勝。この頃はまだ一介のスタート下手なオープン馬であり、重賞タイトルも取れず、注目や賞賛を浴びることもなかった。

5歳(2016年)[編集]

明けて2016年は、オープン戦から始動し、ニホンピロバロンの二着。しかし、このレースから鞍上石神深一の進言でメンコの耳あてを外した結果、集中力が高まり、出遅れ癖も劇的に改善された[10]。以後、苦手だったスタートは寧ろ得意技に変わり、好位追走のレース運びを十八番とするようになる。

4月16日の中山グランドジャンプ(J・GI)では、前走内容や比較的手薄な面子(全出走馬10頭中、重賞ウィナーは2頭のみ、前年の覇者アップトゥデイトは不参戦[11])も手伝って、2番人気に推されたが、単勝オッズ6.5倍に対して、一番人気のサナシオンは1.3倍と完全な"一強ムード"であった。しかし、巧みなスタートダッシュから先行集団につけ、道中三番手で駒を進めると、最終障害手前から徐々に進出を開始。最後の直線で鋭く伸びると、逃げ込みを図る同馬をかわし3馬身半差でゴールした。これで初重賞勝利をJ・GIで飾り、管理する和田調教師も重賞初勝利、石神騎手も初のGI制覇となった。

この勝利で覚醒したのか、同年6月25日東京ジャンプステークス(J・GIII)でも、前年の4着から大きく成長し、GI馬の貫禄を見せ1番人気で優勝した。

約4か月ぶりとなる10月16日には、東京ハイジャンプ(J・GII)に出走。1番人気に推され、最終コーナーで先頭に並びかけるも、ここで空馬のまま並走していたラグジードライブが外へ外へと逸走、その煽りを受けて大きく失速した。思わぬ展開に東京競馬場は大きなどよめきに包まれたが、最終障害までの短い距離で素早く体勢を立て直すとこれを無難に飛越、狭い馬群の中央へ巧みに潜り込むと、鞍上の鞭で再加速して1馬身半差で突き抜け、障害重賞3連勝を印象的なレースぶりで飾った[12]

12月23日の大一番、第139回中山大障害(J・GI)でも単勝1.4倍の1番人気となり、王座奪還に燃える前年のJRA最優秀障害馬アップトゥデイトと2度目の直接対決となった。11頭で争われた同レースは最終障害手前から2頭の一騎打ちになったが、最後の直線コースで同馬を突き放すや独走態勢に入り、9馬身差をつける圧勝劇を見せてリベンジに成功。この勝利でJ・GⅠ春秋連覇をも達成した[13]

同年は、初戦のオープン2着以外を全勝し、5戦4勝。J・GI完全制覇を含む重賞4連勝と大きく飛躍した。JRA賞最優秀障害馬にも満票で選出され、2年前のシンガリ負けのデビュー戦から一躍、頂点の座へと登り詰めるに至った。鞍上の石神深一もこの年は障害レース15勝(障害重賞は5勝)の活躍を見せ、JRA賞最多勝利障害騎手に輝いている。

6歳(2017年)[編集]

年が変わっても、連勝街道をひた走るオジュウチョウサンの快進撃は留まる所を知らず、初めて西へ駒を進めると、阪神スプリングジャンプ(J・GII)から始動。ライバルのアップトゥデイトに2馬身半差をつけて快勝した。そこから中山グランドジャンプ、東京ハイジャンプ、中山大障害と全勝し、重賞8連勝で2017年を終えた。

中山グランドジャンプの連覇後、剥離骨折明けで迎えた東京ハイジャンプは、降りしきる雨で重馬場となった。同レースでは、先ず6番人気の伏兵馬タマモプラネット(小坂忠士騎乗)が先手を奪い、そのまま第一障害から果敢な大逃げを打って後続を大きく引き離した。オジュウチョウサンは3番手から耽々と追走し、最終コーナー手前で2番手に進出するも、場内実況の山本直が「小坂忠士の策は決まるか!?」と叫ぶほど、まだ大きく水をあけられており、場内は前年に続き、またしてもどよめきに包まれた。しかし、ここから一気に加速すると、最終障害飛越後並ぶ間もなく同馬をかわし去り、2着以下を大差でちぎり捨てる圧勝劇を披露して快勝した[14]

12月23日の第140回中山大障害は、アップトゥデイトと通算5度目の直接対決となり、前年の2万7千人を遥かに凌ぐ4万1千人強の観客が中山競馬場へ押し寄せた[15]。レースは、アップトゥデイトが乾坤一擲の大逃げを仕掛ける形で幕を開け、一時は後続を15馬身以上も離す1人旅を敢行。オジュウチョウサンは2番手を追走し続けたが、その差は最終障害手前の坂路付近まで中々縮まらず、アップトゥデイトが雪辱を晴らすかにも見えた。だが最終障害飛越後、平地の脚比べに入ると、最後の直線で猛然と追いすがり、ゴール板直前でついに逆転。半馬身差でオジュウチョウサンに軍配が上がった。

このレースは、前述の観客数に加えて馬券売上でも前年度を大きく上回り、新旧王者の直接対決という図式(単勝オッズ1桁台もこの2頭のみになった[16])も手伝って、事前に高い注目を集めていた[15]が、3着以下に大差をつける2頭の壮絶な一騎打ちが決勝線ぎりぎりまで続くという迫力あるレース展開も観る者を魅了し、同年屈指の名勝負として高く評価された[17]。尚、4分36秒1の走破タイムも、シンボリモントルーが26年保持していたレースレコードを1秒以上更新する破格の時計であった。

この勝利で年内成績は4戦4勝。J・GI完全制覇を含む重賞4連勝、前年からの連勝記録を8に伸ばすというパーフェクトな内容で、2年連続のJRA賞最優秀障害馬に輝いた。更に、障害グレード導入後のJ・GI連勝記録も10年ぶりに更新している。

7歳(2018年)[編集]

2018年4月14日の中山グランドジャンプは、体調面から前哨戦を使うことが出来ず、前年の中山大障害からぶっつけ本番で臨むことになった。

レースでは、アップトゥデイトに離されて厳しい競馬を強いられた前走の反省を踏まえ、逃げる同馬を二番手からぴったりマーク。最終コーナー手前付近に差し掛かると、鞍上が「引っ張りきれないくらい」と驚くほどの手応えで早くも先頭に立ち、スタンドは沸き立った[18]。ここからは他馬を寄せつけぬ独壇場となり、最終障害飛越後には一気にスパート。場内実況の山本直也をして「その差はもう、5馬身6馬身7馬身!」(実際は2.4秒差の大差勝ち)と言わしめるほどの大圧勝劇を披露した。

今回は、前走で見せた激走のダメージが中々抜けず、1月に体調を崩すなど、立て直しに苦慮しながらの参戦となったが[19]、終わってみれば大差勝ちで勝利して、王座揺るがずの重賞9連勝を達成。走破タイム4分43秒0は、従来の記録を3秒以上縮める大レコードであった[20]

この勝利でカラジ以来2頭目となる中山グランドジャンプ三連覇を達成し、自身の持っていたJ・GI最多勝記録を5に伸ばした[21]テイエムオペラオーが記録していた「JRA最多重賞連勝記録」(8連勝)も18年ぶりに更新している[注 1]。結局この年の障害レース出馬はこの一戦のみだったが、2016年から3年連続となるJRA賞最優秀障害馬に選出された。

有馬記念挑戦[編集]

中山グランドジャンプの優勝後、2018年の下半期は馬主の意向もあり第63回有馬記念を一大目標に見据えて平地競走に復帰。7月7日、福島競馬第9レースの開成山特別(500万下、現・1勝クラス)に初コンビとなる武豊鞍上で出走。平地挑戦は4年8ヶ月ぶりとなるも1番人気に推された。レースでは絶好のスタートを切り、4番手から4コーナー手前で早め先頭に立つと、直線では2着に3馬身差をつけ完勝し、平地初勝利と障害時代からの10連勝を果たした。JRAのレースのみで10連勝が達成されたのは1954年に日本中央競馬会が発足されて以来史上初となる[注 2]。レース後、馬主である株式会社チョウサン代表取締役・長山尚義は「障害レースへの復帰は現時点で頭にない」と語り、今回の勝利で(仮にその時点でオープン以下の格付けであっても)フルゲートに満たない重賞競走に出走が可能となった事から、最大目標としてファン投票でも出走可能な有馬記念を目指したローテーションを組んでいくことを表明した[22]

次走の南武特別(1000万下、現・2勝クラス)も武とのコンビで出走、ミルコ・デムーロ騎乗のブラックプラチナム、父がディープインパクト・母がアパパネと両親が三冠馬の良血馬ジナンボーに次ぐ単勝3番人気に推された。レースを好位で進めると直線で抜け出し、ブラックプラチナムを1/2馬身差で振り切り平地2勝目・11連勝を達成[23]。この後第38回ジャパンカップ(GI)への挑戦も検討されたが結局有馬記念へ直行することで落ち着き、同レースのファン投票で2017年ダービーを優勝したレイデオロ、有馬記念回避を明言している牝馬三冠を達成したアーモンドアイに次ぐ100,382票を集め3位に名を連ねた[24]

直前の小雨で稍重まで芝コースが悪化した中で迎えた有馬記念では、単勝オッズ9.2倍(5番人気)と実績以上の高い人気を受けて出走した。まずまずのスタートを切った直後、武豊の追いに応え一旦先頭に出るも、外枠からやってきたキセキにハナを譲り2番手でレースを進める。直線の入り口では一瞬前のキセキを捕らえようと伸び脚を見せるも、追い込み勢に交わされると、そのまま馬群に飲み込まれ9着で入線した。

8歳(2019年)[編集]

有馬記念出走後、陣営は平地賞金を加算するためダイヤモンドステークス(GIII)への出走を目標に調整していたが、仕上がりの遅れから同競走を回避した。平地で出走条件に適するレースがなかったため再び障害競走への出走を決断、阪神スプリングジャンプ(J・GII)を目標に再調整することとなった。迎えたレースでは単勝1.1倍の圧倒的1番人気に推され、11ヶ月ぶりのブランクを感じさせない障害飛越で安定した走りを見せて優勝した。そして史上初のJRA同一重賞4連覇を目指し中山グランドジャンプ(J・GI)へ駒を進め、危なげないレースで1番人気に応え圧勝。J・GI競走6勝目、障害重賞11勝目、障害競走11連勝はいずれもJRA史上1位もしくは1位タイ記録となった。

中山グランドジャンプ制覇後も陣営は平地競走への夢を諦めず、昨年の有馬記念以来となる平地競走へ復帰の意向を表明。準オープンの六社ステークスから平地競走最長距離のステイヤーズステークス(GII)を目指すプランを明らかにした[25]

六社ステークスでは主戦の石神が自身1年振りの平地競走騎乗でコンビを組んだ。単勝オッズ3.4倍の1番人気に推された本馬はレースでも道中2番手を進む積極策を見せたが最後は馬群に飲まれて10着に敗れた[26]。鞍上の石神は「前々で運ぼうと思っていました。縦長になって欲しかったのですが…前が抑えたので突っついたのですがペースが上がりませんでした。上がり勝負になってしまいました」と無念の表情でレースを振り返った[27]。この敗戦で一時は今後の予定が白紙となってしまった[28]

次戦には平地重賞のアルゼンチン共和国杯(GII)[29]に、新馬戦以来となる松岡正海とのコンビで出走。前走で対戦したアフリカンゴールドや同条件の目黒記念をレコード勝ちしたルックトゥワイスが参戦した中で単勝オッズは7番人気となった。レースではスタート後ハナを切る展開で逃げ切りを図ったが直線でズルズル後退し、ブービー12着に敗れた[30]。レース後に鞍上の松岡は「途中からフワフワして進んでいかなくなった。」と敗因を述べた上で、「ハナに行く競馬はやったことがなかったので。(今後は)どうするか、よく考えないといけない」と語るにとどめた[30]

引き続き元々予定していたステイヤーズステークスに出走。ここではミルコ・デムーロと初コンビを結成[31]、2015〜17年の同レースを制したアルバートや昨年の覇者リッジマンなども出走を決めた[32]。迎えたレース本番では道中を好位から進めると、最後の直線で逃げたエイシンクリックをとらえにかかったが届かず、さらに他の馬にも差されて6着に敗れた[33]。鞍上のデムーロは「いい競馬をした」と前置きした上で、馬場が硬く瞬発力勝負となった事を敗因に挙げた[33]

9歳(2020年)[編集]

ステイヤーズSの後は年末の有馬記念や中山大障害を回避し、障害に戻って阪神スプリングジャンプから始動[34]。自身が不在だった2019年中山大障害の勝ち馬で、同年のJRA賞最優秀障害馬シングンマイケルや障害戦5戦4勝の新星トラストなどが名を連ねる中[35]、ここでも1番人気に支持された。障害戦は約1年振りとあって、「勢力図が塗り替わるならこのレース」との声もあったが[36]、最後の直線だけで2着のシングンマイケルに9馬身差をつけてゴールイン。稍重にも関わらずレコードタイムをたたき出し、ブランクを感じさせない完勝で復帰戦を飾った[36]

4月18日の中山グランドジャンプには5連覇をかけて参戦[37]シングンマイケル他、全11頭が集結した当日は、午前中から雨が降り続き、8年ぶりの不良馬場開催となった。レースは、シングンマイケルを含む3頭が競走中止(シングンマイケルは死亡[38])、勝ちタイムも5分越えとなる壮絶な死闘[39]となったが、オジュウチョウサンはここでも好位追走から抜け出す勝ちパターンに持ち込むと、2着のメイショウダッサイに3馬身差をつけて勝利。前人未到のJRA同一重賞5連覇の偉業を達成した[40]

また、この勝利で、国内レース賞金総額は7億7452万6000円に到達。2位のイスラボニータに2000万円以上の差をつけ2011年世代のトップに踊り出た[41]

エピソード[編集]

2017年は、J・GI連覇記録を更新する等の華々しい活躍を見せ、前年に引き続きJRA賞最優秀障害馬の座を射止めたが[42]JRA年度代表馬の選考においても、3票を獲得して注目を集めた(障害分野の馬が票を集めるのは極めて異例である)。のみならず競馬月刊誌『優駿』の「ホース・オブ・ザ・イヤー」部門においても、並みいる平地競走馬を差し置いて、キタサンブラック(同年のJRA年度代表馬)に次ぐ2位に入る等、その人気と実力は高い評価を集めた[43]

2018年の中山グランドジャンプ参戦時には、馬券売り上げが前年度比110%の22億円を突破。その人気ぶりから、障害馬としては初となるぬいぐるみも販売されたが、当日の朝から行列ができ、昼までには早くも売り切れてしまった[44]

平地復帰後初戦となった2018年の開成山特別は、馬券売上げが前年比95.6%増の11億4320万1100円を記録[45][46]。レース当日の福島競馬場には、開門時には59.4%増加[いつ?]の2658人が並び[45]、2017年には空車があった駐車場も、10時43分の時点で早くも満車になっている[47]。入場者数は38.3%増加[いつ?]の1万4247人を記録し[45]東日本大震災後の開催復活初日となった2012年4月7日の1万3198人や武豊騎手の参戦で盛り上がった同年4月21日の1万3507人をも上回り、震災後の土曜日では初めて1万4千人台を突破した[47]

また、関連グッズ販売用の特設ワゴンは8時50分の開門から13時まで行列が途絶えず、最長で約100m、約500人が並び、購入まで最大約1時間もかかる状況だった。レース終了後にも再び行列ができるなど、最終的には約500万円を売上げ、同競馬場のターフィーショップの売上げも前年の97万円を遥かに上回る500万円に達した[45]。同レースは最下級の条件戦であるが、地元紙福島民報高橋利明は「オジュウチョウサンの参戦はG1並みの盛り上がりをもたらし、全国の競馬ファンをも熱狂させた」と分析した[47]

保持記録[編集]

  • JRA障害GI(J・GI)競走
    • 勝利数…1位(7勝)
    • 連続勝利数…1位(7連勝)
  • JRA障害重賞競走
    • 勝利数…1位(13勝)
    • 連続勝利数…1位(13連勝)
  • JRA重賞競走
    • 勝利数…1位(13勝)
    • 連続勝利数…1位(9連勝)[48]
  • その他
    • JRA競走連続勝利数…1位(11連勝)
    • JRA障害競走連続勝利数…1位(13連勝)
    • JRA障害競走獲得賞金額…1位(7億4860万6000円)
    • 中山グランドジャンプ走破タイム…1位(4分43秒0)
    • 中山大障害走破タイム…1位(4分36秒1)

※2020年4月18日時点

競走成績[編集]

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2013.10.19 東京 2歳新馬 芝1800(良) 15 2 2 066.5(12人) 11着 R1:54.3(34.5) -0.8 松岡正海 55 ロジテースト
0000.11.16 東京 2歳未勝利 芝2000(良) 13 8 13 219.1(11人) 08着 R2:02.9(35.1) -1.8 三浦皇成 55 ベルキャニオン
2014.11.15 福島 障害3歳上未勝利 障2800(良) 14 8 14 099.1(14人) 14着 R3:19.6(43.1) 13.7 大江原圭 58 シゲルヒタチ
2015.01.05 中山 障害4歳上未勝利 障2880(良) 12 5 6 101.7(11人) 02着 R3:15.0(40.4) -0.1 山本康志 59 エースワン
0000.01.24 中京 障害4歳上未勝利 障3000(重) 13 6 9 005.8(02人) 03着 R3:24.3(40.4) -0.5 山本康志 59 カウウェラ
0000.02.21 東京 障害4歳上未勝利 障3000(良) 14 5 7 006.3(04人) 01着 R3:25.0(38.6) -0.6 山本康志 59 (イフウドウドウ)
0000.03.21 中京 障害4歳上OP 障3300(稍) 14 1 1 006.0(03人) 01着 R3:39.9(39.5) -0.2 山本康志 59 (アドマイヤサイモン)
0000.06.06 東京 障害3歳上OP 障3100(稍) 13 5 7 008.0(04人) 09着 R3:34.6(39.8) -2.8 山本康志 61 サナシオン
0000.06.27 東京 東京JS J・GIII 障3110(稍) 14 6 9 062.0(09人) 04着 R3:28.3(37.5) -1.1 石神深一 60 オースミムーン
0000.07.25 福島 障害3歳上OP 障3380(良) 8 5 5 003.5(02人) 01着 R3:44.0(38.0) -0.5 石神深一 61 (カシマシンセイ)
0000.12.05 中山 イルミネーションJS OP 障3570(良) 15 5 8 012.7(04人) 04着 R3:59.9(38.4) -1.7 石神深一 60 サナシオン
0000.12.26 中山 中山大障害 J・GI 障4100(良) 14 1 1 021.3(06人) 06着 R4:42.2(40.6) -4.3 石神深一 63 アップトゥデイト
2016.03.06 中山 障害4歳上OP 障3200(良) 14 4 6 005.8(02人) 02着 R3:32.5(37.3) -0.2 石神深一 62 ニホンピロバロン
0000.04.16 中山 中山GJ J・GI 障4250(良) 10 7 7 006.5(02人) 01着 R4:49.4(38.4) -0.6 石神深一 63 (サナシオン)
0000.06.25 東京 東京JS J・GIII 障3110(稍) 14 7 12 002.0(01人) 01着 R3:26.2(39.6) -0.2 石神深一 62 (ウインヤード)
0000.10.16 東京 東京HJ J・GII 障3110(良) 10 2 2 002.1(01人) 01着 R3:27.6(36.5) -0.2 石神深一 62 マキオボーラー
0000.12.23 中山 中山大障害 J・GI 障4100(良) 11 7 9 001.4(01人) 01着 R4:45.6(38.8) -1.5 石神深一 63 (アップトゥデイト)
2017.03.11 阪神 阪神SJ J・GII 障3900(良) 11 8 11 001.3(01人) 01着 R4:28.1(36.6) -0.4 石神深一 62 (アップトゥデイト)
0000.04.15 中山 中山GJ J・GI 障4250(良) 13 8 12 001.3(01人) 01着 R4:50.8(36.5) -0.6 石神深一 63 サンレイデューク
0000.10.15 東京 東京HJ J・GII 障3110(重) 10 8 9 001.4(01人) 01着 R3:32.5(38.0) -2.0 石神深一 62 (グッドスカイ)
0000.12.23 中山 中山大障害 J・GI 障4100(良) 15 4 7 001.1(01人) 01着 R4:36.1(38.0) -0.1 石神深一 63 (アップトゥデイト)
2018.04.14 中山 中山GJ J・GI 障4250(良) 12 5 6 001.5(01人) 01着 R4:43.0(36.9) -2.4 石神深一 63 (アップトゥデイト)
0000.07.07 福島 開成山特別 5下 芝2600(稍) 12 5 6 002.0(01人) 01着 R2:42.3(37.1) -0.5 武豊 57 ドリームスピリット
0000. 11.3 東京 南武特別 10下 芝2400(良) 7 3 3 003.1(03人) 01着 R2:25.0(34.5) -0.1 武豊 57 ブラックプラチナム
0000. 12.23 中山 有馬記念 GI 芝2500(稍) 16 1 1 009.2(05人) 09着 R2:33.0(36.9) -0.8 武豊 57 ブラストワンピース
2019.03.09 阪神 阪神SJ J・GII 障3900(良) 12 8 11 001.1(01人) 01着 R4:23.6(39.0) -0.4 石神深一 62 タイセイドリーム
0000.04.13 中山 中山GJ J・GI 障4250(良) 11 5 5 001.1(01人) 01着 R4:47.6(38.9) -0.4 石神深一 63 シンキングダンサー
0000. 10.06 東京 六社S 3勝 芝2400(良) 15 5 8 003.4(01人) 10着 R2:26.6(34.6) -0.8 石神深一 56 アフリカンゴールド
0000. 11.03 東京 アルゼンチン共和国杯 GII 芝2500(良) 13 8 12 019.4(07人) 12着 R2:32.8(35.4) -1.3 松岡正海 53 ムイトオブリガード
0000. 11.30 中山 ステイヤーズS GII 芝3600(良) 13 1 1 006.5(04人) 06着 R3:46.5(36.7) -0.4 M.デムーロ 56 モンドインテロ
2020.03.14 阪神 阪神SJ J・GII 障3900(稍) 9 2 2 001.7(01人) 01着 R4:19.1(38.0) -1.4 石神深一 63 シングンマイケル
0000.04.18 中山 中山GJ J・GI 障4250(不) 11 6 6 001.1(01人) 01着 R5:02.9(41.9) -0.5 石神深一 63 (メイショウダッサイ)
  • 競走成績は2020年4月18日現在
  • タイム欄のRはレコードタイムを表す
  • 競走馬成績と情報 netkeiba

血統表[編集]

オジュウチョウサン血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系ヘイロー系
[§ 2]

ステイゴールド
1994 黒鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Fiower
父の母
ゴールデンサッシュ 1988
栗毛
*ディクタス
Dictus
Sanctus
Dronic
ダイナサッシュ ノーザンテースト
ロイヤルサッシュ

シャドウシルエット
2005 青鹿毛
シンボリクリスエス
1999 黒鹿毛
Kris S. Roberto
Sharp Queen
Tee Kay Gold Meridian
Tri Argo
母の母
ユーワジョイナー
1990 黒鹿毛
ミルジョージ Mill Reef
Miss Charisma
サシマサンダー ネヴァービート
シアラ
母系(F-No.) 4号族(FN:4-i) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason 9.38% 4x5 [§ 4]
出典
  1. ^ [49]
  2. ^ [49]
  3. ^ [49]
  4. ^ [49]

母 シャドウシルエットは不出走馬。オジュウチョウサン以外に2013年のラジオNIKKEI賞勝ちのケイアイチョウサンを出している。シャドウシルエットの半兄に2002年のブリーダーズゴールドカップオグリキャップ記念に勝利したアルアラン(父アルカング)、同じくシャドウシルエットの半弟に2015年のくろゆり賞名港盃の地方重賞を2勝したアップアンカー(父サクラバクシンオー)、シャドウシルエットの半姉の仔に2008年の北海道2歳優駿の勝ち馬メトロノースがいる。

脚注[編集]

注釈
  1. ^ オジュウチョウサンは重賞全競走が障害競走での勝利であるため、この記録更新以降はオジュウチョウサン側の記録については純然たる「JRA重賞連勝記録」(平地+障害の合算)の他に「JRA障害競走重賞最多連勝記録」として、テイエムオペラオー側の記録については「JRA平地競走重賞最多連勝記録」として取り扱うこととなった。また、JRA以外のレースを含めると1998年タイキシャトルが重賞8連勝を達成している(同馬は重賞6連勝後に国外重賞競走の1勝を挟んでまたJRAでの重賞競走を1勝しての重賞8連勝を達成したが、JRAのレースのみでの連勝ではない)。交流重賞を含めると、2012年1月25日の川崎記念スマートファルコンが記録を更新している。
  2. ^ 日本中央競馬会の前身にあたる国営競馬ではトサミドリウイザートダイナナホウシュウタカオーの4頭が11連勝、トキノミノルが10連勝を記録している。また、同じく日本中央競馬会の前身にあたる日本競馬会では11連勝を達成したクリフジがいる。
出典
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  8. ^ 2017年5月23日 日刊スポーツコラム 「明日への伝言 先人から競馬界の後輩へ」
  9. ^ 【障害GI連覇へ】石神深一騎手(1)『落とされ、喧嘩し、分かり合い…わが子同然のオジュウチョウサン』
  10. ^ 【有馬記念 オジュウチョウサン二刀流の夢<6>】特注メンコでついに素質開花!障害重賞9連勝へ” (日本語). スポーツ報知 (2018年12月23日). 2020年5月1日閲覧。
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  49. ^ a b c d オジュウチョウサン 5代血統表”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2019年10月30日閲覧。

外部リンク[編集]