鋼鉄ジーグ
鋼鉄ジーグ | |
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ジャンル | ロボット |
アニメ | |
原作 | 永井豪・安田達矢とダイナミック企画 |
監督 | 明比正行(※チーフディレクター名義) |
脚本 | 山浦弘靖、藤川桂介、安藤豊弘 |
キャラクターデザイン | 中村一夫(※キャラクター設計名義) |
音楽 | 渡辺宙明 |
アニメーション制作 | 東映動画 |
製作 | 東映動画、NET、ジャパド |
放送局 | NET(現:テレビ朝日) |
放送期間 | 1975年10月5日 - 1976年8月29日 |
話数 | 全46話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『鋼鉄ジーグ』(こうてつジーグ)は、1975年(昭和50年)10月5日から1976年(昭和51年)8月29日までNET(現:テレビ朝日)系で毎週日曜日18時00分から18時25分に全46話が放送された、原作:永井豪・安田達矢とダイナミック企画、製作:東映動画によるロボットアニメ、および作品内に登場する架空のロボットの名称。
サイボーグ化した主人公が変形した頭部パーツに、磁石の力で体の各種パーツが合体して巨大ロボット化するというコンセプトが特徴的。
2007年4月5日よりWOWOWで放送された『鋼鉄神ジーグ』はテレビアニメーションではなく、コミック(安田達矢版)の続編にあたる(但し安田自身は『鋼鉄神・・・』には参加していない)。
企画経緯
玩具メーカーのタカラ(現タカラトミー)が、磁石を使った合体ロボット「マグネモ」の企画を、講談社の児童向け雑誌テレビマガジン編集部に持ち込んだところ、ダイナミック企画を紹介され、永井豪と安田達矢を中心にロボットがデザインされた。安田は、当時アシスタントとしてのキャリアは2年少々であったが、ライオンをモチーフにした印象的な顔のデザインが採用され、そのままマンガ作品をテレビマガジンにデビュー連載することとなる。マンガ連載と合わせて、ジーグの玩具も誌上で推す形で好調なスタートを切る。
折りしもダイナミック企画と当時蜜月の関係であった東映動画への企画プレゼンテーションへと運び、アニメ化が決定された。スタッフについては『グレートマジンガー』の後番組『UFOロボ グレンダイザー』、および『ジーグ』が同時放映開始となる1975年10月5日放映分より、東映動画で制作体制の再編成が行われ、『グレンダイザー』を『ゲッターロボG』のスタッフが制作、押し出された『グレート』のスタッフが『ジーグ』の制作に移動となった。詳細は「UFOロボ グレンダイザー#製作体制の変更」を参照。
本作は、先行する東映動画-ダイナミック企画作品『デビルマン』や『マジンガーZ』などと違い、先に玩具とマンガ連載ありきでアニメ化された。この玩具が先行する手法は後年の『トランスフォーマー』『ビーダマン』『ミクロマン』『ベイブレード』などでも用いられ、『タカラの山』(ISBN 4-02-257797-5)によると「タカラ的な手法」としている。『トイジャーナル』1975年9月号によると本作の立ち上げにさいし、タカラは「鋼鉄ジーグ事業部」を設立、本作にかける意気込みのほどがうかがえる。
玩具類
タカラから「マグネモシリーズ」として、放送当時からポピー(現バンダイ)の超合金シリーズに対抗する商品として発売された。商品路線はミクロマンと同一商線上で磁石合体という機構も両商品とも踏襲されており超合金や他社の合金商品のようにダイカストを使用されることはなかった。レギュラーサイズで発売されたのは「鋼鉄ジーグ」(マッハドリル付)、「ビッグシューター」、「パーンサロイド」(鋼鉄ジーグと合体可)に留まり、他の形態は一回り小さい商品でスタンダードとして発売された。「メカドン」に関しては2号のみ玩具化されている。
マグネモシリーズは、磁石の球体関節により可動範囲が広く、またパーツチェンジも楽しめることから人気を博したが公園の砂場で遊ぶと、磁石が砂鉄を集めてしまい、関節の動きが悪くなるという逸話がある。売上げはポピーの「超合金」マジンガーシリーズを上回ったほどで、視聴率的に恵まれたとは言えなかった本作が、路線の一部変更の上続いたのは、玩具の売り上げ実績の優秀さに起因している。ジーグのマグネモは特に人気が高く、1998年には復刻版が発売されたほどである。『鋼鉄ジーグ』『パーンサロイド』のみが再発売されタイプとして「クリアバージョン」(スケルトン)、「ブラックバージョン」も後に発売されている。しかしPL法の規制を受けて突起物は当時より丸みがある状態になっている。しかし、司馬宙役の古谷徹も本作には思い入れが強いらしく、再発売されたマグネモ・ジーグを購入したと言う[1]。
本作以降も『マグネロボ ガ・キーン』『超人戦隊バラタック』と続き、それらを基にして製作したロボットアニメと本作は「マグネロボシリーズ」と呼ばれるようになるが、ダイナミック企画が関与したのは本作のみである。また、玩具のマグネモシリーズはTVシリーズとは別に『ゴワッパー5 ゴーダム』など、東映動画以外の作品でも展開された。
他にアオシマからは合体ロボ、合体マシンのジーグやビルドマシンが発売された。ビルドマシンの機首にジーグの頭が乗っている等シュールなプラモデルであった。
また、「ロボットがロボットの頭部に変形する」というアイデアは後年、『トランスフォーマー』シリーズのヘッドマスターのヒントになった[2]。
作品解説
この時期、東映動画で制作体制の再編成が行われた。横山賢二プロデューサー率いる『マジンガー』系列のスタッフが本作を、勝田稔男プロデューサー率いる『ゲッターロボ』のスタッフが『UFOロボ グレンダイザー』を担当した。そのため、『グレートマジンガー』の戦闘を重視したハードな空気は本作に受け継がれている。また、宙のサイボーグとしての宿命や敵側の悲劇など、ストーリーもかなり過酷かつ壮烈なものだった。
また放送時間枠については、30分バージョンと26分バージョンの両方が作られた。詳細は「マグネロボシリーズ#放送規格」を参照。
フランスで大人気を誇った『UFOロボ グレンダイザー』に対し本作はイタリアで大ヒットしている。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
ストーリー
考古学者・司馬遷次郎は、古代日本を支配した邪悪な国家「邪魔大王国(OPのルビによると「じゃまたいおうごく」であって「おうこく」ではない)」と「女王ヒミカ」の復活を察知したが、王国の放った「ハニワ幻人(げんじん)」の襲撃を受ける。優秀な科学者でもある彼は、死の間際、コンピュータに自身の意識と記憶を移し替える。一方、カーレースで大事故を起こしながら無傷であった息子・宙は、すでにサイボーグへと改造されていたことを父に告げられる。彼を頭部とする巨大ロボット「鋼鉄ジーグ」は、日本の支配をもくろむ邪魔大王国に立ち向かう。
古代日本の「邪馬台国」、「卑弥呼」をモチーフとした設定[3]。ジーグの敵役は「ハニワ幻人」と呼ばれる。
キャラクター・キャスト
ビルド・ベース
- 司馬 宙(しば ひろし)
- 声 - 古谷徹
- 主人公でありサイボーグ。遷次郎が発掘した、邪魔大王国の重要な秘密を握る「銅鐸」を内蔵している。「鋼鉄ジーグ!」もしくは「チェンジ・サイボーグ!」の掛け声と共に手にはめた専用グローブの拳を合わせると、等身大の戦闘スタイル・サイボーグ体になる。またこの際に体を丸めた体勢をとると、巨大ロボ・鋼鉄ジーグの頭部に変形する。初期のサイボーグには武装はなかったが、後の強化体になると鞭(ジーグビュート)が標準装備となる。本職は自動車整備工場「司馬モータース」の経営で、本人はカーレーサー志望。F1系列からスポーツカータイプまでこなし、暇を見つけてはレースに出場している。自分でも知らない内に父にサイボーグに改造されており、当初はサイボーグ体への変形もペンダントやグローブの力によるものだと思っていたが、本編途中で初めてそれを知ることになる。熱く突っ走りがちな性格で、当初は自分の運命を受け入れられず遷次郎にも反抗的な態度をとることが多かったが、その一方で「父の気持ちを理解したい」という気持ちも持ち合わせていたようである。家族思いゆえに家庭を顧みず研究に没頭する父に当初は強く反発し、ビルド・ベースの所員となることも潔良しとしなかった。しかし父の真意を知り徐々に鋼鉄ジーグとしての使命に目覚めていくが、第13話で自身がサイボーグであることを打ち明けられ、さらなる苦悩に見舞われる。反面、世帯主として家族を養うことに強くこだわりビルド・ベースからの援助を拒否していた。永井豪原作のロボットアニメでは珍しく社会人(他は高校生が殆ど)の大人の主人公であり、実生活との葛藤が本作の一つのテーマであった。
- 次回予告のナレーションも担当しており、予告の最後には「○○(次回のサブタイトル)にチャンネル・セット!!」と叫ぶのが恒例となっていた。
- テレビマガジン版ではサイボーグになった経緯が変更されており、銅鐸のありかを喋らない遷次郎への見せしめとして、イキマに襲われ瀕死の重傷を負ったところを遷次郎に改造されているため、アニメと逆に「命を救ってもらった」として、父との対立は深くない。また、サイボーグとなって蘇生した直後に、遷次郎から「食事で食べた物がエネルギーに変換される」と説明されるシーンもある。
- 演じた古谷徹は1970年代前半は大学に通学するため芸能活動を中断しており、本作は大学卒業後の復帰第1作目である。
- 卯月 美和(うづき みわ)
- 声 - 吉田理保子
- ビッグシューターのパイロット。本作の本来のヒロイン。孤児であり司馬博士に引き取られ、彼の下で助手を務めていた。幼い頃、両親が行方不明となり司馬家に引き取られ、宙とは兄妹同然に育った。通称・ミッチー(冒険王版では美和っぺ)。格闘能力も高くハニワ兵士程度なら倒すことが出来る。黄色いワンピースに白いストレッチタイプのロングブーツ着用といういでたち。ヘアバンドは単なるアクセサリーではなく、両端のボッチを押すと電動でシールドが下降しビッグシューター搭乗時のサンバイザーとなる。漫画版などと違い宙との恋愛感情が語られる描写はない。永井豪作品のヒロインでは炎ジュンと並ぶスタイルの良さであるが、本作ではその点に触れられる事はない。が、『鋼鉄神ジーグ』では司馬博士の悪戯で彼女をモデルとした巨乳メカが登場した(当人は老化している)。司馬博士夫人、菊江からは娘の様に可愛がれ、菊江から授かった着物姿も披露している。しかし、恋愛的な話しは極めて少なく、パンチョに惚れられた以外はハニワ幻人・タケルの亡き妻に重ねられた程度で、後半のヒロインの座はフローラに持って行かれた観がある。当の主人公・宙だが「ミッチーとは兄妹同然に育った」と語っており、妹として視てる面が強調されている(しかし「俺はサイボーグなので女性を愛せない」と漏らしたこともあった)。しかしイタリアでは人気が高いヒロインらしく、登場人物で彼女のみ、別ページが制作されている[4]。
- 司馬 遷次郎(しば せんじろう) / マシーン・ファーザー
- 声 - 村瀬正彦
- 本人は第1話で死亡してしまうが、生前に意識と記憶をコンピューター「マシーン・ファーザー」に移し替えていた。本職は考古学者であるが、息子をサイボーグにしたり、巨大ロボットを作ったりと、才能の幅は広い。ネーミングの由来は、司馬遷及び司馬遼太郎。マシーン・ファーザーはビルド・ベース全機能を制御できる。宙が持っているペンダントと通信可能でジーグの戦闘時に助言を送ることもできる。
- ダイリ所長
- 声 - 田の中勇
- 鋼鉄ジーグの基地であるビルド・ベースの所長。遷次郎の死後に所長に就任した。戦闘指揮もとるが危機に陥るとマシーン・ファーザーの指示を仰ぐことも度々である。
- 司馬 菊江(しば きくえ)
- 声 - 山口奈々
- 夫の死後、留守がちな息子、宙のために家計が火の車となり、その一助にと近所の蕎麦屋に働きに出る。他にビルド・ベース内の食堂で働いたりするが宙の反対により家事専門を言いつけられる。しかし主婦として家計が火の車であることを気にしている。同時に鋼鉄ジーグの使命に苦しむ宙を誰よりも案じており、夫であるマシーン・ファーザー(司馬遷次郎)に強く意見することもあった。
- 司馬 まゆみ(しば まゆみ)
- 声 - 高橋和枝
- 宙の妹。幼稚園児。ジーグに亡き父親の面影を重ねており、同時に神のように崇拝している。人質にされることも多く、家族愛が強い宙を苦しめる。最終回まで宙がジーグであることに気づかなかった。
- 黒鷲のドン
- 声 - 緒方賢一
- 宙を一方的にライバル視する男。宙とは高校の時からの因縁があり当初は憎悪を抱いていたが、命懸けで戦う鋼鉄ジーグの姿を見て協力するようになる。自動車整備工場を経営し、レースにも出場する。後にメカドンを開発し、自ら操縦者となる。高校時代は相撲部だが万年補欠だった。
- パンチョ
- 声 - 加藤修
- ドンの子分。メカドンの補助操縦者。かなりの食いしん坊で常時何か食べてないと気が済まない。卯月美和に優しくされたことを切っ掛けに彼女に好意を持つ。大財閥の御曹司に間違われたことがある。
- チビ
- 声 - 山田俊司
- 宙の経営する自動車整備工場のたった一人の従業員。司馬家に居候しており小柄な体格に似合わず大食漢である。宙がレースに出場する際に助手席でナビゲーターを務めることもある。宙のことを「若大将」と呼んでいる。語尾に「〜でやんす」を付ける。本名は不明。
- 原田
- 声 - 山田俊司
- 司馬宙と黒鷲のドンの高校時代の上級生で、ドンの相撲部時代の先輩でもある。高校時代の因縁から宙を目の敵にしている為、ライバルである後輩のドンに助成を惜しまない。スクラップのジャンク業を営みメカドン1号、2号の資材を提供、ただし2号の時は「金は何時でもいい」と無償ではなかった模様。登場は5話、17話の何れもメカドン1号、2号の初登場であるが17話ではセリフはなし。宙からは「原田さん」と呼ばれ一応敬意は払われていた。
邪魔大王国
- 女王ヒミカ
- 声 - 高橋和枝 / 浅井淑子(スーパーロボット大戦シリーズ)
- 邪魔大王国の女王。永い眠りから覚めた後、三幹部を従えて「ハニワ幻人」や「ハニワ兵士」を使い、打倒鋼鉄ジーグと地上征服に乗り出す。部下思いであるが、いつも作戦の手柄を奪い合う三幹部の足の引っ張り合いには頭を抱えている。対ジーグに苦戦する中、中盤思わぬ展開に巻き込まれる。
- 冒険王版では二人の赤子を持つ。邪魔大王国が地上を制覇する日まで眠らせていたが、彼らが人類の敵になる事を恐れた宙に殺害され、血統は絶える。
- 三大幹部
- 三人ともヒミカの忠臣。ハニワ幻人を使い彼女の意のままに動く。竜魔帝王に対しては面従腹背の姿勢をとるが、終盤までジーグとの戦いは続けた。
- イキマ
- 声 - 緒方賢一
- 三大幹部のリーダー格で、姿が一番人間に近く、完全に化石化から覚めている。知的な作戦を得意とし、司馬遷次郎を殺害するが結果的に鋼鉄ジーグ誕生を促してしまう。
- ミマシ
- 声 - 加藤修、山田俊司(第29話 ・第32話のみ)
- 蘇生に失敗し、顔面の半面は人間、もう半面は化石化したままである。力任せの作戦を得意とする。三幹部の中でもヒミカへの忠義心がとりわけ強く、ヒミカを死に追いやった竜魔帝王への反乱を試みるが殺されてしまった。
- アマソ
- 声 - 山田俊司、加藤修(第29話)、村瀬正彦(第32話)
- 蘇生に失敗し顔面全体が岩のようになっている。他の三幹部と比べやや単細胞な性格。卑怯な作戦が得意。
- ハニワ幻人
- ヒミカの忠実な下僕である巨大ロボット。大きさはジーグと同じく10メートル前後の者が多数を占める。基本的には意志を持っており単独でも活動できるが、主に三幹部の指揮下に入ることが多い。人型に限らず動物型も多数いる。ロボット獣登場後はロボット獣のサポートや練習台として扱われるのがほとんどであり、中には第44話に登場した「ハニワ幻人四天王」のように一度も戦闘に使われないまま竜魔帝王に破壊されたハニワ幻人も存在する。
- 桜多吾作によるコミカライズ版では化石獣と呼ばれる。
- ハニワ兵士
- 同じくヒミカ、三幹部に従う忠実な兵士。長剣を装備し鋼鉄ジーグである宙を襲う。主に旧サイボーグ宙と戦闘を行なった。
- 幻魔要塞ヤマタノオロチ
- 邪魔大王国の主力母艦で中にハニワ幻人を搭載できるほどの巨大さ。その名の通り8つの大蛇の首を持ち、口から火炎を放射する。石炭を動力源とするが、原子力並みのパワーを出せる。実権が竜魔帝王に移ってからも使用された。
- 竜魔帝王
- 声 - 加藤修
- 29話より登場。ヒミカを倒して邪魔大王国の戦力を取り込み、地上征服に乗り出す。部下思いだったヒミカとは打って変わって、こき使う傍若無人な性格のため部下達の反抗心を買うことになる[5]。彼が使うのはロボット獣。
- フローラ将軍
- 声 - 山口奈々
- 中盤より登場した竜魔帝王直属の幹部。彼女もまた意外な過去を持ち、終盤にはヒロイン的役どころに。
- ロボット獣
- ハニワ幻人より更に強化されており、鋼鉄ジーグも強化プランの始動を余儀なくされた。主にフローラの指揮下に入ることが多く、イキマ、アマソは引き続きハニワ幻人を指揮することが多い。
- ロボット兵士
- 中世ヨーロッパの甲冑に似た外観。ハニワ兵士を遥かに上回る能力を有する。長剣以外に小型ミサイルを持ち、盾はスピンストームをも防ぐ事ができる。その能力は三幹部をも脅かし新サイボーグ宙でも苦戦必至。
メカニック
鋼鉄ジーグ
全長:10.0メートル、体重:12.5トン(2.5トンという説もあり)。サイボーグである司馬宙がジーグの頭部に変形。支援機ビッグシューターから射出された身体パーツと合体(ビルドアップ)して鋼鉄ジーグとなる。「ジーグ」ではなく、必ず「鋼鉄ジーグ」と呼ばれている。当時の青島の模型パッケージの記述によれば「ジーグ」の名前の由来は「Gathering organization」の略称の「G-org」から来ているものという事である。磁流波エネルギーを動力源としており、マグネロボという異名を持つ。出力は75万馬力。各関節部が球状の磁力関節になっており、ジーグバズーカ、マッハドリルなどの武器を装備することが可能。しかし、磁力を狂わされると「ビルドアップ」が解除される弱点も孕んでいる。第27話から司馬宙のサイボーグ体はバージョンアップされ新サイボーグとなり、馬型の支援メカパーンサロイドや様々な環境に適応したスカイパーツ、アースパーツ、マリンパーツといったオプション装備と換装可能となった。
宙は高校時代は柔道部で、格闘能力も高くサイボーグ宙に変身前でもハニワ兵士程度なら問題なく凌駕出来る。鋼鉄ジーグに変身後もそのまま宙の動きがトレースされるため、高い格闘能力もそのまま反映する。
- サイボーグ宙
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- 旧サイボーグ宙 - 司馬宙の鋼鉄ジーグへの頭部の変形プロセスの中間態。司馬宙の時より強固な肉体を誇り怪力を有するが特定の武器はない。イキマ、アマソ、ミマシの三幹部とも互角以上に戦える。「チェンジ、サイボーグ!」の掛声で変身するが飛ばして「鋼鉄ジーグ!」の掛声で一気にジーグの頭部に変形する時もある。カラーリングはジーグに準じた緑と黄色が主体で、頭部に黄色い二本の角があるが顔立ちは人間に近い。
- 新サイボーグ宙 - 一段とパワーアップしたサイボーグ形態。特に再改造を受けて強化されたのではなく特訓によって変身できるようになった。カラーリングはジーグとは異なり、赤と白が主体である。ジーグビュート(鞭)を装備している。顔の形状は、目がゴーグル状になり、鼻や口などはみられない。新サイボーグ宙からのジーグ変形バンクは制作されておらず、途中形態の変形で編集されている。元々はジーグ強化プランの新兵器を扱うための特訓であった。
- 通常武装・技
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- ジーグビーム - 目から出す破壊光線。頭部のみ(サイボーグ宙の変形)の状態でも使用可能。
- ナックルボンバー - 両手を組んだ手首から先(拳)を打ち出す。拳は使い捨てで腕の中にスペアが内蔵されており連射が可能。
- ナックルパンチ - 片手の手首から先を打ち出す。
- マグネットロープ - 胸の4つの射出口から出す磁力線。相手に巻きつき動きを止める(テレビマガジン版では、ロープの先に円錐台型の強力磁石が付いた物になっている)。
- スピンストーム - 腹部の発射口より磁流波エネルギーを噴出させる。初期の必殺武器であるが、必殺というと一度の戦闘で一回のみ使用できるものと異なり、連発可能な武器であるが使い過ぎるとエネルギー消耗も激しい。
- ダイナマイトキック - 飛び蹴り。
- ダイナマイトパンチ - 肘から先の腕を発射。主にマッハドリルと合体直前にハニワ幻人への牽制に使用されることが多い。
- マグネットパワー - 「マグネットパワー・オン!」の掛け声とともにスピンストーム発射口から強力な磁力を放射する(テレビマガジン版では全身から放射するような表現になっている)。
- ジーグブリーカー - マグネットパワーで相手を引き付けてから両腕で挟み込む。プロレス技のベア・ハッグに相当。鋼鉄ジーグのフルパワーで行なわれるため、ハニワ幻人の胴体を切断するほどの力がある。スピンストームと同じく、初期の必殺技であるが人型ハニワ幻人以外には有効ではなく空中戦での使用はパーンサロイド登場後からとなる。ノーマル形態とパーンサロイド以外の形態では使用不能となる。
- オプション武装
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- マッハドリル - ビッグシューターから射出されるオプション武器の一つ。単体では飛行不能の鋼鉄ジーグの弱点を補うために初期段階から製作されていた。先端がドリルになっている飛行用のブースター。ダイナマイトパンチで肘から先を排除し(二の腕から先の場合もある)、鋼鉄ジーグの両腕に装着する。体当たりのほか、敵に向けてドリルを発射する「マッハドリルシュート」が必殺技。最高飛行速度はマッハ4だが限界上昇高度は4500メートル。
- ジーグバズーカ - 鋼鉄ジーグが肘から先を外して換装する巨大バズーカ。連射可能でマッハドリルと同じく初期から登場していた。
- 追加武装
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- ジーグバックラー - 鋼鉄ジーグが肘から先を外して換装する巨大な戦輪(前腕部が付属した状態で保管されている)。スパイクが周囲に生えた車輪のような形状で盾にも使用可能。番組中盤からの登場であるが使用頻度は少ない。新兵器第1号。
- アースパーツ - 第29話から登場。地中に潜れる形態で、別名アースジーグ。地中を時速600kmで移動することができる。両手足を換装。肩にスパイクの生えた車輪状のパーツ、両腕はドリル、脛にはキャタピラを装備。追加武装としてドリルシュート。
- マリンパーツ - 第30話から登場。両手足を水中用推進ユニットに換装し、水中機動性を高める。両手に当たるパーツを機首に変形させることでより高速な形態に変形する。水中速度80ノット。別名マリンジーグ。追加武装として両手から魚雷を連発することができるマリンミサイル。
- スカイパーツ - 第31話から登場。両腕を巨大な翼に、両脚は外縁に補助翼を付けたものに換装し空中機動性を高める。マッハドリルでは高度に限界があるために開発された。両手に当たるパーツを機首に変形させることでより高速な形態に変形する。別名スカイジーグ。追加武装としてスカイミサイル、スカイビーム。
- ジーグ・パーンサロイド - 前述のサポートメカ、パーンサロイドと合体した形態。半人半馬のケンタウロス形態になれる。合体後は飛行も可能で他のオプションパーツと違いノーマル形態の武器使用不能の制約を受けることが少なく鋼鉄ジーグの能力が偉観なく発揮できる。パーンサロイド自体も人工知能を備えており、ある程度の自立行動ができる。固定武装が増え攻撃力が増す。追加武装としてパーンサロイド腹部両脇に装備されており、パーンサロイド単体でも使用可能パーンサロイド・ミサイル、強力な貫通力を誇る手持ち槍のジーグランサー。他のオプションパーツと違い通常形態以外で唯一ジーグブリーカー、ナックルボンバーが使用できるのが特徴。
他のメカ
- ビッグシューター
- 全長:28メートル、重量:250.0トンの鋼鉄ジーグ用パーツ射出機。鋼鉄ジーグよりも巨大な機体にはジーグパーツを数体分格納しており、鋼鉄ジーグの破損に対して瞬時にビルドチェンジ(パーツ交換)を行なえる。このためビッグシューターが撃墜されると鋼鉄ジーグはほぼ無力になるため、相当頑丈に作られているらしい。双胴の大型機。機体中央部のコアユニット部と、左右の双胴部とがビルドベース内で合体してから発進する。武装はミサイル程度だが、後のゲームなどでは磁力光線が追加されている。パーンサロイド以外の全てのオプションパーツを積載可能で、ノーマルジーグのスペアパーツも有している。パイロットは卯月美和。
- メカドン1号
- 司馬宙のライバルを自称するレーサー兼自動車整備士、黒鷲のドンとパンチョがジャンクパーツより作り出したロボット。部品は宙を目の敵にしてるドンの高校時代の相撲部の先輩・原田より譲ってもらった。1号は蛇腹関節の長い腕がボスボロット風であったが、下半身はそのままレーシングカーを流用していた。ドンに似せてある。操縦席が下半身の後部にあり、操縦者のドンからは前が見えないという欠陥があるため、パンチョのサポートなしではまともに動けない。EDにも登場しているが、2号登場後も映像は1号のままであった。1号は未玩具化。
- メカドン2号
- メカドン1号に続く2号機。二足歩行を行ない、腕にもハンマーとペンチ状の武器が装備された。1号2号とも帽子をかぶっているのが特徴。設計はダイリ所長で今回も資材はドンの先輩の原田が提供した。コクピットは頭部。首からぶら下がったゴンドラ状の部分にパンチョを乗せている。下半身は車状にすることもできる。こちらは玩具化(胴体部分にロボットマンを流用)されている。
- ビルド・ベース
- 司馬遷次郎が邪魔大王国の復活を予見し対抗手段として秘かに建造されていた、鋼鉄ジーグとビッグシューターを有する基地。基地の制御装置は遷次郎の人格をコピーしたマシーン・ファーザーが担っており、司馬宙、卯月美和の戦闘をサポートする時もある。マシーン・ファーザーは基地先端のドーム状の場所に移動することも可能でビルド・ベースから分離し直接ジーグの戦闘を支援することも可能。巨大パーツであるパーンサロイドは直接ビルド・ベースから打ち出される。
スタッフ
- 企画 - 横山賢二
- チーフディレクター - 明比正行
- キャラクター設計 - 中村一夫
- 美術設定 - 浦田又治、勝又激
- 美術 - 浦田又治、伊藤英治、勝又激、下川忠海
- 背景 - スタジオコスモス、マスコット ほか
- 仕上 - 熊プロ、スタジオタージ
- 撮影 - 菅谷信行、佐野禎史、寺尾三千代、佐藤隆郎 ほか
- 記録 - 黒石陽子、池田紀代子
- 編集 - 本山収→千蔵豊
- 音楽 - 渡辺宙明
- 録音 - 二宮健治
- 選曲 - 宮下滋
- 効果 - 伊藤道広
- NETプロデューサー - 宮崎慎一→後藤武彦
- 製作担当 - 大野清
- 制作 - 東映動画、NET、ジャパド
音楽
BGMおよび歌の作曲・編曲は全て渡辺宙明が行った。一部『グレートマジンガー』のBGMも流用された。
OP、EDともに擬音(スキャット)を多用した構成になっており、特にOPでは曲の半分近くに「ダンダン」「バンバン」などのオノマトペが使用されている。EDにはアニメソングには珍しいドラムソロも入っている。
なお、キー局とローカル局の間での放送時間の相違に対応するため、正副主題歌と予告編のサイズが調整された。時間が比較的短かったキー局でEDが完全にカットされた一方で、ローカル局ではOPが2番まで、EDにいたってはフルコーラスあり、予告編も長めだった。このシステムは『マグネロボ ガ・キーン』、『超人戦隊バラタック』でも続けて採用された(詳細は「マグネロボシリーズ#放送規格」を参照)。ただし、キー局でも再放送時にはローカル局サイズ(EDのフルコーラス含む)が使われた。
主題歌
- オープニングテーマ
- 鋼鉄ジーグのうた
- 作詞:林春生/作曲・編曲:渡辺宙明/歌:水木一郎、コロムビアゆりかご会、こおろぎ'73
- エンディングテーマ
- ひろしのテーマ
- 作詞:浦川しのぶ/作曲・編曲:渡辺宙明/歌:水木一郎、こおろぎ'73
- 『鋼鉄神ジーグ』の最終話でも使用された。
挿入歌
- おれとジーグは兄弟なのだ 水木一郎
- 作詞:浦川しのぶ/作曲・編曲:渡辺宙明/歌:水木一郎、こおろぎ'73
- 美知(ミッチー)のテーマ
- 作詞:浦川しのぶ/作曲・編曲:渡辺宙明/歌:堀江美都子
- やはり渡辺宙明&堀江美都子コンビによる「ビューナスAの歌」(『グレートマジンガー』)や「花のモモレンジャー」(『秘密戦隊ゴレンジャー』)と同じ路線の曲で、ヒロインの悲壮さが歌い上げられている。
- ミッチー(正確にはミッチ)は堀江の愛称でもある。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 | 登場怪獣 メカ |
---|---|---|---|---|---|
1 | 世紀のマグネ・ロボット 鋼鉄ジーグ | 山浦弘靖 | 明比正行 | 中村一夫 | ハニワ幻人ルゴン |
2 | 宙よ立て! ビルド・アップ!! | 宮崎一哉 | 菊池城二 | ハニワ幻人マグマー | |
3 | 出現!! 幻魔要塞ヤマタノオロチ | 藤川桂介 | 新田義方 | 上村栄司 | ハニワ幻人ボウラ |
4 | 必殺!! マッハ・ドリルに命をかけろ | 安藤豊弘 | 西沢信孝 | 飯山嘉昌 | ハニワ幻人ガルラ |
5 | むちゃくちゃメカドン大奮戦!! | 藤川桂介 | 明比正行 | 中村一夫 | ハニワ幻人マモラ |
6 | 少女よ歩け明日に向って! | 山浦弘靖 | 森下孝三 | 上村栄司 | ハニワ幻人ゲマラ |
7 | 燃える命をシュートしろ!! | 安藤豊弘 | 新田義方 | ハニワ幻人ツブテ | |
8 | 男の対決と友情 | 山浦弘靖 | 芹川有吾 | 菊池城二 | ハニワ幻人ドロマ |
9 | 激突!! ビッグ・シューター出撃不能!! | 藤川桂介 | 宮崎一哉 | 白土武 | ハニワ幻人キイラ |
10 | 絵本から消えた雪女!! | 西沢信孝 | 富永貞義 | ハニワ幻人チララ | |
11 | 死闘! ビルドベース攻防戦 | 山浦弘靖 | 明比正行 | 中村一夫 | ハニワ幻人ガルガ |
12 | 耐えろ宙 勝利はお前のものだ!! | 安藤豊弘 | 新田義方 | 上村栄司 | ハニワ幻人ゴウラ |
13 | 吠えるヒミカ!! 地獄の復讐!! | 藤川桂介 | 芹川有吾 | 兼森義則 | ハニワ幻人ウダル |
14 | 目覚めろジーグ 怒りの反撃!! | 森下孝三 | 中村一夫 | ハニワ幻人バラバ | |
15 | メカドン!! 涙の空中飛行 | 山浦弘靖 | 白土武 | ハニワ幻人ロイザ | |
16 | 最強幻人プレス作戦 | 安藤豊弘 | 落合正宗 | ハニワ幻人ダイラ | |
17 | がんばれ!! メカメカメカドン号!! | 西沢信孝 | 富永貞義 | ハニワ幻人ケンザー | |
18 | 恐怖 侵入する狐火 | 藤川桂介 | 明比正行 | 中村一夫 | ハニワ幻人ヌメメ |
19 | 甦れ!! 運命のハニワ幻人 | 山浦弘靖 | 芹川有吾 | 兼森義則 | ハニワ幻人タケル(声 - 野田圭一(人間時)) ハニワ幻人サベラ ハニワ幻人マダメ |
20 | 戦え宙!! 鋼鉄ジーグに父を見た | 新田義方 | 上村栄司 | ハニワ幻人ザイラ ハニワ幻人バイカ | |
21 | 決死! ブラック・ホールからの脱出 | 安藤豊弘 | 宮崎一哉 | 白土武 | ハニワ幻人ラセツ |
22 | 逆転!! トリプル・ファイト!! | 藤川桂介 | 落合正宗 | ハニワ幻人ギララ | |
23 | 爆破一秒前!! フェリー救出作戦 | 山浦弘靖 | 森下孝三 | 富永貞義 | ハニワ幻人マリナ |
24 | 死を呼ぶ町!! 暴走する猛獣!! | 藤川桂介 | 白土武 | ハニワ幻人ドゲラ | |
25 | 母が叫んだビルドアップ!! | 安藤豊弘 | 新田義方 | 上村栄司 | ハニワ幻人ダイマ |
26 | 死を賭けて誓った約束 | 山浦弘靖 | 明比正行 | 兼森義則 | ハニワ幻人ガロス(声 - 加藤修(人間時)) |
27 | 真赤に燃えろ!! 新サイボーグ | 中村一夫 | ハニワ幻人ソドム | ||
28 | 逆襲!! 新兵器パーンサロイド | 藤川桂介 | 新田義方 | 上村栄司 | ハニワ幻人ギャオ |
29 | 帝王出現!! 銅鐸の謎が解けた!! | 西沢信孝 | 富永貞義 | ハニワ幻人バドン ロボット獣ガッキ | |
30 | 怪奇!! 竜魔帝王のロボット獣 | 安藤豊弘 | 落合正宗 | ロボット獣モドキ | |
31 | 富士山上空一万メートル?! | 山浦弘靖 | 新田義方 | 兼森義則 | ロボット獣バルド |
32 | ヒミカに捧げる怒りの反乱!! | 藤川桂介 | 明比正行 | 中村一夫 | ロボット獣ドラン ハニワ幻人ゲンコ |
33 | 爆死?! 地獄のノンストップ・レース | 森下孝三 | 上村栄司 | ロボット獣モルグ | |
34 | 危うしジーグ!! カプセル発進!! | 安藤豊弘 | 落合正宗 | 青鉢芳信 | ロボット獣ゴキラ |
35 | すばらしい家族を守れ!! | 山浦弘靖 | 山吉康夫 | 富永貞義 | ロボット獣デビド |
36 | 花一輪にかけた命!! | 藤川桂介 | 新田義方 | 兼森義則 | ロボット獣ザラン |
37 | フローラ将軍は敵か味方か?! | 明比正行 | 中村一夫 | ロボット獣ドドン | |
38 | 百万年前から来た少年!! | 森下孝三 | 上村栄司 | 巨大マンモス | |
39 | 母に捧げる戦いの歌 | 山浦弘靖 | 明比正行 | 兼森義則 | ロボット獣ドリラ |
40 | 心をむすぶ愛のペンダント | 安藤豊弘 | 中村一夫 | ロボット獣レッドス ロボット獣ブラックス ハニワ幻人ダイガ | |
41 | ジーグを異次元墓場に送り込め!! | 大貫信夫 | 上村栄司 | ロボット獣レイゴン | |
42 | 罠からの脱出!! 傷だらけの栄光!! | 藤川桂介 | 新田義方 | 兼森義則 | ロボット獣ジャン |
43 | 反逆者!! フローラ将軍の最期!! | 明比正行 | 中村一夫 | ロボット獣ババン | |
44 | 鋼鉄ジーグ対竜魔帝王 | 安藤豊弘 | 森下孝三 | 富永貞義 | ロボット獣ドラゴ ハニワ幻人四天王 |
45 | 立て勇者!! 明日なき総力戦!! | 藤川桂介 | 大貫信夫 | 上村栄司 | ハニワ幻人エレキ ロボット獣バドー |
46 | 鋼鉄ジーグ勝利の記録 | - |
- 実質的な最終回は第45話で、第46話は総集編であった。
- タイトルコールは村瀬正彦が担当した。
他メディア展開
漫画
児童誌や幼年誌に漫画が掲載された。
- テレビマガジン(講談社)1975年8月号 - 1976年6月号
- 作画は安田達矢とダイナミック・プロ。掲載時の第1話には宙の弟が登場していたが、単行本化の際に削除された。玄関で鳴るブザーに対し、「おっ、めしがかえってきたぞ」とのコメントをしている。ビッグシューター操縦も弟が行っている。さらに、敵役側は連載第一話のみ「ヤマタイ国の女王ヒミコ」と名乗っている(コミックでは修正されている)。
- 冒険王(秋田書店)1975年11月号 - 1976年9月号
- 作画は松本めぐむ(尾瀬あきらの初期ペンネーム)。展開はアニメとは異なる。双葉社より1998年に刊行。
- その他、桜多吾作や小野誠による作品もある。
- 異色作として、月刊少年マガジン連載の「花の天誅組」(幻六郎とダイナミックプロ)にゲスト出演あり。バイク屋・司馬モータースにバイクを買いに来た主人公の短足をコケにしたため山中で襲撃を受けた宙は、地中から出現した天誅組メンバー・蒲口もだ恵の不気味な顔を見てハニワ幻人と判断。ジーグになって、生身の人間相手に必殺武器を使いまくる。ジーグ関係の作画は安田達也本人によるもの。美和の呼び出しにジーグペンダントを使用している点から、「永井豪TVアニメ大全」(双葉社)のインタビューでジーグ型のペンダントをしているのは知らなかったというのは記憶違いと推察される。
映画
当時の映画「東映まんがまつり」では、永井豪原作の別番組のロボットが共闘する作品が上映されていた。本作も『グレンダイザー』とともに活躍する(共闘はせず別々に登場する)作品『UFOロボ グレンダイザー対鋼鉄ジーグ』が企画され、企画書も存在するが実現には至らなかった。
映像ソフト化
- 2004年11月21日から2005年3月21日にDVDが発売。全5巻で1から3は10話、4と6は6話収録。
ゲーム
- 第2次スーパーロボット大戦α(バンプレスト・現バンダイナムコゲームス)
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ(バンプレスト・現バンダイナムコゲームス)
- タカラがスポンサーを務めた作品として、初めてバンプレスト製作のゲームに登場している。
脚注
- ^ LD版『鋼鉄ジーグ』のインタビューより
- ^ 「スタッフインタビュー」『トランスフォーマージェネレーション デラックス』ミリオン出版、2004年3月22日、ISBN 4-8130-1094-6、142頁。
- ^ 邪魔大帝国やハニワ帝国は誤記。
- ^ [1]
- ^ その一方で、32話の旧邪魔大王国の反乱後も首謀者のミマシのみを殺害し、イキマ、アマソを引き続き重用するといった度量も見せている。
関連項目
- マシンザウラー - ダイナミック企画(永井豪、石川賢、桜多吾作)による漫画作品。タカラよりマグネボーグ(マグネモの後継玩具)として商品化された。
- イタリアでは『新世紀エヴァンゲリオン』と並ぶ人気の高いアニメ作品であり、ルノーのCMにも使われている。
外部リンク
- 東映アニメーション鋼鉄ジーグ
- 鋼鉄ジーグ The Best unofficial site! (Italian)
- Jeeg 3D (Italian)
NET系 日曜18:00 - 18:25枠 | ||
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鋼鉄ジーグ
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