猪瀬直樹

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猪瀬 直樹
(いのせ なおき)
ファイル:InoseNaoki.jpg
誕生 猪瀬 直樹
(いのせ なおき)
(1946-11-20) 1946年11月20日(77歳)
日本の旗 日本長野県長野市
職業 作家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
教育 政治学修士
最終学歴 信州大学人文学部経済学科卒業
明治大学大学院政治経済学研究科政治学専攻博士前期課程修了
活動期間 1983年 -
ジャンル ノンフィクション
批評
主題 天皇
政治
社会
代表作 『ミカドの肖像』
『日本国の研究』など
主な受賞歴 第18回大宅壮一ノンフィクション賞(『ミカドの肖像』)
ジャポニスム学会特別賞(同作)
文藝春秋読者賞(『日本国の研究』)
デビュー作 『天皇の影法師』
配偶者 あり
ウィキポータル 文学
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猪瀬 直樹(いのせ なおき、1946年11月20日 - )は、日本作家政治家

東京都副知事(2007年6月 - )。地方分権改革推進委員会委員(2007年4月 - )。東京大学客員教授東京工業大学特任教授

経歴

長野県長野市出身。1950年5月、3歳半のとき父親が狭心症で急死した。

信州大学教育学部附属長野中学校長野県長野高等学校信州大学人文学部経済学科卒業。経済学士1969年、在学中に、信州大学全共闘議長をつとめた。その後出版社勤務などを経て、1972年明治大学大学院政治経済学研究科政治学専攻博士前期課程にて政治学者の橋川文三に師事し、日本政治思想史を研究。政治学修士

1987年西武グループ堤義明について皇族との関係(プリンスホテル参照)を絡めながら書した『ミカドの肖像』で、第18回大宅壮一ノンフィクション賞ジャポニスム学会特別賞受賞。1996年、『日本国の研究』で、文藝春秋読者賞を受賞。

2001年、小泉内閣の行革断行評議会(行政改革担当大臣の諮問機関)に名を連ねる。2002年道路関係四公団民営化推進委員会委員に就任。

2007年地方分権改革推進委員会委員と東京都副知事に就任。

国政

1996年に『文芸春秋』誌上に連載された「日本国の研究」で虎ノ門周辺に集結する特殊法人を巡る天下りや税金の還流の実態を描き、大きな話題を呼んだ。政界での特殊法人改革の萌芽ともなったが、猪瀬自らも道路公団民営化問題などに携わることになった。

2005年に行われた政府税制調査会における所得控除議論のなかで、何もせず、子供も産まない専業主婦が今は多くなっているとし、そのような人を「ごろごろしている主婦」「パラサイトワイフ」「変な生命力のない人たち」などと評した。また、そのような人が淘汰され、前向きな人が支援されるような「政策誘導的なもの」が必要になっているとの意見を展開した[1]。一連の発言を女性蔑視発言と見做した日本共産党都議団から公開質問状を受けた[2]が、猪瀬側は、女性蔑視発言はしていない旨回答している[3]。AERAの取材には、『育児をするわけでもなく、仕事をするわけでもない主婦、「ニート主婦」、「趣味も子育ても仕事も何もしない主婦」を問題とし、税制優遇をするとしたら、むしろ働きながら子育てする人や子育てが終わってから働く人たちをきちんと対象にしなくてはいけない。言いたかったのは、働く女性が子どもを産み、育てるような環境を税制の面からも整えるべきだということ。』とインタビューの中で答えている[4]

「第二名神の一部区間は不必要」という発言をして工事を差し止めしている。

2012年3月26日日曜日、マラソン初挑戦にして東京マラソン完走。タイムは6時間40分。

都政

気仙沼中央公民館446人救出

東日本大震災の際、気仙沼市中央公民館で孤立した400人を助けるため、東京消防に出動を命じ、救出した。きっかけは気仙沼市マザーホーム園長から「火の海 ダメかも がんばる」というメールを受け取った息子(英在住)が救出を求めるツイートをしたことから。それが猪瀬宛にメンションで届き、救助が必要と判断、東京消防の防災部長にヘリ出動を命じた。地元からの出動要請がない中でのヘリ出動は極めて異例。生後10日の乳幼児もいたが、全員が救助された。2012年3月刊行の『決断する力』(PHP新書)に、この時の様子のほか、東日本大震災後、東京都副知事としてどのような陣頭指揮を取ったかがまとめられている。

東京天然ガス発電所プロジェクト

2011年5月、「川崎天然ガス発電所」を視察し、比較的狭い敷地で建設できることや同発電所が採用する、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせて発電効率を高めた「コンバインドサイクル方式」を高く評価した。2011年8月、「東京天然ガス発電所プロジェクトチーム(PT)」を発足。「東京モデル」を打ち出すべく、建設候補地や事業スキーム、国への規制緩和提案について検討している。同PTには環境局、交通局、下水道局など都庁の縦割りを超えて8局が横断的に加わった。原発1基分に相当する100万キロワット規模の発電所建設を目指している。

都営地下鉄・東京メトロ一元化

2010年4月、プロジェクトチームを立ち上げ、地下鉄一元化の検討を開始。6月29日、東京メトロ(旧営団地下鉄)の株主総会に東京都代表として出席し、東京メトロの株をほぼ半分ずつ保有する国と都に同社を加えた3者での協議機関の設置を提案し、合意を得た。その結果、8月3日、国土交通省にて「第1回東京の地下鉄の一元化等に関する協議会」が開かれ、つづく第2回は9月8日に都庁にて開催。東京メトロの子会社12社の役員報酬などの実体を明らかにした。さらに平行して交通政策や企業経営の専門家らによる有識者会議「東京の地下鉄を考える懇談会」を開催している。11年2月3日の第4回の協議会で合意文書[2]をとりまとめ、国交省がメトロ株売却を強行しようにも、東京都と協議しなければならなくなり、早期一元化に反対して上場を進めようとする国交省および国のくびきから逃れたい東京メトロの意図に、一定の歯止めがかけられた。 「一元化は都営の借金をメトロに押し付ける」という批判については、「都営も2006年に黒字化しており、経常利益の上昇トレンドもメトロと同じ水準にある」として一蹴している。ただし、経常利益(営業キャッシュフローの一部)だけでは設備投資(投資キャッシュフロー)や債務返済(財務キャッシュフロー)の関係性が説明できず、また都営地下鉄の借金の返済に直接補助金が投入されている事象などを考えると[5]、メトロに借金を押し付けないという根拠としては不十分との指摘もある。このような民間企業としての会計や私鉄のビジネスモデルで理解しようとする見解に対し、猪瀬は東京の地下鉄は私鉄のビジネスモデルではなく公的な性格を帯びている、と反論する。理由のひとつとして、70年代以降、国と東京都は営団地下鉄(メトロの前身)に対し5400億円の補助金を折半して支出、また都営地下鉄に対しても両者が折半して8600億円を支出していることを挙げる。沿線開発をしながら資産形成するビジネスモデルの私鉄とは異なり、都心の地下鉄経営は沿線開発ができない代わりに公的資金が投下され、一方で金城湯池での営業を続けることで巨額の借金を返済するモデルである、と述べている[6]。なお、地下鉄一元化については審議会等における計画呼称をはじめとして、都心部の地下鉄建設当初から想定は成されていた。分かり易い一例として九段下駅の構造・設計にみることが出来る。

東京水道の海外進出

2010年4月、「海外事業調査研究会」を立ち上げ、漏水率3パーセント、料金徴収率99.9パーセントを誇る東京水道の海外展開を目指している。海外事業調査研究会は商社など60社におよぶヒアリングを経て、6月、東京水道国際貢献ミッション団の派遣国をインドインドネシアベトナムマレーシアモルジブの5ヶ国に決めた。8月、その第一弾としてマレーシアを訪問。政府要人に東京水道のシステムの優位性をPRした。9月には来日したマレーシアのピーター・チン大臣と共に東京水道局水運用センターを視察した。『東京の副知事になってみたら』参照。

言葉の力『再生』プロジェクト

2010年4月、若者の活字離れの問題を解決するために、横断的なプロジェクトチーム「『言葉の力』再生プロジェクト」を立ち上げた。「日本人に足りないのは論理的に考え、議論する『言語技術』」として、三森ゆりか・つくば言語技術教育研究所長など「言語」の専門家を招いて若手職員向けの講演会を開催したほか、新規採用職員を対象に言葉の表現力を高める研修を行なった。今後は職員の研修を継続すると共に、東京都民を対象に11月3日には「読書」と「言葉」をテーマにしたイベント「すてきな言葉と出会う祭典-『言葉の力』を東京から-」(於 東京国際フォーラム)を開催した。

参議院議員宿舎建設差し止め

副知事に就任してすぐに、清水谷公園(東京都千代田区紀尾井町)に隣接した緑地(東京都の風致地区)に建設が予定されていた参議院宿舎の建設中止を提案し、石原慎太郎知事を現地に案内した。石原知事はその場で「私は(森をつぶして宿舎を建設することには)反対」と語った。猪瀬は「新議員宿舎の建設予定地は、紀州徳川藩邸跡であり、1500坪の美しい自然林が残る。そのなかには、樹齢100年以上の樹木も含まれている。衆議院は豪華な赤坂議員宿舎で国民の厳しい批判を浴びたばかり。地上16階建て(高さ56m)。総戸数80戸はすべて3LDK(79平方メートル)の豪華な新議員宿舎をつくることよりも、環境を保全すべき」として、世論を喚起し、計画差し止めを実現した。

「周産期医療体制整備プロジェクトチーム(PT)」

2008年11月、都内で重症妊婦の受け入れ拒否が相次いだことを受けて、「医師や行政ではなく患者側の視点で問題を検証する必要がある」として、「周産期医療体制整備プロジェクトチーム(PT)」を発足。 墨東病院など4回の現場視察を行うとともに、NICU(新生児集中治療室)1床あたりの収支分析を行い、運営コスト(約4000万)が診療報酬と補助金の合計(約3300万)を上回っている現状では、病院がNICUを増やすことが難しいと分析した。そのため、2009年3月、猪瀬は舛添要一厚生労働大臣のもとを訪れ、NICU(新生児集中治療室)の整備促進についての緊急要望書を提出。さらに4月には、セミオープンシステムのさらなる普及など10項目の提言を含めた周産期医療体制整備PT報告書をとりまとめた。

北海道夕張市への都職員派遣

「東京都の職員が夕張に行き、財政破綻がどういうものなのか体で感じることが必要。また、東京の持っているノウハウ、高い水準を首都政府として他の自治体に役立てたい」として、夕張市に2008年1月より都職員2名を2年間の予定で派遣した。また、タイムリー研修と銘打ち、短期の職員派遣も行なっている。10月に廃校の備品清掃、整理などの手伝いとして6名を派遣、さらに2009年1月には「雪かき隊」としてさらに都職員10名を派遣し、福祉施設の除雪を行なった。なお、「雪かき隊」には猪瀬の呼びかけに応じ、大阪府広島市からも2名ずつ職員が派遣された。他にも、2009年6月にメロン農家での収穫手伝いのため6名を派遣した。なお、当初派遣した都職員の一人である鈴木直道は2010年11月に都職員を退職し、2011年4月24日執行の夕張市市長選挙に立候補し、初当選を果たした。

「少子高齢化時代にふさわしい新たな『すまい』PT」

東京都の高齢者人口は230万人と最も多く、2025年には1.5倍の340万人になると見込まれている一方、高齢者施設やバリアフリー住宅の実態の数は圧倒的に不足している。そのため、2009年6月、「少子高齢化時代にふさわしい新たな『すまい』PT」を立ち上げ、座長として高齢者住宅やバリアフリー住宅の不足問題に取り組んでいる。発足にあたり、猪瀬は「首都政府・首都公務員として霞が関縦割りを東京から直していく、東京都が内閣府の役割を担うくらいの気概をもってほしい」とPTスタートの意気込みを述べている。 国の住宅行政は、福祉を担当する厚生労働省と住宅を担当する国土交通省の連携が不充分で縦割りの弊害がでていることから、都の『すまい』PTは住宅施策を所管する都市整備局と高齢者福祉を担当する福祉保健局などからメンバーが部局横断的に集められている。

猪瀬は「9割のお年寄りは元気なのだから、施設に送ってしまうのではなく、コミュニティのなかで支え合う力になってもらった方がいい。施設に送ってしまえば、コミュニティとの関係は切れて、まだ元気なお年寄りも人生の終わりを待つだけになりかねない。また、公営住宅や廃校になった小学校など、東京都にはいろいろなストックがある。」として、現在のストックを有効利用して、高齢者が安心して居住できるケア付き住宅や、高齢者同士が支え合うコミュニティ機能を強化した新しい高齢者住宅の整備を目指している。

トイレ問題

2007年に自身が使用する副知事室にトイレを設置させた。この設置費用に450万円を費やしたことについて、都議会に於いて日本共産党の清水秀子都議から質問を受けるも答弁を拒否し、議会終了後「こういう問題を取り上げて時間を浪費することの方が税金の無駄遣いではないか」と述べた。

著述・言論

井尻千男入江隆則小室直樹らとともに憂国忌の代表発起人として活動している。

2009年11月『ジミーの誕生日—アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」』(文藝春秋)刊行。同書は、近代天皇制の研究から作家生活をスタートした猪瀬が、戦後のアメリカと皇室の関係に新たな光をあてた作品。昭和23年12月23日に東條英機A級戦犯7名が死刑に処された事実に着目し、GHQが皇太子明仁(当時)の誕生日に死刑執行をしたのはなぜかという謎を解いていく。この作品に関し猪瀬直樹は「これは単なる偶然ではない。皇太子明仁の誕生日に東條英機が処刑されたという歴史的事実をひとつの暗号とみて戦後史を読み解くべきではないか」というメッセージを寄せている。

漫画関係者を中心に「表現の自由を侵害する暴挙」と強い批判の声がある東京都青少年健全育成条例改正案に対しては、自身のブログで「エロ規制はあったが、ロリ規制がなかった。不健全図書(成人向け図書の棚に置く)に指定されてきたのはエロ規制で、ロリ規制ではない。新たにロリ規制をもうけただけの話。その場合、近親相姦強姦などを肯定的に繰り返すものに限定して不健全図書に指定され、書店の棚を18歳未満でないところにする。それだけのこと」として表現の規制ではない、との立場を取っている。[7]この発言により[要出典]21世紀のコミック作家の著作権を考える会の理事を退任した。

2010年2月3日より公式ブログ、同年3月にはTwitterをスタートした。

2010年6月『東京の副知事になってみたら』(小学館101新書)刊行。2007年6月の東京都副知事就任から3年、永田町・霞が関との戦いから都職員との触れ合い、東京発の政策提言に到るまで縦横無尽に綴る。刊行によせて猪瀬直樹は「副知事になって初めて都庁の内幕を描きました。結局、東京が成長戦略を描けばよいということがわかりました。東京水道の海外進出、メトロと都営地下鉄の一元化、羽田空港のハブ化、東京湾の民営化、高齢者のケア付きすまい。東京はこれからもドーンと成長する」としている。

同月『昭和16年夏の敗戦』(中公文庫)を再刊。太平洋戦争前夜の昭和16年夏、「日米もし戦わば」という命題で、石油備蓄量や国際情勢などのデータをもとにシミュレーションを行なった「総力戦研究所」をテーマにした作品を発表している。この作品は2010年8月2日の衆議院予算委員会にて、石破茂自由民主党政務調査会長が『昭和16年夏の敗戦』を手に、文民統制の重要性を菅直人首相に説いたことをきっかけに話題となっている。

2011年2月『地下鉄は誰のものか』(ちくま新書)を刊行。地下鉄一元化に抵抗する東京メトロ・国交省との戦いを描いたドキュメント。猪瀬はTwitterで「利用者のための地下鉄とは? ずっと考えてきたが国交省天下りの東京メトロには全くその視点がない。『東京の副知事になってみたら』(小学館新書)で一元化の問題提起をしているが、『地下鉄は誰のものか』(ちくま新書)でさらに明らかにしていきたい」、「『地下鉄は誰のものか』(ちくま新書)は、『ミカドの肖像』『土地の神話』以来の日本人のライフスタイルの歴史にもとづき地下鉄一元化の思想を説いています」と解説している。

2010年12月に青少年保護育成条例の反対派に対しTwitterで「雪かきして来い。それならインタビューうけてもよい」と発言し、これをうけた漫画家の浦嶋嶺至が副知事側に問い合わせると「雪かきしたら会う」と応じたため同月21日、北海道夕張市でボランティアの除雪作業を行った。インタビューは今後行われる予定だが、有権者の陳情に対して条件を付けたことなどが物議を醸している。

2011年3月に発生した福島第一原発事故の影響で、関東地方でも一時水道水や母乳から放射線が検出され、乳児を持つ母親等の不安が高まっていたところ、2011年4月21日にTwitter上で、「仕事をしない専業主婦は、パートでもなんでも仕事をして社会人になってください。数値の意味がわかるようになるしかありませんから。不確かな気分で子どもを不安にさせてはいけません。」と発言した。同21日、「乳児をもつ親の気持ちはわかります。放射線は見えない。でもいまは有事です。原発に近い住民、避難所の人たちは見通しがなく苦しい。東京は違う。浄水場の客観的な数値を行動指針にしてほしい。考えて行動している主婦や仕事に就きたくてもつけない主婦を非難したつもりはありません」と発信した。

しばしば戦後の日本を「ディズニーランド国家」と表現する。「日本人が長らく過ごしてきた戦後社会とは、『想定外』が許された社会だった。アメリカに防衛を委ねることで、戦争を国家の想定外としてきたのだ。沖縄をはじめ全国に米軍基地を置き、東京の空域も米軍によって使用が制限されている。アメリカまかせの現実を多くの日本人が知りながら、そのことに知らんぷりをしてきた。(中略)戦後の日本は一転して防衛を放棄し、いわば半主権国家となった。日本の戦後六六年間は、アメリカという門番に守られた、歴史上特異な『ディズニーランド国家』だったと言える。ディズニーランドは永遠なれ、と日本人は信じた。一抹の不安は抱きつつも、そう信じようとしてきた。『戦後』から『災後』への歴史的転換は、あらゆるリスクを「想定外」とする社会から、起こり得るリスクを『想定』する社会への転換点を意味する。福島第一原発事故を経た我われは、もはや『想定外』という言葉で言い逃れができないことに気づいている。東京電力は戦後社会の象徴だ。福島第一原発事故に際して、東電が口にした言い訳も『想定外』だった」(『決断する力』(PHP新書)

脚注

  1. ^ 政府税制調査会第37回基礎問題小委委員会 2005年5月27日
  2. ^ 副知事提案にかかわる公開質問状 2007年6月21日
  3. ^ http://www.jcptogidan.gr.jp/html/menu5/2007/20070621162322_2.pdf
  4. ^ AERA(2005.08.01)
  5. ^ 例えば平成19年度東京都高速電車事業会計決算書P15によると元本返済に56億円、利息返済に122億円の補助金が投入されている。
  6. ^ 『地下鉄は誰のものか』(ちくま新書、2011年)
  7. ^ [1]

著書

  • 『天皇の影法師』朝日新聞社(1983年3月)・新潮文庫(1987年8月)
  • 『昭和16年夏の敗戦』世界文化社(1983年8月)・文春文庫(1986年8月)・中公文庫(2010年6月)
  • 『日本凡人伝』弓立社(1983年11月)・新潮文庫(1985年2月)
  • 『死者たちのロッキード事件』文藝春秋(1983年12月)・文春文庫(1987年5月)
  • 『日本凡人伝-二度目の仕事』新潮社(1985年5月)・新潮文庫(1988年4月)
  • 『ミカドの肖像』小学館(1986年12月)・小学館文庫(2005年4月)
  • 『日本凡人伝-死を見つめる仕事』新潮社(1987年8月)・新潮文庫(1991年6月)
  • 『ミカドと世紀末』(山口昌男との対論)平凡社(1987年11月)・新潮文庫(1990年10月)
  • 『土地の神話』小学館(1988年11月)・新潮文庫(1993年6月)
  • 『ノンフィクション宣言』文藝春秋(1988年11月)・文春文庫(1992年5月)
  • 『ニュースの冒険』文藝春秋(1989年8月)・文春文庫(1993年3月)
  • 『東京レクイエム』河出書房新社(1989年7月)・河出文庫(1995年7月)
  • 『日本凡人伝-今をつかむ仕事」新潮社(1989年12月)・新潮文庫(1993年12月)
  • 『唱歌誕生』日本放送出版協会(1990年6月)・文春文庫(1994年5月)
  • 『欲望のメディア』小学館(1990年10月)・新潮文庫(1994年7月)
  • 『ミカドの国の記号論』小学館(1991年6月)・河出文庫(1996年3月)
  • 『僕の青春放浪』(『迷路の達人』改題)文藝春秋(1993年4月)・文春文庫(1998年4月)
  • 『黒船の世紀』小学館(1993年5月)・文春文庫(1998年9月)
  • 『ペルソナ-三島由紀夫伝』文藝春秋(1995年11月)・文春文庫(1999年11月)
  • 劇画原作『ラストニュース』全10巻(弘兼憲史・画)小学館(1992年-1995年)・小学館文庫(2001年8月-2002年2月)
  • 『日本国の研究』文藝春秋(1997年3月)・文春文庫(1999年3月)
  • 『マガジン青春譜』小学館(1998年5月)・文春文庫(1994年9月)
  • 『続・日本国の研究』文藝春秋(1999年3月)・文春文庫(2002年5月)
  • 『明日も夕焼け』朝日新聞社(2000年5月)
  • 『二十世紀-日本の戦争』文春新書(2000年7月)
  • 『ピカレスク-太宰治伝』小学館(2000年11月)・文春文庫(2007年3月)(2002年映画化(河村隆一主演))
  • 『小論文の書き方』文春新書(2001年4月)
  • 『道路の権力』文藝春秋(2003年11月)・文春文庫(2006年3月)
  • 『二宮金次郎はなぜ薪を背負っているのか』(『ゼロ成長の富国論』改題)文藝春秋(2005年4月)・文春文庫(2007年8月)
  • こころの王国 菊池寛と文藝春秋の誕生』文藝春秋(2004年4月)・文春文庫(2008年1月)(2008年5月映画化(タイトルは『丘を越えて』西田敏行主演))
  • 『この国のゆくえ』ダイヤモンド社(2006年3月)
  • 『持続可能なニッポンへ』ダイヤモンド社(2006年6月)
  • 『作家の誕生』朝日新書(2007年6月)
  • 『空気と戦争』文春新書(2007年7月)
  • 『東京からはじめよう』ダイヤモンド社(2007年10月)
  • 『道路の決着』文藝春秋(2006年4月)・文春文庫(2008年7月)
  • 『日本の信義』小学館(2008年6月)
  • 『国を変える力』ダイヤモンド社(2008年10月)
  • 『霞ヶ関「解体」戦争』草思社(2008年11月)
  • 『ジミーの誕生日-アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」』文藝春秋(2009年11月)
  • 『東京の副知事になってみたら』小学館101新書(2010年6月)
  • 『昭和16年夏の敗戦』中公文庫(2010年6月)
  • 『猪瀬直樹の仕事力』潮出版(2011年1月)
  • 『地下鉄は誰のものか』中公新書(2011年2月)
  • 『突破する力』青春新書(2011年2月)
  • 『霞が関「解体」戦争』ちくま文庫(2011年2月)
  • 『言葉の力 「作家の視点」で国をつくる』中公新書(2011年6月)
  • 『黒船の世紀- あのころ、アメリカは仮想敵国だった』上下巻中公文庫(2011年6月)
  • 『東條英機 処刑の日』文春文庫(2011年12月)
  • 『決断する力』PHP新書(2012年3月)
  • 日本の近代 猪瀬直樹著作集全12巻(小学館)
    • 第1巻『構造改革とはなにか-新篇日本国の研究』
    • 第2巻『ペルソナ-三島由紀夫伝』
    • 第3巻『マガジン青春譜-川端康成と大宅壮一』
    • 第4巻『ピカレスク-太宰治伝』
    • 第5巻『ミカドの肖像』
    • 第6巻『土地の神話』
    • 第7巻『欲望のメディア』
    • 第8巻『日本人はなぜ戦争をしたか-昭和16年夏の敗戦』
    • 第9巻『唱歌誕生-ふるさとを創った男』
    • 第10巻『天皇の影法師』
    • 第11巻『日本凡人伝』
    • 第12巻『黒船の世紀』

出演

  • 東京からはじめよう(MXテレビ 毎月第1土曜日 21:00-22:00)

過去の出演

関連項目

外部リンク