松山大学

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松山大学
大学設置 1949年
創立 1923年
学校種別 私立
設置者 学校法人松山大学
本部所在地 愛媛県松山市文京町4-2
学生数 5,749
キャンパス

文京キャンパス(愛媛県松山市)
樋又キャンパス(愛媛県松山市)

御幸キャンパス(愛媛県松山市)
久万ノ台グラウンド(愛媛県松山市)
西宮温山記念会館(兵庫県西宮市
東京オフィス(東京都中央区
学部 経済学部
経営学部
人文学部
法学部
薬学部
研究科 経済学研究科
経営学研究科
言語コミュニケーション研究科
社会学研究科
ウェブサイト http://www.matsuyama-u.ac.jp/
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松山大学(まつやまだいがく、英語: Matsuyama University)は、愛媛県松山市文京町4-2に本部を置く日本私立大学1923年創立、1949年大学設置。大学の略称は松大(まつだい)、松大(しょうだい)。

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概観

大学全体

学生数は松山大学が約6,500人、松山短期大学が約300人、大学院生約30人。創立以来およそ80有余年、この間に輩出した卒業生は、約6万人。2008年現在、大学には、経済学部、経営学部、人文学部(英語英米文学科・社会学科)、法学部、薬学部の5学部6学科がある。経済学部と経営学部および人文学部には大学院の修士課程・博士課程を有す。

略称は「松大」(まつだい)。地元住民や卒業生には長らく使用されてきた旧称である「松山商科大学」に愛着を持っている者も多く、かつての通称である「商大」と同音である「松大」(しょうだい)も通用する。

建学の精神(校訓・理念・学是)

教育方針

松山大学では「教育方針」を制定しており、その中で大学の目的や使命を明確化している。科学の総合的かつ専門的な研究教育を目的として掲げ、人材養成を通じて社会の発展を図ることを使命としている[1]

教育理念

建学の精神である三実主義、すなわち真実・忠実・実用の精神を伝統的な教育理念としている。

沿革

略歴

1923年大正12年)に松山出身の大阪実業家、温山新田長次郎により創立された松山高等商業学校が起源である。新田は東京証券取引所一部上場のニッタの創業者でもある。

四国で最も古い歴史を持つ私立文系大学であったが、平成18年度に薬学部を新設した。

年表

  • 1923年 松山高等商業学校創立、初代校長には旧大阪高等商業学校校長の加藤彰廉を選任
  • 1944年 松山経済専門学校に改称
  • 1949年 新制松山商科大学設立、商経学部を設置
  • 1962年 商経学部を改組し、経済学部・経営学部を設置
  • 1972年 大学院経済学研究科を設置
  • 1974年 人文学部を設置
  • 1979年 大学院経営学研究科を設置
  • 1988年 法学部を設置
  • 1989年 松山大学に改称
  • 2006年 大学院社会学研究科を設置
  • 2006年 薬学部医療薬学科を設置
  • 2007年 大学院言語コミュニケーション研究科を設置
歴代校長
  • 初代 加藤彰廉(1923~1933)
  • 第2代 渡部善次郎(1933~1934)
  • 第3代 田中忠夫(1934~1947)
  • 第4代 伊藤秀夫(1947~1951)
歴代学長
  • 初代 伊藤秀夫(1949~1957)
  • 第2代 星野通(1957~1963)
  • 第3代 増岡喜義(1964~1968)
  • 第4代 八木亀太郎(1969~1974)
  • 第5代 太田明二(1974~1976)
  • 第6代 伊藤恒夫(1977~1979)
  • 第7代 稲生晴(1980~1985)
  • 第8代 越智俊夫(1986~1988)
  • 第9代 神森智(1989~1991)
  • 第10代 宮崎満(1992~1997)
  • 第11代 比嘉清松(1998~2000)
  • 第12代 青野勝広(2001~2003)
  • 第13代 神森智(2004~2006)、再任
  • 第14代 森本三義(2007~)

基礎データ

所在地

  • 文京キャンパス(愛媛県松山市文京町4-2)
  • 御幸キャンパス(愛媛県松山市御幸1-513-1)
  • 久万ノ台グラウンド(愛媛県松山市久万ノ台507)
  • 西宮温山記念会館(兵庫県西宮市甲子園口1丁目)
  • 松山大学東京オフィス(MTO)(東京都中央区銀座8-2-1 ニッタビル6階)
  • 樋又キャンパス(愛媛県松山市道後樋又5)南海放送旧社屋跡

象徴

校歌

校歌として、北川康宏作詞團伊玖磨作曲した『松山大学校歌』が定められている[2]。また、松山大学の前身である松山高等商業学校では、沼波武夫が作詞し山田耕筰が作曲した『松山高等商業学校校歌』が校歌として歌われていた[2]。のちに松山商科大学となった際は、商業学校の校歌の一部を修正し『松山商科大学校歌』として引き継いだ[2]

校章

松山大学の校章は、大学名からとった「松大」の文字星型とをあしらった図案である[2]

教育および研究

組織

学部

大学院

附属機関

  • キャリアセンター
  • 国際センター
  • 図書館
  • 総合研究所

学生生活

部活動・クラブ活動・サークル活動

文化系、体育系、同好会、非公認同好会など合わせて100以上のクラブ・サークル・同好会が活動している。中国・四国地区でつねに上位を占めるものや、全国でも優秀な実績をもつものも多い。平成19年の第56回四国地区大学総合体育大会(四国インカレ)では、男子は優勝を逸したが、女子は21年連続21度目の優勝を遂げた。因みに、昨年まで男子は21年連続となる47度目、男女総合は20年連続の優勝を続けていた。

弓道部女子が、第54回全日本学生弓道選手権大会(平成18年)の女子団体の部で、なぎなた部が、第45回全日本学生なぎなた選手権大会(平成18年)の団体戦でそれぞれ初優勝した。

女子駅伝部は、平成20年7月陸上競技部女子長距離ブロックから独立し創部されて以来目覚ましい活躍をしている。H22年10月24日開催の第28回全日本大学女子駅伝対校選手権大会では、堂々の4位に入り、出場3回目にして中四国の大学では初となる次回大会のシード権を獲得した。

大学関係者と組織

大学関係者組織

同窓会は、創立者の雅号を冠し「温山会」と呼び、創設は1927年(昭和2年)。全国各地に42の支部があり、合わせて会員約6万人。

大学関係者一覧

施設

キャンパス

文京キャンパス

北緯33度51分1.7秒 東経132度46分3.2秒

文京キャンパスは松山市の中心部に近く、「松山城」北部に広がる文京地区に位置している。また、愛媛大学城北キャンパスと隣接している。近隣には愛媛県立松山北高等学校愛媛大学カレッジ・ロード鉄砲町駅しみずロード清水町駅平和通りが立地する。

御幸キャンパス

  • 使用学部:薬学部
  • 使用研究科:なし
  • 使用附属施設:薬学部薬草園
  • 交通アクセス:JR予讃線松山駅から伊予鉄道城北線に乗り換えて鉄砲町駅下車徒歩5分もしくは伊予鉄バス東西線に乗り換えて松山大学前下車すぐ

御幸町の(御幸キャンパス)では、主に運動部が活動している。

北緯33度51分21.5秒 東経132度46分2秒

久万ノ台グラウンド

北緯33度51分48.7秒 東経132度44分15.1秒

久万ノ台の(久万ノ台グラウンド)では、主に運動部が活動している。

西宮温山記念会館

温山記念会館
  • 使用学部:なし
  • 使用研究科:なし
  • 使用附属施設:なし
  • 交通アクセス:JR東海道本線甲子園口駅
北緯34度44分13秒 東経135度22分38.8秒

ゼミや研究などの会議にて使用されている。創立者新田長次郎が建築させた洋館であり、新田家から大学側に寄贈された施設である[3]。また、NHKの朝の連続テレビ小説「わかば」(ロケ地:神戸、淡路島)でわかばの住む家として撮影された。

東京オフィス

北緯35度40分12.1秒 東経139度45分35秒

東京都周辺での就職活動インターンシップの支援活動をはじめ、国や都道府県東京事務所からの情報収集などを行っている[4]。 同オフィスが所在するニッタビルは、新田長次郎が創業したニッタの所有であり、同社東京支店も当ビル内にある。

対外関係

他大学との協定

  • 単位互換
札幌学院大学南山大学甲南大学岡山商科大学愛媛大学東京経済大学大阪経済大学沖縄国際大学放送大学との間に単位互換制度を導入している。
  • 交換留学制度
建国大学校(韓国)、復旦大学(中国)、上海師範大学(中国)、フライブルク大学(ドイツ)、グリフィス大学(オーストラリア)との間に交換留学制度を導入している。
  • 旧制三高商
東京経済大学大阪経済大学、松山大学との間でスポーツ交流や学生交流をしている。

系列校

脚注

  1. ^ 建学の精神』松山大学。
  2. ^ a b c d 校歌』松山大学。
  3. ^ 温山記念会館』松山大学。
  4. ^ 松山大学東京オフィス(MTO)』松山大学。

公式サイト

座標: 北緯33度51分1.7秒 東経132度46分3.2秒 / 北緯33.850472度 東経132.767556度 / 33.850472; 132.767556