大藪春彦
大藪 春彦 (おおやぶ はるひこ) | |
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誕生 |
1935年2月22日 日本領朝鮮 京畿道京城府 (大韓民国ソウル特別市) |
死没 |
1996年2月26日(61歳没) 日本 東京都世田谷区 |
職業 | 小説家 |
活動期間 | 1958年 - 1996年 |
ジャンル |
ハードボイルド・アクション小説・ 推理小説 |
代表作 |
『野獣死すべし』(『伊達邦彦シリーズ』) 『蘇える金狼』 『汚れた英雄』 |
デビュー作 | 『野獣死すべし』 |
ウィキポータル 文学 |
大藪 春彦(おおやぶ はるひこ、1935年2月22日 - 1996年2月26日)は、日本の小説家。朝鮮・京城生まれ。高松第一高等学校卒業。早稲田大学教育学部英語英文学科中退。61歳没。
代表作は『野獣死すべし』(伊達邦彦シリーズ)、『蘇える金狼』、『汚れた英雄』など。これらの作品は映画化・テレビドラマ化され、没後10年以上を経ても徳間文庫・光文社文庫などから復刊されている。
来歴
デビュー作「野獣死すべし」は江戸川乱歩が推薦人となり1958年『宝石』に掲載され、文壇からも注目された。しかし1960年、「街が眠るとき」、「火制地帯」が海外作品からの盗作と疑われたことを一因に、ミステリ作家の団体他殺クラブを脱会する[1]。1965年、また拳銃不法所持容疑により逮捕される(21日後に釈放)。以後は文壇の動向とは距離を置いた執筆活動を行った。
年表
幼少期
- 1935年 - 2月22日 京城(ソウル)に生まれる。父は教師。
- 1935年 - 山形県酒田市に移転。
- 1941年 - 当時、(「韓国併合ニ関スル条約」に基づき)大日本帝国の領地だった朝鮮半島北部の新義州に移転。国民学校入学。
- 1945年 - 父が徴兵される。敗戦後、高官たちは民衆たちを見捨てていち早く帰国し、残された日本人の警官や憲兵たちが、朝鮮人たちの復讐でなぶり殺しにされるのを目撃する。生活苦の中、長男として盗みをしてまで、必死で食料を得る。ロシア兵に銃剣で刺されたこともあったという[2]。ジフテリアにかかった妹を背負い、町の病院から病院へ血清を求めて走り回る。
- 1946年 - 共同で闇船を雇い、日本へ帰る(新義州(8月)→仁川→ソウル→議政府→釜山→佐世保(9月17日)→香川県善通寺の祖母の家)。この一連の体験が大薮に反権力として後の作品に反映されている[1]。終戦直後生き別れになった父はすでに帰国しており、高松で教師をしていた。
- 1952年 - 高松一高に入学。新聞部に入り革命を訴えるが、天皇を批判した号が回収され焼き捨てられる。そのため、文芸部、演劇部へと入部。
- 1955年 - 東京外国語大学を受験するが不合格。この時期に牧師を目指し、四国クリスチャン・カレッジに入学。英語を学び、図書館でアメリカのハードボイルドのペーパーバックに出会い、読みふける。学校クリスチャンの現実に失望し中退。
- 1956年 - 早稲田大学教育学部英文科へ入学。射撃部に入部し銃に熱中する。また、神田神保町の古本屋で買ったアメリカン・ミステリを濫読する。
- 1957年 - 創設されたワセダミステリクラブに入部。
作家
- 1958年 - 処女作の『野獣死すべし』を早稲田大学の同人誌『青炎』に掲載。ワセダミステリクラブの会長である千代有三(文学部教授:鈴木幸夫)の手を経て、名誉顧問の江戸川乱歩に紹介され、雑誌『宝石』7月号に掲載、大反響を生む。同じ1935年生まれで、同誌にて大学在学中の1955年にデビューしていた高城高とともに、日本ハードボイルド小説の新進作家として脚光を浴びる。
- 1959年 - 『街が眠る時』(長門裕之主演)、『野獣死すべし』(仲代達矢主演)が映画化。これにより一躍流行作家となった。
- 1960年 - 多岐川恭が代表を務める探偵作家の団体「他殺クラブ」に入会するが、「火制地帯」がロス・マクドナルドの「ブルー・シティ」の盗作という疑いをかけられ、脱退[3]。さらに日本探偵作家クラブを除名される[4]。
- 1964年 - 『蘇える金狼』刊行。
- 1965年 - 米軍キャンプで行われたナショナル・ライフル・アソシエーション極東選抜射撃大会で、ファースト・マークスマンとなる[5]。拳銃不法所持で逮捕[6]。
- 1967年 - 『汚れた英雄』刊行。
- 1968年 - 東京都府中市にて三億円事件が発生。『ボーイズライフ』(小学館)に連載していた『血まみれの野獣』と事件現場や犯行方法に類似点があったことから、事件発生当日よりマスコミからの問い合わせが相次いだ[7]。
- 1971年 - 「チームマグナム」が自動車レース第7回日本グランプリで総合六位となる[8]。
- 1979年 - 角川映画『蘇える金狼』が松田優作主演で公開。
- 1980年 - 角川映画『野獣死すべし』が松田優作主演で公開。
- 1982年 - 角川映画『汚れた英雄』が草刈正雄主演で公開。
- 1994年 - 日本冒険作家クラブの「功労賞」受賞[9]。
死去
特徴
激しいアクションや暴力を描くエンターテインメント作品が多く、それらの作品には強烈なストイシズムと反権力志向を行動原理とするタフな主人公が登場する。特に伊達邦彦や朝倉哲也(『蘇える金狼』)北野晶夫(『汚れた英雄』)はその典型的な例であり、大藪にとっても思い入れが深い登場人物であるという。
大藪作品に暴力を取り入れたものが多いのは、大学生時代に愛読したアメリカのハードボイルド小説に多大な影響を受けているからである。彼はレイモンド・チャンドラーやロス・マクドナルドなどの人間の心理を描く作品よりも、壮絶なバイオレンス・アクション小説を得意としたダシール・ハメットやミッキー・スピレーンらの作品を好んだ。
自身の銃、車、ナイフについての知識を小説に取り込んでいる。ナイフメーカーのガーバーや、カスタムナイフメーカーのロバート・ウォルドーフ・ラブレスも彼が小説で取り上げたことで日本で名が大きく広まった。また、伊達邦彦に象徴されるように、超人思想や能動的ニヒリズム、個人主義的アナーキズムに通ずる反国家・反組織・反体制要素が含まれている。
その一方で、政財界と癒着した組織により、破壊された家族愛のための「復讐」をテーマにした小説が多数ある(『黒豹の鎮魂歌』『絶望の挑戦者』など)。
エピソード
人物
- 作風とは裏腹に、家庭では家族思いの温和な人物であった。妻の龍子は「週刊スリラー」の編集者で、初期の作品『ウィンチェスターM70』を担当していたが、朝食も食べずに執筆している大藪に同情して、朝食を作って差し入れする等するうちに結婚することとなった。結婚後は二子をもうけた。
- 「自分で体験したことしか書けない」作風のため、登場人物の来歴や境遇は作者自身の体験に基づくものが多い。
- 『野獣死すべし』の同人誌『青炎』への掲載に際して、編集長である友人を脅したとまで言われている。[10]
- 『野獣死すべし』が1959年に映画化された際、学生役でカメオ出演している。
影響を受けた10作品
- 自分の作品スタイルに影響を与えた作家と作品として、以下の10作品をあげている[11]
交友・文壇関連
- 三島由紀夫は大藪春彦の熱心な読者だったが、ごく親しい友人しかそのことを知らなかった。大藪春彦もまた、三島由紀夫の大ファンであった。二人は1968年(三島事件の2年前)に対談したこともある(『週刊プレイボーイ』“武器の快楽”)。
- 大藪は太宰治のファンでもあり、とくに戦中の作品に高い評価を与えていた。上記の三島との対談では、大藪が太宰作品を(太宰と不仲であったとされる)三島にしきりにすすめ、三島が仏頂面になるという一幕もあった。
- 大藪は横溝正史のファンであり、長編の主要作品は全部読んでいた[12]。特に大下英治との対談では、特に『獄門島』が好きであり、瀬戸内海を舞台とした同作のようなものを書いてみたい、と語っている[13]。同インタビューでは横溝以外に高木彬光、山田風太郎、土屋隆夫などが好きとも語っている。大藪は後に横溝正史賞の選考委員も務めている(第1回 - 第5回)。
- 江戸川乱歩邸を訪れた際、乱歩を応接間で待っているうちに眠ってしまった。
- 劇画家の佐藤まさあきとは同じ拳銃マニアとして親交があった。佐藤の為に劇画『夜の復讐者 弔いは誰のために』の原作を書き下ろしたが、版元の河出書房が倒産したため2話で打ち切りとなった。
- 文壇とは基本的に無縁な活動を行っていたが、森村誠一、西村寿行、片岡義男など多くの同年代作家と交遊があった。平井和正、馳星周、花村萬月、島田荘司、夢枕獏、船戸与一などの現代作家にもファンは多い。[14]
- 野崎六助、関口苑生、茶木則雄、新保博久など彼の功績を称える評論家も数多い。
- 『血の来訪者』は『週刊新潮』連載中、警視庁より1960年11月7日号掲載分の内容の一部に猥褻文書の疑いがあるとの指摘を受け,大藪が当局や出版社の注文にペースを崩したため、連載中断の二ヶ月後に200枚を加筆した状態で発行された。[15]
- 晩年の作『餓狼の弾痕』が作中で延々と同じプロットを繰り返す内容だったことから、山本弘は『トンデモ本の世界R』にてトンデモ本として紹介した。同書は『野性時代』に連載され、カドカワノベルズから単行本化、さらに角川文庫から文庫化されている。
趣味
- 1965年(昭和40年)所持していた拳銃を友人に持ち逃げされたため、銃刀法違反(不法所持)として自首。逮捕され、翌年より3年間猟銃の所持許可を取り消される。事件による出版社の自粛行動により,連載作品や執筆数が一時激減する。[16]
- 銃が持てぬ3年間は、田中健二郎らのレーサーを率いて結成した「チーム・マグナム」でレース活動に参加するなどのモータースポーツ、飛行機、ヨットの操縦に没頭する。
- 愛車は、ダットサン・ブルーバード1200から、フェアレディ、スカイラインGT-B、スカイラインGT-R、BMWなどを乗り継いだ。
- 1973年(昭和48年)オーストラリアのダーウィンで、ワイルド・バッファロー43頭を射殺し、「ハリー・ザ・キラー」の異名をとった。[17]
シリーズ小説
伊達邦彦全集
- 野獣死すべし 講談社、1958年
- 野獣死すべし・復讐編 新潮社、1960年
- 野獣死すべし・渡米編(『歯には歯を』 荒地出版社、1960年、収録)
- 血の来訪者 新潮社、1961年
- 諜報局破壊班員 徳間書店、1965年
- 日銀ダイヤ作戦 光文社、1970年
- 不屈の野獣(短編) 秋田書店、1971年
- マンハッタン核作戦 光文社、1976年
- 優雅なる野獣(短編) 角川書店、1979年
- 野獣は甦える 光文社、1992年
- 野獣は、死なず 光文社、1995年
蘇える金狼
- 蘇える金狼 野望篇 アサヒ芸能、1964年
- 蘇える金狼 完結篇 アサヒ芸能、1964年
矢吹貴シリーズ
- 破壊指令No.1 光文社、1966年
- 偽装諜報員 光文社、1968年
- 狂った報復者(短編) 東京文藝社、1969年
汚れた英雄
- 汚れた英雄Ⅰ 野望篇 徳間書店、1967年
- 汚れた英雄Ⅱ 雌伏篇 徳間書店、1968年
- 汚れた英雄Ⅲ 黄金篇 徳間書店、1968年
- 汚れた英雄Ⅳ 完結篇 徳間書店、1969年
掟シリーズ
- 復讐の掟 双葉社、1967年
- 男の掟 双葉社、1969年
- 非情の掟 双葉社、1970年
- 骨肉の掟 双葉社、1972年
- 処刑の掟 双葉社、1975年
- 輪殺の掟(処刑シリーズと重複) 双葉社、1977年
ハイウェイ(エアウェイ)・ハンター 西城秀夫シリーズ
- 東名高速に死す 光文社、1970年
- 曠野に死す 光文社、1971年
- 狼は暁を駆ける 光文社、1972年
- 獣たちの墓標 祥伝社、1973年
- 狼は罠に向かう 祥伝社、1973年
- 狼は復讐を誓う 祥伝社、1975年
- 獣たちの黙示録 祥伝社、1982年
処刑シリーズ
- 処刑軍団 光文社、1978年
- 処刑戦士 光文社、1979年
- 輪殺の掟(掟シリーズと重複) 双葉社、1977年
女豹シリーズ
- 非情の女豹 角川書店、1980年
- 女豹の掟 角川書店、1989年
- 蘇える女豹 角川書店、1995年
ウェポン・ハンターシリーズ
- 戦場の狩人 光文社、1984年
- 謀略の滑走路 光文社、1985年
- 地獄からの生還 ザ・サヴァイヴァル 光文社、1986年
- 香港破壊作戦 光文社、1988年
- オメガ・ワン破壊指令 光文社、1990年
- アウトバーン0号作戦 光文社、1992年
- 砂漠の狩人 光文社、1993年
アスファルトの虎(タイガー)
- アスファルトの虎PART1 血と背徳の序曲 角川書店、1984年
- アスファルトの虎PART2 死の円舞曲 角川書店、1985年
- アスファルトの虎PART3 闇に踊る輪舞曲 角川書店、1986年
- アスファルトの虎PART4 灼けた野望の舞踊曲 角川書店、1987年
- アスファルトの虎PART5 猛き情熱の狂想曲 角川書店、1988年
- アスファルトの虎PART6 静謐なる狂気の夜想曲 角川書店、1988年
- アスファルトの虎PART7 魂の鎮魂歌 角川書店、1989年
- アスファルトの虎PART8 幻の狂詩曲 角川書店、1989年
- アスファルトの虎PART9 滾る肉体の受難曲 角川書店、1990年
- アスファルトの虎PART10 熱き欲望の協奏曲 角川書店、1991年
- アスファルトの虎PART11 栄光と狂瀾の幻想曲 角川書店、1992年
- アスファルトの虎PART12 勝利への奏鳴曲 角川書店、1992年
- アスファルトの虎PART13 闇と光の諧謔曲 角川書店、1993年
- アスファルトの虎PART14 伝説への終曲 角川書店、1993年
その他小説
長編小説
- 血の罠 アサヒ芸能出版、1959年
- 明日を消せ 光書房、1959年
- 無法街の死 浪速書房、1960年
- 火制地帯 浪速書房、1960年
- 殺す者殺される者 浪速書房、1960年
- みな殺しの歌 アサヒ芸能、1961年
- 死への逆流、東京文芸社、1961年
- 獣を見る目で俺を見るな 桃源社、1961年
- ウィンチェスターM70 新潮社、1961年
- 血の挑戦、浪速書房、1961-62年
- 挫折 東京文芸社、1962年
- 人狩り 新潮社、1962年
- 野獣都市 アサヒ芸能、1964年
- 凶銃ワルサーP38(続「みな殺しの歌」)東京文芸社、1964年
- ベトナム秘密指令 徳間書店、1965年
- 戻り道はない(続・凶銃ルガーP08)徳間書店、1965年
- 若き獅子の最期 徳間書店、1965年
- 偽ドルを追え 徳間書店、1965年
- 謀略空路 東京文芸社、1966年
- 最後の銃声 徳間書店、1966年
- 絶望の挑戦者
- 血まみれの野獣
- 奴に手錠を…
- 復讐に明日はない
- 復讐の弾道
- 復讐のシナリオ
- 戦士の挽歌
- 黒豹の鎮魂歌
- 特務工作員01
- 暴力列島
- 長く熱い復讐
- 傭兵たちの挽歌
- 凶獣の罠
- 戦いの肖像
- 唇に微笑 心に拳銃
- 裁くのは俺だ
- 切札は俺だ
- ヘッド・ハンター
- 殺人許可証No.3
- 沈黙の刺客
- 死はわが友
- 非情の標的
- 俺に墓はいらない
- 狙われた野獣
- 全開で飛ばせ
- 餓狼の弾痕
- 狼の追跡
- 暴力租界(未完)
時代活劇
- 孤剣 桃源社、1964年 - 「赤い手裏剣」を改題。唯一の時代小説。市川雷蔵主演で映画化。
短編集
- 鉛の腕 荒地出版社、1960年
- 凶銃ルーガー08 アサヒ芸能出版 1961年 - 連作短編集。
- 探偵事務所23 新潮社、1962年
- 雇われ探偵 東京文芸社、1964年
- 名のない男 東京文芸社、1964年
- トラブル・シューター
- 孤狼の掟(続「探偵事務所23」)双葉新書、1966年
- 復讐は俺の血で 初期短編集1 桃源社、1966年
- 凶銃 初期短編集2
- 殺し屋たちの烙印 初期短編集3
- 狼の棲む街 初期短編集4
- 男の墓標
- 青春は屍を越えて
- 殺しは俺の稼業
- 極限の狩人
- 銃は知っている
- スパイに熱い死を
- 血と背徳の街
- ザ・刑事
- ザ・復讐者
- ザ・殺し屋
- ザ・殺戮者
- ザ・狙撃者
- ザ・特殊攻撃隊
- ザ・戦闘者
- ザ・一匹狼
- ザ・血闘者
- ザ・凶銃
- 囮の末路
- 熱き逃亡者
- 現金強奪
- 密売者
- 血の抗争
- 拳銃稼業
エッセイ
- GUN教室(桃源社、1965年)
- 野獣を撃つ わが血闘の記録(光文社、1976年)
- 荒野からの銃火
- ザ・ビッグ・ゲーム
- 4WDワイルドドライビング 大胆不敵な走りのテクニック
- 孤高の狙撃手
- 男たちよ戦いの荒野に死ね 大藪春彦語る - 斯界の人物との対談集
メディア展開
漫画原作
- 夜の復讐者 弔いは誰のために(作画:佐藤まさあき、河出書房、カラーコミックス掲載、1968年、全2話)
コミカライズ作品
- 戦いの肖像(作画:ビッグ錠、少年画報社、ヤングコミック掲載、1970年)
- 凶銃ワルサ―P38(作画:佐藤まさあき、芸文社、1974年、全1巻)
- 蘇る金狼(作画:佐藤まさあき、東京スポーツ新聞社、1979年、全1巻)
- 復讐の弾道(作画:影丸譲也、交通タイムス社、1983年、全3巻)
翻訳作品
- エンテベ電撃作戦 (エフーダ・オフェール著、講談社刊)
映像化作品
- 野獣死すべし (1959年、1980年、1997年)
- 街が眠る時 (1959年)
- 暗黒街の対決(1960年)
- みな殺しの歌より 拳銃よさらば! (1960年)
- 野獣の青春 (1963年)
- 探偵事務所23 (1963年)
- 赤い手裏剣 (1965年)
- 野獣都市 (1970年)
- 蘇える金狼 (1979年、1998年)
- 汚れた英雄 (1982年)
- 名のない男 破壊!(1991年)
- 凶銃ルガーP08 (1994年)
- 凶銃 戻り道はない(1997年)
研究書
- 別冊新評 大藪春彦の世界(新評社、1976年)
- 大藪春彦伝説 遥かなる野獣の挽歌 (野崎六助著、ビレッジセンター出版局、1996年)
- 問題小説 増刊号 大藪春彦の世界(「問題小説8月号増刊 蘇える野獣 追悼特集 大藪春彦の世界」と表紙には表記)(森村誠一・船戸与一責任編集、徳間書店、1996年8月20日刊) → 追加原稿を加えて、『蘇える野獣 大藪春彦の世界』(徳間書店、1999年)と単行本化。
脚注
- ^ a b 中島河太郎・権田萬治監修『世界の推理小説・総解説』、自由国民社、1985、239頁。
- ^ 『問題小説 増刊号 大藪春彦の世界』、徳間書店、1996年8月刊、P306「聞き語り 私の終戦前後」
- ^ 探偵作家・雑誌・団体・賞名辞典
- ^ 探偵作家・雑誌・団体・賞名辞典
- ^ 探偵作家・雑誌・団体・賞名辞典
- ^ 探偵作家・雑誌・団体・賞名辞典
- ^ 大藪春彦『血まみれの野獣』(光文社文庫、2001)における山前譲の解説より(pp280-281)。
- ^ 探偵作家・雑誌・団体・賞名辞典
- ^ 探偵作家・雑誌・団体・賞名辞典
- ^ 『問題小説 増刊号 大藪春彦の世界』、徳間書店、1996年8月20日刊、P398「大藪春彦 年譜」
- ^ 『荒野からの銃火』P117
- ^ 大藪春彦『マンハッタン核作戦』における山村正夫解説、光文社文庫、1997年、426-427頁。
- ^ 『大藪春彦の世界』、新評社、1976年
- ^ 西村寿行とは 狩猟における猟犬の使役方法や獲物の仕留め方の見解の相違により対談で口論になったことがある。
- ^ 『血の来訪者』新潮文庫 大坪直行解説 P432
- ^ 『荒野からの銃火』他年譜による。
- ^ 『野獣を撃つ わが血闘の記録』(光文社、1976年)