三菱・ランサーワゴン

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ランサーワゴンLANCER WAGON )は、三菱自動車工業製造販売していたステーションワゴンである。同社のランサーフィオーレがベース。

初代(1985年-1992年)

三菱・ランサーワゴン(初代)
フロント
リア
概要
販売期間 1985年2月 - 1992年5月
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
駆動方式 前輪駆動
四輪駆動(フルタイム式)
パワートレイン
エンジン G15B 1.5L 直列4気筒
G37B 1.8L 直列4気筒
4D65 1.8L 直列4気筒 ディーゼル(受注生産仕様)
最高出力 1.5L 85PS(グロス値)
1.8L 85PS(ネット値)
1.8L 61PS(グロス値)(受注生産仕様)
変速機 4速AT
5速MT
車両寸法
ホイールベース 2,380 mm
全長 4,135 mm
全幅 1,635 mm
全高 1,420 mm
系譜
先代 三菱・ランサーフィオーレ(ベース車)
後継 三菱・リベロ
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  • 1985年2月 - 当時販売されていたランサーフィオーレをベースとして発売。ランサーバンミラージュワゴン/ミラージュバンも同時に発売された。前部固定式・後部電動開閉式のサンルーフが装備されていたグレードも存在。なお、ランサーワゴンのみエンブレムの書体はカタログなどに使用されているものではなくランサーEXのものが採用されていた。なお、ミラージュのワゴン、バン同様にディーゼルエンジン搭載車のみ注文生産であった。(CG・5MTのみのラインナップ)[注釈 1]
  • 1986年8月 - マイナーチェンジ。デビューから1年半でフロントグリルおよびサイドターンシグナルランプの意匠変更。ガソリンエンジンはサイクロンエンジンに変更。後にスリーダイヤがフロントグリル中央に配置される。4WDモデル追加(フルタイム4WD)。
  • 1989年10月 - 再度マイナーチェンジ。フロントグリルの意匠変更(当時のミラージュ及びランサーに合わせていた)。ルーフレール追加。上位グレードであるCXのヘッドランプに黄色のハロゲンランプを採用。
  • 1992年5月 - モデルチェンジされた際にリベロと名前を変える。

2代目(2000年-2007年)

ランサーセディアワゴン
ランサーワゴン(2代目)
ランサーセディアワゴン ツーリング 前期型
前期型 北米仕様
概要
販売期間 ランサーセディアワゴン:2000年11月2003年2月
ランサーワゴン:2003年2月 - 2007年7月(日本)
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアステーションワゴン
駆動方式 前輪駆動
四輪駆動
パワートレイン
エンジン 4G93 1.8L 直列4気筒(ツーリング)
4G93 1.8L 直列4気筒ターボ(ラリーアートエディション)
4G15 1.5L 直列4気筒(S)
最高出力 1.8L 130PS→114PS(ツーリング)
1.8L 165PS(ラリーアートエディション)
1.5L 90PS(S)
変速機 INVECS-III CVT
INVECS-II 4速AT(GDIターボ車)
車両寸法
全長 4,540 mm
全幅 1,695 mm
全高 1,465 mm(ツーリングFF・S)
1,470 mm(ツーリング4WD)
1,450 mm(ラリーアートエディション)
車両重量 1,270 kg(ツーリングFF)
1,340 kg(ツーリング4WD)
1,300 kg(ラリーアートエディション)
1,200 kg(S)
系譜
先代 三菱・リベロ
後継 日本:
コルトプラスに統合、およびギャランフォルティススポーツバック(約1年5ヶ月の空白期間あり)
北米:
7代目ランサースポーツバック(約5年の空白期間あり)
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  • 2000年11月18日 - リベロの後継車としてランサーセディアをベースとしたランサーセディアワゴンLANCER CEDIA WAGON)という名前で販売開始。エンジンは1.8LDOHC16バルブGDI(4G93)を搭載。ただしセディアセダンと異なり1.5LDOHC16バルブGDI(4G15)は搭載されない。トランスミッションは全て「INVECS-III」と称するCVT。ツーリンググレードには6段階マニュアルモードのついたスポーツCVTが搭載される。

ツーリング、ツーリングMMCSパッケージにMOMO社製ステアリングやスポーツタイプヘッドレスト、ヘアライン調パネルが装着されるスポーツインテリア(後のTツーリング用インテリア)のメーカーオプション設定があった。

・発売当初のグレードは以下の通り

 ツーリング スーパーパッケージ

 ツーリング MMCSパッケージ

 ツーリング

 エクシード セレクトパッケージ

 エクシード

 TS

  • 2001年6月 - バリエーション追加。1.8LDOHC16バルブGDIターボ(4G93ターボ)を搭載したTツーリングと、ターボとNA両モデルに足回りやボディ剛性を高め、専用のエアロパーツやアルミホイールを装備するラリーアートエディションを追加。ターボモデルのトランスミッションはINVECS-IIスポーツ4ATが搭載される。Tツーリング ツーリングシリーズは、それまでメッキだったフロントグリルが、車体と同じ色に塗装されたものになる。ランサーエボリューション7で人気のあったアイゼングレー、フレンチブルー、パルマーレッド、ダンテライオンイエローを追加。レガートグレーがアイゼングレーに置き換わり廃止となった。またツーリングに設定されていたローズレッド、フォレスタグリーンが廃止されTS、エクシードシリーズ専用色となった。ツーリングMMCSパッケージを廃止し、Tツーリング ツーリングの全車にMMCSをメーカーオプション設定となった。この年にMMCS本体もマイナーチェンジされ、DVDナビゲーション対応となり、カセットテープ対応からMD対応品へと変更された。
  • ラリーアートエディション アイゼングレー NA車
    ラリーアートエディション アイゼングレー NA車
  • ラリーアートエディション アイゼングレー NA車 リア
    ラリーアートエディション アイゼングレー NA車 リア
  • ツーリング スポーツインテリア シルキーホワイト
    ツーリング スポーツインテリア シルキーホワイト
  • ツーリング スポーツインテリア シルキーホワイト リア
    ツーリング スポーツインテリア シルキーホワイト リア
  • Tツーリング シルキーホワイト
    Tツーリング シルキーホワイト
  • ツーリング スポーツインテリア アメジストブラック
    ツーリング スポーツインテリア アメジストブラック
  • ツーリング スポーツインテリア アメジストブラック リア
    ツーリング スポーツインテリア アメジストブラック リア

・MC時のグレードは以下の通り

 Tツーリング スーパーパッケージ

 Tツーリング

 ツーリング スーパーパッケージ

 ツーリング スポーツインテリア

 ツーリング

 エクシード セレクトパッケージ

 エクシード

 TS

  • 2002年1月28日 - ツーリングとTツーリングをベースにした特別仕様車「スポーツエディション」を追加。モモ製ステアリングの形状がランエボVIIと同じ形状となり、アルミホイールもラリーアートエディションのものと同じデザインながらメッキ装飾が施される(IIも同じ)。テールゲート右下には「T-TOURING」(ターボ車)「TOURING」(NA車)のエンブレムが装着される。ラリーアートエディションは販売終了。
  • 2002年5月29日 - ツーリング及びツーリング4WDとTツーリングをベースにした特別仕様車「スポーツエディションII」を追加。自社製のステアリング(ステアマチック付)となり、エボ7GT-Aと同デザインのシフトレバーが装着される。
  • スポーツエディションⅡ ライトゴールド NA車
    スポーツエディションⅡ ライトゴールド NA車
  • スポーツエディションⅡ ライトゴールド NA車 リア
    スポーツエディションⅡ ライトゴールド NA車 リア
  • スポーツエディションⅡ ライトゴールド NA車
    スポーツエディションⅡ ライトゴールド NA車
  • 2003年2月26日 - ビッグ・マイナーチェンジ。「セディア」のサブネームが取れ、単にランサーワゴンとして発売された。フロントセクションは三菱と契約したカーデザイナー・オリビエ・ブーレイのデザインによる、通称「ブーレイ顔」となった。これに伴いエクシードシリーズ、TSが廃止。また、1.8L NA GDIエンジンの燃料がプレミアムガソリン指定からレギュラーガソリン指定に変更されスペックダウン。(ターボ車はプレミアム燃料)

フルフェイスチェンジ後のグレード

T-TOURING (スーパーパッケージ スーパーナビパッケージ ナビパッケージ)

TOURING (スポーツパッケージ スーパーパッケージ スーパナビパッケージ ナビパッケージ)

  • 2003年10月 - 特別仕様車「サウンドビートエディション」を設定。ツーリング/ツーリング4WDをベースにKENWOOD製MD/CDチューナー、ディスチャージヘッドライト、オートライトコントロール、本革巻シフトノブ、本革巻3スポークステアリングホイール(ステアリングシフトスイッチ付き)が装備される。
  • 2004年1月20日 - ラリーアートを追加。セディア時代のラリーアートエディションに準じた装備を持つ。ただし、セディア時代とは異なり1.8LGDIターボエンジンのみ採用。前後バンパーは北米仕様と同等の物が装着される。北米仕様にてランサースポーツバックの名称で発売[注釈 2]

T-TOURING TOURINGに設定されていた各パッケージオプションを廃止

  • 2005年 1月11日- 一部改良。ランサーセダン用と共通の1.5LSOHC16バルブエンジン(4G15)搭載の「S」追加。

 標準のターボモデル「T-TOURING」が廃止。

 ラリーアートが改良され他グレードと同様の国内向けバンパーが装着される。  Sにエアロパッケージを追加 ツーリング用フロント/サイドエアダム、14インチアルミホイールが装着される。 

グレード(2006年-2007年モデル)

  • S(1.5L SOHCエンジン)
  • Touring(1.8L GDI DOHCエンジン)
  • RALLIART(1.8L GDI DOHCICターボエンジン)

脚注

注釈

  1. ^ この受注生産の4D65エンジンはわずか61psながら非常にパワフルであったという
  2. ^ その後ランサースポーツバックの名称は7代目ランサーの5ドアハッチバック(日本での名称はギャランフォルティススポーツバック)に継承された。

出典

  1. ^ デアゴスティーニジャパン 週刊日本の名車第24号21ページより。

関連項目

外部リンク