マスコミ不祥事
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マスコミ不祥事(マスコミふしょうじ)は、マスコミ・報道機関、もしくはその組織に所属・関係する者が、その目的に好ましくない事件・よくない事件(信用失墜行為)を起こすことを言う。
マスコミの不祥事
マスコミの不祥事は、
- マスコミ関係者個人の非行事案
- 会社組織としての問題
- 報道機関としての信頼性の問題:誤報・虚報等
などに分類できる。
主な不祥事
テレビ局
日本
この節では主な不祥事について記述する。それ以外の不祥事については、ここでは記述しない(日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビなどを参照)。
- 1985年8月、テレビ朝日の番組『アフタヌーンショー』で暴走族のリンチを特集したが、番組プロデューサーが依頼したやらせであることが発覚。プロデューサーは暴行教唆で逮捕。詳細は「アフタヌーンショー#やらせリンチ事件発覚」を参照
- 1989年10月26日、TBS情報番組スタッフがオウム真理教幹部に坂本堤弁護士のインタビューを放送前に視聴させ、オウム真理教による坂本堤弁護士一家殺害事件の引き金となった[1]。詳細は「TBSビデオ問題」を参照
- 1991年4月、NHKの松平定知アナウンサーが泥酔状態でタクシー運転手に暴行を振い、朝のニュースを降板・降格処分となる[2]。
- 1999年2月1日、テレビ朝日『ニュースステーション』が、ダイオキシン高濃度検出事件を「葉物野菜から多く検出」と報道、間違ったデータや誤解を招きかねないイメージ映像を流した事で、所沢市産のホウレンソウなど野菜の価格が暴落した。
- 2003年10月24日、日本テレビの視聴率不正操作事件が発覚。同年12月30日の午前中に、日本テレビ単独(ネット局無し)で、この事件についてのお詫びと事件についての説明をスポンサー無しで放送した。詳細は「日本テレビ視聴率買収事件」を参照
- 2003年11月2日、TBSが石原慎太郎都知事の日韓併合に関する発言を捏造[3]。詳細は「石原発言捏造テロップ事件」を参照
- 2007年1月20日、関西テレビ制作の番組『発掘!あるある大事典II』で2007年1月7日放送分の納豆を取り上げた回において虚偽のデータを放映した事実が社内調査により発覚[4]。詳細は「発掘!あるある大事典#データ捏造問題」を参照
- 2008年1月17日、NHK職員によるインサイダー取引が発覚[5]。詳細は「NHK職員によるインサイダー取引事件」を参照
- 2009年3月1日、日本テレビ『真相報道 バンキシャ!』が2008年11月に放送した岐阜県庁の裏金疑惑は、取材報酬欲しさに捏造されたガセネタであった事が判明。久保伸太郎社長の引責辞任に発展した。詳細は「真相報道 バンキシャ!#岐阜県庁裏金誤報事件」を参照
- 2011年8月4日、東海テレビが放送しているぴーかんテレビの中で急に画面が切り替わり、「怪しいお米 セシウムさん、怪しいお米 セシウムさん、汚染されたお米 セシウムさん」という表示が23秒間流れた。詳細は「ぴーかんテレビ#「セシウムさん」事件と突然の番組終了」を参照
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日本国外
- 2004年2月1日、スーパーボウル第38回大会のハーフタイムショーで、アメリカMTVが企画した番組の一部でジャネット・ジャクソンがジャスティン・ティンバーレイクとのデュエット中に片方の胸を露出する事件を起こし、激しい非難を受けた。当初はハプニングを装っていたが、意図的な演出だったことが判明。この事件の影響で生中継したCBSが罰金処分を受けた(Super Bowl XXXVIII halftime show controversy)。
- 2011年7月6日、香港の亜州電視が“北京情報筋発”として「中国の江沢民・前国家主席が死去」と報じたが政府が公式に否定。誤報として撤回された。報道広報部門の重役が引責辞任する事態に発展。
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新聞社
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日本
この節では主な不祥事について記述する。それ以外の不祥事については、ここでは記述しない(読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞などを参照)。
- 1950年9月27日、朝日新聞にて、当時潜伏中だった日本共産党幹部伊藤律との単独会見に成功したとして会見記事を載せたが、実際は捏造であった。詳細は「伊藤律会見報道事件」を参照
- 1957年10月18日、読売新聞朝刊の社会面に、売春防止法をめぐる収賄事件(内通者をあぶりだすため、検察が法務省に仕掛けたガセネタ)が掲載された。読売新聞社は事実無根だと当事者から告訴され、執筆者は逮捕された。詳細は「売春汚職事件」を参照
- 1971年、毎日新聞の記者が外務省の女性事務官を騙し、肉体関係を利用して沖縄返還協定に関する日米間の密約情報を入手した。これを契機とした不買運動により、毎日新聞社は一度倒産した。詳細は「西山事件」を参照
- 1989年4月20日、朝日新聞の写真部員が沖縄県西表島で自ら傷をつけたサンゴを撮影し、同紙に掲載した。詳細は「朝日新聞珊瑚記事捏造事件」を参照
- 1989年6月1日、毎日新聞にて、グリコ・森永事件の犯人取り調べが行われたという記事が掲載されたが、全くの虚偽であった。詳細は「毎日新聞のグリコ・森永事件に関する捏造事件」を参照
- 1989年8月17日、読売新聞は東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の容疑者である宮崎勤のアジトが発見されたと報道したが、虚偽の内容であった。また、記事を書いた記者の名前も処分も未発表である。詳細は「読売新聞の宮崎勤事件に関する捏造事件」を参照
- 1999年11月、日本経済新聞の元記者が、北朝鮮でスパイ容疑で逮捕され、2年間の拘束の後、国外追放の形で釈放された。元記者は公安調査庁と内閣情報調査室の依頼を受け、現地で入手した情報を日本政府に流していた。詳細は「日経新聞記者北朝鮮拘束事件」を参照
- 2004年5月26日、読売新聞にて、新潟在住のバングラデシュ国籍の男性が、国際テロ組織アルカーイダと関連があるかのように報道したが、誤報だった。
- 2005年4月15日、産経新聞は第14回地球環境大賞の授賞式において、秋篠宮文仁親王が「お言葉」の中でフジサンケイグループの主催に言及したとする虚偽の記事を掲載した。詳細は「産経新聞の報道#疑義が持たれた報道・スキャンダル」を参照
- 2005年4月25日に発生したJR福知山線脱線事故の際に、JR西日本が開いた記者会見の席で、読売新聞大阪本社社会部の記者が、説明を行うJR幹部に「あんたらもうええわ。社長呼んで」などと繰り返し罵声を浴びせる姿がテレビで放映され、視聴者から批判が殺到した。
- 2008年6月18日、朝日新聞夕刊のコラム「素粒子」で、13人の死刑執行を行った鳩山邦夫法務大臣について「死に神」と揶揄。同法相や全国犯罪被害者の会(あすの会)などから強い抗議を受けた。
- 1989年10月から2001年までの12年間に渡って、毎日新聞社の英語報道メディア毎日デイリーニューズで、低俗な内容、誇張や虚構にもとづく内容の記事が掲載・配信された。特に日本文化、および日本人に対する異常な記事が多かった。当初から「低俗」との批判が読者から寄せられていたにもかかわらず、2008年に表面化するまで毎日新聞社は全く対応しなかったばかりか、責任者の昇進を行うなど対応が後手にまわって抗議や疑問の声が拡大した。ネット上では「毎日変態新聞」という呼称が広まり、2008年のネット流行語大賞では4位にランクインした。詳細は「毎日デイリーニューズWaiWai問題」を参照
- 2009年1月、ジャパンタイムスで、AERAや週刊朝日の06年3月号から08年8月号までの記事11本、読売ウイークリーの01年4月号から08年7月号までの記事119本を無断で英訳してコラムにしていたことが発覚した[6]。
- 2009年3月、朝日新聞社の社員が社内のパソコンからネット掲示板2ちゃんねるに対し、同サイトの運営妨害と判断される書込とともに、部落差別や経済的弱者および精神疾患への差別を助長するような内容を書き込んでいたことが判明し問題になった。詳細は「朝日新聞社員2ちゃんねる差別表現書込事件」を参照
- 2009年8月、産経新聞が、開始した公式twitter上において、第45回衆議院議員選挙の選挙結果について、「産経新聞が初めて下野」、「でも、民主党さんの思うとおりにはさせないぜ。これからが、産経新聞の真価を発揮するところ」などと公式アカウント(社会部選挙取材班担当記者)が発言した事が判明し、問題になった。
- 2011年7月7日、産経新聞が、“香港・亜州電視の報道”として「江沢民・中国前国家主席が死亡」と号外まで発して報道。しかし当の亜州電視が直後にこの情報を撤回・謝罪した。10月、当の江が公の場に姿を見せ、産経の誤報であったことが確定。なお、中国では要人の物故は新華社や中央電視台により公式発表される。
日本国外
- 2011年7月、イギリスの大衆紙ニュース・オブ・ザ・ワールドが、2009年から犯罪被害者遺族やセレブリティの電話通話を探偵などに盗聴させ、内容を元に記事を書いていた事が発覚。同紙は廃刊になった。社長のルパート・マードックが議会に召喚される事態に発展。
出版社
- 朝霞自衛官殺害事件、通称「赤衛軍事件」において、朝日ジャーナルの記者川本三郎と週刊プレイボーイの記者が、それぞれ犯人に接触し、証拠隠滅を行った上で逃走資金を提供していた。2人とも後日逮捕された。詳細は「朝霞自衛官殺害事件」を参照
- 文藝春秋の雑誌マルコポーロが、西岡昌紀によるホロコースト否認論を掲載。ユダヤ人団体とイスラエル大使館からの猛抗議により廃刊に追い込まれる。一方で歴史修正主義側からの反発も起こった。ちなみにヨーロッパではホロコースト否認やナチス賛美は犯罪である。詳細は「マルコポーロ事件」を参照
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その他
- FM佐賀「夕方ラジオ チェケラッチョ」内コーナーで、キリンビールから提供されていた販売促進のための聴取者向けプレゼントが1年にわたって未発送だった事が判明。“賞品到着を以って当選者発表とする”ため発覚しなかった。当の賞品は社内で流用されていた[7]。
- 2011年4月から8月にかけて、日本テレビ(「爽快情報バラエティー スッキリ!!」、「情報ライブ ミヤネ屋」)や朝日新聞が“東日本大震災の被災地・石巻市で、救援ボランティアを無償で診療する医師”として「ワールドフュージョン代表・米田きよし」を名乗る人物を紹介。ところが朝日が記事にした直後に、「米田」は偽名、また免許も持っていない偽医師だった事が判明。行方をくらまし、8月19日に医師法違反で逮捕された。
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脚注
- ^ “坂本弁護士一家殺害事件 5年10ヶ月の軌跡”. 2008年6月27日閲覧。
- ^ “その時民放が動いた!? NHK松平アナがフリーに”. 夕刊フジ. (2007年12月20日) 2008年7月29日閲覧。
- ^ “慎太郎「当然だ!」…日韓発言誤報TBS社員が送検”. 夕刊フジ (2004年12月15日). 2008年6月27日閲覧。
- ^ “納豆めぐり、捏造まだ“あるある”…「若返り」も、か”. 夕刊フジ (2007年1月31日). 2008年6月27日閲覧。
- ^ “職員の株取引をめぐる証券取引等監視委員会の調査について”. NHK (2008年1月20日). 2008年6月27日閲覧。
- ^ ジャパンタイムズ、朝日・読売週刊誌から無断翻訳・掲載(アサヒコム2009年1月6日)
- ^ エフエム佐賀 プレゼントの提供ビールなど発送せず 朝日新聞2010年10月14日