ブラックキャナリー
ブラックキャナリー(Black Canary)は、DCコミックの出版するアメリカン・コミックスに登場する架空のスーパーヒロイン(アメリカ式ではスーパーヒーローヒロイン)。アニメなどではブラックカナリーとも呼称される。
初代と2代目が存在し、両者の関係は母娘である。
人物
両者の最大の相違点は、口から発射する超音波「キャナリー・クライ」で、これは2代目しか持っていない。キャナリー・クライは大変破壊力が高く、トラックや特殊なガラスすらも破壊することが可能である。
初代のコスチュームは、黒の網タイツと革のボディスーツで、セクシー[1]な出で立ちである。金髪のカツラ(地毛は黒)を着用しているが、これは正体を隠すためである。
2代目もこれを受け継いだが、コスチュームには変遷もあり、タキシードの上着、網タイツと黒のレオタードを着用している場合もある。なお、彼女は元々金髪であり、カツラは使用していない。
初代ブラックキャナリー
ブラックキャナリー | |
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出版の情報 | |
出版者 | DCコミック |
初登場 | 『フラッシュコミックス』#86(1947年8月)[2] |
作中の情報 | |
本名 | ダイナ・ドレイク・ランス[2] |
所属チーム | ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ |
本名、ダイナ・ドレイク・ランス。本拠地はゴッサム・シティ、職業は生花店の経営者。初出は『フラッシュコミックス』#86(1947年8月)[2]。
刑事を父に持つ彼女は婦人警官を夢見ていたが、願書を返されてしまう。さらには父を失い、彼女は独力での正義の活動を志す。乏しい遺産で生花店を開きながら、持ち前の柔道の技を携え、彼女は自警団員として活動を開始した。この他に、首に下げた魔除けには、煙幕弾や催眠ガス弾を内蔵させてある。
暗黒街へ潜入するために悪人を装っていた彼女だが、ヒーローの1人であるジョニー・サンダー(2代目)と協力する際、身の上を明かした。
彼女はジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(JSA)と共闘し、後に加盟した。まもなく引退し、私立探偵ラリー・ランスと結婚、1女を儲ける。しかし、夫は宇宙線をエネルギーとするアクアリウスとの戦いで戦死、彼女もその戦いの後遺症で、放射能誘発性のガンで死亡した。
初代ブラックキャナリーの映像作品
- ドラマ『ゴッサム・シティ・エンジェル』
- 第5話「母の罪」にキャロライン・ランスという名前で、作中のダイナの母親として登場[3]。オラクルやハントレスからはブラック・カナリアと呼ばれ、口からカナリア・クライという超音波を発するシーンがある。
- アニメ『バットマン:ブレイブ&ボールド』
- ジャスティス・ソサエティ・オブ・アメリカ(JSA)に参加していたが、作中の時間ではすでに死亡している。JSAに娘を託していたことが明かされる。
2代目ブラックキャナリー
ブラックキャナリー | |
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出版の情報 | |
出版者 | DCコミック |
初登場 | 『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ』#220(1983年11月)[2] |
作中の情報 | |
本名 | ダイナ・ローレル・ランス[2] |
所属チーム | ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ |
本名、ダイナ・ローレル・ランス。本拠地はゴッサム・シティ。初出は『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ』#220(1983年11月)[2]。
母は彼女を同じ道に歩ませたくなかったが、JSAの仲間たちの冒険談を聞いて育った娘は、ワイルドキャット(初代)からボクシングを、その他のJSAからも技を習い、母親から受け継いだ柔道のセンスを生かし、クライムファイターとして母のコスチュームを受け継いだ。
当初は1人で活動していたが、ジャスティス・リーグに加わる。また、そこで初代グリーンアロー(オリバー・クイーン)と恋に落ちた。2008年の段階では、リーグの議長を務めている[4]。リーグでは互いの意見の違いからハントレスと対立し、度々対決することもあった。
2代目ブラックキャナリーの映像作品
- ドラマ『ヤング・スーパーマン』
- 複数回ゲスト出演。当初は一人で活動しており、レックス・ルーサーに雇われてクラーク・ケント(スーパーマン)らと敵対した(シーズン7。通算第143話「ブラック・カナリア」(Siren))。
- 誤解の解けた後はオリバー・クイーン(グリーンアロー)率いるヒーローチーム(『ヤング~』におけるジャスティス・リーグ。ただし命名はされていない)に参加している。オリバーやクロエらの会話で「黒いカナリア」といわれた。
- ドラマ『ゴッサム・シティ・エンジェル』
- ブラックキャナリーとは名乗らないが、ダイナ・ローレル・ランスをモチーフとしたキャラクターであり、 第5話「母の罪」では母親がブラック・カナリアとして登場[3][5]。なお、原作「Birds of Prey」では明確にダイナ・ローレル・ランスとされている[6]。
- 演じるのはレイチェル・スカーステン(吹き替えは小林沙苗)。
- ドラマ『ARROW/アロー』
- オリバー・クイーン(グリーンアロー)が主役のドラマ。当初はブラックキャナリーとしてではなく、ローレル・ランスとして第1話からレギュラー出演。オリバーの元恋人で弁護士。刑事の父と同居している。母とは別居。妹はカナリアと呼ばれるブラックキャナリーの始まりのキャラクターとして描かれており、妹の死後、ヒーローとしての活動を始め、黒いカナリア(Black Canary)と呼ばれる。
- 演じるのはケイティ・キャシディ(吹き替えは小林沙苗)
- アニメ『ジャスティス・リーグ』
- 第18話から第19話の「伝説の英雄たち」に他のヒーローと一緒にモブシーンで登場。その後、「Justice League Unlimited」ではリーグに正式加入しグリーンアローとの恋愛が描かれている。
- アニメ『バットマン・ザ・フューチャー 蘇ったジョーカー』
- バットガールにロビンの行方を尋ねられるシーンで登場しているが、なぜゴッサムシティにいたのかは明言されていない。
- アニメ『バットマン:ブレイブ&ボールド』
- 複数回ゲスト出演、活躍している。初代(母親)はJSAに所属していたがすでに死亡している。2代目はバットマンと同世代であり、彼は師匠に当たるJSAから厳しい訓練を課せられていたが、キャナリーは過保護に育てられており、彼女は不満に思っていた。
- アニメ『ヤング・ジャスティス』
- ジャスティス・リーグの一員であり、ヤングチームの教官でもあるため、リーグメンバーの中でも出演回数が多い。
映像作品
テレビドラマ、アニメ作品にもゲストやセミレギュラーとして登場する。
- テレビドラマ
- テレビアニメ