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エビラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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エビラ (Ebirah) は、東宝映画『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』、および『ゴジラ FINAL WARS』に登場する架空の怪獣。


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


登場作品

公開順

  1. ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(1966年)
  2. ゴジラ FINAL WARS』(2004年)

『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』のエビラ

ゴジラと戦う巨大な海老怪獣伊勢海老のような体にザリガニのような鋏と槍をもった姿をしている。さらにサソリのイメージが付加され、尻尾を巻くのではなく反り返らせた「逆海老」のポーズで地上にいるスチール写真が撮影されているが、劇中では海から上がることは一度もなかった。鳴き声はアレンジされ『ウルトラマン』のドラコを始め『ウルトラセブン』のナースなどウルトラシリーズの怪獣の鳴き声に流用された。1968年公開の映画『怪獣総進撃』に登場する予定があったという。一部の書籍では「放射能の影響でエビが突然変異を起こして誕生した怪獣」と紹介されている。

南太平洋に浮かぶレッチ島の周辺海域に生息しており、捕食対象には巨大な鋏をハンマーのように振り下ろして攻撃して、もう片方の槍のような腕に突き刺して捕食する。ある木の実から作られる黄色い汁が苦手で、レッチ島に秘密基地を構える秘密結社『赤イ竹』により利用され、強制労働から脱走したインファント島の原住民である二人を捕食する。

元々、操られていたわけではなく、無理矢理に支配されていただけで、赤イ竹がニセの黄色い汁をまいてしまった時には彼らの水上艇を容赦なく叩き潰した。金庫破りの吉村、インファント島の娘・ダヨ、大学生の仁田が島で眠っているゴジラを起こし、戦闘。当初は陸上のゴジラと岩を投げ合って戦っていたが、やがてゴジラが海に入り海上での戦いを繰り広げ、水中戦が得意でゴジラを水中に引きずり込むが、岩で殴りつけられて逃走。2度目の戦いでもゴジラを水中に引きずり込んだが、最後は2つの鋏をたて続けにもぎ取られ、島から逃亡した。

  • 体長:50メートル
  • ハサミの長さ:右:15メートル、左:13メートル
  • 体重:2万3千トン
  • スーツアクター:関田裕
  • 造形:利光貞三(頭部)、八木寛寿八木康栄(胴体)
  • 上半身と下半身がセパレートになっており、海から顔を出して演技する場合は、上半身だけ着用し、着ぐるみ(ぬいぐるみ)となっている。
  • 特技監督の有川貞昌は、「エビラの恐怖感と緊張感を出すため、撮影時には寄り(アップ)を主にし、ハサミの強さや人間を捕食する口の動きの不気味さ、グロテスクさを強調した」と語っている。

『ゴジラ FINAL WARS』のエビラ

X星人に操られ、東海コンビナート地帯に出現。先代エビラと違って陸上でも活動でき、また両腕は両方とも鋏状になっている(ただしやはり左右非対称)。

地球防衛軍M機関のミュータント戦士達と戦い、倒されそうになるが、X星人が宇宙船から放った謎の光と共に一旦、消滅。

X星人に操られ、東京湾ヘドラと共にゴジラと対決。画面への登場早々、ゴジラの熱線によってヘドラに続いて空高く打ち上げられ落下、鋏がヘドラの顔に刺さり、再度発射されたゴジラの熱線で、ヘドラ共々ビルごと吹き飛ばされた。

武器は大バサミ攻撃「クライシス・シザース」。

  • 体長:100メートル
  • 体高:30メートル
  • ハサミの長さ:右:20メートル、左:15メートル
  • 体重:5万トン