1982年のナショナルリーグチャンピオンシップシリーズ

映像外部リンク
	MLB.comによる動画（英語）
	9回裏、ブルース・スーターがクリス・チャンブリスを左飛に打ち取り試合終了、カージナルスのリーグ優勝が決定（34秒）

映像外部リンク
	MLB.comによる動画（英語）
	9回裏一死一塁、ケン・オバークフェルの打球が中堅手ブレット・バトラーの頭上を越え、カージナルスがサヨナラ勝利（1分52秒）

	1982年のナショナルリーグ; チャンピオンシップシリーズ
チーム	勝数
セントルイス・カージナルス	3
アトランタ・ブレーブス	0
	シリーズ情報
試合日程	10月6日–10日
観客動員	3試合合計：15万8589人; 1試合平均：05万2863人
MVP	ダレル・ポーター（STL）
殿堂表彰者	ホワイティ・ハーゾグ（STL監督）; レッド・ショーエンディーンスト（STLコーチ）; オジー・スミス（STL内野手）; ブルース・スーター（STL投手）; ジョー・トーリ（ATL監督）; ボブ・ギブソン（ATLコーチ）; フィル・ニークロ（ATL投手）
	チーム情報
	セントルイス・カージナルス（STL）
シリーズ出場	シリーズ開始14年目で初
GM	ジョー・マクドナルド
監督	ホワイティ・ハーゾグ
シーズン成績	92勝70敗・勝率.568; 東地区優勝
	アトランタ・ブレーブス（ATL）
シリーズ出場	13年ぶり2回目
GM	ジョン・マレン
監督	ジョー・トーリ
シーズン成績	89勝73敗・勝率.549; 西地区優勝
	ワールドシリーズ

1982年の野球において、メジャーリーグベースボール（MLB）のポストシーズンは10月5日に開幕した。ナショナルリーグの第14回リーグチャンピオンシップシリーズ（14th National League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記）は、翌6日から10日にかけて計3試合が開催された。その結果、セントルイス・カージナルス（東地区）がアトランタ・ブレーブス（西地区）を3勝0敗で下し、14年ぶり13回目のリーグ優勝およびワールドシリーズ進出を果たした。

この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、ブレーブスが7勝5敗と勝ち越していたが^[1]、今シリーズはカージナルスが初戦から無傷の3連勝で制した。今シリーズは初戦が5回途中降雨ノーゲーム、第2戦が雨天順延と雨に祟られており、もし10月12日の第5戦までもつれた場合には、同日開幕予定のワールドシリーズ日程に影響が及ぶところだった^[2]。シリーズMVPには、全3試合で打撃では打率.556・1打点・OPS 1.603を記録、守備でも捕手として盗塁阻止を2つ記録したカージナルスのダレル・ポーターが選出された。このあとカージナルスは、ワールドシリーズでもアメリカンリーグ王者ミルウォーキー・ブルワーズを4勝3敗で下し、15年ぶり9回目の優勝を成し遂げた。

試合結果[編集]

1982年のナショナルリーグ優勝決定戦は10月6日に開幕し、途中に雨天順延を挟んで4日間で3試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付	試合	ビジター球団（先攻）	スコア	ホーム球団（後攻）	開催球場
10月06日（水）	~~第1戦~~	降雨ノーゲーム			ブッシュ・スタジアム	ブッシュ・スタジアムアトランタ・フルトン・カウンティ・スタジアム
10月07日（木）	第1戦	アトランタ・ブレーブス	0－7	セントルイス・カージナルス
10月08日（金）	~~第2戦~~	雨天順延
10月09日（土）	第2戦	アトランタ・ブレーブス	3－4x	セントルイス・カージナルス
10月10日（日）	第3戦	セントルイス・カージナルス	6－2	アトランタ・ブレーブス	フルトン・カウンティ・スタジアム
優勝：セントルイス・カージナルス（3勝0敗 / 14年ぶり13度目）

第1戦 10月7日[編集]

ブッシュ・スタジアム（ミズーリ州セントルイス）


	1	2	3	4	5	6	7	8	9	R	H	E
アトランタ・ブレーブス	0	0	0	0	0	0	0	0	0	0	3	0
セントルイス・カージナルス	0	0	1	0	0	5	0	1	X	7	13	1

勝：ボブ・フォーシュ（1勝）敗：パスカル・ペレス（1敗）
審判
［球審］ビル・ウィリアムズ
［塁審］一塁: ボブ・エンゲル、二塁: ハリー・ウェンデルステット、三塁: ブルース・フローミング
［外審］左翼: ダッチ・レナート、右翼: ポール・ランギー
試合開始時刻: 中部夏時間（UTC-5）午後7時29分試合時間: 2時間25分観客: 5万3008人
詳細: Baseball-Reference.com

両チームの先発ラインナップ
アトランタ・ブレーブス					セントルイス・カージナルス
打順	守備	選手	打席	P・ペレス B・ベネディクト C・チャンブリス G・ハバード B・ホーナー R・ラミレス J・ロイスター D・マーフィー C・ワシントン	打順	守備	選手	打席	B・フォーシュ D・ポーター K・ヘルナンデス T・ハー K・オバークフェル O・スミス L・スミス W・マギー G・ヘンドリック
1	右	C・ワシントン	左		1	二	T・ハー	両
2	遊	R・ラミレス	右		2	三	K・オバークフェル	左
3	中	D・マーフィー	右		3	左	L・スミス	右
4	一	C・チャンブリス	左		4	一	K・ヘルナンデス	左
5	三	B・ホーナー	右		5	右	G・ヘンドリック	右
6	左	J・ロイスター	右		6	捕	D・ポーター	左
7	二	G・ハバード	右		7	中	W・マギー	両
8	捕	B・ベネディクト	右		8	遊	O・スミス	両
9	投	P・ペレス	右		9	投	B・フォーシュ	右
先発投手			投球		先発投手			投球
P・ペレス			右		B・フォーシュ			右

第2戦 10月9日[編集]

ブッシュ・スタジアム（ミズーリ州セントルイス）


	1	2	3	4	5	6	7	8	9	R	H	E
アトランタ・ブレーブス	0	0	2	0	1	0	0	0	0	3	6	0
セントルイス・カージナルス	1	0	0	0	0	1	0	1	1x	4	9	1

勝：ブルース・スーター（1勝）敗：ジーン・ガーバー（1敗）
審判
［球審］ボブ・エンゲル
［塁審］一塁: ハリー・ウェンデルステット、二塁: ブルース・フローミング、三塁: ダッチ・レナート
［外審］左翼: ポール・ランギー、右翼: ビル・ウィリアムズ
試合開始時刻: 中部夏時間（UTC-5）午後7時24分試合時間: 2時間46分観客: 5万3408人
詳細: Baseball-Reference.com

両チームの先発ラインナップ
アトランタ・ブレーブス					セントルイス・カージナルス
打順	守備	選手	打席	P・ニークロ B・ベネディクト C・チャンブリス G・ハバード B・ホーナー R・ラミレス J・ロイスター D・マーフィー C・ワシントン	打順	守備	選手	打席	J・ステューパー D・ポーター K・ヘルナンデス T・ハー K・オバークフェル O・スミス L・スミス W・マギー G・ヘンドリック
1	右	C・ワシントン	左		1	二	T・ハー	両
2	遊	R・ラミレス	右		2	三	K・オバークフェル	左
3	中	D・マーフィー	右		3	左	L・スミス	右
4	一	C・チャンブリス	左		4	一	K・ヘルナンデス	左
5	三	B・ホーナー	右		5	捕	D・ポーター	左
6	左	J・ロイスター	右		6	右	G・ヘンドリック	右
7	二	G・ハバード	右		7	中	W・マギー	両
8	捕	B・ベネディクト	右		8	遊	O・スミス	両
9	投	P・ニークロ	右		9	投	J・ステューパー	右
先発投手			投球		先発投手			投球
P・ニークロ			右		J・ステューパー			右

第3戦 10月10日[編集]

アトランタ・フルトン・カウンティ・スタジアム（ジョージア州アトランタ）


	1	2	3	4	5	6	7	8	9	R	H	E
セントルイス・カージナルス	0	4	0	0	1	0	0	0	1	6	12	0
アトランタ・ブレーブス	0	0	0	0	0	0	2	0	0	2	6	1

勝：ウォーキーン・アンドゥハー（1勝）敗：リック・キャンプ（1敗） S：ブルース・スーター（1勝1S）
本塁打
STL：ウィリー・マギー1号ソロ
審判
［球審］ハリー・ウェンデルステット
［塁審］一塁: ブルース・フローミング、二塁: ダッチ・レナート、三塁: ポール・ランギー
［外審］左翼: ビル・ウィリアムズ、右翼: ボブ・エンゲル
試合開始時刻: 東部夏時間（UTC-4）午後8時26分試合時間: 2時間51分観客: 5万2173人
詳細: Baseball-Reference.com

両チームの先発ラインナップ
セントルイス・カージナルス					アトランタ・ブレーブス
打順	守備	選手	打席	J・アンドゥハー D・ポーター K・ヘルナンデス T・ハー K・オバークフェル O・スミス L・スミス W・マギー G・ヘンドリック	打順	守備	選手	打席	R・キャンプ B・ベネディクト C・チャンブリス G・ハバード B・ホーナー R・ラミレス J・ロイスター D・マーフィー C・ワシントン
1	二	T・ハー	両		1	遊	R・ラミレス	右
2	三	K・オバークフェル	左		2	左	J・ロイスター	右
3	左	L・スミス	右		3	右	C・ワシントン	左
4	一	K・ヘルナンデス	左		4	三	B・ホーナー	右
5	捕	D・ポーター	左		5	一	C・チャンブリス	左
6	右	G・ヘンドリック	右		6	中	D・マーフィー	右
7	中	W・マギー	両		7	二	G・ハバード	右
8	遊	O・スミス	両		8	捕	B・ベネディクト	右
9	投	J・アンドゥハー	両		9	投	R・キャンプ	右
先発投手			投球		先発投手			投球
J・アンドゥハー			右		R・キャンプ			右

脚注[編集]

注釈[編集]

^ 殿堂入りは指導者としてではなく、二塁手としての功績が評価されてのもの。
^ 殿堂入りは指導者としてではなく、投手としての功績が評価されてのもの。

出典[編集]

^ "1982 Atlanta Braves Schedule," Baseball-Reference.com. 2021年2月13日閲覧。
^ Joseph Durso, Special to the New York Times, "CARDS-BRAVES RAINED OUT FOR SECOND TIME," The New York Times, October 9, 1982. 2021年2月13日閲覧。

外部リンク[編集]

Baseball-Reference.com（英語）
1982 National League Championship Series - IMDb（英語）

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[1] 殿堂入りは指導者としてではなく、二塁手としての功績が評価されてのもの。

[2] 殿堂入りは指導者としてではなく、投手としての功績が評価されてのもの。

[3] "1982 Atlanta Braves Schedule," Baseball-Reference.com. 2021年2月13日閲覧。

[4] Joseph Durso, Special to the New York Times, "CARDS-BRAVES RAINED OUT FOR SECOND TIME," The New York Times, October 9, 1982. 2021年2月13日閲覧。

[注 1]

[注 2]

[1]

[2]

表話編歴セントルイス・カージナルス
球団	歴史選手監督成績
歴代本拠地	ロビソン・フィールドスポーツマンズ・パークブッシュ・メモリアル・スタジアムブッシュ・スタジアム
永久欠番	STL STL 1 2 6 9 10 14 17 20 23 24 42 42 45 85
カージナルス球団殿堂	ジム・ボトムリーケン・ボイヤールー・ブロックジャック・バックオーガスト・ブッシュディジー・ディーンジム・エドモンズフランキー・フリッシュボブ・ギブソンチック・ヘイフィージェシー・ヘインズホワイティ・ハーゾグロジャース・ホーンスビートニー・ラルーサマーティー・マリオンウィリー・マギージョー・メドウィックジョニー・マイズスタン・ミュージアルブランチ・リッキーレッド・ショーエンディーンストマイク・シャノンテッド・シモンズイーノス・スローターオジー・スミスビリー・サウスワースブルース・スータージョー・トーリ
ワールドシリーズ優勝（11回）	1926 1931 1934 1942 1944 1946 1964 1967 1982 2006 2011
ワールドシリーズ敗退（08回）	1928 1930 1943 1968 1985 1987 2004 2013
リーグ優勝（19回）	1926 1928 1930 1931 1934 1942 1943 1944 1946 1964 1967 1968 1982 1985 1987 2004 2006 2011 2013
できごと	1958年の日米野球 1968年の日米野球カート・フラッド事件 1998年のMLBシーズン最多本塁打記録対決
傘下マイナーチーム	メンフィス・レッドバーズ（AAA級）スプリングフィールド・カージナルス（AA級）ピオリア・チーフス（High-A級）パームビーチ・カージナルス（Low-A級）フロリダ・コンプレックスリーグ・カージナルス（Rookie級）ドミニカン・サマーリーグ・カージナルス（Rookie級）

表話編歴アトランタ・ブレーブス
球団	歴史選手監督成績
歴代本拠地	サウス・エンド・グラウンズコングレス・ストリート・グラウンズフェンウェイ・パークブレーブス・フィールドミルウォーキー・カウンティ・スタジアムアトランタ・フルトン・カウンティ・スタジアムターナー・フィールドトゥルーイスト・パーク
文化	トマホーク・チョップ『スラッガーズ・ワイフ』『人生の特等席』
永久欠番	3 6 10 21 25 29 31 35 41 42 44 47
ブレーブス球団殿堂	ハンク・アーロンエディ・マシューズフィル・ニークロウォーレン・スパーンテッド・ターナーデール・マーフィーアーニー・ジョンソンルー・バーデットジョニー・セインビル・バーソロメイデル・クランドールピート・バン・ウィーレンキッド・ニコルズトミー・ホームズスキップ・ケリーポール・スナイダーハーマン・ロングビル・ルーカスラルフ・ガーデビッド・ジャスティスグレッグ・マダックストム・グラビンボビー・コックスジョン・スモルツチッパー・ジョーンズデーブ・パースリーラビット・モランビルハビー・ロペスドン・サットンアンドリュー・ジョーンズジョン・シャーホルツティム・ハドソンジョー・シンプソン
ワールドシリーズ優勝（04回）	1914 1957 1995 2021
ワールドシリーズ敗退（06回）	1948 1958 1991 1992 1996 1999
リーグ優勝（18回）	1877 1878 1883 1891 1892 1893 1897 1898 1914 1948 1957 1958 1991 1992 1995 1996 1999 2021
できごと	1959年のナショナルリーグ優勝決定プレイオフ
傘下マイナーチーム	グウィネット・ストライパーズ（AAA級）ミシシッピ・ブレーブス（AA級）ローム・ブレーブス（High-A級）オーガスタ・グリーンジャケッツ（Low-A級）フロリダ・コンプレックスリーグ・ブレーブス（Rookie級）ドミニカン・サマーリーグ・ブレーブス（Rookie級）