ルポ級フリゲート
| ルポ級フリゲート | ||
|---|---|---|
イタリア海軍 サジタリオ (F-565) |
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| 艦級概観 | ||
| 艦種 | フリゲート(駆逐艦) | |
| 建造期間 | 1974年~1995年 | |
| 就役期間 | 1977年~就役中 | |
| 前級 | アルピノ級フリゲート | |
| 次級 | マエストラーレ級フリゲート | |
| 性能・諸元 | ||
| 排水量 | 基準: 2,208t | |
| 満載: 2,525t | ||
| 全長 | 113.2m | |
| 全幅 | 11.3m | |
| 吃水 | 3.7m | |
| 高さ | 7.9m | |
| 機関 | CODOG方式 2軸推進 | |
| フィアット製LM2500ガスタービンエンジン(50,000PS) | 2基 | |
| Grandi Motori Trieste製BL-230-20Mディーゼルエンジン(7,800PS) | 2基 | |
| 速力 | 最大35ノット | |
| ディーゼル推進最大21ノット | ||
| 航続距離 | 4,000海里(15ノット巡航) | |
| 乗員 | 185人 | |
| 兵装 | 127mm単装速射砲 | 1基 |
| 40mm連装砲(CIWS、改は4基) | 2基 | |
| テセオ/オトマットSSM単装発射機 | 8基 | |
| シースパロー短SAM8連装発射機(改はアスピーデ短SAM) | 1基 | |
| ILAS-3 3連装魚雷発射管(改は無し) | 2基 | |
| 艦載機 | AB-212 ASW 哨戒ヘリコプター | 1機 |
| C4I | SADOC 2 (IPN-10)+リンク 11/14 | |
| レーダー | SPS-774 (RAN-10S) | 1基 |
| SPQ-2F レーダー | 1基 | |
| SPS-702 CORA 水上レーダー | 1基 | |
| Mk 95 レーダー | ||
| ソナー | レイセオンDE 1160B ソナー | |
| FCS | ミサイル・127mm砲:SPG-70 (RTN-10X) | 2基 |
| CIWS:SPG-74 (RTN-20X) | 2基 | |
| 電子戦・ 対抗手段 |
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| SCLAR チャフ・フレア発射機 | 2基 | |
| SLQ-D ジャマー | 2基 | |
| SLR-4 デコイ | ||
| AN/SLQ-25 Nixie 対魚雷デコイ | ||
ルポ級フリゲート(伊:Fregata Classe Lupo)は、イタリアのリウニーティ造船(Cantieri Navali Riuniti:CNR)が建造したミサイル[1]フリゲート。対艦兵器が充実しており改良型を含めて、本国イタリア海軍に4隻の他、ペルー海軍に4隻、ベネズエラ海軍に6隻、イラク海軍に4隻(後にイタリア海軍が買い上げ)がそれぞれ販売・建造される。建造数は全部で18隻。改良型はアルティリエーレ級(Artigliere class)、日本語文献では改ルポ級とも呼称される[2]。
目次 |
概要 [編集]
1970年代、イタリア海軍は長大な海岸線を防衛するにあたりソビエト連邦軍の脅威に直面していた。この脅威に対抗するためイタリア海軍は対艦兵装と対潜兵装を充実させた新型フリゲートを導入する海軍拡張計画が進められた。
リウニーティ造船に提示した仕様には、高速力を発揮でき重装備を備え2,500tの船体に納めることが示された。35ノットの速力発揮を成し遂げるため、CODOG推進方式が採用される事となる。甲板上には単装式対艦ミサイルが8基、3連装魚雷発射管2基、複数の火砲が装備され、さらに対潜ヘリコプター1機を搭載・格納できる様になっている。重量の軽減化を求めて、非常に省力化・自動化が進められ、同等級のリアンダー級フリゲートの乗員250人よりも少なく200人以内に抑えられている。
基準排水量2,000t程度の船体にこれだけの兵装を備えた軍艦は、当時ヨーロッパ各国海軍でも見受けられなかった。ただし、これだけの船体には過大な装備で全体として余裕が無かった為、マエストラーレ級フリゲートが新たに建造される事となった。
イタリア海軍向けには一旦、4隻の調達で終わる事となるが、本級の輸出は成果を収めた。ペルー向けの2隻が1979年に引き渡されたのを皮切りに、更に2隻がペルー国内で建造される。これは南米で初めて建造されためぼしい軍艦とされる[3]。1980年以降にはベネズエラに6隻が相次いで引き渡され、イラクにも4隻が引き渡される予定であった。しかし、イラク側の代金未払いのため引渡しは延期され、さらに1990年代に入ると湾岸危機が発生、国際連合の輸出禁止措置のためイタリア国内の留められた。
結局1992年にイタリア軍が引き取る事となり、1993年に予算承認、1994年から順次、就役する事となる。
イタリア海軍 [編集]
イタリア海軍は1977年から1980年にかけて4隻を就役させた。これらの艦はイラン・イラク戦争の終盤、タンカー戦争においてタンカー護衛の任務に就いた。1990年には湾岸危機で出動し、多国籍軍に参加、湾岸戦争にいたる。
この任務の後に全艦はSPS-702 CORA水上捜索レーダーとSATCOMを設置する為の近代化改修を受ける。20年に及ぶ運用の後に廃船され、2000年代にペルーに売却された。
ペルー海軍 [編集]
ペルー海軍は1974年に4隻を発注した。ペルー海軍向けには異なるレーダーを装備し、シースパローSAMの代わりにアスピーデSAMが装備される。最初の2隻はリヴァ・トリゴソ造船所(リグーリア州)で建造され、残りの2隻はペルーカヤオにある海軍産業部門(Servicio Industrial de la Marina、SIMA)でライセンス建造される。
ペルー向けのルポ級は、格納庫には入らないがシコルスキー S-61の燃料補給を可能とするため、着艦スペースが拡大されている。2004年には中古の改ルポ級を購入し、11月に引き渡され、2006年8月に最後の1隻が到着した。
ベネズエラ海軍 [編集]
ベネズエラ海軍は1975年に6隻を発注した。これらは1980年から1982年にかけて相次いで就役する。全般の状態は、一部電子装置の違いを除いてペルー向けと類似している。
最初の2隻の「F-21 マリスカル・スクレ」と「F-22 アルミランテ・ブリオン」は1998年から2002年の4年をかけてインガルス造船所で改修工事を受ける。
- NTCS 2000 戦術情報処理装置
- EL/M-2238 STAR低空警戒/対水上レーダー
- ノースロップ・グラマン 21 HS-7船底ソナー
- NS-9003 ESMシステム
- NS-9005 ECMシステム
- GMT A230-20M ディーゼルエンジン 2基とMTU 20V 1163 2基の交換
他の艦については、簡易バージョンの改修を受ける事となっている。
イラク海軍 [編集]
イラク海軍はイラン・イラク戦争中の海軍拡張計画の一環として1981年に4隻を発注した。1985年から1987年にかけて完成したが、戦時規制の為イタリア国内に留め置かれた。1993年になりイタリア海軍で引き取ることになり、対潜装備を除去した哨戒艦に改装され1996年までに相次いで就役する。
同型艦 [編集]
イタリア海軍向け [編集]
| 艦番号 | 艦名 | 建造所 | 起工 | 進水 | 就役 |
|---|---|---|---|---|---|
| F 564 | ルポ Lupo |
リヴァ・トリゴソ造船所 | 1974年10月11日 | 1976年7月29日 | 1977年9月20日 |
| F 565 | サジッタリオ Sagittario |
リヴァ・トリゴソ造船所 | 1976年2月4日 | 1977年6月22日 | 1978年11月18日 |
| F 566 | ペルセオ Perseo |
リヴァ・トリゴソ造船所 | 1977年2月28日 | 1978年7月8日 | 1980年3月1日 |
| F 567 | オルサ Orsa |
リヴァ・トリゴソ造船所 | 1977年8月1日 | 1979年3月1日 | 1980年3月1日 |
改ルポ級 [編集]
| 艦番号 | 艦名 | 建造所 | 旧名 | 起工 | 進水 | 就役 | 母港 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| F 582 | アルティリエーレ Artigliere |
アンコーナ造船所 | F-14 ヒッティン Hittin |
1982年3月31日 | 1983年7月27日 | 1994年10月29日 | ターラント |
| F 583 | アヴィエーレ Aviere |
アンコーナ造船所 | F-15 ジーカール Thi Qar |
1982年9月3日 | 1984年12月18日 | 1995年1月4日 | ターラント |
| F 584 | ベルサリエーレ Bersagliere |
アンコーナ造船所 | F-16 アル=ヤルムーク Al-Yarmuk |
1982年6月20日 | 1985年6月20日 | 1995年11月28日 | ターラント |
| F 585 | グラナティエーレ Granatiere |
リヴァ・トリゴソ造船所 | F-17 アル=カディーシャー Al-Qadissiah |
1983年12月1日 | 1985年11月14日 | 1996年3月20日 | ターラント |
ペルー海軍向け [編集]
| 艦番号 | 艦名 | 建造所 | 起工 | 進水 | 就役 (再就役) |
|---|---|---|---|---|---|
| FM-51 | カルバハル Carvajal |
リヴァ・トリゴソ造船所 | 1974年10月8日 | 1976年11月13日 | 1978年12月23日 |
| FM-52 | ビジャビセンシオ Villavisencio |
リヴァ・トリゴソ造船所 | 1976年4月21日 | 1978年2月7日 | 1979年6月29日 |
| FM-53 | モンテロ Montero |
SIMAカヤオ造船所 | 1976年6月16日 | 1982年10月8日 | 1984年6月29日 |
| FM-54 | マリアテギ Mariátegui |
SIMAカヤオ造船所 | 1976年8月13日 | 1984年10月8日 | 1987年12月28日 |
| FM-55 | アギーレ Aguirre |
リヴァ・トリゴソ造船所 | 1977年8月1日 | 1979年3月1日 | 2004年11月3日 |
| FM-56 | パラシオス Palacios |
リヴァ・トリゴソ造船所 | 1974年10月11日 | 1976年7月29日 | 2004年11月3日 |
| FM-57 | ボログネシ Bolognesi |
リヴァ・トリゴソ造船所 | 1977年2月28日 | 1978年7月8日 | 2006年1月23日 |
| FM-58 | クイニョネス Quiñónes |
リヴァ・トリゴソ造船所 | 1976年2月4日 | 1977年6月22日 | 2006年1月23日 |
ベネズエラ海軍向け [編集]
| 艦番号 | 艦名 | 建造所 | 起工 | 進水 | 就役 |
|---|---|---|---|---|---|
| F-21 | マリスカル・スクレ Mariscal Sucre |
リヴァ・トリゴソ造船所 | 1976年11月19日 | 1978年9月28日 | 1980年7月14日 |
| F-22 | アルミランテ・ブリオン Almirante Brión |
リヴァ・トリゴソ造船所 | 1977年6月 | 1979年2月22日 | 1981年3月7日 |
| F-23 | ヘネラル・ウルダネタ General Urdaneta |
アンコーナ造船所 | 1978年1月23日 | 1979年3月23日 | 1981年8月8日 |
| F-24 | ヘネラル・ソウブレテ General Soublette |
リヴァ・トリゴソ造船所 | 1978年8月26日 | 1980年1月4日 | 1981年12月4日 |
| F-25 | ヘネラル・サロン General Salóm |
アンコーナ造船所 | 1978年11月7日 | 1980年1月13日 | 1982年4月3日 |
| F-26 | アルミランテ・ガルシア Almirante García |
リヴァ・トリゴソ造船所 | 1979年8月21日 | 1980年10月4日 | 1982年7月30日 |
脚注 [編集]
参考文献 [編集]
- 『世界の艦船 特集 イタリア海軍』No.488 海人社、1994年
関連項目 [編集]
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