インパヴィド級駆逐艦

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インパヴィド級駆逐艦
Impavido DN-SC-92-01098.jpg
艦級概観
艦種 ミサイル駆逐艦
就役期間 1963年 - 1992年
前級 インペトゥオーソ級駆逐艦
次級 アウダーチェ級駆逐艦
性能諸元
(近代化改装後)
排水量 満載:3,940t
全長 130.9m
全幅 13.6m
吃水 4.5m
機関 フォスター・ホイーラーボイラー 4缶
蒸気タービン(35,000hp 2基
推進器 2軸
速力 34kt
航続距離 6,000nmi/16kt
乗員 333名
兵装 Mk.38 5インチ連装砲 2基
MMI 76mm単装砲 4基
Mk 13 ミサイル単装発射機
RIM-24 SAM
スタンダードMR SAM
を発射可能
1基
Mk.32 3連装短魚雷発射管 2基
艦載機 飛行甲板のみ、格納庫なし
C4I アルゴNA10 砲FCS
Mk.74 ミサイルFCS
レーダー SPS-39 3次元
※のちにSPS-52に換装
SPS-12 対空捜索
SPQ-2 対水上捜索
ソナー SQS-23 艦首装備式
電子戦
対抗手段
ESM装置
SCLAR チャフフレア発射機

インパヴィド級駆逐艦イタリア語: caccia classe Impavido)は、イタリア海軍第二次世界大戦後第2世代の駆逐艦であると同時に、第1世代のミサイル駆逐艦の艦級。

概要[編集]

対潜駆逐艦のインペトゥオーソ級イタリア語版をもとにターター・システムを搭載した設計となっているが、これは、アメリカ海軍が、フォレスト・シャーマン級駆逐艦をもとにチャールズ・F・アダムズ級を開発したことにならったものであり、アダムズ級がシャーマン級の3番砲と交換にミサイル発射機を搭載したのと同様に、後部のMk.38 5インチ連装砲を撤去してMk.13 GMLSを搭載している。その一方で、アスロック対潜ロケット用のMk.16 GMLSは搭載しておらず、アダムズ級よりも対潜火力は弱体である。ただし、艦尾に飛行甲板を設置(格納庫はなし)しており、連絡用小型ヘリコプターの発着艦が可能であるほか、必要に応じて、哨戒ヘリコプターに対する補給支援が可能である。

イタリア海軍は、1962年に「ジュゼッペ・ガリバルディ」(551)をミサイル巡洋艦に改装して艦隊防空ミサイルの運用に着手していたが、本級は、当初から艦対空ミサイルを搭載するものと建造された初の例であった。また、初のミサイル駆逐艦でもあった本級は、これらのミサイル巡洋艦を補完して、艦隊防空を担うこととなった。しかし、本級の砲熕兵器は比較的旧式のものであり、また哨戒ヘリコプターの有用性が確認されるにつれて艦固有の艦載機への要請が強まったことから、後続のアウダーチェ級駆逐艦は全面的な改設計を受けて、事実上の新型艦として建造されることとなった。ただし、主機関などは同様の構成が採用されたほか、武器システムの基本構成も踏襲されている。

本級は、後継となるスーパー・アウダーチェ級(のちにアニモソ級、さらにデ・ラ・ペンネ級に改名)の計画遅延に伴い、長く艦隊にとどまったが、デ・ラ・ペンネ級が1990年代初頭には就役できる目途が立ったことから、1991年から1992年にかけて退役した。

同型艦[編集]

艦番号 艦名 就役 退役
D 570 インパヴィド
Impavido
1963年
11月16日
1992年
D 571 イントレピド
Intrepido
1964年
7月28日
1991年

関連項目[編集]

海上自衛隊の同世代防空艦初代あきづき型護衛艦をタイプシップにする計画であったが、結局は独自設計となった。