ゼネラル・エレクトリック F404

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F404

ゼネラル・エレクトリック F404(General Electric F404)は、アメリカ合衆国ゼネラル・エレクトリックが開発した低バイパス比ターボファンエンジン。小型・高推力のエンジンとして、多くの軍用機に用いられている。発展型としてゼネラル・エレクトリック F414も開発された。

概要[編集]

F/A-18向けのエンジンとして開発されたものである。比較的小型のエンジンであり、コストや重量にも考慮して設計されている。また、スロットル入力への即応性に配慮している(アイドルからフル・アフターバーナー出力まで4秒となっている)。エンジンそのものの特徴としてコンプレッサーストールが発生しづらく、部品の疲労度をモニターするICEMS(In-flight engine condition monitoring system) を搭載している。

原型となったゼネラル・エレクトリック YJ101エンジンは、コンティニュアス・ブリード式と呼ばれる新概念のエンジンで、ターボファンとターボジェットの中間的なものであり、バイパス比が0.2と非常に低い。F404として発展した際にバイパス比が高められターボファンエンジンに分類されたが、それでもバイパス比は0.34と、同時代のTF30F-111)やF100F-15F-16)、RB-199トーネード)がバイパス比1.0~1.1なのと比べるとかなり低い。これはアフターバーナー使用時の燃費を考慮した結果である。高バイパスになる程アフターバーナー使用時の出力増強効果は増すが、反面燃費は著しく悪化するからである。

スウェーデンボルボではサーブ39グリペン用にF404の改良型であるRM12を開発・生産している。これは、気流量を約10%排気流量を約15%増大させ推力を18,000ポンドに上げたもので制御系は機械油圧式と電子式を併用し冗長性を50%から90%に向上させた。エンジンは7つのモジュ-ルに再構成しモジュールごとの交換を可能としている。20個のセンサーを取り付けており、飛行5回ごとにデータが自動でダウンロードされ整備や改良などに使用される。内視鏡で内部を覗くための窓が13箇所設けられている。後にFADECが装備されたが国防総省が技術提供しなかった為、ボルボ社がGEの協力のもとで開発したものを搭載している。また、バードストライク対策のために構造を強化したり、3倍の寿命を確保するためにフレームホルダーを空冷式に換装、赤外線放射を抑制のためにエンジン排気温度を低下させたりするなどの改良が加えられている。

A-12用に改良型のF412エンジンも開発された。A-12の開発中止とともに開発が中止されたが、研究成果はF414の開発に使用された(F414はF412ベースのコアを使用している)。

また、GE社の舶用ガスタービンとして、F404のコアを使用したゼネラル・エレクトリック LM1600も開発され、高速フェリー等向けとして提供されている。

派生型[編集]


要目(F404-GE-402)[編集]

一般的特性

  • 形式: アフターバーナー装備 ターボファン
  • 全長: 3,912mm
  • 直径: 889mm
  • 乾燥重量: 1,036kg

構成要素

  • 圧縮機: 軸流式(ファン3段・圧縮機7段)
  • 燃焼器: アニュラー
  • タービン: 低圧1段+高圧1段

性能


外部リンク[編集]