アダムス・ファミリー

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アダムス・ファミリー』(The Addams Family)はチャールズ・アダムス原作の一コマ漫画。およびそれを原作とした映画・アニメ・TVドラマ・ミュージカル。もともと雑誌「ザ・ニューヨーカー」に掲載されていたもので、当初はタイトルそのものは存在しなかったが、テレビドラマ化されたときに作者の名前からアダムスファミリーというタイトルが付いた。


概要[編集]

丘の上にある城の洋館に住むアダムス一家。だが、実は彼らは、不幸な事や邪悪な事、忌まわしい物、不気味な物が大好きなお化け一家だった。これは、そんな家族が繰り広げるホラーコメディである。 作中全体が時代の流行と一線を期して、1930年代ティストのゴシック美術や演出で統一されており、映画監督のティム・バートンなど多くの人に影響を与えた。 元々は1937年に「ザ・ニューヨーカー」に掲載されていた一コマ漫画が人気を呼んだが、当初はキャラクター設定など明確なことが記されておらず、メインキャラクターの名前などは一切不明であり、「アイマーおじさま」等ゲストキャラクターの名前が行き来するなどの奇妙な内容であった。1964年にテレビドラマアニメが制作され日本では「アダムスのお化け一家」というタイトルで人気を呼んだ。その際初めてそれぞれのキャラクター設定が明記されたものの、当初、作者のチャールズ・アダムスが決めていたフランプという名前に反し、アダムスと自分の苗字が付いたことで、キャラクターそれぞれの設定が大きく変わってしまった。それ以降からテレビドラマ版の設定が継承され、1991年に巨額の制作費を投じて映画化されてヒットし、1993年には続編が作られた。続編も興行的に好調だったため三作目も制作される予定であったが、主演のラウル・ジュリアが企画中に死去したため制作されなかった。後に制作された「アダムス・ファミリー サン再結集」はテレビ映画として作られた作品なため映画作品との関連は一切ない(ただし映画版のハンド役とラーチ役は続投している)。また2008年にはブロードウェイでミュージカル化されロングランを記録し、2014年には日本上陸もした。

登場キャラクター[編集]

もともと原作漫画ではアダムス家それぞれの名前自体は明記されておらず、刊行する毎に名前が明確化されていった、元々苗字はフランプ(薄汚いの意味)。であったが、テレビドラマが制作される際にアダムス・ファミリーと記されたため、お婆ちゃんの設定がゴメスの実母からモーティシアの実母へと変わったりと設定が大きく変わっている。

アダムス一家は前述のとおり不幸や邪悪な事、忌まわしい物を好むが、これは悪意、悪気があるわけではなく、単に暮らしや育ち方が先祖代々根本からずれているためである。 一家は莫大な資産がある上流階級の家庭である。

ゴメズ(シケモク)・アダムス/Gomez Addams
アダムス家の家長。ラテン系で中肉中背の小柄なブ男(ドラマ、映画では長身の伊達男として描かれている)で、ストライプの入ったスーツや燕尾服を好んで着用する。葉巻を好んで愛用する。
(悪巧みをする時を除いて)頭の回りは良くないが、金の回りは良く欲しいものは何でも手に入る。
映画版では快活で明朗な性格ながら、行動そのものは悪趣味、不謹慎極まりない。
もっとも、彼がそこまでして欲がるものはモーティシアただ一人だけであるのだが。
家族をこよなく愛しており、常に良き父、良き師であろうと努力しているが、陽気で適当な性格故に意味不明な方向に進むことも多く、モーティシアにサポートしてもらうことも多い。モーティシアを「カラミーア」と呼ぶ(カラミーアはイタリア語、cara mia=愛しい人)。
モーティシア(アゲカス)・アダムス/Morticia Addams
アダムス家の母親であり、美しいが異様に痩せこけた魔女。先祖代々から魔女の家庭に育ち、何度も死んでは蘇っている。
長身で肘と裾に房がついたぴったりした黒服のドレスを常に身につけており、青白い肌に緑なす黒髪と妙に細いウエストが特徴。趣味は様々な毒草を育てること。
好きな生き物はコウモリで、鍾乳洞に行ってコウモリを見るのが好き。更に、ペットとしてもコウモリを飼っている。
性格は非情なほどに冷静で、どんな事があっても常に微笑を浮かべている。しかし、家族のことを何よりも愛しており、アダムス家の真の家長は彼女であると言える。
ゴメズとは自分の最初の葬儀の時に出会い相思相愛で結ばれた。夫婦仲は良好で今も仲は熱く「ウイ?」と熱が上がるとフランス語で会話する(フランス語を話すのは、ドラマでの設定)。ゴメズを「モンシェール」と呼ぶ。
名前の由来はMorticia はアメリカ英語での葬儀屋(=mortician)から。
フェスター(デガラシ)・フランプ/Fester Frump
ゴメズの実兄である叔父。アダムス一家の中では唯一まともな性格だが、禿頭で歯が一本も無く、目の回りに隈が有り、季節や場所を問わず大外套を着込んでいるため見た目は一番怪しい。
勿論、不気味な物やおぞましい物をこよなく愛していることに変わりはなく、まともであるが故に誰よりも純粋な悪意を持って周囲を引っ掻き回す。
そのため、「手加減を知らず、手の施しようがない悪魔」としてモーティシアに常に監視されているが本人は気にしていない模様。
ウェンズディやパグズリィとはとても仲が良く、三人で釣り(ダイナマイトで魚を気絶させ、浮かんだ魚を網で救うという危険な物だが)をしにいくことがしばしば有る。
いくつもの会社を立ち上げている実業家でもあり、雑誌の表紙に載るほどである。
名前の由来(Fester)は腐る、という意味。
フランプおばあちゃん(モミガラ)/グラニー・アダムス(映画版の呼び名)/Grandmama Addams
ゴメスとフェスターの実母(ドラマ、映画ではモーティシアの実母)のお婆ちゃん。うっすらと生えた顎髭と、大きなホクロがチャームポイント。
極めて長い時を生きており、様々な疫病を周囲にばらまく能力や桶に乗って空を飛ぶ能力を持ち、色々な薬品を操るのが大得意。
コメディリリーフで壮年の魔女であり、アダムス一家の料理や薬品製作を行い、よく孫に骨やコウモリ、悪魔のようなクッキーを焼いている。
性格はお茶目なうっかり者で、ソリテアでイカサマをし、根っからの大嘘つき。良く周囲に流されるトラブルメーカーでもあり、特に悪趣味ないたずらを一般人に行う事が大好き。
ウェンズディ(パンクズ)・アダムス/Wednesday Addams
不幸の元に生まれついたアダムス家の長女。いつも不幸そうな顔つきで、感受性が強く無口。
ゆえに、いざクチを開くとトドメ台詞ともいえるインパクト絶大、ブラックで強烈な一言を発する。
モーティシアゆずりの黒髪と青白い肌を持ち、片方の足の指が六本ある。
三つ編みのおさげ髪に水玉のワンピースが特徴。漆黒の服も好んで着る。家族の中では特に陰湿な性格で、一番の危険人物でもある。
10歳にもかかわらず非常に優秀で、学校からも「性格さえ問題なければ」といわれている。
人の性格を見抜くのが得意。疑い深く狡猾で、一般人を不快にしたり追い詰めたりする。しかし家族の危機の際はいち早く察知して活躍する事が多い。
名前の由来(Wednesday)は「水曜日生まれの子は不幸になる」というマザー・グースの言い伝えから。
ゴメズに溺愛されており、彼とモーティシアが良く企画する鍾乳洞へのピクニックや真夜中の公園で遊ぶことが大好き。
パグズリィ(カンカラ)・アダムス/Pugsley Addams
アダムス家の長男でウェンズディの弟。縞模様のシャツにサスペンダー付きの半ズボンを常に着ている。
性格は典型的な悪ガキ小僧。致死性の罠を仕掛けたり、おもちゃで大事故を再現したり、他人が楽しく遊んでいる所に乱入して滅茶苦茶にするのが大好き。
姉のウエンズディにいつも虐めを受けており、電気椅子に掛けられたり、ボウガンの標的にされたり、散々な目に遭う(ただし本人はまんざらでもない様子)。
たまにウエンズディに仕返しを行おうとするが、姉のほうが一歩先を入っているため、常に失敗する。交通標識を収集して交通事故を起こさせることが趣味で、部屋はこれまで盗んできた標識で埋まっている。実は保護観察中の処分を受けており、ゴメスからは誇りにされている。
ラーチ(クズテツ)/Lurch
アダムス家の執事。非常に長身。いつもヨロヨロ歩いており、片目は白濁している。
粗忽者で、大切なことを良く忘れたりするがアダムス家の面々には冗談のネタにされつつも愛されている。本人もまた彼らを愛しており、世の中の良い影響からパグズリィやウェンズディを守っている。
作者が意図的に「フランケンシュタインの怪物」に似せて描いたキャラクターであり、映画で怪物を演じたボリス・カーロフからファンレターが送られたほどである。
パイプオルガンの演奏が得意。
名前の由来(Lurch)は傾くの意味
ハンド(映画日本語版での呼び名)/ロミオ(オリジナルドラマの日本語吹替版での呼び名)
英語版ではシング(The Thing)
ゴメズのおさななじみ。人の右手そのもので蜘蛛のように動き回る。英語版ではシング(The Thing)という名前。意思をもっており、活発に動き回る。働き者でありゴメスの身の回りの世話を主に行う。
カズン・イット/Cousin Itt
ゴメスのいとこ。全身が長い毛で覆われており、中身は全く見えない、テレビ版ではサングラスを掛けていた。原作では2作にしか登場しておらず、名前もない。そのため指示代名詞「それ(itt)」がそのまま名前となっている。
映画版ではBMWイセッタを愛車にしている。
オバケ
英語版ではシング(The Thing)
原作にのみ登場。肩から上しか描かれない。アダムズ一家の回りに付きまとっており、伝声管やレコードプレーヤーの中から手を伸ばして彼らをサポートしたり、階段や雪の中などから頭と手だけを出して彼らを覗いていたりする。
ドラマになる際に頭部が省略され、The Thingとなった。

刊行本[編集]

  • 『アダムズ・ファミリー全集』チャールズ・アダムズ著、ミゼロッキ・H・ケヴィン編 安原和見訳、河出書房新社、2011年(原著刊行2010年)

テレビドラマ[編集]

アダムズのお化け一家[編集]

日本では1968年4月2日 - 1969年6月24日に、東京12チャンネル(現:テレビ東京)の海外ドラマ枠『怪奇コメディー』(火曜19:30 - 20:00)の第1作として放送された。

スタッフ[編集]

出演[編集]

役名 出演 吹き替え
ゴメズ・アダムス ジョン・アスティン 広川太一郎
モーティシア・アダムス キャロリン・ジョーンズ 小原乃梨子
グラニー・アダムス マリー・ブレイク 穂積隆信
フェスター・フランプ ジャッキー・クーガン 熊倉一雄
パグズリー・アダムス ケン・ウェザーワックス
ウェンズデー・アダムス リサ・ローリング
ラーチ テッド・キャシディ 大塚周夫
イット フェリックス・シラ 納谷六朗
マイキー 富田耕生
ボス 青野武
パンチョ 小倉久寛

前後番組[編集]

東京12チャンネル 火曜19時台後半枠
前番組 番組名 次番組
怪奇コメディー
アダムズのお化け一家

アダムス・ファミリー オリジナル版[編集]

1977年10月30日、ABCテレビにて放送されたスペシャルドラマ。原題は「Halloween with the New Addams Family」。日本では「アダムス・ファミリー オリジナル版」としてビデオが発売された。上記ドラマの第3シーズンのパイロット版として作られたが、第3シーズン自体は作成されなかった。

出演[編集]

  • ゴメズ・アダムス:ジョン・アスティン
  • モーティシア・アダムス:キャロリン・ジョーンズ
  • フェスター・フランプ:ジャッキー・クーガン
  • パグズリー・アダムス:ケン・ウェザーワックス、ケン・マーキス(少年時代)
  • ウェンズデー・アダムス:リサ・ローリング、Jennifer Surprenant(少女時代)
  • グラニー・アダムス:ジェーン・ローズ
  • ラーチ:テッド・キャシディ
  • イット:フェリックス・シリア
  • マイキー:ヴィトー・スコッティ
  • ボス:パーリー・ベア
  • パンチョ・アダムス:ヘンリー・ダロウ

The New Addams Family[編集]

1998年から1999年にかけてアメリカのFOXファミリー、カナダのYTVで放送された。

出演[編集]

アニメ版[編集]

アダムスのお化け一家[編集]

1973年から1975年にかけてアメリカで放送された。ハンナ・バーベラ・プロダクション制作。また、日本語版では独自のキャラクター名が割り当てられている。

現在、カートゥーン ネットワークで放送されている。 カートゥーン ネットワーク番組詳細


スタッフ[編集]

英語版[編集]

日本語版[編集]

括弧内は本来のキャラクター名。

  • シケモク(ゴメス/Gomez Addams)
  • アゲカス(モーティシア/Morticia Addams)
  • パンクズ(ウェンズデー/Wednesday Addams)
  • カンカラ(パグズリー/Pugsley Addams)
  • モミガラ(グラニー/Grandmama Addams)
  • デガラシ(フェスター/Uncle Fester Frump)
  • クズテツ(ラーチ/Lurch)

The Addams Family[編集]

1992年から1995年にかけてABCテレビで放映。

声の出演[編集]

映画[編集]

アダムス・ファミリー[編集]

アダムス・ファミリー2[編集]

アダムス・ファミリー サン 再結集[編集]

日本タイトルは映画三部作の一つとされているが、テレビ映画として放映された作品でありこれまでの映画シリーズとの関連はなく、旧ドラマ版のリメイクに近い内容である。 なお日本語吹き替え版においては旧ドラマ版のキャストを多数起用している。

出演[編集]

役名 俳優 日本語吹替
ゴメズ・アダムス ティム・カリー 広川太一郎
モーティシア・アダムス ダリル・ハンナ 小原乃梨子
フェスター・アダムス パトリック・トーマス 熊倉一雄
ウェンズデー・アダムス ニコール・フジェール 吉田小南美
パグズリー・アダムス ジェリー・メッシング 田野めぐみ
グラニー・アダムス アリス・ゴーストリー 北川智繪
ラーチ カレル・ストルイケン 大塚周夫
ウォルター・アダムス レイ・ウォルストン
フィリップ・アダムス エド・ベグリー・ジュニア 鈴木ヤスシ
ドロレス・アダムス ダイアン・デラーノ 沢田敏子
キャサリン・アダムス ヒラリー・シェパード 小宮和枝
アダムスおじいちゃん ケヴィン・マッカーシー 北村弘一
アダムスおばあちゃん エステル・ハリス 麻生美代子
野犬捕獲員 クリント・ハワード
(クレジットなし)
広瀬正志
ハンド クリストファー・ハート

参考URL

ミュージカル[編集]

2008年にはブロード・ウェイでミュージカル化され、初演では映画版第二作で警察官を演じたネイサン・レインがゴメス役、ビビ・ニューワースがモーティシア役を演じた。作品は2011年12月まで上演されロングランを記録。ミュージカル版のオリジナルストーリーでウェンズデーが成人を迎えのボーイフレンド(普通の人間 ・ルーカス)が両親を連れてアダムスの屋敷を訪れ騒動が起きる。作品の随所に原作のトリビアが盛り込まれ、夫婦喧嘩の中にグラニーが姑なのか自分の実母なのかモーティシアが混乱するシーンが盛り込まれたり、フェスターが良識人としてストーリーテラーとして物語を進行させる。

2014年には日本上陸もし、橋本さとしがゴメズ役、真琴つばさがモーティシア役を務める。 またブロードウェイではウェンズディの髪型が原作と異なるボブヘアーで登場したが、日本版では原作に忠実なおさげ髪へと変更された。

日本版キャスト[編集]

役名
ゴメズ・アダムス 橋本さとし
モーティシア・アダムス 真琴つばさ
フェスター・アダムス 今井清隆
グラニー・アダムス 鷲尾真知子
ウェンズデー・アダムス 昆夏美
パグズリー・アダムス 玉沢威穏/菊池銀河
ラーチ 澤魁士
ルーカス・バイネッケ 柳下大
マル・バイネッケ 菅原永二
アリス・バイネッケ 友近

関連項目[編集]

CM版での日本語吹き替えではゴメスを郷里大輔、ウェンズデーを小林優子、パグズリーを亀井芳子がそれぞれ演じている。 なお、オデッセイは後に映画版「フリント・ストーン」ともタイアップしている。 ちなみに映画本編ではアダムス一家はロールスロイスに乗っている。

外部リンク[編集]