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全国職域学生かるた大会

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全国職域学生かるた大会(ぜんこくしょくいきがくせいかるたたいかい)とは、百人一首を用いた競技かるたの競技大会の一つで、団体戦形式で実施される。通称は職域大会。毎年春(3月下旬)と夏(8月下旬)に東京都江戸川区関東第一高等学校で行われる(第105回大会以前は江戸川区スポーツセンター)。主催は全日本かるた協会。主管は全国職域学生かるた大会実行委員会。

概要

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1963年に第1回大会が開催され、以降毎年春と夏の2回行われている。A級からE級まで階級別に分かれて実施される。なお、第100回大会より年1回開催(A・B・C級は春、D級は夏の実施)への変更と階級再編が行われた。第107回大会よりE級が復活した。

ルール

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※第108回大会(2024年3月)時点

  • A級・B級・C級・D級・E級に分かれて1チーム5人による団体戦を実施する。
  • 一定の条件のもと、複数のチーム(Aチーム、Bチームなど)をエントリーすることができる。

出場資格

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同一の学校または職域の在籍者。

チーム構成

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1チーム選手5名、補欠3名の合計8名。(ただし8名を充足させる必要はなく3名以上からエントリー可。)

級分け

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  • A~D級
    • 前回大会の成績によりA~D級でそれぞれ8,16,32,64チームを格付けする。
    • B級はB1・B2、C級はC1~C4、D級はD1~D8にブロックが分けられる。
  • E級
    • A~D級以外の出場チームがE級に出場する。
    • ただしD級に格付けされたチームは、E級に出場することはできない。

試合方法

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対戦形式

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  • 試合は1チーム5名で対戦し、3名以上勝ったチームを勝点1とする。

順位決定方法

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  1. 予選
    • A~D級は、8チームを4チームずつ2つのブロックに分けて、各ブロックごとに総当たりの予選を行う。
    • E級は、個人戦形式で予選を3回行う。
    • いずれの級も勝点により予選の順位を決定する。
  2. 決勝戦及び順位決定戦
    • 予選の成績にもとづき対戦相手を決定する。

大会別A級順位

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  • 背景色が赤色のチームが優勝チーム。
  • 背景色が青色のチームがB級に降格(B級上位チームと入替え)。
期・年度 A級リーグ順位 B級リーグ上位 備考
年度 優勝 準優勝 3位 4位 5位 6位 7位 8位 優勝 準優勝
1 1963 早大 総理府統計局
2 1963 早大 総理府統計局
3 1964 通産省 総理府統計局 東大職員 早大
4 1964 通産省 早大 早大 富士フイルム
5 1965 早大 日立金属 宮城学院 富士フイルム
6 1965 早大 総理府統計局 富士フイルム 総理府統計局
7 1966 早大 通産省 宮城学院 慶大
8 1966 早大 富士フイルム 東京都庁 宮城学院
9 1967 早大 富士フイルム 宮城学院 早大
10 1967 早大 宮城学院 総理府統計局 早大
11 1968 早大 宮城学院 日立金属 通産省
12 1968 宮城学院 宮城学院 大昭和製紙 総理府統計局
13 1969 日立金属 大昭和製紙 東大 早大
14 1969 宮城学院 宮城学院 東北学院大 富士フイルム
15 1970 東北学院大 早大 鈴木製作所 総理府統計局
16 1970 早大 総理府統計局 東北大 富士フイルム
17 1971 総理府統計局 宮城学院女大 市立沼津高 富士高
18 1971 東北大 早大 金沢大 富士高
19 1972 富士高 東北大 大垣北高 富士高
20 1972 富士高 宮城学院 金沢大 早大
21 1973 富士高 早大 富士高 日立金属
22 1973 慶大 富士高 慶大 総理府統計局
23 1974 富士高 慶大 東北大 富士高
24 1974 慶大 富士高 富士高 鈴木製陶
25 1975 富士高 富士高 富士高 市立沼津高
26 1975 慶大 富士高 静岡大 富士高
27 1976 慶大 慶大 早大 市立沼津高
28 1976 慶大 富士高 総理府統計局 中大
29 1977 慶大 富士高 東京理科大 宮城学院
30 1977 富士高 富士高 富士高 浜松東高
31 1978 東北大 富士高 富士高 富士高
32 1979 早大 東京理科大 宮城学院女大 慶大
33 1980 富士高 慶大 富士高 ICU
34 1980 ICU 慶大 慶大 富士高
35 1981 富士高 慶大 富士高 仙台市役所
36 1981 富士高 慶大 早大 富士高
37 1982 富士高 慶大 九大 富士高
38 1982 慶大 九大 本宿小 早大
39 1983 早大 富士高 富士高 富士高
40 1983 慶大 早大 本宿小 早大
41 1984 慶大 早大 九大 慶大
42 1984 早大 慶大 富士高 本宿小
43 1985 早大 富士高 静岡大 慶大
44 1985 早大 静岡大 東北大 早大
45 1986 慶大 早大 慶大 沼津東高
46 1986 慶大 早大 九大 富士高
47 1987 慶大 早大 早大 沼津東高
48 1987 慶大 富士高 仙台市役所 慶大
49 1988 慶大 早大 長泉高 東北大
50 1988 慶大 富士高 東大 早大
51 1989 慶大 早大 静岡大 九大
52 1989 早大 九大 東大 仙台市役所
53 1990 慶大 早大 早大 静岡県教職員
54 1990 慶大 東大 東外大 長泉高
55 1991 早大 東大 東大 九大
56 1991 早大 東大 仙台市役所 大井川高
57 1992 早大 早大 長泉高 沼津東高
58 1992 早大 早大 東北大 筑波大
59 1993 東大 早大 お茶女大 東外大
60 1993 早大 東大 長泉高 東大
61 1994 早大 大井川高 九大 大井川高
62 1994 早大 東大 東大 東大
63 1995 東大 早大 東外大 暁星学園
64 1995 東大 早大 長泉高 東大
65 1996 早大 大井川高 東外大 慶大
66 1996 東大 東大 東北大 長泉高
67 1997 暁星学園 東大 長泉高 東大
68 1997 東大 早大 早大 長泉高
69 1998 早大 東大 長泉高 大井川高
70 1998 東大 早大 筑波大 慶大
71 1999 東大 早大 立命大 長泉高
72 1999 東大B 立命大A 早大A 慶大A 東大A 筑波大A 長泉高A 大井川高A 東大D 暁星学園A
73 2000 早大B 暁星学園A 東大A 筑波大A 慶大A 立命大A 東大B 早大A 静岡双葉A 東大C
74 2000 早大A 静岡双葉A 暁星学園A 東大B 立命大 東大A 筑波大A 慶大A 東北大A 長泉高A
75 2001 早大 静岡双葉 富士高 NEC
76 2001 静岡双葉A 暁星学園A 東大A 立命大A 早大A NEC 東北大A 富士高A お茶女大A 早大B
77 2002 立命大A 東大A 静岡双葉A 暁星学園A 早大B お茶女大A NEC 早大A 東北大A 長泉高B
78 2002 早大A 静岡双葉A 東大A 立命大A 暁星学園A 東北大A お茶女大A 長泉高A 富士高A NEC
79 2003 早大A 東大A 静岡双葉A 暁星学園A 立命大A NEC 富士高A 東北大A 静岡雙葉B お茶女大A
80 2003 東大A 早大A 暁星学園A 静岡双葉A お茶女大A NEC 立命大A 静岡双葉B 東大C 東北大A
81 2004 東大 早大 立命大 京大
82 2004 早大B 暁星学園A 立命大A 東大A 京大A お茶女大A 東大B 東北大A 静岡双葉B 静岡東高A
83 2005 暁星学園A 早大A 立命大A 京大A 東大A お茶女大A 静岡双葉A 静岡東高A 慶大A 東京都庁
84 2005 暁星学園A 立命大A 東大A 早大A 慶大A 京大A 東京都庁 お茶女大A NEC 東北大
85 2006 暁星学園A 立命大A 早大A 東大A NEC 京大A 慶大A 東北大 筑波大A 阪大A
86 2006 早大A 阪大A 東大A 立命大A 京大A NEC 筑波大A 暁星学園A 立命大B 東北大
87 2007 早大A 阪大A 立命大B 京大A 東北大 東大A 立命大A NEC 暁星学園A 東大B
88 2007 阪大A 早大A 立命大A 東大B 東北大 東大A 京大A 暁星学園A 立命大B 筑波大A
89 2008 阪大A 立命大A 早大A 東大B 東北大A 立命大B 筑波大A 東大A 京大A 早大C
90 2008 立命大B 早大A 東大A 立命大A 京大A 阪大A 東北大A 早大B 暁星学園A 法大A
91 2009 立命大B 立命大A 早大A 東大A 阪大A 暁星学園A 京大A 法大A 神戸大A 東北大A
92 2009 立命大A 早大A 阪大A 立命大B 東大A 暁星学園A 神戸大A 東北大A 京大A 東大B
93 2010 立命大A 早大A 東大A 立命大B 暁星学園A 京大A 東大B 阪大A 神戸大A NEC
94 2010 立命大B 暁星学園A 早大A 東大A 神戸大A NEC 京大A 立命大A 阪大A 東北大A
95 2011 震災により中止
96 2011 東大A 暁星学園A 立命大A 早大A 阪大A 東北大A 神戸大A NEC 京大A 富士高A
97 2012 立命大A 早大A 暁星学園A 富士高A 京大A 東北大A 阪大A 東大A 九大A 法大A
98 2012 京大A 早大A 暁星学園A 立命大A 九大A 法大A 富士高A 東北大A 東大A 筑波大A
99 2013 立命大A 暁星学園A 東大A 筑波大 京大A 早大A 九大A 法大A 慶大A 阪大A
年度 優勝 準優勝 3位 4位 5位 6位 7位 8位 B1級 優勝 B2級 優勝 備考
100 2014 立命大A 暁星学園A 京大A 東大A 阪大A 慶大A 早大A 筑波大 九大A 東北大A 階級再編
101 2015 東北大A 立命大 京大A 東大A 九大A 慶大A 暁星学園A 阪大A 早大A 法大A
102 2016 東北大A 早大A 九大A 京大A 東大A 法大A 立命大 慶大A 暁星学園A 阪大A
103 2017 東北大A 法大A 早大A 東大A 暁星学園A 京大A 九大A 阪大A 立命大A 慶大A
104 2018 東大A 立命大A 法大A 東北大A 早大A 慶大A 京大A 暁星学園A 明大A 神戸大A
105 2019 東大A 立命大A 東北大A 慶大A 明大A 法大A 早大A 神戸大A 九大A 暁星学園A
106 2020 新型コロナウイルス感染症の流行によりA,B,C級は開催中止(D級のみ2019年8月に開催)
2021 新型コロナウイルス感染症の流行により中止[1]
2022 新型コロナウイルス感染症の流行により中止
107 2023 東大A 東北大A 慶大A 立命大A 法大A 九大A 明大A 暁星学園A 筑波大A 東大C 昇級・降級が3チームずつに
108 2024 東大B 立命大A 早大A 慶大A 東大A 東北大A 法大A 筑波大A 阪大A 京大B

A級優勝回数

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※第108回大会(2024年3月)終了時点

  • 早稲田大学 34回
  • 慶應義塾大学 18回
  • 東京大学 15回
  • 富士高等学校 10回
  • 立命館大学 9回
  • 東北大学 5回
  • 暁星学園 4回
  • 通商産業省 2回
  • 大阪大学 2回
  • 宮城学院 2回
  • 総理府統計局 1回
  • 国際基督教大学 1回
  • 東北学院大学 1回
  • 日立金属 1回
  • 静岡雙葉学園 1回
  • 京都大学 1回

在籍チーム

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※第108回大会(2024年3月)開催時点

A級

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B級

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C級

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D級(2012年3月時点)

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E級(2012年3月時点)

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上記の他近年の主な在籍チーム

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脚注

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関連項目

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