SEパルメイラス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
この記事の項目名には以下のような表記揺れがあります。
  • パルメイラス
  • パウメイラス
パルメイラス
Palmeiras logo.svg
原語表記 Sociedade Esportiva Palmeiras
愛称 Alviverde(アウヴィヴェルジ)
Verdão(ヴェルダオン)
Porco(ポルコ)
クラブカラー     緑(グリーン)
    白(ホワイト)
創設年 1914年
所属リーグ カンピオナート・ブラジレイロ
カンピオナート・パウリスタ
所属ディビジョン セリエA
セリエA1
ホームタウン サンパウロ
ホームスタジアム Imagens da Cidade de São Paulo e Zoológico da Capital Paulista. (47480340301).jpgアリアンツ・パルケ
収容人数 43,713
代表者 ブラジルの旗 マウリシオ・ガリオッチ
監督 ポルトガルの旗 アベウ・フェヘイラ
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

SEパルメイラス (ポルトガル語: Sociedade Esportiva Palmeiras) は、ブラジルサンパウロ州サンパウロを本拠地とするサッカークラブである。ブラジルの公用語であるポルトガル語の発音により、パウメイラスと表記されることも多い。

概要[編集]

サンパウロ州のBIG4の1角を占める。ユニフォームの色は緑と白。愛称は古くからあるものから順に追っていくと、ラテン語由来の「白」とポルトガル語の「緑」を組み合わせた、Alviverde(アウヴィヴェルジ)、ポルトガル語で「緑」の愛情のこもった形である、Verdão (ヴェルダオン)、マスコットである「ブタ」の意味がある、Porco (ポルコ)がある。この緑色のブタがマスコットになった経緯は最大のライバルであるコリンチャンスのファンに1969年頃からブタと罵られていたことを逆手に取ったジョルジーニョという選手がスポーツ雑誌のためにブタを抱きしめたことがきっかけで、1986年にファンがブタをマスコットに決めたというエピソードが残っている。パルメイラスが正式にブタをマスコットにしたのは2016年になってからであるが、スタジアムでのファンソングのほとんどがブタに言及している。

ブラジルの中では裕福なクラブの一つであり、財政面ではフラメンゴと並んで二大巨頭といえる存在[1][2]

ファン[編集]

パルメイラスのファンはパルメイレンセ (Palmeirense) と呼ばれ、お互いを家族と呼び合い、開放的で折り目正しい気風を信条としている。男性のファンをパレストリーノ (Palestrino) 、女性のファンや女子チームの選手をパレストリーナ (Palestrina) と呼ぶことも多い。パルメイレンセの厳密で正確な総数は不明であるが、2019年9月に著名な研究機関である、DataFolhaが2,878人を対象に行った調査によると全体の6%となっており[3][4][5]、最新の調査では、その数を1,300万人としている[6]。また、パルメイラスはサンパウロを中心に日系ブラジル人とその子孫の多くがサポートしているクラブでもある[7]

ライバル[編集]

パルメイラスにとって歴史的な永遠のライバルは、同じくサンパウロを本拠地とするコリンチャンスサンパウロFCである。この2クラブとサンパウロ州サントスサントスFCはサンパウロの「BIG4」と呼ばれ、互いの対戦はクラシコの名が冠せられている。コリンチャンスとの試合は特にダービーとして特別な意味合いを持っている。サンパウロFCとの試合はChoque-Rei (ショキ・ヘイ)として知られる。また、豊富な資金力を背景に近年ではフラメンゴと激しく覇を争っている。

施設[編集]

クラブはサンパウロの西地区の一等地に位置する、アカデミア・ジ・フッチボウ(選手がトレーニングを行う場所)とコンプレックス(複合施設)で構成されている。コンプレックスには、スタジアムであるアリアンツ・パルケの他に、管理事務所、パーティールーム、ダンス音楽語学ルームの他、テニスコートホッケースケートリンク、フィットネスセンター、ジムヨガピラティス、畳張りの武道場卓球テーブルサッカープールサウナなどの多種多様なスポーツができる場所、レストランカフェテリアスナックバー、バーベキューグリル、遊歩道など様々な施設がある。

このコンプレックスの中で、スタジアム以外の部分を「ソーシャルクラブ」を意味する、クルーべ・ソシアルと呼んでおり、同名の有料会員サービスのメンバーが主に利用している。

実績[編集]

これまでに獲得したブラジル国内の主なタイトルは、歴史も古く重要な位置づけがなされているカンピオナート・パウリスタの優勝23回。国内で最も重きを置かれているカンピオナート・ブラジレイロの優勝が歴代最多の10回(カンピオナート・ブラジレイロ・セリエAが6回、タッサ・ブラジル2回、トルネイオ・ホベルト・ゴメス・ペドローザ2回の計10回)。全国レベルのカップ戦コパ・ド・ブラジルの優勝が4回など。

国際大会では世界で最初に開催されたクラブ世界選手権とされている [8][9][10]コパ・リオ(インテルナシオナル)の優勝の他、南米南部地域の国々のクラブチームで争われたコパ・メルコスールの優勝。南米で最も重要な大会である、 コパ・リベルタドーレスの優勝2回などの実績を有する。

歴史[編集]

創設とイタリアとの関係[編集]

パルメイラスは1914年8月26日(以下すべて現地時間の日付)にイタリア系移民によって創設された。当初のクラブ名は、SSパレストラ・イタリア (Società Sportiva Palestra Italia) というものであったが、第二次世界大戦でブラジルが連合国側に立ったため、イタリアに由来する名称の使用を禁じられたことにより、1942年9月14日にSEパルメイラスと改名。また、このときイタリアの国旗に由来するクラブカラーの緑、白、赤のうち赤が外された。このときの改名を後押ししていたサンパウロFCとの最終戦の勝利による、カンピオナート・パウリスタのパルメイラスの優勝とそれにまつわるドラマによってサンパウロFCとの歴史的な因縁が生まれることとなる。

この旧名は2010年7月に取り壊された、旧ホームスタジアムのエスタジオ・パレストラ・イタリア(通称:パルケ・アンタルチカ)にその名残をとどめていた。最近は少なくなっているがファンの間では赤を含めた緑、白、赤をクラブのカラーとして使用する例も多い。その他、過去にはイタリアの企業とも縁が深かった経緯があり、スポンサーとして、パルマラット (乳製品) 、ピレリ (タイヤ) 、フィアット (自動車) 等、イタリアを代表する企業(いずれも現地法人)がついていた。

草創期からアカデミア・ジ・フッチボウまで[編集]

1916年カンピオナート・パウリスタに初参加したのち、1920年に初タイトルを獲得。1951年には世界初のクラブ世界選手権とされる、コパ・リオ(インテルナシオナル)に優勝するなどしたのち、1960年代に黄金時代を迎える。この当時、クラブはマスコミやファンなどによって、「フットボールアカデミー」という意味のアカデミア・ジ・フッチボウと呼ばれていた。この時期は、「ファーストアカデミー」を意味する、1965年-1970年プリメイラ・アカデミア (Primeira Academia) と、「セカンドアカデミー」を意味する、1971年-1975年セグンダ・アカデミア (Segunda Academia) に大別され、カンピオナート・ブラジレイロでは、1960年から1973年まで7回の優勝を経験している。1975年にはアルゼンチン代表との親善試合に2対1で勝利した。

1993年の中興から2019年シーズンまで[編集]

その後、長らくタイトルから遠ざかっていたが、1992年にイタリアの食品会社パルマラットがスポンサーについたことによってクラブは上昇気流に乗る。豊富な予算を手にしたパルメイラスは、1993年カンピオナート・ブラジレイロで、約20年ぶりの優勝を果たすと、翌1994年にも連覇を果たす。その後、1998年に初の南米主要タイトルとなるコパ・メルコスールで優勝したのち、1999年にはコパ・リベルタドーレスに優勝して南米一に輝いた。

その後、カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA2003年2013年シーズンでは、セリエBに降格したが、それぞれ1年でセリエAに返り咲き、2016年2018年にはセリエAのタイトルを獲得している。

2020年シーズン[編集]

2020年シーズンでは、序盤こそ調子をつかめず苦戦したものの、クラブの歴史上、最長のブランクとなったパンデミックによる長期休養明けから徐々に調子を上げ、カンピオナート・パウリスタにて、現地時間の8月8日(以下すべて現地時間の日付)に最大のライバルのコリンチャンスとのダービーをPK戦で制し、この大会では12年ぶりのタイトルを獲得。 その後、調子を落とすと監督のヴァンデルレイ・ルシェンブルゴを更迭、無名に近いアベウ・フェヘイラを新監督に大抜擢すると一気に調子をあげて、2021年1月30日マラカナン・スタジアムで行われた、コパ・リベルタドーレス2020のグランドファイナルで、サントスFCを終了間際の劇的なゴールで破り、21年ぶり2度目の優勝を果たした。

続くFIFAクラブワールドカップ2020では、コパ・リベルタドーレス決勝からわずか1週間というタイトなスケジュールや、平均年齢25歳[11]という若手中心のメンバー構成も相まって、経験不足なども足かせとなって、南米勢の史上最低となる4位で終える結果となった。

2021年3月7日2020年シーズンを締めくくるコパ・ド・ブラジルにおいて本大会4度目のタイトルを獲得、アベウ・フェヘイラは本大会のタイトルを獲得した初めての外国人監督となった。総括すると、このシーズンを三冠で終えた。

タイトル[編集]

国内タイトル[編集]

現在も開催されている大会[編集]

タッサ・ブラジル(Taça Brasil)トルネイオ・ホベルト・ゴメス・ペドローザを含む) 

    • 1960, 1967, 1967, 1969, 1972, 1973, 1993, 1994, 2016, 2018

かつて開催されていた大会[編集]

  • カンピオン・シダージ・ジ・サンパウロ(サンパウロ市の選手権): 4回[12]
    • 1945, 1946, 1950, 1951

国際タイトル[編集]

現在も開催されている大会[編集]

かつて開催されていた大会[編集]

今世紀における主な大会の成績 [編集]

優勝 準優勝 3位 ベスト4 セリエAに昇格 セリエBに降格
シーズン カンピオナート・パウリスタ カンピオナート・ブラジレイロ コパ・ド・ブラジル コパ・リベルタドーレス コパ・スダメリカーナ クラブワールドカップ その他
2001 7位 セリエA 12位 - ベスト4 未開催 -
2002 スーペルカンピオナート・パウリスタ セリエA 24位 初戦敗退 - - -
2003 ベスト4 セリエB 優勝 ベスト16 - 予選敗退 -
2004 ベスト4 セリエA 4位 ベスト8 - - -
2005 9位 セリエA 4位 - ベスト16 - -
2006 3位 セリエA 16位 - ベスト16 - -
2007 5位 セリエA 7位 2回戦敗退 - - -
2008 優勝 セリエA 4位 ベスト16 - ベスト8 -
2009 3位 セリエA 5位 - ベスト8 - -
2010 11位 セリエA 10位 ベスト8 - ベスト4 -
2011 3位 セリエA 11位 ベスト8 - 第2フェーズ敗退 -
2012 5位 セリエA 18位 優勝 - ベスト16 -
2013 6位 セリエB 優勝 ベスト16 ベスト16 - -
2014 3位 セリエA 16位 ベスト16 - - -
2015 準優勝 セリエA 9位 優勝 - - -
2016 4位 セリエA 優勝 ベスト8 2次リーグ敗退 - -
2017 3位 セリエA 準優勝 ベスト8 ベスト16 - -
2018 準優勝 セリエA 優勝 ベスト4 ベスト4 - -
2019 3位 セリエA 3位 ベスト8 ベスト8 - -
2020 優勝 セリエA 7位 優勝 優勝 - 4位 フロリダカップ 優勝
2021 準優勝 ベスト16 - スーペルコパ・ド・ブラジル 準優勝
レコパ・スダメリカーナ 準優勝

カンピオナート・ブラジレイロにおける近年の詳細な成績[編集]

セリエA 優勝 セリエA 準優勝 セリエA 3位 セリエAに昇格 セリエBに降格
シーズン リーグ 順位 勝点 試合数 得点 失点 得失点差
2011 セリエA 11位 50 38 11 17 10 43 39 4
2012 セリエA 18位 34 38 9 7 22 39 54 -15
2013 セリエB 優勝 79 38 24 7 7 71 28 43
2014 セリエA 16位 53 38 11 7 20 34 59 -25
2015 セリエA 9位 53 38 15 8 15 60 51 9
2016 セリエA 優勝 80 38 24 8 6 62 32 30
2017 セリエA 準優勝 63 38 19 6 13 61 45 16
2018 セリエA 優勝 80 38 23 11 4 64 26 38
2019 セリエA 3位 74 38 21 11 6 61 32 29
2020 セリエA 7位 58 38 15 13 10 51 37 14

現所属メンバー[編集]

2021年5月21日現在
No. Pos. 選手名
1 ブラジルの旗 GK ヴィニシウス
2 ブラジルの旗 DF マルコス・ホーシャ
3 ブラジルの旗 DF ヘナン
4 チリの旗 DF ベンハミン・クセヴィック
5 ブラジルの旗 MF パトリッキ・ジ・パウラ
6 ブラジルの旗 DF ルーカス・エステベス
7 ブラジルの旗 FW ホニ
8 ブラジルの旗 MF ゼ・ハファエウ
9 ブラジルの旗 FW ルアン・シウバ
10 ブラジルの旗 FW ルイス・アドリアーノ
11 ブラジルの旗 FW ウェズリー
12 ブラジルの旗 DF マイキ
13 ブラジルの旗 DF ルアン
14 ブラジルの旗 MF グスタボ・スカルパ
15 パラグアイの旗 DF グスタボ・ゴメス
17 ウルグアイの旗 DF マティアス・ビーニャ
18 ブラジルの旗 MF ダニーロ・バルボーザ
19 ブラジルの旗 FW ブレノ・ロピス
20 ブラジルの旗 MF ルーカス・リマ
No. Pos. 選手名
21 ブラジルの旗 GK ウェーヴェルトン
23 ブラジルの旗 MF ハファエウ・ベイガ
25 ブラジルの旗 MF ガブリエウ・メニーノ
26 ブラジルの旗 DF ヴィクトル・ルイス
27 ブラジルの旗 MF ガブリエウ・ヴェロン
28 ブラジルの旗 MF ダニーロ
29 ブラジルの旗 MF ウィリアン
30 ブラジルの旗 DF フェリペ・メロ (Captain sports.svg)
32 ブラジルの旗 DF グスタボ・ガルシア
33 ブラジルの旗 DF アラン・エンペレウル
37 ブラジルの旗 FW ハファエウ・エリアス
40 ブラジルの旗 MF アラン
41 ブラジルの旗 FW ジオバニ
42 ブラジルの旗 GK ジャイウソン
44 ブラジルの旗 DF エンヒ
46 ブラジルの旗 DF ヴァンダルラン
48 パナマの旗 FW ニュートン・ウィリアムス
49 ブラジルの旗 FW ガブリエウ・シウバ
監督

歴代監督[編集]

歴代所属選手[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]