大井 (品川区)

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大井
アトレ大井町(2016年6月4日)
アトレ大井町(2016年6月4日
大井の位置(東京都区部内)
大井
大井
大井の位置
北緯35度36分23.44秒 東経139度44分2.87秒 / 北緯35.6065111度 東経139.7341306度 / 35.6065111; 139.7341306
日本の旗 日本
都道府県 東京都
特別区 品川区
人口
2017年(平成29年)12月1日現在)[1]
 • 合計 26,305人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
140-0014[2]
市外局番 03[3]
ナンバープレート 品川

大井(おおい)は、東京都品川区町名。現行行政地名は大井一丁目から大井七丁目。郵便番号は140-0014[2]

地理

東京都品川区の南東部に位置する。町域北辺は東京都道420号鮫洲大山線に接し、これを境に品川区広町に接する。東部はJR東海道本線などの線路に接し、これを境に品川区東大井・品川区南大井にそれぞれ接する。南部は大田区山王に接する。西部は品川区西大井に接する。北西部は立会道路に接し、これを境に品川区二葉に接する。

町域東部を南北に東京都道421号東品川下丸子線(池上通り)が通っている。他に、地域内に光学通り(西大井にあるニコンに由来)、滝王子通りが通っている。大井一丁目の北東端に大井町駅があり、駅前にビルや商店などが多く集まり、駅周辺は品川区でも有数の規模の商業地となっている。他に池上通り沿いに商店などが見られるほかは、住宅地となっている。

近年は都市計画道路の整備や、大井一丁目を中心とした再開発による住宅と商業施設等を兼ね備えた、複合施設の建設が急速に進められている。

広域地名としての大井

広義には、旧荏原郡大井町の南大井・東大井・西大井や、隣接する埋立地の勝島八潮等を含めた地域を指す。

歴史

延喜式東海道の宿駅名として見える。和名類聚抄では荏原郡内に駅家郷が存在し、当地に比定される。鎌倉時代には紀実春が土着して大井氏を名乗り、大井郷と呼ばれた[注釈 1]江戸時代には鈴ヶ森刑場(南大井)が置かれた。

1889年(明治22年)村制を施行した。1908年(明治41年)町制を施行して大井町となり、これが駅名に残る。1932年(昭和7年)東京市に編入され品川区の一部となり、大井は一帯の町名の冠称となった。1939年(昭和14年)沿岸が埋め立てられ、戦後大井競馬場(勝島)や大井埠頭(八潮)が整備された。1964年(昭和39年)住居表示により大井・南大井・東大井・西大井が成立した。

地名の由来

字義通り井戸に関係するともいわれるが、定かではない。光福寺1111には由来とされる井戸が伝えられ、『新編武蔵風土記稿』は了海1201年(建仁元年)出生時に湧き出て産湯に使われたものとするが[4]、大井という地名は延喜式が成立した10世紀に已に存在しており、矛盾する。

町名の変遷

実施後 実施年月日 実施前(特記なければ各町丁ともその一部)
大井一丁目 1964年9月15日 大井権現町、大井鎧町
大井二丁目 大井森下町
大井三丁目 大井山中町
大井四丁目 大井鹿島町、大井倉田町
大井五丁目 大井滝王子町
大井六丁目 大井鹿島町
大井七丁目 大井鹿島町、大井庚塚町

世帯数と人口

2017年(平成29年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
大井一丁目 2,142世帯 3,516人
大井二丁目 1,664世帯 2,720人
大井三丁目 2,553世帯 5,173人
大井四丁目 2,570世帯 4,208人
大井五丁目 2,207世帯 4,136人
大井六丁目 1,418世帯 2,937人
大井七丁目 1,734世帯 3,615人
14,288世帯 26,305人

小・中学校の学区

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[5]

丁目 番地 小学校 中学校
大井一丁目 全域 品川区立山中小学校 品川区立伊藤学園
大井二丁目 全域
大井三丁目 1~17番
その他 品川区立大井第一小学校
大井四丁目 全域
大井五丁目 1番
13~16番
26~28番
品川区立伊藤学園
その他 品川区立大井第一小学校
大井六丁目 全域
大井七丁目 4~6番
13~16番
18~30番
その他 品川区立伊藤学園

鉄道

町域内における鉄道駅として、北東端にJR京浜東北線東急大井町線東京臨海高速鉄道りんかい線大井町駅がある。

また、町域北東部は京急本線鮫洲駅および青物横丁駅も徒歩圏内になる。

町域東部では、京急本線の立会川駅が近い。

町域南部では、JR京浜東北線の大森駅が近く、京急本線の大森海岸駅も徒歩圏内になる。

町域南西部では、都営浅草線馬込駅も徒歩圏内に入る。

町域西部では、横須賀線湘南新宿ライン相鉄・JR直通線西大井駅が近い。

町域北西部になると東急大井町線の下神明駅も近い。

バス

大井町駅西大井駅大森駅からのバス便も多く利用されている。また、町内に東急バス大森操車所があり、循環線を除く大森駅の東急バス路線折り返し所として多くの路線が発着している。


施設

公共施設

  • 大井警察署、大井町駅前交番、鹿嶋神社前交番
  • 大井消防署滝王子出張所
  • 品川区立品川歴史館
  • 大井第二地域センター
  • 大井保健センター
  • 品川区立一本橋児童センター
  • 品川区立大井倉田児童センター
  • 品川区立滝王子児童センター
  • 品川区社会福祉協議会
  • 品川区大井在宅介護支援センター
  • 品川区大井第二在宅介護支援センター
  • 大井町サービスコーナー(戸籍住民課分室) - 「アトレ」中央西口階段下

公園

  • 品川区立大森貝塚遺跡庭園
  • 品川区立大井中央公園
  • 品川区立宮下公園
  • 品川区立滝王子公園
  • 品川区立倉田公園
  • 品川区立大井鹿島公園
  • 品川区立やまなか公園

教育機関

神社仏閣

郵便局・金融機関

民間施設・企業等

商連

  • 大井サンピア商店街[9]
  • 大井中央通り商店街
  • 大井光学通り商店街
  • 光学通り共栄会
  • 大井一本橋商店街
  • 大井三ツ又商店街
  • 大井本通り商店街
  • 滝王子商店会

店舗

祭事・催事

脚注

注釈

  1. ^ 「中古ハ此辺ヲスヘテ大井郷ト号セシ」『新編武蔵風土記稿 - 大井村』[4]

出典

  1. ^ a b 世帯と人口‐例月表 【地区別、町丁別、地域センター別】”. 品川区 (2017年12月6日). 2017年12月21日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2017年12月21日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年12月21日閲覧。
  4. ^ a b 新編武蔵風土記稿 大井村.
  5. ^ 学区域”. 品川区 (2017年9月19日). 2017年12月21日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i 東急バス時刻表(大井町駅). 東急バス株式会社. 2019年4月3日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g h i 東急バス時刻表(大森操車所). 東急バス株式会社. 2019年4月3日閲覧。
  8. ^ <木造建物密集地域を再開発>「大井一丁目南第1地区第一種市街地再開発事業」 着工 (PDF)
  9. ^ 大井町ポータルサイト
  10. ^ 大井第二地区町会・自治会連合会 実施行事 (PDF)
  11. ^ 大井地区の指定文化財”. 品川区. 2019年10月12日閲覧。

参考文献

  • 「大井村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ53荏原郡ノ15、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763982/59 

関連項目

外部リンク