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三菱・トライトン

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トライトンTriton)は、三菱自動車工業が製造・販売するピックアップトラックSUT)である。世界戦略車として位置付けられており、タイで生産が行われて、ほぼ全世界(北米などを除く)に輸出される。日本においては2006年9月から2011年8月の間輸入販売されていた。 2023年度内に12年ぶりに国内市場へ再投入される予定である。[要出典]

L200の歴史はこちら > 三菱・トライトン

初代(2005年-2014年)KB9T型

三菱・トライトン(初代)
KB9T型
フロント(日本仕様)
フロント(欧州仕様)
リア(欧州仕様)
概要
別名 三菱・L200
製造国 タイ王国の旗 タイチョンブリ県
販売期間 2005年8月 - 2014年
ボディ
乗車定員
  • 2人
  • 5人
ボディタイプ 2/4ドアピックアップトラック
駆動方式
パワートレイン
エンジン
  • 6G74MPI)3.5 L V型6気筒SOHC24バルブ
  • 6G74(MPI)3.5L V型6気筒SOHC24バルブ(電制)
  • 4D56 2.5 L 直列4気筒DOHC16バルブICターボコモンレールDI-D
  • 4M41 3.2 L 直列4気筒DOHC16バルブICターボコモンレールDI-D
変速機 4AT / 5AT / 5MT(欧州向けのみ)
  • 前:ダブルウイッシュボーン・コイルスプリング式独立懸架
  • 後:楕円リーフスプリング式車軸懸架
  • 5リンク式コイルスプリング(一部グレード)
  • 前:ダブルウイッシュボーン・コイルスプリング式独立懸架
  • 後:楕円リーフスプリング式車軸懸架
  • 5リンク式コイルスプリング(一部グレード)
車両寸法
ホイールベース 3,000 mm
全長 4,995 mm - 5,185 mm
全幅 1,750 mm - 1,815 mm
全高 1,775 mm - 1,800 mm
車両重量 1,770 kg - 1,885 kg
系譜
先代 三菱・ストラーダ
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シャーシ・ボディ
シャーシには、新開発のラダーフレームを採用している。ボディは、クラブキャブ・シングルキャブ・ダブルキャブの3種類を用意。
フォルテを起源とする三菱製ピックアップトラックであり、タイでストラーダの後継として2005年8月に登場した。ちなみにトライトンの名称は以前からオセアニア向けに使用されていたものである。欧州では引き続きL200の名称で販売されている。
また、現在販売されているパジェロスポーツのベースとなっている。
エンジン
エンジンは、ガソリンに6G74(MPI)3.5 L V型6気筒SOHC24バルブとディーゼルに4D56 2.5 L 直列4気筒DOHC16バルブICターボコモンレールDI-D・4M41 3.2 L 直列4気筒DOHC16バルブICターボコモンレールDI-Dである。日本では、3.5 L V型6気筒SOHC24バルブのみの発売だった。
また、欧州仕様の4D56 2.5 L 直列4気筒DOHC16バルブICターボコモンレールDI-Dは欧州の自動車排ガス規制 ユーロ5に適合している。
サスペンション
サスペンションは、フロントがダブルウィッシュボーン・コイルスプリング式独立懸架、リアは楕円リーフ ・ スプリングを採用。また、一部グレードのリアサスペンションに5リンク式コイルスプリングを採用している。
四輪駆動システム
パジェロに搭載されたスーパーセレクト4WDを採用している。この駆動システムは、トランスファーにビスカスLSD付きセンターデフを追加し、4WD時にはセンターデフ式フルタイム4WDとほぼ同等の舗装路での走行性能を有している。 センターデフにはデフロック機構を装備し、直結4WDと同等の悪路走破性も持つため、パートタイム4WDとフルタイム4WDの長所を兼ね備えたシステムである。また、走行中でも駆動方式が変更可能で、前後輪への駆動力の配分は50:50であり、必要に応じて、100:0に近い配分まで変化することが可能となる。
一部グレードは、イージーセレクト4WDを採用。
また、M-ASTC(Mitsubishi_Active_Stability_and_Traction_Control)を一部グレードに装備されている。これは、滑りやすい路面や、緊急回避時の急なハンドル操作による車両の不安定な動きや車輪のスリップを抑制して安定走行を支えるアクティブスタビリティコントロールASC)。また雪道やぬかるみなどでの発進時や、急勾配での登坂・降坂時に駆動輪のスリップを感知すると、そのタイヤにブレーキをかけるとともにエンジンの出力を最適に制御するアクティブトラクションコントロール(ATC)。

歴史

2005年8月25日
タイで販売開始。
2005年12月23日
2006年ダカールラリーに三菱・レーシングトライトンエボリューションが参戦。
2006年8月7日
日本国内で予約受注を開始。
2006年9月21日
日本国内販売を開始。日本の正規ディーラーで販売されたのはV型6気筒のガソリン仕様でダブルキャブの4速ATのみ。カラーバリエーションは、ブラックマイカ、クールシルバーメタリック、ミディアムブルーマイカの3バリエーション。保安基準上サイドアンダーミラーが装備され、後席より広い荷台である為ボンネットトラックと見なされ、貨物登録(貨客兼用の普通貨物車・1ナンバー)であった。
2007年12月
カラーバリエーションが変更され、ミディアムブルーマイカが廃止されレッドメタリックが新設された。
2009年2月26日
マイナーチェンジ。
インストルメントパネル中央部に2DINサイズのナビゲーションが収まるスペースを確保。ボディカラーはレッドメタリックと入れ替えでディープブルーマイカを追加。
2010年4月22日
マイナーチェンジ。
エクステリアではフロント周り、16インチアルミホイール、サイドステップのデザインを変更。さらに、オーバーフェンダーをボディ同色に、フロントとサイドのターンランプのレンズをクリアに変更し、より力強く、スタイリッシュな印象に。ボディカラーはディープブルーマイカに替わり、クォーツブラウンメタリックを追加。インテリアでもフロアコンソールのデザインを変更し、アームレストを兼ねた生地張りのリッド(蓋)を追加し、一部装備品の盤面色やステッチをブラックに変更、シート生地も変更され全体的に落ち着いた印象に。また、フロントシート形状を変更し、ホールド性を向上。エンジンには電子制御スロットルバルブを採用し、出力・トルク共に向上。クルーズコントロール機能も追加された。
2011年8月
日本市場での発売が終了。 

基本グレード

日本仕様
グレード 製造年 エンジン型式 エンジン 排気量 最大出力 最大トルク 変速機 牽引能力
ベースグレード

2006年9月 - 2010年4月

6G74 (MPI)

V型6気筒SOHC24バルブ 3496 cc

178 ps / 4,750 rpm

30.1 kg・m / 3,750 rpm

4速AT 2,700 kg

2010年4月 - 2011年8月

V型6気筒SOHC24バルブ (電制)

186 ps / 4,750 rpm

30.9 kg・m / 3,750 rpm

欧州仕様
グレード 製造年 エンジン型式 エンジン 排気量 最大出力 最大トルク 変速機 牽引能力

2.5 DI-D 4WD 4Work Club/Single/Double Cab MT

2005年8月 -

4D56 (DI-D)

直列4気筒DOHC16バルブ (DI-D)

2477 cc

178 ps / 4000 rpm

40.8 kg・m / 2000 - 2850 rpm

5速MT 2,700 kg

2.5 DI-D 4WD 4Life Single/Club/Double Cab MT

2.5 DI-D 4WD Trojan Double Cab MT

2.5 DI-D 4WD Warrior Double Cab MT

2.5 DI-D 4WD Warrior Double Cab AT

35.7 kg・m / 1800 - 3500 rpm

5速AT

2.5 DI-D 4WD Barbarian Double Cab MT

40.8 kg・m / 2000 - 2850 rpm

5速MT

2.5 DI-D 4WD Barbarian Double Cab AT

35.7 kg・m / 1800 - 3500 rpm

5速AT

日本での販売

日本では、直系のストラーダが1999年に生産を終了し、他社を含めても2004年に生産を終了したトヨタ・ハイラックス以来の新型ピックアップトラックで、300万円を切る価格で販売された。 しかし、総排気量3.5LのV6ガソリンエンジン、4ドア、4速A/Tのモノグレードで、ラダーフレーム本格クロカン車に関わらずディーゼルエンジンの設定が無く、MT車設定どころかマニュアルモードの無い段数の少ない4速A/Tのみであったこと、日本国内の自動車事情の悪さ[1]三菱リコール隠しなどの不祥事によるブランドイメージから一般ユーザーには全く見向きもされず、5年間の販売台数はわずか1800台余りという惨憺たる結果となった。

一部の好事家がディーゼルエンジンの設定があるタイ生産のハイラックスや、大排気量の北米仕様車を並行輸入するなど、ピックアップトラックの需要が完全消滅した状態ではなく、ハイラックスの正規輸入販売に際してはトライトンのネガティブな要素が極力潰されている。

2代目(2014年 - )

三菱・トライトン(2代目)
前期型 GLS フロント
後期型 ダブルキャブGT-プレミアム
概要
別名 三菱・L200
製造国 タイ王国の旗 タイチョンブリ県
販売期間 2014年11月 -
ボディ
ボディタイプ 2/4ドアピックアップトラック
駆動方式
  • スーパーセレクト4WD II
  • イージーセレクト4WD
パワートレイン
エンジン
  • 4G64 2.4L 直列4気筒SOHC16バルブガソリン
  • 4N15 2.4L 直列4気筒DOHC16バルブターボディーゼル(MIVEC)
  • 4D56 2.5L 直列4気筒DOHC16バルブターボディーゼル
変速機 5速MT / 6速MT / 5速AT / 6速AT
車両寸法
ホイールベース 3,000 mm
全長 5,210 mm
全幅 1,820 mm
全高 1,780 mm
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歴史

2014年11月
9年ぶりのフルモデルチェンジとなる2代目を発表(L200としては5代目)。従来の走行性はそのままに、乗用車並みの快適性も追求。エンジンは2.5 Lディーゼルターボエンジンと2.4 Lガソリンエンジンの他、2.4 Lのクリーンディーゼルも追加された。尚、本モデルの日本への導入は見送られた。
2018年11月9日
マイナーチェンジ。
タイ・バンコクで世界初披露された[2]
外観はフロントフェイスに同社の今日のデザインアイデンティティとなる「ダイナミックシールド」デザインコンセプトを採用。ホイールアーチ形状も台形に変更され堅牢な印象を強調した。内装については小幅な変更にとどまるが操作パネルやアウトレットをフレームで囲み、フロアコンソール・アームレスト・パーキングブレーキにはソフトパッドやステッチが施された。
4WDシステムは「スーパーセレクト4WD-II」と「イージーセレクト4WD」の2種類が用意され、「GRAVER(未舗装路)」・「MUD/SNOW(泥道/新雪)」・「SAND(砂地)」・「ROCK(岩場、走行モードが4LLc時のみ)」の4モードを設定し、エンジン・トランスミッション・ブレーキを統合制御することでタイヤのスリップ量をコントロールする「オフロードモード」が新たに搭載された。併せて、急な坂道や滑りやすい路面を下る際に電子制御によって低車速に抑える「ヒルディセントコントロール」が採用された。
安全性能も強化され、衝突被害軽減ブレーキ(FCM)、後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付、BSW/LCA)、後退時車両検知警報システム(RCTA)、誤発進抑制機能(UMS)が採用されたほか、マルチアラウンドモニターやパーキングセンサーも採用された。
その他、フロントブレーキのディスク、キャリパーピストン、リアサスペンションのダンパーが大型化され、オートマチックトランスミッションは5速から6速へ多段化された。
同年11月17日にタイでの販売を皮切りに、アセアン、オセアニア中東、欧州、アフリカ中南米など約150ヶ国に順次展開する計画となっている。
2020年9月30日
ロシア カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。
2022年11月21日
タイからカンボジアで開催されるアジアクロスカントリーラリー2022に、チーム三菱ラリーアートとして、参戦[3]
2023年3月7日
タイで同国内のピックアップダブルキャブセグメントで最高ランクを獲得[4]
2022アジアクロスカントリーラリー参戦車両


販売台数

2022年9月12日-マレーシアでの販売台数が10万台に達したと発表[5]

タイ王国
2014 33,105[6]
2015 25,261[7]
2016 23,584[8]
2017 32,450[9]
2018 39,984[10]

車名の由来

三菱グループ各社のシンボルマークであるスリーダイヤに因んだ「3つの」を意味するトライ(tri)と、1トンピックアップに因んだトン(ton)を合わせた造語。日本仕様の最大積載量は400 kg。

脚注

注釈

出典

  1. ^ グローバルスタンダードである全長5mを超える大きさは国内での取り回しが悪く、貨物自動車で自動車税が割安であるものの高速料金が1ナンバー車は中型車料金となる、貨物自動車の毎年車検
  2. ^ 三菱自動車、新型『トライトン』/『L200』を世界初披露』(プレスリリース)三菱自動車工業株式会社、2018年11月9日https://www.mitsubishi-motors.com/jp/newsrelease/2018/detail5255.html2018年11月9日閲覧 
  3. ^ 全長5.3mの「タフ顔」ピックアップトラックが「飛ぶ!」 三菱がアジアクロスカントリーラリー参戦へ(くるまのニュース)”. LINE NEWS. 2022年10月18日閲覧。
  4. ^ 三菱「イケ顔四駆」の品質がスゴい! アウトドアユーザーも注目な「トライトン」がタイ製品調査でクラス最高ランク獲得”. くるまのニュース (2023年3月10日). 2023年3月10日閲覧。
  5. ^ 【マレーシア】三菱自、トライトンの販売台数が10万台に[車両](NNA ASIA)”. LINE NEWS. 2022年9月13日閲覧。
  6. ^ Malaysia cars sales report 2014”. HeadlightMag.com. 24 Oct 2018閲覧。
  7. ^ Malaysia cars sales report 2015”. HeadlightMag.com. 24 Oct 2018閲覧。
  8. ^ Malaysia cars sales report 2016”. HeadlightMag.com. 24 Oct 2018閲覧。
  9. ^ Malaysia cars sales report 2017”. HeadlightMag.com. 24 Oct 2018閲覧。
  10. ^ Thailand pick-up sales report 2018” (Thai). HeadlightMag.com. 22 Jan 2019閲覧。

関連項目

外部リンク