飯野山
飯野山(いいのやま)は、香川県の丸亀市と坂出市の境に位置する山である。別名を讃岐富士と呼び、讃岐七富士のひとつに数えられている。
特徴[編集]
讃岐平野にそびえ、近くには西に土器川、東に大束川が流れている。山が侵食によって、屋島のような台地状のメサと呼ばれる状態になり、その後さらに侵食が進み、ビュートと呼ばれる孤立した丘となった。麓付近は花崗岩で、中腹から上には硬い火山岩であるサヌカイト(安山岩の一種)で、山頂付近ではそのサヌカイトが風化した赤い粘土が堆積している。その整った形から地元住民の移動の目印となっている。
山麓には古くから飯依比古を祭る飯神社と坂元神社が鎮座し、麓から山腹にかけてはモモなどが栽培されている。山頂には巨人伝説で伝えられる巨人おじょもの足跡や、安養寺[1]の奥之院薬師堂、不動尊などがある。北には高松自動車道の坂出ジャンクションがあり、東西に高松自動車道が通り、北に瀬戸中央自動車道(正確には坂出ICまでが高松道の坂出支線)が分岐している。
2010年に丸亀市観光協会が4月22日を讃岐富士の日と制定した。毎年、その日の午前11時より、山頂の薬師堂が開扉されて山頂広場で柴灯護摩が焚かれる。
登山[編集]
身近な低山として人気を集めており、高齢社会を迎えた昨今、体力づくりもかねて登山者が増えている。南麓から山頂までの登山道は、丸太で階段が組まれ、途中にはアスレチック施設などが整備されている。登山者の中には毎日登る者もおり、通算登山回数が1000回、2000回を越した者もいる。山頂の「薬師堂」には善意のノートが置かれ、登山者が記念を記せるようになっている。
登山口から山頂までは30分から1時間[2]とされ、飯野町ルートの登山口看板には“山頂まで約2,200m(40分程度)”と解説されている。
- 主な登山道
- 坂出ルート(西又道)
- 飯野町ルート:歩きやすく登山者も多い、駐車場40台、トイレあり。登山口に隣接する遺跡公園「弥生の広場」には駐車場100台[3]。登山道の4合目、5合目、6合目は展望が開けている。
- 飯山町ルート:石段を直登する、駐車場15台、トイレあり。
歌に詠まれる飯野山[編集]
ギャラリー[編集]
アクセス[編集]
- 鉄道
- JR坂出駅の南約4.5km(坂出ルート登山口)
- バス
- JR丸亀駅より琴参バス レオマ宇多津線 山根西バス停(飯野町ルート登山口最寄り)、国持バス停(飯山町ルート登山口最寄り)
- JR丸亀駅より琴参バス 丸亀東線 飯野山登山口バス停(坂出ルート・飯野町ルート登山口最寄り)、丸亀自動車学校バス停(飯野町ルート登山口最寄り)、国持バス停(飯山町ルート登山口最寄り)
- レンタルサイクル
- JR丸亀駅またはJR坂出駅から自転車で約30分[3]
関連項目[編集]
脚注[編集]
外部リンク[編集]
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