寒霞渓

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
鷹取展望台の近くからの眺望
寒霞渓の位置(日本内)
寒霞渓
寒霞渓

寒霞渓(かんかけい)は、香川県小豆島にある渓谷。国指定の名勝

概要[編集]

星ヶ城と美しの原高原の間、範囲は東西7キロメートル、南北4キロメートルに及ぶ大渓谷で、そこに約1300万年前の火山活動により堆積した疑灰角礫岩などが、度重なる地殻変動と風雨による侵食により、断崖奇岩群を形成している。『日本書紀』にも記述がある奇勝で、元々は鍵掛(鉤掛)、神懸、神駆などの字が当てられてカンカケの名で呼ばれてきた。これはガンカケ、ガッカケなどとともに崩れた崖や絶壁などを指す語であるが[1]、これを元に明治初期の儒学者藤沢南岳が寒霞渓と命名した。

当地は、大正12年(1923年)3月7日に「神懸山(寒霞渓)」として国の名勝に指定され、また1934年瀬戸内海国立公園設置の契機となった、大渓谷とを一望できる景勝地である。ほか、日本三大渓谷美、日本三大奇勝日本百景、「21世紀に残したい日本の自然100選」[2]等に選ばれている。新緑や特に紅葉の季節は多くの観光客で賑わう。

登山道の名所[編集]

寒霞渓表十二景
  • 通天窓
  • 紅雲亭
  • 錦屏風
  • 老杉洞
  • 蟾蜍岩
  • 玉筍峰
  • 画帖石
  • 層雲壇
  • 荷葉岳
  • 女羅壁
  • 烏帽子岩
  • 四望頂
寒霞渓裏八景
  • 鹿岩
  • 松茸岩
  • 石門
  • 大師洞
  • 幟岳
  • 大亀岩
  • 二見岩
  • 螺貝岩

施設[編集]

展望台[編集]

  • 第一展望所 - 内海湾と裏八景を望む。
  • 第二展望所 - 八角堂、かわら投げ所がある。
  • 鷹取展望台 - 眼下の層雲壇に連なる峡谷から内海湾まで一望できる。応神天皇が鷹狩をしたと伝わる場所。
  • 四望頂展望台 - 渓谷の先に玉筍峰と烏帽子岩を望める。小豆島スカイラインに接する。

その他[編集]

ロープウェイ山頂駅付近
  • 阿豆枳島(あずきしま)神社三笠山拝殿
  • 三笠山登山道
  • レストラン
  • 建設費一億円のトイレ
  • お土産屋
ロープウェイこううん駅(紅雲亭)付近
  • バス停留所
  • 紅雲亭

所在地[編集]

〒761-4433 香川県小豆郡小豆島町神懸通

交通[編集]

車・バイクで直接登ることもできる。またハイキングの場合は、徒歩またはバスで登山道入り口である紅雲亭まで行き、そこから登山道(表12景)かロープウェイを選択するのが一般的である。裏8景の登山道入り口は紅雲亭より少し下がったところにある。

周辺情報[編集]

  • 星ヶ城城址、阿豆枳島神社本殿…星ヶ城山山頂が瀬戸内海の最高地点となる。
  • 四方指(しほうざし) - 小豆島で2番目に高い三角点(776m)である前ノ田(まえのた)付近の地名。四方を指しても遮る物がないという意味
  • 銚子渓 - 銚子の滝、お猿の国(銚子渓自然動物園)、仙多公峰、さくらの森
  • 石門洞(島四国18番札所) - 洞窟に建てられた山岳霊場
  • 清滝山(島四国14番札所) - 洞窟に建てられた山岳霊場
  • 宝生院(島四国54番札所) - 宝生院のシンパクは国の特別天然記念物
  • 小豆島大観音
  • オリーブ神殿と句碑の森
  • 中山地区 - 中山千枚田(棚田百選)、蛙子池、湯船の水(日本の名水百選)
  • 小豆島オリーブ公園

参考文献[編集]

  • 「しょうどしま 道草・遠足探検隊」社団法人小豆島観光協会2006年3月発行

脚注[編集]

  1. ^ 松尾俊郎古語に基づく地名の若干」『駒澤地理』4-5、駒澤大学文学部地理学教室、1968年3月、 1-8頁、 NAID 120006612654 p.6 より
  2. ^ 21世紀に残したい日本の自然100選 1983年/(財)森林文化協会・朝日新聞社 Archived 2011年7月16日, at the Wayback Machine. 『森林文化.com』 森林文化協会 2013-4-5閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

座標: 北緯34度30分54秒 東経134度17分59秒 / 北緯34.51500度 東経134.29972度 / 34.51500; 134.29972