長野刑務所
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長野刑務所(ながのけいむしょ)は、法務省矯正局の東京矯正管区に属する刑務所。下部機関として上田拘置支所を持つ。
歴史
[編集]- 1881年 - 善光寺領徒刑場を引き継ぎ、長野県監獄として長野市に設置。
- 1883年 - 監獄本所を新設。
- 1960年4月1日 - 善光寺の近くから現在地に移転。跡地には長野県勤労者福祉センターなどが建設されたが、取り壊しの後、2008年の北京オリンピック聖火リレーの長野における出発地となった。その後、長野市消防局の中央消防署が建設され、2017年に運用を開始した[1]。
- 2010年代 - 収容対象に収容分類B級が加えられた[2]。
所在地
[編集]収容分類級
[編集]「収容分類級」も参照
収容定員
[編集]- 800人前後
組織
[編集]所長の下に2部1課を持つ2部制。
- 総務部(庶務課、会計課、用度課)
- 処遇部(処遇担当、企画担当)
- 医務課
著名な受刑者
[編集]- 戸坂潤(哲学者、思想家) - 第二次世界大戦終結直前に獄死[3]。
- 堀江貴文(実業家・タレント) - 囚人番号は755であった。
- 市橋達也 - リンゼイ・アン・ホーカー殺害事件の受刑者(無期懲役)[4]。囚人番号は1228番である[5]。
- 栗山龍 - バッキー事件の主犯。
受刑者高齢化 介護スタッフを採用
[編集]- 2018年12月29日、60歳以上の受刑者の占める割合が17.2%、70歳以上の割合が6.5%に上り、ともに記録が確認できた2009年以降で最も高くなったことが、信濃毎日新聞社取材で分かった。
- 4畳ほどの居室内を長時間歩き回ったり、物忘れが激しかったりするような認知症とみられる症状がある受刑者も11人おり、2018年7月にはホームヘルパーの資格を持つ介護専門スタッフ1人を初めて採用した。
- 刑務所内の「養護工場」では、転んだ際のけが防止のために厚手のカーペットを整備し、温水洗浄便座機能付きのトイレや、手洗い場の手すりを整備するなどバリアフリー化も進めるなど受刑者の高齢化への対応にも追われている。
脚注
[編集]- ^ “長野都市計画一団地の官公庁施設の変更について”. 長野県都市計画審議会 (2022年3月25日). 2023-04-01 type=pdf閲覧。
- ^ “刑事施設一覧”. 法務省 (2014年1月15日). 2023年2月4日閲覧。
- ^ “思想家紹介 戸坂潤(『近代日本思想大系・戸坂潤』平林著の引用)”. 京都大学大学院文学研究科日本哲学史研究室 (2005年). 2022年7月31日閲覧。
- ^ 青柳雄介「リンゼイさん事件「市橋達也」獄中の日々 元受刑者が明かす“ファンから多額の差し入れ”に“運動会では大声援”」『デイリー新潮』新潮社、2023年7月1日、2面。オリジナルの2023年7月2日時点におけるアーカイブ。2023年7月2日閲覧。
- ^ 青柳雄介「リンゼイさん事件「市橋達也」獄中の日々 元受刑者が明かす“ファンから多額の差し入れ”に“運動会では大声援”」『デイリー新潮』新潮社、2023年7月1日、4面。オリジナルの2023年7月2日時点におけるアーカイブ。2023年7月2日閲覧。
外部リンク
[編集]座標: 北緯36度39分37.9秒 東経138度18分21.8秒 / 北緯36.660528度 東経138.306056度