稲城長沼駅
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稲城長沼駅 | |
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南口(2016年8月) | |
いなぎながぬま Inaginaganuma | |
◄JN 17 矢野口 (1.7 km) (1.4 km) 南多摩 JN 19► | |
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所在地 | 東京都稲城市東長沼556 |
駅番号 | JN18 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■南武線 |
キロ程 | 24.1 km(川崎起点) |
電報略号 | ナヌ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
8,242人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1927年(昭和2年)11月1日[1] |
備考 | 直営駅(管理駅) |
稲城長沼駅(いなぎながぬまえき)は、東京都稲城市東長沼にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)南武線の駅である。駅番号はJN 18。
歴史[編集]
- 1927年(昭和2年)11月1日:南武鉄道線登戸 - 大丸間の開通時に開業[1]。
- 1944年(昭和19年)4月1日:南武鉄道線が国有化、運輸通信省南武線の駅となる[1]。
- 1976年(昭和51年)3月1日:貨物取り扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる[1]。
- 2001年(平成13年)11月18日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[報道 1]。
- 2011年(平成23年)
- 2011年(平成23年)12月24日:下り線高架化[報道 3]。下り列車と当駅始発の川崎行き列車は高架ホームからの発車となる。
- 2013年(平成25年)12月23日:上り線高架化[報道 4][4]。
- 2015年(平成27年)3月1日:1番線の使用を開始[報道 5]。
- 2021年(令和3年)
駅構造[編集]
島式ホーム2面4線の高架駅である。駅舎は、高架下にある。ラッシュ時を中心に当駅が始発・終点となる列車が設定されている。直営駅(駅長配置)であり、管理駅として、矢野口駅を管理している。自動券売機・指定席券売機・自動改札機が設置されている。
高架化前と高架工事中の変遷[編集]
矢野口駅から南多摩駅までの高架化工事が行われる前は地上駅で、単式ホーム・島式ホームの計2面3線のホームを持ち、単式ホーム側に木造の小さな駅舎があった。2つのホームは跨線橋で結ばれていた。また、立川方に電車留置線(電留線)があり、昼間および夜間に車両が留置されていた。2008年(平成20年)3月14日までは当駅折り返しの列車は3番線から発車していたが、いったん電留線に引き上げられた後に他の上り電車と同様に1番線から出発するようになった。
高架化工事の一環として、2008年(平成20年)6月15日から1番線が、2009年(平成21年)10月4日から2番線が駅舎寄り(北側)の仮線に切り替わり、3番線は完全に使用が停止された。
2011年(平成23年)12月24日に下り線が高架化した[報道 3]。これにより、下り線は高架線に切り替わり、同時に当駅始発の列車は高架線の3番線から出発するようになった。高架化に伴い、2番線と電留線の使用は停止となった。
2013年(平成25年)12月23日に上り線が高架化された[報道 4][4]。
2015年(平成27年)3月1日に1番線の使用が開始された[報道 5]。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | ![]() |
上り | 登戸・武蔵小杉・川崎方面 | 一部列車は3番線 |
3・4 | 下り | 府中本町・立川方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
- 1・2番線と3・4番線がそれぞれ島式の高架ホームである。
- 1・4番線が主本線で2・3番線が副本線(待避線)である。
- 2017年(平成29年)3月4日のダイヤ改正より、下りの一部各駅停車が快速と接続をする。また、2015年3月14日から2017年3月3日まで、上りの一部各駅停車が快速と接続をしていた。
- 2015年(平成27年)3月13日まで運行していた日中の当駅発着の各駅停車は3番線に発着し、快速と接続をしていた。翌14日から朝夕の当駅発着の各駅停車は一部を除いて2番線に発着するようになった。
- 2015年3月14日時点で、当駅始発の川崎行きのうち3番線から発車するものは、5時台と平日の20時台~22時台、休日の19時台後半~22時台である。5時台の始発の川崎行きは、当駅にて夜間停泊を行ったものを運用する。6月1日から3番線の使用は毎日早朝5時台の当駅始発1本のみとなった。ただし、折り返し回送列車になるものは、3番線に到着するものもある。また、ダイヤ乱れの場合に先行の立川行きに接続を取る場合は、2番線発着の列車が3番線発着になる場合がある。2017年3月4日から、立川方面行きで3番線を使用する列車が日中を中心に設定された[報道 7]。
- ホーム上の3番線の電光表示板等に記載されている方面案内は、2015年3月14日時点では黒いシールで塞がれ何も記載されていなかったが、2017年3月4日の改正に伴いシールが剥がされ、立川方面のホームとして扱われるようになった。
旧駅舎[編集]
高架化工事の様子[編集]
利用状況[編集]
2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は8,242人である。当駅止まりの電車もあるが、南武線の快速停車駅の中では最も少なく、快速通過駅の矢野口駅よりも利用客が少ない。また、南武線の本線26駅では、津田山駅・南多摩駅に次いで3番目に少ない。
近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
1990年(平成 | 2年)7,027 | [* 1] |
1991年(平成 | 3年)7,342 | [* 2] |
1992年(平成 | 4年)7,529 | [* 3] |
1993年(平成 | 5年)7,767 | [* 4] |
1994年(平成 | 6年)7,685 | [* 5] |
1995年(平成 | 7年)7,516 | [* 6] |
1996年(平成 | 8年)7,441 | [* 7] |
1997年(平成 | 9年)7,273 | [* 8] |
1998年(平成10年) | 7,208 | [* 9] |
1999年(平成11年) | 7,120 | [* 10] |
2000年(平成12年) | [JR 1]7,068 | [* 11] |
2001年(平成13年) | [JR 2]7,008 | [* 12] |
2002年(平成14年) | [JR 3]6,926 | [* 13] |
2003年(平成15年) | [JR 4]6,889 | [* 14] |
2004年(平成16年) | [JR 5]6,859 | [* 15] |
2005年(平成17年) | [JR 6]6,799 | [* 16] |
2006年(平成18年) | [JR 7]6,689 | [* 17] |
2007年(平成19年) | [JR 8]6,671 | [* 18] |
2008年(平成20年) | [JR 9]6,598 | [* 19] |
2009年(平成21年) | [JR 10]6,557 | [* 20] |
2010年(平成22年) | [JR 11]6,584 | [* 21] |
2011年(平成23年) | [JR 12]6,577 | [* 22] |
2012年(平成24年) | [JR 13]6,652 | [* 23] |
2013年(平成25年) | [JR 14]6,733 | [* 24] |
2014年(平成26年) | [JR 15]6,890 | [* 25] |
2015年(平成27年) | [JR 16]7,096 | [* 26] |
2016年(平成28年) | [JR 17]7,316 | [* 27] |
2017年(平成29年) | [JR 18]7,431 | [* 28] |
2018年(平成30年) | [JR 19]8,090 | [* 29] |
2019年(令和元年) | [JR 20]8,242 |
駅周辺[編集]
駅前から稲城商店街(ペアリーロード)が始まっている。駅前から北に伸びる道は30m程で旧川崎街道に突き当たり、稲城商店街は左に曲がって旧川崎街道に沿う形となる。稲城商店街は次の交差点でさらに左に曲がり、青渭(あおい)通り(一方通行)に沿って南南西の方角に300m続いている。途中、南武線および川崎街道と交差している。
稲城市の古くからの市街地の中にあり、また市役所へは市役所通りを通って約2kmほど離れているが、JTB時刻表では稲城市の代表駅とされている。ただし、稲城市役所に一番近い駅は、当駅から南に1kmほどにある京王相模原線の稲城駅である。
駅前に2台ほどが停車可能なタクシー乗場がある。
連続立体高架化工事の完成に合わせて稲城市施行の土地区画整理事業も行われる。
駅南口前にあるいなぎペアパークには、アニメ『装甲騎兵ボトムズ』のスコープドッグ実物大モニュメントが設置されている。このモニュメントの制作費は、東京都からの補助と『ボトムズ』のメカニカルデザイナーである大河原邦男からの一部寄付によって賄われた[新聞 1]。
高架下[編集]
- いなぎ発信基地ペアテラス(観光案内所。ガンダムモニュメントが置かれている)
- くらす広場(ペアテラスに隣接。イベントや各種教室を実施する「くらすクラス」プロジェクトの拠点[報道 8])
公共施設・名所[編集]
- 稲城市立稲城第三小学校
- 稲城第四文化センター
- 青渭神社
金融機関・郵便局[編集]
商業施設・店舗[編集]
バス路線[編集]
最寄り停留所は稲城長沼駅前となる。徒歩5分ほどの川崎街道沿いに稲城長沼駅バス停も存在する。
稲城長沼駅前は2014年10月1日より南口の仮設ロータリーに設置された。駅周辺の区画整理のため仮設となっている。稲城長沼駅前には以下の路線が乗り入れ、小田急バスにより運行されている。
川崎街道上の稲城長沼駅には以下の路線が乗り入れ、京王バス東により運行されている。
この他、北へ徒歩約5分の所にある稲城市コミュニティバス「iバス」の第四文化センター入口バス停からは、Aコース(矢野口駅→稲城駅→稲城市立病院 循環)とEコース(稲城市立病院→若葉台駅→平尾団地→稲城駅→矢野口駅 循環)が利用できる。
また、2020年3月より、駅前の稲城長沼駅臨時停留所より、7月の旧盆・8月のお盆・春秋の彼岸のシーズンにあわせ京王バス南によりメ01系統 (稲城長沼駅 - 稲城駅 - 稲城府中メモリアルパーク)が運行されている(季節運行)。
隣の駅[編集]
関連項目[編集]
脚注[編集]
記事本文[編集]
出典[編集]
- ^ a b c d 曽根悟(監修)『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』38号 青梅線・鶴見線・南武線・五日市線、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年4月11日、20-21頁。
- ^ 鉄道ファン No.213 p.172
- ^ 南武線で快速列車の運転が始まる - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年4月10日
- ^ a b 南武線稲城市内上り線が高架化される - 鉄道ファン 2013年12月24日 2014年2月22日閲覧
- ^ “駅の情報(稲城長沼駅):JR東日本” (日本語). 東日本旅客鉄道. 2021年1月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年1月31日閲覧。
- ^ a b “2020年度営業関係施策について提案受ける! (PDF)” (日本語). JR東労組八王子地本 (2020年7月15日). 2020年7月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月17日閲覧。
- ^ 『実録・国際プロレス』pp.18 - 19(2017年、辰巳出版、ISBN 978-4777819775)
報道発表資料[編集]
- ^ “Suicaご利用可能エリアマップ(2001年11月18日当初) (PDF)” (日本語). 東日本旅客鉄道. 2019年7月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年4月29日閲覧。
- ^ “夏の特別ダイヤについて” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2011年6月16日), オリジナルの2018年6月30日時点におけるアーカイブ。 2020年4月29日閲覧。
- ^ a b “南武線高架化工事に伴う列車の運休について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道八王子支社, (2011年10月13日), オリジナルの2016年3月4日時点におけるアーカイブ。 2020年4月29日閲覧。
- ^ a b “南武線高架化工事に伴う列車の運休等について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道八王子支社, (2013年10月18日), オリジナルの2013年10月18日時点におけるアーカイブ。 2020年4月29日閲覧。
- ^ a b “南武線 稲城長沼駅1番線ホームの使用を開始します” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道八王子支社, (2014年12月19日), オリジナルの2018年6月30日時点におけるアーカイブ。 2020年4月29日閲覧。
- ^ “沿線くらしづくり構想の推進について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), JR中央ラインモール/JR東京西駅ビル開発, (2020年12月8日), オリジナルの2020年12月27日時点におけるアーカイブ。 2020年12月27日閲覧。
- ^ “(多摩版)2017年3月ダイヤ改正について” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道八王子支社, (2016年12月16日), オリジナルの2019年10月14日時点におけるアーカイブ。 2020年11月11日閲覧。
- ^ “2016年4月23日、「くらすクラス」を開校します!” (日本語) (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道八王子支社, (2016年3月10日), オリジナルの2017年11月7日時点におけるアーカイブ。 2020年11月11日閲覧。
新聞記事[編集]
- ^ “稲城に「実物大ロボ」 アニメ「ボトムズ」”. 読売新聞. (2020年3月17日). オリジナルの2020年8月23日時点におけるアーカイブ。 2020年8月23日閲覧。
利用状況[編集]
- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
- ^ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2018年度) - JR東日本
- ^ 各駅の乗車人員(2019年度) - JR東日本
- 東京都統計年鑑
- ^ 東京都統計年鑑(平成2年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成3年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ^ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成28年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成29年)
- ^ 東京都統計年鑑(平成30年)
外部リンク[編集]
- 駅の情報(稲城長沼駅):JR東日本
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