八丁畷駅
八丁畷駅 | |
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![]() 中央口(2005年11月6日) | |
はっちょうなわて Hatchō-nawate | |
所在地 | 川崎市川崎区池田一丁目6番1号 |
所属事業者 |
![]() ![]() |
電報略号 | ワテ |
駅構造 |
地上駅(京急) 高架駅(JR東日本) |
ホーム |
2面2線(京急) 1面1線(JR東日本) |
乗車人員 -統計年度- |
(JR東日本)-2016年- 1,549人/日(降車客含まず) |
乗降人員 -統計年度- |
(京急)-2016年- 15,153人/日 |
開業年月日 | 1916年(大正5年)12月25日 |
乗入路線 | |
所属路線 |
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駅番号 | ○KK27 |
キロ程 | 13.1km(品川起点) |
◄KK20 京急川崎 (1.3km) (0.7km) 鶴見市場 KK28► | |
所属路線 |
![]() (浜川崎支線) |
駅番号 | □JN 51 |
キロ程 | 1.1km(尻手起点) |
◄JN 02 尻手 (1.1km) (0.9km) 川崎新町 JN 52► | |
所属路線 |
JR東日本 東海道貨物線 (東海道本線支線)*1 |
キロ程 | 2.3km(鶴見起点) |
◄鶴見 (2.3km) (川崎新町)► | |
備考 |
共同使用駅(京急の管轄駅)![]() *1 川崎新町方の南武線と直通運転 |
八丁畷駅(はっちょうなわてえき)は、神奈川県川崎市川崎区池田一丁目にある、京浜急行電鉄(京急)・東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅。両社の共同使用駅で、京急の管轄駅である。
目次
乗り入れ路線[編集]
旅客駅には京浜急行電鉄の本線とJR東日本の南武線(浜川崎支線、旅客案内では「南武支線」)が乗り入れ、両線の接続駅となっている。京急には「KK27」、JRには「JN 51」の駅番号が与えられている。
当駅は川崎市内にあるが、JR東日本の駅は特定都区市内制度における「横浜市内」の駅として扱われる。
このほか、当駅と鶴見駅を結ぶJR東日本東海道本線の支線があり、書類上では当駅が同支線と南武線との分岐点となっている。この東海道本線支線は貨物列車専用であり、南武線浜川崎駅方面と合わせて東海道貨物線を構成しているが、南武線尻手駅方面へ通じる線路と貨物線の線路は、物理的には当駅より1つ浜川崎方の川崎新町駅構内で合流しており、当駅には貨物施設は存在しない。
歴史[編集]
- 1916年(大正5年)12月25日:京浜電気鉄道(現・京急本線)の駅が開業。
- 1930年(昭和5年)
- 1944年(昭和19年)4月1日:南武鉄道が戦時買収による国有化で国有鉄道南武線の駅となる[1]。同時に国鉄駅での貨物の取扱いを廃止。
- 1974年(昭和49年)10月28日:構内踏切を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、国鉄の駅はJR東日本の駅となる[1]。同時に東海道貨物線と南武線の合流駅という扱いになる。
- 1989年(平成元年)11月26日:駅舎改築。
- 2002年(平成14年)12月10日:JR東日本でICカード「Suica」の利用が可能となる。
- 2011年(平成23年)1月16日:西口が70メートル横浜側へ移設される。
当駅の開業日には諸説ある。「京浜急行百年史」では1915年、広報誌「なぎさ」では1916年12月25日、「横浜貿易新報」では1917年1月14日と記載されている。
駅構造[編集]
京急本線は相対式ホーム2面2線を有する地上駅。そのホームの上を浜川崎支線が高架で越しており、南武線は単式ホーム1面1線を設けている。かつて京急は構内踏切があったが、1974年(昭和49年)10月に廃止し、南武線ホーム部を跨線橋として共同使用している。そのため京急と南武線との間に中間改札はなく、簡易ICカード改札機のみが設置されている。
駅舎は京急1番線の品川寄りに1989年完成の中央口、踏切を挟んで反対側の2番線側に小規模な西口があり、ともに自動改札機を設置している。JR東日本は駅業務を京急に委託しており、自動改札機はJRの乗車券やICカードに対応している(ただしマルス発券の乗車券は使用できず、有人改札での処理となる)。また、JR線用の自動券売機はJR東日本のタッチパネル型で、オレンジカードやPASMOを含む各種ICカードには対応しておらず、購入は現金のみ、かつ購入可能範囲も片道550円の区間までに限られている。なおSuicaでのチャージ(入金)は2007年(平成19年)3月18日のPASMOとの相互利用開始により、京急の自動券売機で対応するようになった。当駅は京急管理駅だが、JR南武線を利用する場合に限り、Suicaとの相互利用をしているPASMO以外のカードも利用可能であった。ただし、券売機や入金機でのチャージやきっぷの購入はPASMOおよびSuicaに限られていた。2013年3月23日以降はPASMOと相互利用しているすべての交通系ICカードについて京急の自動券売機・入金機でのチャージが可能になった。
南武線ホーム尻手寄りから東海道貨物線が鶴見方面より伸びており、当駅より上り方へ向けて並走している。朝方を中心に貨物列車が走行する光景が見られる。
京急・JRとの正式な連絡駅で、京急線と南武線沿線間の乗り換えに関しては、京急川崎駅・川崎駅よりも歩く距離が短くて済むという利点がある。しかし、南武線の運行本数が少なく、京急も普通しか停まらず、さらに尻手駅で乗り換えをする必要があるなど不便な点も多い。
南武線の車内アナウンスでは、後述のICカード利用の案内とともに京急線への乗り換え案内は行われているが、京急の車内アナウンスや列車内の電光掲示板では、南武線への乗り換え案内はしていない。
ICカード導入に伴う対応[編集]
2002年12月10日に、JR東日本の駅としてSuicaが導入され、当時の展開エリアでは最後の導入となった。これにより、南武線についてはSuica対応となった。
2007年3月18日の京急でのPASMO導入に伴い、南武線のホームの階段近くに京急・JR連絡用の簡易ICカード改札機(南武線ホームの画像にある黄色や青色の機械)が設置された。簡易改札機ではJR・京急間の出場・入場を同時に処理するため、同日より京急線の磁気定期券とJRのSuica定期券の2枚を使っての当駅での乗り換えには非対応となった。乗り換える旅客は1枚の定期券にまとめる必要がある。また、PASMOなどを使って当駅で乗り換える際、簡易ICカード改札機にカードをタッチしないと、当駅経由とみなされず異なる経路で計算され、定期券の場合も含めて実際の運賃とは異なった運賃を差し引かれる。
さらに、旅客が当駅からSuicaなどで南武線を利用する場合、京急の八丁畷駅改札から入場するため、改札口にタッチした後に、さらに黄色の簡易ICカード改札機にもタッチする必要がある。逆に南武線から下車する場合は、青色の簡易ICカード改札機に読ませた後、駅改札機に読ませる形になる。タッチしないと実際の経路と異なる運賃を差し引かれる。万が一タッチを忘れた場合はすぐに駅係員に申し出る必要がある。ICカード上では京急の八丁畷駅から入場、出場をしてJRの八丁畷駅に入場する処理がされる。南武線の車内放送(ワンマン運転のため自動放送)でも同様の案内がICカードの利用者に向けて行われる。
また、乗り換える際に残額が不足した場合は、チャージ(入金)してからタッチする必要があるため、南武線のホーム上にも京急管轄のチャージ機が存在する。
のりば[編集]
- 京浜急行電鉄
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 下り | 横浜・新逗子・浦賀・三崎口方面 | |
2 | 上り | 京急蒲田・羽田空港・品川・浅草・成田空港方面 |
- JR東日本
路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|
![]() |
下り | 尻手方面 |
上り | 浜川崎方面 |
利用状況[編集]
- JR東日本 - 2016年度の1日平均乗車人員は1,549人である[利用客数 1]。
- 京浜急行電鉄 - 2016年度1日平均乗降人員は15,153人である[利用客数 2]。
- 京急線全72駅中49位である。
近年の1日平均乗降人員は下記の通り(JRを除く)。
年度 | 京浜急行電鉄 | |
---|---|---|
1日平均 乗降人員 |
増加率 | |
2002年(平成14年) | 10,035 | |
2003年(平成15年) | 10,632 | 5.9% |
2004年(平成16年) | 10,982 | 3.3% |
2005年(平成17年) | 11,325 | 3.1% |
2006年(平成18年) | 11,786 | 4.1% |
2007年(平成19年) | 13,126 | 11.4% |
2008年(平成20年) | 13,759 | 4.8% |
2009年(平成21年) | 13,778 | 0.1% |
2010年(平成22年) | 13,806 | 0.2% |
2011年(平成23年) | 13,823 | 0.1% |
2012年(平成24年) | 13,874 | 0.4% |
2013年(平成25年) | 14,045 | 1.2% |
2014年(平成26年) | 14,053 | 0.1% |
2015年(平成27年) | 14,446 | 2.8% |
2016年(平成28年) | 15,153 | 4.9% |
近年の1日平均乗車人員は下記の通り。
年度 | JR東日本 | 京浜急行電鉄 | 出典 |
---|---|---|---|
1995年(平成 | 7年)1,076 | 4,979 | [神奈川県統計 1] |
1996年(平成 | 8年)987 | 4,754 | |
1997年(平成 | 9年)868 | 4,784 | |
1998年(平成10年) | 862 | 4,587 | [神奈川県統計 2] |
1999年(平成11年) | 836 | 4,558 | [神奈川県統計 3] |
2000年(平成12年) | [JR 1]768 | 4,814 | [神奈川県統計 3] |
2001年(平成13年) | [JR 2]886 | 5,081 | [神奈川県統計 4] |
2002年(平成14年) | [JR 3]841 | 5,198 | [神奈川県統計 5] |
2003年(平成15年) | [JR 4]858 | 5,417 | [神奈川県統計 6] |
2004年(平成16年) | [JR 5]895 | 5,666 | [神奈川県統計 7] |
2005年(平成17年) | [JR 6]940 | 5,858 | [神奈川県統計 8] |
2006年(平成18年) | [JR 7]955 | 6,061 | [神奈川県統計 9] |
2007年(平成19年) | [JR 8]1,132 | 6,076 | [神奈川県統計 10] |
2008年(平成20年) | [JR 9]1,162 | 7,006 | [神奈川県統計 11] |
2009年(平成21年) | [JR 10]1,187 | 7,032 | [神奈川県統計 12] |
2010年(平成22年) | [JR 11]1,230 | 7,080 | [神奈川県統計 13] |
2011年(平成23年) | [JR 12]1,197 | 7,033 | [神奈川県統計 14] |
2012年(平成24年) | [JR 13]1,242 | 7,091 | [神奈川県統計 15] |
2013年(平成25年) | [JR 14]1,276 | 7,076 | [神奈川県統計 16] |
2014年(平成26年) | [JR 15]1,334 | 7,233 | [神奈川県統計 17] |
2015年(平成27年) | [JR 16]1,409 | 7,345 | [神奈川県統計 18] |
2016年(平成28年) | [JR 17]1,549 |
駅周辺[編集]
- 国道15号
- 神奈川県川崎警察署
- 川崎京町郵便局
- 社団恒春会馬嶋病院
- 飛鳥ドライビングカレッジ川崎
- 八丁畷商栄会(商店街協同組合) - 大半の商店が閉店しており、シャッター通りとなっている。
- ふれあいプラザかわさき(日進町こども文化センター、視覚障害者情報文化センター、わーくす川崎、かわさき老人福祉・地域交流センター、シルバー人材センター)[2]
当駅中央口のすぐ正面の踏切前の交差点には、川崎鶴見臨港バスの交通整理を行う人員が、朝ラッシュ時前から夕方ラッシュ時が終わるまでの間、配置されている。これは、踏切前の交差点に信号がなく、駅中央口の前を臨港バスの大型路線バスが右左折する際に、踏切前の道路を大きくふさいでしまうことと、バスの右左折する側には、交差点ギリギリに建物が建っており、反対側を見通すことができず衝突事故を起こす可能性が高いことが理由である。またこの踏切では、過去に何度も人身事故や自動車等の立ち往生などが発生している。
バス路線[編集]
川崎アプローチ線計画[編集]
2003年3月4日付日本経済新聞の記事によると、2010年までに「川崎アプローチ線」を建設する計画があった。完成した場合、当駅付近に「新八丁畷駅」を設置し、南武線の駅は廃止される案があったが、完成予定時期を過ぎた2011年になっても、この計画については未だ進展が見られない。
作品での登場[編集]
小津安二郎が監督した映画『お早よう』では、佐田啓二と久我美子が立ち話をするシーンで、当駅の南武支線ホームが使用された。
隣の駅[編集]
東日本旅客鉄道(JR東日本)
南武線支線(浜川崎支線)
- 東海道貨物線
- 川崎新町駅 - (八丁畷駅) - 鶴見駅
- ※書類上では当駅が鶴見駅 - 八丁畷駅間の東海道本線支線の終点で、川崎新町駅方は南武線支線。
脚注[編集]
記事本文の出典[編集]
利用状況の出典[編集]
- JR・私鉄の1日平均利用客数
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員
- ^ 京急グループ会社要覧 2017 - 2018 (PDF) - 33ページ
- JR東日本の2000年度以降の乗車人員
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2000年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2001年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2002年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2003年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2004年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2005年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2006年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2007年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2008年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2009年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2010年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2011年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2012年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2013年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2014年度)
- ^ JR東日本 各駅の乗車人員(2015年度)
- ^ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- JR・私鉄の統計データ
- 神奈川県県勢要覧
- ^ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移 (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成12年度)
- ^ a b 神奈川県県勢要覧(平成13年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成14年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成15年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成16年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成17年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成18年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成19年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成20年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成21年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成22年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成23年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成24年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成25年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成26年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成27年度) (PDF)
- ^ 神奈川県県勢要覧(平成28年度) (PDF)
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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