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京急ウィング号

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京急ウィング号
モーニング・ウィング号
シンボルマーク
京急ウィング号に使用される2100形電車 (2016年1月7日・品川駅)
京急ウィング号に使用される2100形電車
(2016年1月7日・品川駅
概要
日本の旗 日本
種類 快特
地域 東京都神奈川県
運行開始 1992年4月16日(京急ウィング号)
2015年12月7日(モーニング・ウィング号)
運営者 京浜急行電鉄
路線
起点 品川駅(京急ウィング号)
三浦海岸駅(モーニング・ウィング号)
停車地点数 14駅(京急ウィング号。起終点含む)
6駅(モーニング・ウィング号。起終点含む)
終点 京急久里浜駅三崎口駅(京急ウィング号)
品川駅泉岳寺駅(モーニング・ウィング号)
使用路線 京急本線京急久里浜線
技術
車両 京急2100形電車
軌間 1,435mm
電化 直流1,500V
最高速度 110km/h
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京急ウィング号(けいきゅうウィングごう)は、京浜急行電鉄が運転している有料座席指定列車である。京急の冠を取ってウィング号と略されることがある。

本項では、派生列車の「モーニング・ウィング号」についても記載する。

運行概要

京急ウィング号

1992年平成4年)4月16日に運行を開始した。平日夕ラッシュ時、最も利用の多い時間帯を過ぎた後に運行される下り列車で、品川駅 - 京急久里浜駅三崎口駅間を京急本線久里浜線経由で運転される。『京急電車時刻表 2012年10月21日(日)ダイヤ改正号』および『東京時刻表』(どちらも交通新聞社発行)では種別欄に「快特」(京急ウイング○号)と表記される。なお『京急時刻表2015年12月5日(土)ダイヤ改正号』(京急アドエンタープライズ発行)では、種別欄に「ウィング」(ウィング○号)(モーニング・ウィング○号)と表記されるようになった。

品川駅18時45分発の1号から23時発の11号の計11本が運転される。1・2・3・11号は京急久里浜行き、4 - 10号は三崎口行きである。ただし車両運用の都合で、4号が京急久里浜行きに変更される場合がある[1]。品川駅では他の列車の運行に支障しないよう全列車が行き止まり式の3番線発となっており、在線時間を長く確保している。車両は横浜・横須賀方面から回送され、そのまま3番線に入線する。号数は発車順に1から順番に付与している。

京急久里浜行きは終点で先発する三崎口行きに接続する。10号をのぞく三崎口行きは京急久里浜駅で後発の京急久里浜終着列車の接続を受けてから発車する。

特別料金不要列車の最上位種別である快特(エアポート快特を除く)より停車駅が少なく、快特停車駅のうち、京急蒲田駅京急川崎駅横浜駅を通過する。上大岡より先の停車駅は快特と同様である。ただし過密ダイヤにより所要時間は同一時間帯の快特とほぼ同等で、先行列車に接近して運転する時間が長い。最高速度は横浜以北でも110km/hに抑えられており、遅延回復時以外120km/h運転は行わない[2]。なお前述したように、京急線で運行される一般の快特とは停車駅が異なるが、正式な列車種別としては、同様に「快特」となっている。そのため公式ホームページの時刻表においては、座席指定券が必要な品川駅では「京急ウィング号」となっているが、それ以外の座席指定券が不要な駅では「快特ウィング号」となっている。

側面種別・行先表示器
側面種別・行先表示器2149編成(2010年5月28日)

種別・行先表示器には、(1) 種別表示器に終着駅名を表示し行先表示器に「Wing」と表示し、「ウイング号」と赤字で表記されているものと、(2) 種別表示器に「Wing」と表示し、「ウイング号」と赤字で表記され、行先表示器に終着駅名を表示しているものがある(いずれも「Wing」のロゴは京急ショッピングセンターと同じものを用いている)。(1)の表示方法は2000形時代からのもので、その後順次(2)の表示方法に変更され、現在は(2)の表示方法に統一されている。

事故や災害などで大幅な遅延が発生している場合、また並行するJR東海道線系統の運転見合わせ、ダイヤ乱れ発生による振替輸送の依頼を受諾した場合は、運転を取りやめ、「ウィング号」用の車両を青物横丁駅および平和島駅に臨時停車する快特列車として運転することがある。

停車駅
品川駅上大岡駅金沢文庫駅金沢八景駅横須賀中央駅堀ノ内駅新大津駅北久里浜駅京急久里浜駅YRP野比駅京急長沢駅津久井浜駅三浦海岸駅三崎口駅

モーニング・ウィング号

2015年(平成27年)12月7日に運行を開始した。平日朝ラッシュ時に三浦海岸駅 - 品川駅・泉岳寺駅間を京急久里浜線・本線経由で運転される上り列車で、現在2本が運転されており、1号は品川行き、2号は泉岳寺行きである。現行ダイヤでは久里浜線内に通過駅が設定されている唯一の列車であり、京急久里浜駅・堀ノ内駅・金沢八景駅なども通過する。品川駅までの途中停車駅は乗車扱いのみで、品川駅に到着するまで降車できない。

停車駅
三浦海岸駅 → 横須賀中央駅 → 金沢文庫駅 → 上大岡駅 → 品川駅 → 泉岳寺駅

Wing Ticket, Wing Pass

京急「ウイング」号の4号車の品川方のドアから乗り込む乗客

下りの京急ウィング号は品川駅、上りのモーニング・ウィング号は三浦海岸駅横須賀中央駅金沢文庫駅上大岡駅から乗車する場合は、乗車券の他に大人・小児共通で300円のWing Ticket(2017年4月30日までは着席整理券、2017年5月1日からは座席指定券)または5500円のWing Pass(一ケ月券、上りモーニング・ウィング号のみ)が必要となる。下り京急ウィング号の上大岡駅以南、上りモーニング・ウィング号の品川駅以北はWing TicketまたはWing Passなしで乗車できるが、座席指定(着席保証)はなされない[3]

着席整理券の料金は京急ウィング号運行開始から2015年12月4日までは大人・小児共通で200円であったが、モーニング・ウィング号が運行開始した2015年12月7日より300円に変更、同時に名称も「Wing Ticket」に変更された。

2017年5月1日から、京急ウィング号、モーニング・ウィング号ともに全座席指定制に変更された[4]

座席指定券は、新設される会員制座席指定券購入サイト「KQuick」と、従来からの駅券売機で購入できる。「KQuick」会員は、座席の希望が可能(窓側・通路側・補助席・ボックス席・車椅子スペースから選択可能)。下りウィング号の上大岡以遠は従来通り座席指定券なしで乗車出来る。

Wing Ticket確認のため、品川駅では1編成のうち4号車と8号車の品川方の各1つの計2つのドアのみ限定で開閉している。Wing Ticketには号車、座席番号とQRコードが記載され、係員に提示して乗車する。京急ウィング号運行当初から2015年12月4日までは着席整理券は係員により回収する方式が取られたが、2015年12月7日から開始した優待制度(この制度は、座席指定制になった際に廃止された)の開始により、Wing Ticket入鋏後は手元に戻ってくるようになった。

Wing Ticketの自動券売機は品川駅の横浜寄り階段上と高輪口改札と3番線のホームにある(かつては1番線のホームにも設置されていた)。満席などの場合を除き、券売機に近い位置で乗車するためのものが販売される。当初この券売機は現金のみ対応で、パスネットPASMOSuicaなどには対応せず、1,000円札以外の紙幣も使用できなかったが、2007年12月3日より新型の券売機が使用開始となり、PASMO・Suicaや1,000円札以外の紙幣が使用可能となったほか、直近の列車の空席状況も「○」「△」「×」で表示されるようになった。

品川駅の発車標の備考欄には、着席整理券について“空席あり”・“残りわずか”・“満席”の表示が出る。

Wing Passは「KQuick」での購入のみとなっており、駅窓口での販売は行っていない。

モーニング・ウィング号は号車指定での乗車で、割り当て変更後は三浦海岸駅は3号車・三崎口寄りの30席、横須賀中央駅は1・2号車、金沢文庫駅は7・8号車、上大岡駅は3号車の品川寄り26席〜6号車からである。割り当て変更前は三浦海岸駅は1号車、横須賀中央駅は2・3号車、金沢文庫駅は7・8号車、上大岡駅は4〜6号車からであった。なお、上大岡駅発車後までは、割り当てられている号車間以外への移動はできない。

車両

京急ウィング号で運用されるKEIKYU BLUE SKY TRAIN(2157編成) 2010/8/13

運行開始当初は2000形(当時は集団見合式クロスシート)が使われていたが、1998年3月28日より転換クロスシート2100形車両の使用が始まり、翌1999年より全列車が2100形で運行している。ただし、2000年まではダイヤの都合により2000形で運行されることもあった。

片側2ドアのクロスシート車両である2100形は混雑時の運用に適さないため、本線下りの夕ラッシュ時においては、「京急ウィング号」以外の列車には使用されない[5]。初代の車両である2000形は、京急ウィング号の開始以前に平日の夕方ラッシュ時の運用実績がある。

品川での特殊なドア扱いのため、2100形の品川方海側の再開閉ボタンにはロックが取り付けられている。品川では乗務員が非常コックを用いて必要なドアを開けた後にこの再開閉ボタンをロックし、非常コックを復帰することで開扉を維持していたが、モーニング・ウィング号に使われる限定開扉が出来る装置が品川方の先頭車にも取り付けられ、非常コックは使用していない。

歴史

  • 1992年平成4年)4月16日:品川駅 - 京急久里浜駅間にて「京急ウィング号」運行開始。使用車両は2000形。1号 - 8号までの8本が設定された。
    • 当時の停車駅:品川駅 - 上大岡駅 - 金沢文庫駅 - 横須賀中央駅 - 京急久里浜駅
  • 1993年(平成5年)4月1日:4号以降が三崎口駅まで延長。京急久里浜駅 - 三崎口駅間は各駅に停車。当時の快速特急は、野比(現・YRP野比)駅・京急長沢駅を通過していたため、この区間でのみ停車駅の逆転現象が起こっていた。[6]
  • 1996年(平成8年)7月22日:2本増発(9・10号設定)する。
  • 1998年(平成10年)3月21日:2100形の使用を開始する。
  • 1999年(平成11年)7月31日:快特(快速特急から改称)が久里浜線内各駅停車になったことに伴い、京急ウィング号も久里浜線内各駅停車となる。
  • 2000年(平成12年):全列車2100形を用いた運転になると同時に、1本増発(11号設定)する。
  • 2010年(平成22年)5月16日:快特が金沢八景駅停車になったことに伴い、京急ウィング号も金沢八景駅停車となる[7]
  • 2011年(平成23年)
  • 2015年 (平成27年)
    • 7月9日 - 7月15日:2141編成が人身事故に遭遇したことによる車両修理の影響で、更新工事中である2157編成、2173編成と合わせて2100形の3本が運用から離脱したため、ウィング4号は京急久里浜行に行き先を変更し、京急久里浜から先は1000形や600形がウィング4号として代走した。
    • 12月7日:三浦海岸駅 - 品川駅・泉岳寺駅間にて「モーニング・ウィング号」の運行を開始する[8]
  • 2016年(平成28年)
    • 10月3日:モーニング・ウィング号の駅ごとの発売座席数を変更[9]する。
    • 11月19日:ダイヤ改正により下り京急ウィング号の運行時間帯が23時まで拡大される。本数は改正前と変わらず京急ウィング7号以降は約30分間隔の運転で、京急ウィング11号は京急久里浜行きとなる[10]
  • 2017年(平成29年)5月1日:座席定員制から座席指定制へ変更した[4]
  • 2018年(平成30年)9月22日 - 9月24日10月6日 - 10月8日:品川駅 - 三浦海岸駅間の下りで「ホリデー・ウィング号」を運行。ウィング号としては初の休日運行となった。途中停車駅は横浜駅(乗車のみ)。また同期間中、品川駅始発の朝の下り三崎口行き快特列車の2号車が品川駅 - 上大岡駅間で「ウィング・シート車」として運行された。こちらは京急川崎駅でも乗車可能であった[11]
  • 2019年令和元年)10月26日:ダイヤ改正により、以下のように変更[12][13]
    • 横須賀中央駅 - 品川駅間に「モーニング・ウィング号」を1本増発(新1号。従来の1・2号は新3・5号に変更)。しかし、神奈川新町駅での事故により当分運休となる。
    • 下り「京急ウィング号」を「イブニング・ウィング号」に改称。
    • 土休日に泉岳寺駅 - 三崎口駅間で運転される快特のうち、上り8本および下り9本の2号車にウィング・シート(指定席)を新設。
    • 号数を上りは奇数、下りは偶数に統一。

脚注

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  1. ^ 京急ウィング号について
  2. ^ そもそもダイヤが乱れた場合、ウィング号の運転を取り止めることが多い。
  3. ^ 2017年11月30日からのモーニング・ウィング号/ウィング号時刻表
  4. ^ a b 「モーニング・ウィング号」と下り「ウィング号」がさらに便利に! 5月1日(月)から京急初の座席指定制列車に変わります 座席指定券購入サイト「KQuick」は3月28日(火)オープン - 京浜急行電鉄 報道発表資料 2017年2月23日
  5. ^ 2100形は、上り列車においても三崎口駅15時17分発快特品川行が最後の営業運転となり以後は回送列車のみの運用となる。ただし、京急久里浜以南では三崎口に到着したウィング号を京急久里浜まで快特として営業運転する運用がある。
  6. ^ とはいえ、当時三崎口駅発着の快速特急は1往復のみ(該当列車は「マリンパーク号」と呼ばれていた)で、それ以外の快速特急は京急久里浜駅発着であった。なお、三崎口発着の快速特急は1996年以降に順次増発している。
  7. ^ 5月16日(日)ダイヤ改正を実施します”. 京浜急行電鉄. (2010年5月7日) 2014年3月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。
  8. ^ 「モーニング・ウィング号」12月から運転 京急 - 2015年9月11日、StartHome
  9. ^ 10月3日(月)から「モーニング・ウィング号」の発売座席数と乗車車両を変更いたします。”. 京浜急行電鉄 (2016年8月22日). 2016年8月30日閲覧。
  10. ^ 11月19日(土)京急線ダイヤ改正~下りウィング号運行時間拡大!品川23:00発誕生~
  11. ^ “秋の行楽シーズンに「ホリデー・ウィング号」を期間限定で運行します。” (プレスリリース), 京急電鉄, (2018年9月6日), http://www.keikyu.co.jp/file.jsp?assets/pdf/company/news/2018/20180906HP_18125MT.pdf 2018年10月19日閲覧。 
  12. ^ 座れる通勤列車「モーニング・ウィング号」増発!「ウィング・シート」サービスも提供開始
  13. ^ 京急線ダイヤ改正(詳細版)

関連項目

外部リンク