東葉高速鉄道東葉高速線
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基本情報 | |||
国 |
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所在地 | 千葉県船橋市、八千代市 | ||
起点 | 西船橋駅 | ||
終点 | 東葉勝田台駅 | ||
駅数 | 9駅 | ||
路線記号 | TR | ||
開業 | 1996年4月27日[1] | ||
所有者 | 東葉高速鉄道 | ||
運営者 | 東葉高速鉄道 | ||
車両基地 |
八千代緑が丘車両基地 深川検車区ならびに行徳分室(東京メトロ車) | ||
使用車両 | 2000系 | ||
路線諸元 | |||
路線距離 | 16.2 km | ||
軌間 | 1,067 mm | ||
線路数 | 複線 | ||
電化方式 |
直流1,500 V 架空電車線方式 | ||
閉塞方式 | 自動閉塞式 | ||
保安装置 | WS-ATC (ATC-3) | ||
最高速度 | 100 km/h[2] | ||
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停車場・施設・接続路線 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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東葉高速線(とうようこうそくせん)は、千葉県船橋市の西船橋駅と千葉県八千代市の東葉勝田台駅を結ぶ東葉高速鉄道が運営する鉄道路線である。駅ナンバリングで使われる路線記号はTR。
「東葉高速線」の路線名は、『鉄道要覧』にも記載されている正式なものだが、中央・総武緩行線・武蔵野線・京葉線の西船橋駅到着時における車内放送や、三鷹発八千代緑が丘行・東葉勝田台行の中央線三鷹駅停車中・発車時および中央線高円寺駅から中野駅への入線の際の車内放送などでは、JR各線側から「東葉高速鉄道線(直通)」と案内される。
路線データ[編集]
- 管轄(事業種別):東葉高速鉄道(第一種鉄道事業者)
- 路線距離(営業キロ):16.2km
- 軌間:1067mm
- 駅数:9駅(起終点駅含む)
- 複線区間:全線
- 電化区間:全線(架空電車線方式・直流1500V)
- 閉塞方式:自動閉塞式
- 保安装置:WS-ATC (ATC-3)
- 最高速度:100km/h[2]
- 車両基地所在地:八千代緑が丘駅
歴史[編集]
- 1995年(平成7年)8月17日 - 駅名が決定[3]。
- 1996年(平成8年)4月27日 - 西船橋 - 東葉勝田台間開業[1]。営団地下鉄(現・東京メトロ)東西線と直通運転開始[1]。
- 1999年(平成11年)12月6日 - 前々日のダイヤ改正により、東葉快速を運転開始。
- 2006年(平成18年)11月20日 - 平日の朝ラッシュ時に、西船橋・中野方面行きの列車に女性専用車を導入。
- 2011年(平成23年)
- 3月11日 - 14時46分に東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生し終日運休。
- 3月14日 - 地震による発電所の停止に伴う電力供給逼迫で輪番停電(計画停電)が実施され、東葉快速が運休。
- 9月12日 - 東葉快速が運転再開。
- 2014年(平成26年)3月15日 - 東葉快速を廃止[4]。また、駅ナンバリングを導入[5]。
- 2016年(平成28年)3月26日 - ダイヤ改正により八千代緑が丘駅始発の上り始発列車を運転開始。また西船橋行きを取りやめ、八千代緑が丘 - 東葉勝田台間の区間運転を除く全列車を東西線直通化。
運行形態[編集]
ほぼすべての列車が西船橋から東京地下鉄(東京メトロ)東西線と相互直通運転しており、一部は東西線経由で中野駅より東日本旅客鉄道(JR東日本)中央緩行線の三鷹駅まで運転する。東葉高速鉄道保有車両と東京メトロ保有車両による運用があるが、東葉車はATS-Pが設置されておらずJR線に直通ができないため、東葉勝田台 - 西船橋 - 中野間の運用に限られる。
終電は平日で東葉勝田台駅1時4分着・土休日で東葉勝田台駅0時53分着と遅く、新京成電鉄新京成線や京成本線に乗り換えることはできない。
現在の列車種別[編集]
列車種別は以下の3種類があるが、東葉高速線内は全て各駅に停車する。種別は東京メトロ東西線と共通で、東西線内での種別のまま当線内でも運転する。ただし、下りは種別を案内しないか「各駅停車」と案内する。
快速[編集]
東葉高速線で最も多く運行されている列車で、東葉高速線内は各駅に停車し、東西線西船橋駅 - 東陽町駅間のみ快速運転をする。全列車が東西線中野駅、さらに一部は同駅から中央緩行線に直通する。かつては下りに八千代緑が丘行が存在していたが、現行ダイヤではすべて東葉勝田台行である。日中時はほぼ全列車が中野駅 - 東葉勝田台駅間の快速として運転されている。また朝および午後以降に中央緩行線三鷹駅 - 東葉勝田台駅間運転の列車が設定されている。
通勤快速[編集]
平日朝の上り方面のみ運行され、東葉高速線内は各駅に停車し、東西線西船橋 - 浦安間のみ快速運転する。現行ダイヤでは東葉勝田台駅発中野行き、東葉勝田台発三鷹行きが設定されている。車両や駅によっては「通快」と略して表示される。
各駅停車[編集]
東西線内の快速運転時間外および朝夕ラッシュ時のみに運行される。
三鷹駅 - 東葉勝田台駅間の列車・中野駅 - 東葉勝田台駅間の列車双方とも多く運行されるが、深夜と土休日の大半は中野駅発着の運行となる。東陽町駅 - 東葉勝田台駅間の列車や、平日には中野発八千代緑が丘行きが2本設定されている。東葉高速線内のみ運行の八千代緑が丘駅 - 東葉勝田台駅間の列車は平日下りと土休日のみの運行で平日上りの運行はない。ちなみに、西行初電は八千代緑が丘発三鷹行き、東葉勝田台発の初電も三鷹行きである(土休日は両者とも中野行き)。
過去の列車種別[編集]
東葉快速[編集]
1999年12月3日までの「快速」は、東西線西船橋 - 東陽町間のみ快速運転で、東葉高速線内は各駅停車だった。速達化を図る目的で、東葉高速線内も快速運転する東葉快速が1999年12月4日のダイヤ改正で新設された。東葉高速線内の停車駅は西船橋駅、北習志野駅、八千代緑が丘駅、東葉勝田台駅。車両や駅によっては「東快」と略して表示されていた。また、中央緩行線三鷹 - 中野間では東葉高速線内各駅停車の快速と同じく「快速」と案内されていた。
当初、平日朝の西船橋方面行と夕方の東葉勝田台行に設定され、1999年12月の新設時は上下2本で運行、2007年3月18日のダイヤ改正で上下4本に増発されたが、元々この東葉快速の設定により、通過駅では通勤時間帯に10分以上の間隔が空くことがあった。このため、東葉快速通過後に到着する電車に乗客が集中することとなり、2008年3月15日のダイヤ改正では上下2本に本数が削減され、2007年3月のダイヤ改正前の運行本数に戻されたが、2009年3月14日のダイヤ改正では朝の上り方面が廃止され、夕方の下り東葉勝田台行のみ4本の運転となった。また、八千代緑が丘駅で各駅停車が待避を兼ねて東葉快速と緩急接続をしていたが、2007年3月のダイヤ改正で下りの待避はなくなった。
2011年3月11日の東日本大震災発生以降、東葉快速の運転は中止されていたが、同年9月12日に平常ダイヤに戻り運転を再開した。
下りの東葉快速も通過駅の乗車人数が年々増加していることから2014年3月15日のダイヤ改正で廃止され、快速に変更されたことにより全ての列車が東葉高速線内は各駅停車となった[4]。
運用される車両も当初はほとんどが東葉高速車であったが、徐々に東京メトロ車での運用が増えていき、2008年3月15日のダイヤ改正から運行終了までは全てメトロの車両で運用されていた。
利用状況・混雑率・集中率[編集]
年度 | 最混雑区間輸送実績[6] | 特記事項 | |||||
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時間帯 | 運転本数 | 輸送力(1両当り):人 | 輸送量:人 | 混雑率 | 集中率 | ||
1996年(平成8年) | 7:25- | 10本 | 14240(142) | 15900 | 112% | 50% | 1000系基準で算出 |
2002年(平成14年) | 7:25- | 12本 | 17088(142) | 16098 | 94% | 32% | 標準的な1両140名の場合は96% |
定期外客は降車客よりも乗車客が多い。これは午前中は早くて座れる東葉高速線を利用するが、帰路は運賃の安い他社線やバスを利用している事を示しており、実際に京成電鉄の八千代台駅や勝田台駅での乗車客数よりも降車客が多くなっている[7]。
女性専用車[編集]
2006年11月20日から、朝ラッシュ時の西行(中野方面)列車に女性専用車が導入されている。設定対象となる列車は、東葉勝田台を6:37 - 8:29に出発する電車。設定当初は中野まで設定されていたが、大手町駅の出口の関係で11月29日より東京メトロ東西線内大手町までに短縮された。東西線内で9:00を過ぎると解除される。
使用車両[編集]
開業当初から10両編成の列車で統一されている。保安装置の関係上JRの車両が乗り入れることはない。
自社車両[編集]
乗り入れ車両[編集]
過去の自社車両[編集]
- 1000形(1996年4月27日 - 2006年12月4日)
過去の乗り入れ車両[編集]
駅一覧[編集]
全駅千葉県に所在。全営業列車が各駅に停車。駅番号は2014年3月15日より順次導入[5]。
駅番号 | 駅名 | 駅間キロ | 累計キロ | 接続路線 | 所在地 |
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TR01 | 西船橋駅 | - | 0.0 | 東京地下鉄:![]() (中野駅経由 ![]() 東日本旅客鉄道: ![]() ![]() ![]() |
船橋市 |
TR02 | 東海神駅 | 2.1 | 2.1 | ||
TR03 | 飯山満駅 | 4.0 | 6.1 | ||
TR04 | 北習志野駅 | 2.0 | 8.1 | 新京成電鉄: | |
TR05 | 船橋日大前駅 | 1.7 | 9.8 | ||
TR06 | 八千代緑が丘駅 | 1.2 | 11.0 | 八千代市 | |
TR07 | 八千代中央駅 | 2.8 | 13.8 | ||
TR08 | 村上駅 | 1.4 | 15.2 | ||
TR09 | 東葉勝田台駅 | 1.0 | 16.2 | 京成電鉄: |
新駅設置計画[編集]
距離が比較的に長い東海神駅 - 飯山満駅間に新駅を設置する構想がある[8]。
脚注[編集]
- ^ a b c “21世紀に向け“発進” 東葉高速鉄道 盛大に開業祝う”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 13. (1996年4月28日)
- ^ a b 寺田裕一『データブック日本の私鉄』 - ネコ・パブリッシング
- ^ “東葉高速線の駅名決まる”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 16. (1995年8月18日)
- ^ a b ダイヤ改正の実施について (PDF) - 東葉高速鉄道、2014年2月7日。
- ^ a b 「駅ナンバリング」を導入します (PDF) - 東葉高速鉄道、2014年3月3日
- ^ 草思社『東京圏通勤電車 どの路線が速くて便利か』
- ^ 『全国鉄道事情大研究』東京東部千葉篇2
- ^ 東葉高速鉄道の「船橋新駅」構想が始動 - 日本経済新聞 2018年3月16日