デビルサマナー 葉ライドウ 対 アバドン王

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
この項目に含まれる文字は、オペレーティングシステムブラウザなどの環境により表示が異なります。 の文字は公式の表記U845b.svgと異なる可能性があります。
デビルサマナー 葉ライドウ

アバドン王
ジャンル RPG
対応機種 PlayStation 2(PS2)
開発元 アトラス
発売元 日本の旗アメリカ合衆国の旗 アトラス
人数 1人
メディア DVD-ROM
発売日 日本の旗 2008年10月23日
アメリカ合衆国の旗 2009年5月12日
対象年齢 日本の旗 CEROC(15才以上対象)
アメリカ合衆国の旗 ESRBM (17歳以上)
コンテンツ
アイコン
CERO:
暴力
ESRB:
Blood
Sexual Themes
Violence
デバイス “PlayStation 2”専用メモリーカード(8MB)100KB以上
デュアルショック2専用
テンプレートを表示

デビルサマナー 葉ライドウ 対 アバドン王』(デビルサマナー くずのはライドウ たい アバドンおう)は、2008年10月23日アトラスより発売されたPlayStation 2ゲームソフト

概要[編集]

女神転生シリーズの作品であり、デビルサマナーシリーズの第4作目。プロデューサー・キャラクターデザインは金子一馬、ディレクターは山井一千。

PS2用ゲーム『デビルサマナー 葉ライドウ 対 超力兵団』の続編。前作より横溝正史的な土俗サスペンス色が濃い雰囲気の物語となっている。初回版として『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス』のダンテの登場パートをライドウに差し替えた『真・女神転生III-NOCTURNE マニアクス クロニクルエディション』付属のPlus版と本作のBGMを収録されたサウンドトラックCD付属の初回生産版が販売された。

システム[編集]

前作の反省を活かしシステム面が大幅に変更されている。

MAGスケジューリングバトル
本作から導入された新バトルシステム。今回はMPの概念はなく、代わりにライドウのMAG(マグネタイト)を消費することで仲魔の特技が発動する。MAGを補給するには敵の弱点属性を突き、硬直状態の隙に攻撃を加えることでMAGを奪える。戦術次第ではいつでもMAGを奪え、特技を好きなだけ使い続けられる。
悪魔会話
「女神転生シリーズ」でおなじみのシステム。敵悪魔が仲魔になるよう会話をするのだが、今作では仲魔が持つ「話術」によってライドウの会話のサポートをする。仲魔は必ず一種類の話術を持ち、敵悪魔との相性もある。
二体同時召喚
前作は戦闘時に召喚できる仲魔が1体のみだったが、本作では仲魔を2体召喚できるようになった。それにより様々なパーティ編成が行え、バトルの戦略性が大きく向上した。
悪魔合体
本作は前作から合体システムが変更され、二身合体をベースに作成悪魔のランクを上下させる精霊合体や作成悪魔のステータスを引き上げる御魂合体、特定の法則の下に特殊な悪魔を作成するフィーバー合体や、自動効果スキルが付与される思い出特技サービス合体などが可能になっている。またダンジョン内のセーブポイントから業魔殿を一時的に利用できるようになり、探索中でも合体を行いやすくなっている。
錬剣術
戦闘、悪魔会話、仲魔からの贈りものなどで入手する“魔晶”という特殊なアイテムとライドウの刀を合体し、新たな刀を生み出す武器生成システム。これまでの女神転生シリーズでいうと剣合体に近い。ライドウの攻撃力が上がるほか「道具高揚」「即死無効」といった特殊効果が付与される。
ライドウのアクション
ライドウの装備している刀によって△ボタンでMAGを消費して、太刀・槍・斧の3タイプのうちいずれかの強攻撃が繰り出される。また回避行動も追加され、敏速な動きが可能となった。
幸運到来・不運襲来
本作では運をテーマとしてクローズアップしており、その演出のひとつが戦闘突入時に表示されることのある幸運到来・不運襲来である。いくつかの候補の中からルーレット方式で自動効果が決定され、戦闘中有利・不利に働く。不運状態を手持ちの運喰い虫を用いて上書きすることも可能である。
魔人襲来
本作の舞台においては土地の運勢が低下しており、月齢が新月になるごとに魔人にエンカウントするリスクを伴う。魔人は通常の悪魔より強力で脅威になることが多く、悪魔会話で戦闘回避は可能だが高価な代償を求められる。
別件依頼
いわゆるサブイベントで、鳴海探偵社の「別件依頼」で受けることができる。基本的に依頼は新世界のマスターや悪魔との会話などで増える。本編の進行に無関係な依頼と本編進行に大きく影響する依頼、一定以上の称号や特定の属性でなければ受けられない依頼がある。
マルチエンディング
「真・女神転生シリーズ」でお馴染みの属性変動システムを採用。プレイヤーの行動と選択によって属性が変化し、エンディングのほかにボスや別件依頼などにも影響を及ぼす。これまでのシリーズの思想とはニュアンスがやや異なり、あくまでデビルサマナーの「生き様」として描写されている。
日和見:自分の気持ちを殺して周りに合わせられるが、建前を優先するため信頼感が築きにくい。過去作品におけるLawルートと捉えるプレイヤーが多い。
切れ者:本音と建前を使い分ける要領の良さはあるが、維持が難しい。過去作品におけるNeutralルートと捉えるプレイヤーが多い。
正直者:自分の気持ちに正直であるが、周りと衝突しやすく敵を作りやすい。過去作品におけるChaosルートと捉えるプレイヤーが多い。

ストーリー[編集]

大正二十年。帝都では「運」にまつわる噂が広がっていた。ある者は幸運に恵まれ、またある者は不運に苛まれる。その噂が広まるにつれ、やがて運の格差が生じ、人々の心は暗い影へと落としていた。そんなある日、ライドウと鳴海の下に妙齢の女性が一件の依頼を持ち込んでくる。依頼を進めるにつれ、ライドウ達は帝都から遠く離れた、古き因習に縛られた寒村へたどり着く。そこでライドウ達は、帝都に大きな危機が迫っていることを知る...。

登場人物[編集]

メインキャラクター[編集]

主人公(デフォルト名なし)
本作の主人公。「十四代目 葉 ライドウ(くずのは ライドウ)」の名を継いだデビルサマナーの少年。
帝都守護の任を命じられている。鳴海探偵社の探偵見習いとして働きつつ、帝都に蔓延る脅威を討つ。
白皙の美貌の持ち主であり、道往く名もなき女生徒から惚れられたり、女性悪魔から口説かれたりもする(今回はそのせいで騒動にも巻き込まれる)。
帝都にある「弓月の君高等師範学校」の生徒でもあるが、ゲーム期間中は事件発生時であり、通学する様子は確認できず、本作でも帽子は脱がない。
ゴウト / 業斗 童子(ごうと どうじ)
黒猫の姿だが高い知能を持つ。デビルサマナーや悪魔とは念話で話すことができる。
デビルサマナーに精通し、前作と同じく、ライドウをサポートする。
首輪には自前の探偵手帳が仕込まれ、口で筆を咥えて事件の重要語句を記入する筆記術を披露する。
前作と異なり、口調がより重々しくなっており、アドバイスも若干控え目になったが、猫としての本能には勝てない。
鳴海 昌平(なるみ しょうへい)
鳴海探偵社の所長でライドウの上司。ヤタガラス傘下の人間であり、ライドウの監査役を任ぜられている。
普段は不真面目な性格だが、探偵としてはかなり有能で独自の情報網を持つ。
与えられた役目とは裏腹に、同様に組織の人間であるライドウに対して、内心ではもっと自由に生きてほしいと願っており、彼自身はお目付役というよりも、兄のように接している。
前作では、探偵社から離れずに仕事をライドウに任せっきりな印象をプレイヤーに与えていたが、今作では積極的に動いている。
今作でも、一定のアイテムを揃えれば鳴海と仲魔二体を対戦相手に麻雀をプレイできる。
朝倉 タヱ(あさくら タヱ)
帝都新報に勤める女性新聞記者。尊敬する“平塚雷鳥”にあやかり“朝倉葵鳥”の筆名を用いているが、鳴海や周囲の人物には「タヱちゃん」と呼ばれる。
美少年であるライドウを気に入り、時折、鳴海に内緒で小遣いをくれることもしばしば。
ゲーム中でライドウの“デビルサマナー”としての顔を見てしまうが、詮索せずにそのままに彼らを受け入れる度量を見せる。
成田 茜(なりた あかね)
鳴海探偵社に訪れた依頼主。憂いを秘めた雰囲気の女性で「ある男性を探してほしい」という依頼を持ち込み、去っていく。
帝都在住の衆議院議員の娘とされている。
弾(だん)
茜の探し人で、手がかりの写真に写った男性。何らかの目的で帝都にやって来ている様子。鎌ヌンチャクを武器としている。

サブキャラクター[編集]

槻賀多 秋次郎(つきがた あきじろう)
ヤタガラス傘下の暗殺一族「第八巫蠱衆」の槻賀多家の長老。物語の進行に伴い、ライドウに協力を求めてくる。
葉 ゲイリン(くずのは ゲイリン)
ライドウの前に現れた白髪の老人。ライドウと同じ葉四天王の一人で、「十七代目 葉 ゲイリン」の名を継ぐデビルサマナー。
過去にアメリカへ武者修行に行ったため、やや英語交じりの口調で話す(セオリー・プロセス等)。
槻賀多村周辺を担当し、事件を追うライドウ達に協力する。
凪(なぎ)
ゲイリンの弟子で、ロシア系ハーフのデビルサマナーの少女。
和服を着た妖精ハイピクシーを仲魔に持ち、ゲイリンと同じく英語交じりの言葉遣いをする。
ゲイリンを尊敬し、「十八代目 葉 ゲイリン」の襲名を目指している。
闖入者であり、師よりも若輩でありながら、帝都守護を任ぜられたライドウには当初挑発的な態度を取るが、後にデビルサマナーの先輩として敬うようになる。
金髪の青年
ライドウを監視するかのように何度も出会う謎の人物。出会う先でライドウに意味深な言葉を残し、去っていく。
ラスプーチン
露西亜からやってきた(とされる)女好きのダークサマナー。
前作に引き続きタヱを口説いたり、進行によっては何故か人質にされたりなど滑稽な行動が目立つ。中盤ではとある悪魔に対抗する鍵を握る。
ヤタガラスの使者
超国家機関ヤタガラスのエージェント。志乃田の「名も無き神社」でライドウと連絡し、帝都守護を引き続きライドウに依頼する。
Dr.ヴィクトル
金王屋の地下施設「業魔殿」の主。
マッドサイエンティストぶりは健在で、前作同様に悪魔合体や治療を行なってくれる。
錬剣術や龍脈を利用した転送装置の開発に成功するが電気代がかさんでしまい、金王屋の主人から支払いを催促されている。
これより以後の話となる「ソウルハッカーズ」にて、メイドを務めるメアリのプロトタイプらしき存在を制作している。

漫画版[編集]

デビルサマナー 葉ライドウ 対 コドクノマレビト[編集]

ファミ通.comで2009年5月から2012年3月まで連載されたウェブコミック。ゲーム本編後を舞台に、葉ライドウが帝都に潜む新たな脅威を討つ。

原作:金子一馬 監修:山井一千 脚本:真壁太陽、原田庵十(RA-SEN) 作画:綾村切人

登場人物[編集]

安部 星命(あべ せいめい)
平安時代の陰陽師安倍晴明の末裔。呪術専門の情報人としてヤタガラス情報部から派遣され、ライドウの学校に転入する。理知的な風貌とは裏腹に大食らい。
ライドウには劣るがデビルサマナーとしての実力を持ち、式神の扱いに長けている。
串蛇(くしなだ)
関西に拠点を置く提倶璃(くくり)一族の少女。生体MAGを吸収し蓄える霊媒体質を持ち、特に優れた能力を秘めた女性に「媛」の名と膨大なMAGを継承する。
ヤタガラスからの護衛依頼でライドウ達に預けられる。ネコマタの白菊(しらぎく)を従える。
綾女(あやめ)
「殺眼の綾女」の異名を持つ女デビルサマナー。帝都に訪れた凪の試験の見届け役を務める一方、倉橋の屋敷に訪れるなど不穏な動きを見せる。
倉橋 黄幡(くらばし おうはん)
高貴な佇まいの男。秘密結社「コドクノマレビト」の幹部。膨大なMAGを持つ「媛」を攫い、何らかの計画を企む。

ドラマCD版[編集]

デビルサマナー 葉ライドウ 対 隻眼化神[編集]

2008年12月23日にアトラスネットより、ドラマCDの発売が発表された[1]。前・後編で構成され、葉ライドウが新たな事件に挑むオリジナルストーリーで展開される。前編は2009年8月26日、後編は9月18日に発売された。特設ページでは、ときどき悪魔たちの何気ない会話が更新されていた。

脚注[編集]

  1. ^ アトラスネットトピックス | アトラスネット

外部リンク[編集]