真・女神転生 NINE

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真・女神転生 NINE
ジャンル RPG
対応機種 Xbox
開発元 ネクステック(現・ネクスエンタテインメント
発売元 アトラス
プロデューサー 岡田耕始
美術 梅津泰臣
人数 1人
メディア DVD-ROM
発売日 スタンドアローン版/デラックスパック版 2002年12月5日
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真・女神転生 NINE』(しん・めがみてんせい ナイン)は、アトラスより2002年12月5日に発売されたXboxゲームソフト

概要[編集]

「NINE」とは9番目という意味ではなく、キャラクターの持つ「LAW(秩序)- NEUTRAL(中庸)- CHAOS(混沌)」と「LIGHT(開放的・公正)- NEUTRAL - DARK(破壊的・邪悪)」という二種類の属性によって表現される3×3のマトリックス(行列)の数を表している。

真・女神転生シリーズ』の外伝的な位置付けであるが、物語としては『真・女神転生』『真・女神転生II』のストーリーと関係しており、舞台は「東京大破壊から30年後(真Iの裏側)」と「大洪水から10年後(真I-真IIの間)」に設定されている。なお、操作画面は今までの擬似3Dダンジョンからフルポリゴンへと変更されている。

ストーリー[編集]

202X年(作中は2026年)、東京。ICBMの惨禍を辛うじて生き延びた人々は、地下都市で生活を送っていた。その苦しい現実からの逃避のため、人々は中央管理局の用意した1990年代の東京を再現した仮想空間「イデアスペース」へとダイブ(精神体の移動)をすることで、在りし日の日常生活体験にのめり込んでいった。

ここでは時々「ノイズ」と呼ばれる悪魔の姿をしたバグが発生し、利用者に危害を加えることもある。仮想空間といっても死亡もしくは重傷を負うと、ドール化という植物人間状態になるため、中央管理局はノイズの除去や治安維持を行う「デバッカー」と呼ばれる部隊を結成して対策に乗り出し、ケイもノイズに襲われた事件をきっかけに採用される。治安維持のためにさまざまな事件に遭遇するが、とある事件にてダイブした別空間にて、ノイズなどの悪魔の姿をした者はプログラム上の架空存在ではないと知らされる。それは、中央管理局の主張とは大きく異なる内容だった。

別空間から戻ってきたケイたちを待ち受けていたのは、自分たちの身体が地下都市ではなく海上都市にあると口をそろえる市民と、理由も告げずにケイたち一行の始末を試みる中央管理局だった。そしてケイたちは、別空間で過ごした短期間が現実空間では10年に相当していたことおよび、その間に洪水で地上が沈んだため海上都市が本当に建設されていたこと、そしてケイたちの本体は海底の潜水艦に移されており大洪水から逃れた事実を知る。

今までと似て非なる環境に突然置かれた形となったケイたちは、不審を抱く事態をさらに目の当たりにする。本体を持たない架空の市民「ライフゴースト」という新たな存在と、全ての市民が一斉に死亡したうえに翌日平然と暮らしていた光景であった。後者の光景は現実空間とイデアスペース空間の両方で発生しているうえ、そのような状況でも追っ手をかける中央管理局に対し、ケイの仲間の中には本格的に中央管理局と敵対する者も出る。

そして、非常事態は中央管理局にも及ぶ。かつてノイズと呼んでいた者たちよりはるかに強大な悪魔が本部に襲い掛かり、中央管理局の構成員も多くが重傷を負う。この機会にケイたちは中央管理局を相手に、一連の不審な事態の真相を尋ねるべく本部へと突入し、そこで事件の全貌を知ることとなる。地下都市で大洪水により絶滅した人類が現在生きている理由、悪魔たちがイデアスペース空間にたびたび現れる理由、本体を持たないライフゴーストがイデアスペースに必要とされている理由、そしてケイたちを執拗に始末しようとした理由に全ての疑問を紐解く答えを知らされたケイたちは、今や不自然な形で生き延びている人類と、その生存の鍵を握る中央管理局および、自分たちの未来を決める選択に迫られる。

システム[編集]

戦闘
本作ではリアルタイム・フルオートで進行する戦闘システムが採用されている。プレイヤーはあらかじめ戦闘時の行動を大まかに指定することができ、キャラクターはそれにしたがって行動を起こす。なお、戦闘時の行動を直接指定することもできるが、1ターン目の行動を厳密に指定することはできないため、その行動をうまく制御することが重要となる場合がある。主人公が瀕死(HPが0)になった時点でゲームオーバーとなる。
RTS
ストーリー上でハッキングを行う際には、リアルタイムストラテジー(RTS)と呼ばれる戦闘システムが採用される。これは戦闘場面だけでなく、移動もリアルタイムで行われるシステムである。余談だが、RTSのときに用いられる主人公たちを表すシンボルは、真・女神転生シリーズでフィールド移動の際に伝統的に用いられる記号である。
宝石
本作では経験値の概念はなく、主人公のレベルは装備している宝石によって決定される。また、宝石には「容量」が設定されており、その大小によって連れて歩く仲魔や装備が制限される。
邪教の館
邪教の館では仲魔の合体の他に、仲魔の容量の圧縮や仲魔の暗号化、モジュール化、プラグイン化等を行うことができる。モジュール化・プラグイン化を行うことにより、仲魔に好きな能力を付加することができる(モジュール合体)。また、仲魔がこれまでに倒した敵の種類に応じて、種族シフトと呼ばれる特殊な変化を起こすこともできる。
フルポリゴン
完全3Dに変更されたため、移動画面や戦闘画面でも味方パーティが表示される。

真・女神転生 NINE オンライン対応版[編集]

当初、本作品はネットワーク対応と発表されていたが、2002年7月の発表でスタンドアローン版とオンライン対応版の2種類を発売する計画に改められた。そして、2002年12月にスタンドアローン版が販売されたものの、2003年8月にXboxからのオンライン対応版の発売を中止し、今後PCでの展開が正式に発表された。なお、オンライン対応版を引き継ぐ形で完全な新作オンラインゲーム『真・女神転生IMAGINE』がWindows XP用のMMORPGとして開発された。

登場人物[編集]

メインキャラクター[編集]

主人公[編集]

アズマ ケイ(デフォルト名/変更可)
本作の主人公。性別の選択は可能。デバッカーになったことをきっかけに人類の運命を左右する事件に関わることになる。家族は母親のミエコと妹のエミ。

主人公の仲間たち[編集]

バラキ / スミレ
主人公と同じくデバッカーになる。主人公と同性のキャラクターは主人公の親友として、異性のキャラクターはエミの同級生として登場する。
ムビオラ / ミランダ
中央管理局のデバッカー。主人公と同性のキャラクターは親友のパートナーとして、異性のキャラクターは主人公のパートナーとして登場する。

サブキャラクター[編集]

フェリス
中央管理局の女性総長。主人公と親友をデバッカーに推薦する。
ツヅミ
中央管理局の男性局長。デバッカー達に様々な指令を与える。なお、ある事情により、彼とは最も多く刃を交えることになる。
選択肢によっては彼を戦闘で使える場合がある。
セリ
中央管理局のデバッカー。主人公の性別を選ぶと同じ性別になる。ウラノヒメキのライブに表れたノイズに負傷されられて意識不明になる。その後は回復しており、デバッカーに復帰する。
実はガイア教から送り込まれたスパイで、正体を明かした後はケイ達と戦うも敗北した。
ハヤシ
何かと主人公の邪魔をする人物。その正体は一部のルートでのみ明らかになる。
シキ
自称「力を失った天使」。ある目的を達成するため、主人公たちを導く。
ナイトウ
ガイア教を導く謎の人物。ただし、その行動原理にはガイア教の教義とは異なったものが隠されている。
スティーブン
シリーズを通して登場する車椅子に座っている男性。主人公たちの危機を救う。本作では水色のスーツを着ている。
花屋の美女
新宿の花屋に勤める女性。ルートによってはその正体が明らかになる。

用語[編集]

中央管理局
現実やイデアスペースを管理する団体。東京の支配者である。イデアスペース内では東京都庁に拠点を置く。
イデアスペース
中央管理局が作成した仮想空間。今作の主な舞台である。
ナビ
中央管理局から利用者に一体ずつ与えられた悪魔型ナビゲーション・プログラム。主人公はナビを仲魔の中から一体、自由に選択することができる。ナビは聞き込みを行ったり容量、マグネタイトの消費を抑えたりするなど、様々に主人公を補助する。
ノイズ
イデアスペース内に発生する悪魔の形をした謎の存在。プログラムのバグであると中央管理局は主張している。
デバッカー
中央管理局が結成した警備部隊。意味は「デバッガ+ハッカー」。
ドール化
イデアスペースで利用者が死亡するなど大きなショックを受けた場合、その人の精神が現実世界でも破壊されてしまう現象。そのため、ノイズの放置は大変危険である。
地下都市・海上都市
現実世界で人々が生活している場所。ゲーム開始時点では人々は地下都市で生活を送っているが、とある事件により、海上都市で生活するようになる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

真・女神転生 NINE 公式サイト