デイヴ・スチュワート (ギタリスト)

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デイヴ・スチュワート
David A. Stewart
デイヴ・スチュワート(1987年6月)
基本情報
出生名 David Allan Stewart
生誕 (1952-09-09) 1952年9月9日(71歳)
出身地 イングランドの旗 イングランド
サンダーランド
ジャンル ポップ・ロック
職業 シンガーソングライターギタリスト音楽プロデューサー
担当楽器 ボーカルギター
活動期間 1971年 -
レーベル Anxious Records
The Artist Network
Weapons of Mass Entertainment
共同作業者 ユーリズミックス
Platinum Weird
The Tourists
公式サイト http://www.davestewart.com

デイヴ・スチュワートDave StewartDavid Allan Stewart1952年9月9日 - )は、イギリスミュージシャンギタリスト音楽プロデューサーユーリズミックスのメンバー。

タインアンドウィア州サンダーランド出身。

略歴[編集]

12歳の時に、膝の骨折事故を起こし長期入院したことがきっかけでギターを始める[1]

1960年代の後半には地元に来たロック・ミュージシャンのコンサートに足繁く通い、ブレイクする以前だったジミ・ヘンドリックスギグを観たり、ティラノザウルス・レックス時代のマーク・ボランと楽屋でのセッションも経験した[1]。15歳の時にはフォーク・ロックバンドのツアーにローディーとしてついて行ってしまったというエピソードもある[1]

後に友人と共にハリソン&スチュワートというデュオを結成し、地元のインディーズレーベル、マルチレコードからシングル「Deep December」をリリース。自身初のレコードとなった。1971年にはハリソン&スチュワートに新たなメンバーを加え、ロングダンサーというフォーク・ロックのバンドを結成。1972年にはエルトン・ジョンロケット・レコード・レーベルと契約し2枚のアルバムをリリースするも、バンドは売れずヨーロッパ中をツアーする日々を送る。

1973年から1974年にはプラチナム・ウィアード (Platinum Weird)というバンドで活動。ミック・ジャガーのバースデーパーティーでのデビューギグの機会を得て、前述のロケット・レコード・レーベルとの契約も果たす。しかしデビュープロジェクトが順調に進む最中でボーカリストが突如失踪。バンドは解散してしまい、このことへのショックから以後荒んだ生活を送る。

やがてドラッグ摂取と交通事故で肺を痛め、ロンドンの病院に担ぎ込まれる。ここで同郷サンダーランド出身のピート・クームスと出会い意気投合[1]1976年にはピートと訪れたレストランにてアニー・レノックスと出会い、3人でザ・キャッチを結成する[1]。程なくしてアニーと恋仲に発展し、同棲生活を始めている。

ザ・キャッチは後にバンドメンバーを揃え、1979年にはザ・ツーリスツへと改名。メジャーデビューを果たしヒット曲も生まれたが、1980年12月にツアー先のオーストラリアにてピートと対立を起こしバンドが分裂[1]。レノックスと共にユーリズミックスを結成。この時に創作活動のため、レノックスとの男女関係を解消した。

1984年のワールドツアー終了後にはロンドン郊外クラウチ・エンドにある古い教会を買い取り、チャーチと名付けたスタジオに改装した。

1987年に、当時バナナラマのメンバーだったシヴォーン・ファーイと結婚。馴れ初めは1983年にリリースしたユーリズミックスの「フーズ・ザット・ガール?」のPVにシヴォーンがゲスト出演したことがきっかけ。彼女との間に2人の子供を儲けるが、1996年に離婚した。2001年にはオランダ人の写真家と再婚し、2人の娘を儲けている。

ユーリズミックスでの成功後はラモーンズフィアガール・シャーキートム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズジョン・ボン・ジョヴィt.A.T.u.スティーヴィー・ニックスなど他アーティストのプロデュース映画音楽の制作なども手がけている。またダリル・ホールミック・ジャガーボブ・ディランリンゴ・スターブライアン・フェリーキャンディ・ダルファーマルコム・マクラーレンケイティ・ペリーをはじめ、様々なアーティストとのコラボレーションも行っている。

2004年にはサンタナジュエルノー・ダウトグウェン・ステファニーブリトニー・スピアーズなどへの楽曲提供で知られる女性アーティスト、カーラ・ディオガルディとプラチナム・ウィアードを結成。これは前述した同名バンドの新生版であり、当時の音源をリアレンジしたアルバム『Make Believe』もリリースしている(国内盤はリリースされていない)。

2011年9月、ローリング・ストーンズミック・ジャガージョス・ストーンダミアン・マーリーA・R・ラフマーンの5人から成るスーパーグループスーパーヘヴィ」を結成した。バンド結成の発端は、デイヴがジャマイカの自宅にミックを招いたことから。その時の会話から新しい音楽のアイデアが芽生え、以後18ヶ月に及ぶ断続的なレコーディング作業が秘密裏に行われ、デビューに至ったという[2]。ミックとデイヴは映画『殺したい女』の主題歌「Ruthless People」やミックのソロ・アルバム『プリミティヴ・クール』でのコラボレーションなど、以前から交流があった。

ディスコグラフィ[編集]

スタジオ・アルバム[編集]

  • Lily Was Here (1989年) ※David A. Stewart (featuring Candy Dulfer)名義。映画サウンドトラック。
  • 『デイブ・スチュワート・アンド・ザ・スピリチュアル・カウボーイズ 』 - Dave Stewart and the Spiritual Cowboys (1990年) ※Dave Stewart and the Spiritual Cowboys名義
  • 『オネスト』 - Honest (1991年) ※Dave Stewart and the Spiritual Cowboys名義
  • 『グリーティングス・フロム・ザ・ガター』 - Greetings from the Gutter (1994年)
  • 『スライ・ファイ』 - Sly-Fi (1998年)
  • The Dave Stewart Songbook Vol. 1 (2008年) ※Dave Stewart & His Rock Fabulous Orchestra名義
  • The Blackbird Diaries (2011年)
  • The Ringmaster General (2012年)
  • Lucky Numbers (2013年)
  • 『ナッシュビル・セッションズ - ザ・デュエッツ Vol.1』 - Nashville Sessions The Duets Vol.1 (2017年)

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f ユーリズミックス 『GREATEST HITS』のライナーノーツより
  2. ^ https://rockinon.com/blog/miyazaki/51589

外部リンク[編集]