セルタ・デ・ビーゴ (スペイン語 : Real Club Celta de Vigo 、ガリシア語発音: [reˈal ˈkluβ ˈθelta ðe ˈβiɣo] )は、スペイン ・ガリシア州 ポンテベドラ県 ビーゴ に本拠地を置くサッカー クラブ。2015-16シーズンはリーガ・エスパニョーラ のプリメーラ・ディビシオン に所属。
1923年3月28日、レアル・ビーゴ・スポルティングとレアル・フォルトゥナFCが合併して設立された。ロス・セレステス(Los Celestes、空色)の愛称を持ち、空色のシャツと白色のパンツでプレーする。32,500人収容のエスタディオ・ムニシパル・デ・バライードスを本拠地としている[1] 。通算50年近くをプリメーラ・ディビシオン (1部)でプレーしているが、リーグ戦やカップ戦(コパ・デル・レイ )での優勝経験はない。過去最高のシーズンとなった1970-71はホーム無敗であり、大物食いで恐れられ、5位のアスレティック・ビルバオ と同勝ち点の6位でシーズンを終えた。この結果1971-72シーズンはUEFAカップ に出場したが、1回戦でスコットランドのアバディーンFC に敗れた。
全国選手権でのより一層の成功を願い、ガリシア州 ビーゴ にあるいくつかのクラブが合併してより強力なクラブを作るという考えの下で、セルタ・デ・ビーゴが設立された。この運動の旗頭に立ったのはマヌエル・デ・カストロというスポーツライターであり、1915年から合併運動の必要性を記事に書き続けた。運動のスローガンはトド・ポル・イ・パラ・ビーゴ(Todo por y para Vigo、すべてはビーゴのために)であり、レアル・ビーゴ・スポルティング とレアル・フォルトゥナFC の監督の支持を取り付けた。1923年6月22日にデ・カストロがマドリードで行われたスペインサッカー連盟 (RSFF)の集会で自論を提案すると、満場一致で支持された。1923年7月12日、レアル・ビーゴ・スポルティングとRCフォルトゥナ・デ・ビーゴの年次集会がホテル・モデルノにあるオデオン劇場でそれぞれ開かれ、合併案は承認された。 このようにして現在のセルタが生まれ、「チーム・オブ・ガリシア」と呼ばれた。8月10日には新クラブ名が決められた。「レアル・ウニオン・デ・ビーゴ」、「クルブ・ガリシア」、「レアル・アトランティック」、「ブレオガン」、「レアル・クルブ・オリンピコ」など様々な名称が考案され、レアル・クルブ・オリンピコが人気を得たが、結局ガリシアと繋がりの深い「セルタ」(ケルト を参照)を用いたレアル・クラブ・セルタ に決定した。セルタの初代会長はトーレ・セデイラ伯爵のマヌエル・バルセーナ・デ・アンドレスが務めた。総勢64人の選手たちも決定し、レアル・フォルトゥナFCやレアル・ビーゴ・スポルティングの著名な選手たちも含まれた。
GK : イシドロ、リロ、ルビド
DF : オテーロ、パサリン、フアニート・クレメンテ、ダニエル、カイト
MF : ハコボ・トーレス、バルビーノ、ケラルト、エルミーダ、ポンボ、クルセス、コルドバ、マシモ、ビエンベニード
FW : レイゴーサ、チアローニ、ポサーダ、ポロ、コレーア、ヘラルディート、ラモン・ゴンサレス、カリーデ、ピニージャ、サルバドール、チチャ、ミゲリート、カサル
監督 : フランシス・カギー
エウロセルタ [ 編集 ]
1990年代後半から2000年代前半はセルタの歴史上もっとも好成績を残した期間である。1997-98シーズンにリーグ戦6位となって26年ぶりにUEFAカップ 出場権を獲得すると、1998年夏には攻撃サッカーで知られるビクトル・フェルナンデス 監督を招聘し、1998-99シーズンのUEFAカップではベスト8に躍進した。1997-98シーズンから2002-03シーズンまで6シーズン連続で7位以内でシーズンを終え、1998-99シーズンから5シーズン連続でUEFAカップ に出場し、スペインメディアにエウロセルタ(EuroCelta)と呼ばれた。主要選手にはロシア代表 のアレクサンドル・モストヴォイ やヴァレリー・カルピン 、イスラエル代表 のハイム・レヴィヴォ などがいた。
栄光からの転落 [ 編集 ]
2002-03シーズンにリーグ戦4位となり、クラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ 出場権を獲得した。ACミラン 、AFCアヤックス 、クラブ・ブルッヘ と同組となったグループリーグではAFCアヤックスを破る金星を挙げ、ACミランに次ぐ2位で決勝トーナメント進出を決めたが、決勝トーナメント1回戦ではアーセナルFC に2試合合計2-5で敗れた。リーグ戦では悲惨な成績に終わり、19位と不振を極めてセグンダ・ディビシオン (2部)降格となった。2004-05シーズンに2位となって1シーズンでのプリメーラ・ディビシオン (1部)昇格を果たすと、2005-06シーズンは6位でUEFAカップ 出場権を獲得した。2006-07シーズンのUEFAカップでは1回戦でスタンダール・リエージュ を倒し、グループリーグではニューカッスル・ユナイテッドFC に次ぐ2位となって決勝トーナメントに進出した。決勝トーナメント1回戦ではベスト4となったヴェルダー・ブレーメン に敗れたが、セビージャFC (優勝)、RCDエスパニョール (準優勝)、CAオサスナ (ベスト4)とともにスペイン勢の躍進を印象付けた。しかし、同シーズンのリーグ戦では18位となり、またもや欧州カップ戦に出場したシーズンにセグンダ・ディビシオン降格となった。
クラブカラーとバッジ [ 編集 ]
設立時のセルタは赤いシャツ、黒いパンツ、青いソックスを着用していた。この組み合わせは後に変更され、ガリシア州旗に象徴される空色と白色の伝統的な組み合わせが採用されたが、いつ変更されたのかは定かではない。ラシン・フェロル などガリシア州の多くのクラブと同じく、クラブのバッジは聖ジェームズの赤十字を基調としており、十字の上にはCS(Club Celtaの頭文字)とデザインされた青色の盾が置かれている。1923年にはアルフォンソ13世 の庇護を受け、バッジに王冠を抱き、クラブ名にレアルを加えてレアル・クラブ・セルタ・デ・ビーゴとなった。スペイン内戦 時はクラブ名から「レアル」が取り除かれ、王冠も外されたが、王政復古後に再び付けくわえられた。
スポンサーとユニフォームサプライヤー [ 編集 ]
セルタはスペインの主要なサッカークラブで最も長く1社との胸スポンサー契約を続けているクラブである。1986年、ビーゴに工場を置き、ビーゴ最大の雇用者数を誇るシトロエン がユニフォームの胸スポンサーとなった[2] 。その年からアンブロ がユニフォームサプライヤーとなったが、アンブロもまたビーゴ近郊のレドンデーラに工場を置く企業である。
ライバル [ 編集 ]
同じガリシア州のデポルティーボ・ラ・コルーニャ との対戦はガリシア・ダービー と呼ばれる。
2017-18シーズン開始時点
タイトル [ 編集 ]
国内タイトル [ 編集 ]
最高位 準優勝 (3): 1947-48, 1993-94, 2000-01
優勝 (6): 1923-24, 1924–25, 1925–26, 1929–30, 1931–32, 1933–34
優勝 (1): 1934-35
優勝 (2): 2007, 2008
国外タイトル [ 編集 ]
最高位 ベスト16 (1): 2003-04
最高位 ベスト8 (3): 1998-99, 1999-2000, 2000-01
優勝 (1): 2000
プレシーズンタイトル [ 編集 ]
優勝 (17):
優勝 (14): 1995, 1996, 1998, 1999, 2000, 2001, 2002, 2003, 2004, 2005, 2006, 2007, 2008, 2009, 2010
優勝 (1): 1999
優勝 (1): 1999
個人タイトル [ 編集 ]
ピチーチ賞 [ 編集 ]
サモラ賞 [ 編集 ]
近年の成績 [ 編集 ]
シーズン
順位
試
勝
分
敗
得
失
点
コパ・デル・レイ
欧州カップ
備考
1997-98
1部
6位
38
17
9
12
54
47
60
1998-99
1部
5位
38
17
13
8
69
41
64
UEFAカップ
ベスト8
1999-00
1部
7位
38
15
8
15
45
43
53
UEFAカップ
ベスト8
2000-01
1部
6位
38
16
11
11
51
49
59
準優勝
UEFAカップ
ベスト8
UEFAインタートトカップ 優勝
2001-02
1部
5位
38
16
12
10
64
46
60
2回戦
UEFAカップ
2回戦
2002-03
1部
4位
38
17
10
11
45
36
61
2回戦
UEFAカップ
3回戦
2003-04
1部
19位
38
9
12
17
48
68
39
準々決勝
UEFA CL
ラウンド16
2部降格
2004-05
2部
2位
42
22
10
10
55
38
76
2回戦
1部昇格
2005-06
1部
6位
38
20
4
14
45
33
64
ベスト16
2006-07
1部
18位
38
10
9
19
40
59
39
ラウンド32
UEFAカップ
ベスト16
2部降格
2007-08
2部
16位
42
13
13
16
56
55
52
2回戦
2008-09
2部
17位
42
10
17
14
46
56
48
ラウンド32
2009-10
2部
12位
42
13
13
16
38
44
52
準々決勝
2010-11
2部
6位
42
17
16
9
62
43
67
2回戦
2011-12
2部
2位
42
26
7
9
83
37
85
ラウンド32
1部昇格
2012-13
1部
17位
38
10
7
21
37
52
37
ラウンド16
2013-14
1部
8位
38
14
7
17
49
54
49
ラウンド32
2014-15
1部
8位
38
13
12
13
47
44
51
ラウンド16
2015-16
1部
6位
38
17
9
12
51
59
60
準決勝
2016-17
1部
13位
38
13
6
19
53
69
45
準決勝
UEFA EL
ベスト4
2017-18
1部
位
38
ラウンド16
過去の成績 [ 編集 ]
現所属メンバー [ 編集 ]
2017-18シーズン 開幕戦フォーメーション
2018年 2月1日 現在
括弧内の国旗はその他の保有国籍を、星印はEU圏外選手を示す。
監督
ローン移籍 [ 編集 ]
in
in
歴代監督 [ 編集 ]
歴代所属選手 [ 編集 ]
関連する書物 [ 編集 ]
González Villar, Celso (Galician). Albores do fútbol Vigues .
Cros, Jaime (1973) (Spanish). El Celta y la Liga . ムルシア: APANDA de Artes Gráficas, S.A.. ISBN 8460558517 .
Cros, Jaime (1974) (Spanish). Celta 74 .
Álvarez, Eugenio (2004) (Spanish). A historia do Celta (1992-2004) . ビーゴ. pp. 272.
Ball, Phil (2001). “Raining Champions”. Morbo: The Story of Spanish Football . キングス・リン: WSC Books. pp. 165–181. ISBN 0954013468 .
外部リンク [ 編集 ]