サザンカ

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サザンカ
Camellia sasanqua
Camellia sasanqua
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : キク類 asterids
: ツツジ目 Ericales
: ツバキ科 Theaceae
: Theeae
: ツバキ属 Camellia
: サザンカ C. sasanqua
学名
Camellia sasanqua
Thunb.[1]
シノニム
英名
sasanqua
栽培品種[2]
  • カンツバキ C. s. 'Shishigashira'

サザンカ(山茶花、学名: Camellia sasanqua)は、ツバキ科ツバキ属常緑広葉樹童謡たきび』の歌詞に登場することでもよく知られる。

漢字表記の山茶花は中国語ツバキ類一般を指す山茶に由来し、サザンカの名は山茶花の本来の読みである「サンサカ」が訛ったものといわれる。もとは「さんざか」と言ったが、音位転換した現在の読みが定着した[3]

形態・生態[編集]

樹皮は灰褐色で表面は平滑である。は長さ2 - 5センチメートル程度の鋸歯のある楕円形で、互生する[4]の終わりから、初冬にかけての寒い時期に、5枚の花弁のを咲かせる。野生の個体の花の色は部分的に淡い桃色を交えた白色であるのに対し、植栽される園芸品種の花の色は、赤色や白色やピンクなど様々である。 花が咲いたあとに直径2センチ程度の球形の果実が付く。果実の表面には短い毛が生えており、開花の翌年の秋に表皮が裂けて中から2 - 3個の種子が出る[4]

冬の季語にされるなど、サザンカには寒さに強いイメージがあるが、開花時期に寒気にさらされると花が落ちるること、四国・九州といった暖かい地域が北限である事などから、原種のサザンカは特に寒さに強いわけでは無い[4]。品種改良された園芸種には寒さに強く、真冬でも花を咲かせる品種も少なくない[4]

サザンカ、ツバキ、チャノキなどのツバキ科の葉を食べるチャドクガが知られている。この毒蛾卵塊幼虫成虫には毒針毛があり、触れると皮膚炎を発生させる。また、直接触れなくても、木の下を通ったり風下にいるだけでも毒針毛に触れ、被害にあうことがある。

栽培品種[編集]

サザンカには多くの栽培品種(園芸品種)があり、花の時期や花形などで3つの群に分けるのが一般的である。サザンカ群以外はツバキとの交雑である。

  • サザンカ群
  • カンツバキ群
    • カンツバキ(寒椿) Camellia sasanqua Thunb. 'Shishigashira'(シノニム C. x hiemalis Nakai、C. sasanqua Thunb. var. fujikoana Makino) - サザンカとツバキ C. japonica との種間交雑園芸品種群である。
  • ハルサザンカ群
    • ハルサザンカ Camellia x vernalis (Makino) Makino

分布[編集]

日本では山口県四国南部から九州中南部、南西諸島屋久島から西表島)等に、日本国外では台湾中国インドネシアなどに分布する[5][6]

なお、ツバキ科の植物は熱帯から亜熱帯に自生しており、ツバキ、サザンカ、チャは温帯に適応した珍しい種であり、日本は自生地としては北限である。

人間との関わり[編集]

サザンカ(西脇市
樹齢600年のサザンカの大木(西方寺

生垣によく利用される。

サザンカを題材にした楽曲[編集]

サザンカが出てくる短歌[編集]

  • 山茶花の樹相めでたし寒天にきらめく諸葉白き花ばな, 窪田空穂, 晴明の節

都道府県・市区町村等の木/花[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Camellia sasanqua Thunb.”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2014年1月23日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003-). “BG Plants簡易検索結果表示”. 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList). 千葉大学. 2014年1月23日閲覧。
  3. ^ 金田一秀穂 (2010年3月17日). “【連載コラム】『金田一先生の日本語のココロ』第12回 「音位転換と倒語」”. 学研出版サイト. 学研マーケティング. 2014年1月23日閲覧。
  4. ^ a b c d 渡辺 2017, pp. 13-20.
  5. ^ 島袋敬一編著 『琉球列島維管束植物集覧』 九州大学出版会1997年、改訂版、201頁。ISBN 4-87378-522-7
  6. ^ 片野田逸朗写真と文 『琉球弧・野山の花from Amami : 太陽の贈り物』 大野照好監修、南方新社1999年、135頁。ISBN 4-931376-21-5

参考文献[編集]

  • 茂木透写真 『樹に咲く花 離弁花2』 高橋秀男・勝山輝男監修、山と溪谷社〈山溪ハンディ図鑑〉、2000年、174-175頁。ISBN 4-635-07004-2
  • 渡辺一夫 『アジサイはなぜ葉にアルミ毒をためるのか:樹木19種の個性と生き残り戦略』 築地書館、2017年ISBN 9784806715368

関連項目[編集]

外部リンク[編集]