ウラジミールとローザ

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ウラジミールとローザ
Vladimir et Rosa
監督 ジガ・ヴェルトフ集団
ジャン=リュック・ゴダール
ジャン=ピエール・ゴラン
脚本 ジガ・ヴェルトフ集団
出演者 ジャン=リュック・ゴダール
ジャン=ピエール・ゴラン
イヴ・アフォンソ
ジュリエット・ベルト
アンヌ・ヴィアゼムスキー
エルネスト・メンジェル
クロード・ネジャール
撮影 ジガ・ヴェルトフ集団
編集 ジガ・ヴェルトフ集団
配給 アメリカ合衆国の旗 グローヴ・プレス
日本の旗 アイ・ヴィー・シー
公開 アメリカ合衆国の旗 1971年4月16日
日本の旗 2012年4月21日
上映時間 106分
製作国 フランスの旗 フランス
西ドイツの旗 西ドイツ
言語 フランス語
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ウラジミールとローザ』(仏語Vladimir et Rosa)は、ジャン=リュック・ゴダールジャン=ピエール・ゴランら「ジガ・ヴェルトフ集団」の共同監督による1970年フランス西ドイツ合作映画である。

概要[編集]

1968年にゴダールがD・A・ペネベイカーと共同監督した『ワン・アメリカン・ムービー』(1968年 - 1972年)の撮影で出逢った、ヴェトナム反戦の戦闘的活動家トム・ヘイデンが、同年8月にアメリカイリノイ州シカゴで起こした「シカゴ・セヴン」事件にインスパイアされたゴダールが、同作の撮影から帰国してから約1年後に撮った映画である。

シカゴ・セヴン事件の模擬裁判や、被告たちの日常生活を芝居で見せ、またほかのシークェンスでは、同事件に連座したブラックパンサー党とシカゴ市当局やアメリカ連邦当局との関係に触れている。また、ゴダール、ゴランら「ジガ・ヴェルトフ集団」の内部での総括と展望についての議論も見せる。徹底的に反米的な作品となっている。

ゴダールとゴランはそれぞれ、「ウラジミール・レーニン」(レーニンの筆名のひとつ)、「カール・ローザ」(カール・マルクスローザ・ルクセンブルク)と名乗り道化を演じる。革命派学生イヴを演じるイヴ・アフォンソは当時26歳で、ゴダール監督の『男性・女性』(1966年)でデビュー、以来『メイド・イン・USA』(1966年)、『ウイークエンド』(1967年)に出演、その後も俳優活動をつづけ、2005年にはジガ・ヴェルトフ集団の初期に参加していたジャン=アンリ・ロジェの最新作『Code 68』にも出演している。天気予報ガールでヒッピーのジュリエットを演じたジュリエット・ベルトは当時23歳で、ゴダール監督の『彼女について私が知っている二、三の事柄』(1967年)でデビュー、以来『中国女』(1967年)、『ウイークエンド』、『たのしい知識』(1967年 - 1969年)と立て続けに出演。『中国女』に主演し、1967年7月22日に20歳でゴダールと結婚したアンヌ・ヴィアゼムスキーは、戦闘的女性運動家アンヌを演じる。1961年、ゴダール監督の『女は女である』でデビューしたエルネスト・メンジェルは、『はなればなれに』(1964年)、『メイド・イン・USA』、『ウイークエンド』とゴダール作品に出演し、その後は、ジュリエット・ベルトとジャン=アンリ・ロジェの共同監督作『』(1981年)にも出演しているが、本作では「ユリウス・ヒムラー判事」というユリウス・カエサルナチス親衛隊の全国指導者ハインリヒ・ヒムラーを足したような名の判事を演じた。クロード・ネジャールは、デイヴ・デリンジャー、すなわちシカゴ・セヴンに連座した非暴力平和主義者のデイヴィッド・デリンジャー(David Dellinger[1]その人を演じているが、本業はルネ・アリオ監督の『La Vieille dame indigne』(1965年)やフィリップ・ガレル監督の『現像液 Le Révélateur』(1968年)を手がけた映画プロデューサーである。

日本での商業公開は2012年のオーディトリウム渋谷での上映が初めだが[2]2003年には東京日仏学院でホール上映されている。

作品データ[編集]

カラー作品(16 mm) / 上映時間 106分 / 上映サイズ1:1.37(スタンダード・サイズ

スタッフ[編集]

キャスト[編集]

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  1. ^ なお西部劇に登場する小型拳銃デリンジャーはつづりが違う(Derringer)。
  2. ^ ジャン=リュック・ゴダール+ジガ・ヴェルトフ集団 WEEK
  3. ^ Allmovie GuideのVladimir et Rosaのページには製作会社として「Evergreen Films」の名が挙がっているが、詳細不明のため割愛した。

外部リンク[編集]