ルネ・アリオ

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ルネ・アリオRené Allio, 1924年8月3日 マルセイユ - 1995年3月27日 パリ)は、フランス映画監督脚本家である。

来歴・人物[編集]

1924年8月3日、フランスのブーシュ=デュ=ローヌ県マルセイユに生まれる。

アリオは、文学を修めたあとで舞台装飾としてデビューした。1950年代のなかばに、ローヌ県ヴィルールバンヌのラ・シテ劇場ではじめてセノグラフィを演出し、つづいてコメディ・フランセーズオペラ座フランス国立民衆劇場、そしてトレトー・ド・フランスでは演出家ジャン・ダネのために初めて舞台の場面を考えた。ミラノスカラ座ロンドンロイヤル・シェイクスピア・カンパニーといったヨーロッパの演劇のシーンにも入り込んだ。セーヌ=サン=ドニ県オーベルヴィリエの新劇場、リヨンの文化会館、チュニジアハンマメットの劇場、パリの市立劇場といった新しい劇場のコンセプトも提供した。

1962年、短篇映画『ラ・ムール La Meule』で監督としてデビューしているが、それは、1965年の最初の長篇映画『老婆らしからぬ老婆 La Vieille dame indigne』での大成功を獲得する前であった。このデビュー長篇は、彼のマルセイユのルーツを新しくすることを可能にした。同作はいくつもの賞を受賞し、即座に次回作『L'Une et l'autre』(1967年)をはじめとする一連の有名な作品の実現を可能にした。『Les Camisards』(1972年)、『Rude journée pour la reine』(1973年)、『マルセイユへの帰還 Retour à Marseille』(1980年)といった作品を、1991年の『Transit』と30人の監督によるオムニバス忘却に抗って - 命のための30通の手紙』とをもって、映画的キャリアを閉じるまでに手がけた。

1995年3月27日、パリで死去。70歳没。女優マルカ・リボヴスカクリスティーヌ・ロランとつづけて結婚した。

フィルモグラフィ[編集]

すべて監督・脚本
忘却に抗って - 命のための30通の手紙 Contre l'oubli オムニバス 1991年

関連事項[編集]

外部リンク[編集]