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酔い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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酔い(よい)とは、生理現象の一種。酔いにはなどを摂取した時に引き起こされる酒酔いdrunkenness)と、乗り物などに乗った時に起こる乗り物酔いkinetosis)の二種類がある。 詳細は各項参照。

全く別の使い方として「自分に酔う自己陶酔)」などのように見惚れる、夢中になるなどといった用法もある。また、沖縄などでは脂ののった肉が胃にもたれる状態を「脂酔い(アンダーイー)する」という言い方をする。

酒酔い

「酒酔い」には、アルコールに含まれるエチルアルコールが脳の機能を抑制する事によって引き起こされる酒酔いと、体内でのアルコール代謝の中間生成物であるアセトアルデヒドの作用によって引き起こされる酒酔いとの二種類がある。

1. エチルアルコールの作用による酒酔い
飲酒によってエチルアルコールを摂取すると、摂取した量に応じ脳の麻痺(抑制)が起こり、酒酔いとなる。脳の麻痺はまず大脳の高位機能の麻痺から始まるため判断力、集中力、抑止力等が低下する。その結果、脳の低位機能(いわゆる本能的と呼ばれる機能)が表層化する事により、軽い興奮状態となり、気が大きくなったり、気分が良くなったりする酒酔い状態となる。
2. アセトアルデヒドの作用による酒酔い
体内でアルコールを分解する際に生成されるアセトアルデヒドは有毒物質である。これが血中に蓄積されると心拍数の増加、嘔吐皮膚の紅潮などの状態が引き起こされ、酔った状態となる。このアセトアルデヒドによる酔いは、前者の酒酔いとは別の症状であり、アセトアルデヒド脱水素酵素の活性型により、この症状が表れる人間と表れない人間が存在する。また、アセトアルデヒドは二日酔いの原因物質である。
注意
前述のように、アセトアルデヒドの作用による酒酔いは、症状が表れる人間と表れない人間がいる。そのためこの症状が表れない人間は「自分はお酒に強い」と考えがちであるが、実際は「1.」のエチルアルコールの作用による酔い(つまり脳の麻痺を引き起こす酔い)と、この症状が表れる酔いは、全く関係が無く注意が必要である。

飲酒によらない酒酔い

酒酔いは基本的に酒の摂取とその代謝によって引き起こされるがアルコールを含む食品を相応の量だけ摂取すれば飲酒と同様に酒酔いを引き起こす。 また、酩酊症は摂取した食品が消化器内で発酵しアルコールを発生させることで酒酔いの状態を引き起こす病気である。

分類される呼称

乗り物酔い

乗り物酔いは三半規管の誤作動により自律神経に異常が発生した場合に起こる症状であり、振動、視覚刺激、嗅覚刺激などが要因で引き起こされる自律神経系失調による一過性の眩暈、吐き気などの症状を指す。

分類される呼称

関連項目