遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!
遊☆戯☆王ゴーラッシュ!! | |
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ジャンル | 少年向けアニメ、カードゲーム |
アニメ | |
原作 | 『遊☆戯☆王』 |
監督 | 近藤信宏 |
シリーズ構成 | 竹内利光 |
キャラクターデザイン | 只野和子、松下浩美 |
メカニックデザイン | やまだたかひろ |
音楽 | 川﨑龍、志村絵麻 |
アニメーション制作 | ブリッジ |
製作 | 遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!製作委員会、テレビ東京 |
放送局 | テレビ東京系列 |
放送期間 | 2022年4月3日 - |
漫画:遊☆戯☆王ゴーラッシュ!! | |
作者 | 杉田尚 |
出版社 | 集英社 |
掲載誌 | 最強ジャンプ |
発表号 | 2022年5月号 - |
発表期間 | 2022年4月4日 - |
その他 | デュエル構成:彦久保雅博 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!』(ゆうぎおうゴーラッシュ)は、ブリッジ制作による日本のテレビアニメ作品。2022年4月3日よりテレビ東京系列にて放送中[1]。「遊戯王ゴーラッシュ!!」と星マークを付けずに表記されることもある[2][3]。
概要
テレビ東京系列の『遊☆戯☆王』シリーズ通算8作目に当たる。前作『遊☆戯☆王SEVENS』に引き続き、遊☆戯☆王ラッシュデュエルを題材としている。
本作では宇宙人を主人公をするなど、SFを絡めた設定がなされている[4]。
『遊☆戯☆王』の原作者、高橋和希が放送開始からおよそ3か月後の2022年7月6日に死去したため[5]、同年7月10日放送回では提供放送後に追悼のテロップが流れた[6]。
あらすじ
舞台は六葉町。そこに住む双子の兄妹・王道遊飛と遊歩は、少し怪しい宇宙人駆除業社であるUTS(宇宙人トラブル相談所)を経営している小学生の2人である。遊飛が作った謎の装置を使い、宇宙人を探すも無駄に苦労する日々を送った。遊飛と遊歩は、新しく出来たミステリーサークルにて、本物の宇宙船を発見した。2人は恐ろしく思いつつ宇宙船に足を踏み入れ、その船の中ではるか彼方のベルギャー星団からやってきた宇宙人であるユウディアス・ベルギャーと遭遇した。故郷の星団を追われてしまった仲間を新しい未来に導くといわれている「ラッシュデュエル」を求めつつ地球まで来たユウディアスだが、それについては知らない様子だったことから、ユウディアスにひと肌脱いでやろうと遊飛と共にラッシュデュエルを挑もうとする。 小学生と宇宙人による初めての異星間交流が「ラッシュデュエル」で始まり、新たな戦場を駆け抜けようとする[7]。
登場人物
- 主人公であるユウディアスを除く本作の登場人物は、名前や容姿、声優の配役などが前作『遊☆戯☆王SEVENS』を彷彿させるものが多い。これが単なるスターシステムなのか、それとも前作との関連があるのかは現時点では不明である。
主要人物
- ユウディアス・ベルギャー
- 声 - ランズベリー・アーサー[8]
- 本作の主人公[4]であるベルギャー星団から来た宇宙人。一人称は「それがし」。ラッシュデュエルの初心者ではあるが、誰も見たことがない「ギャラクシー族」という新たな種族を操る[9]。エースモンスターは『ギャラクティカ・オブリビオン』。第1話では初心者であるにも関わらず、遊飛に勝利を果たす。その後、遊歩の進言で自身の地球の調査を兼ねて、UTS宇宙人調査課に入社。以降は遊飛と遊歩の仕事を手伝う合間に、二人からラッシュデュエルについて学ぶ日々を送る。数々の星間戦争を潜り抜けてきた経験から多少のトラブルには動じず、抜群の運動神経と、マイナス8000度までなら生身でも耐えられる強靭な肉体を持つ。また目からビーム光線を放射する特技を持ち、第1話では電話の事を知らず誤ってビームで破壊してしまった[注 1]。ドローする時は「ベルギャードロー」と言う。
- 第14話では遊歩から今までの活躍が評価され、平社員から課長に昇進した。
- 第20話ではゴーハ・ユウナとラッシュデュエルを行っている途中で、遊飛たちと出会う前に地球の調査に来た際に、ある男からデュエルディスク(前作と同様の赤い「7」の形をしている)と「ギャラクシー族」のカードを受け渡された経緯が語られた。
- 第21話にてユウナにデュエルで敗北後、一人単身でバーロン城に向かっていったが捕まってしまい、巨大な白シャツにプリントされた状態にされてしまう。その後はシャツごと遊飛たちに奪取され、様々な方法を試すが元に戻らず、さらに風に吹き飛ばされて見失ったことで元に戻るのは絶望的と思われていたところ、たまたまシャツを拾ったみつ子がズウィージョウの所に持ち帰り、合羽井テルの協力の元「アースダマー汁」をかけられ、遊飛たちの元にシャツが配達された際に元の姿に戻った。
- ユウナによって自身のデュエルディスクが奪われた間の第25話から第26話にかけてのデュエルでは、バリベルギャーが変形したデュエルディスクを使用した。なお、デュエルディスクは第29話でユウナから返却された。
- テレビシリーズ初の宇宙人主人公である[4]。
- バリベルギャー
- ユウディアスが乗ってきた宇宙船。透明になったり、大きさを自在に変えられるなど様々な技能を持つ。宇宙船内にはユウディアスの部下たちが888万人乗っている。第5話では遊飛がテルとラッシュデュエルを行う際に、ディスクが濡れて壊れていた事から、船員総出でデュエルディスクに変形した。
- 第26話より六葉町が宇宙船として飛び立ってから加速装置代わりに使われてしまい、宇宙船内の船員たちが過酷な重労働となった。
- 王道 遊飛(おうどう ゆうひ)
- 声 - 熊谷俊輝[8]
- ラッシュデュエルが大好きである小学5年生の少年。UTSの平社員。かつて宇宙人・合羽井テルにデュエルで敗北し、「アースダマー」という謎の物質を奪われたことを信じ、それを取り戻そうと宇宙人を探し回る。工作や機械いじりを得意としており、宇宙人を捕まえようと様々なアイテムを発明している[9]。エースモンスターは『ジョインテック・レックス』。第5話では自身のアースダマーを奪ったテルにラッシュデュエルで勝利しアースダマーを返してもらうが、直後に現れたズウィージョウに持ち去られてしまった。
- 自分がもともと使用していたデュエルディスクを失ってからは、バリベルギャーが変形したデュエルディスクを使用している。バリベルギャーが六葉町宇宙船と合体してバリバリベルギャーとなっている間の第28話のデュエルでは、デュエルマットの上にカードを置いてデュエルを行っていた。
- 王道 遊歩(おうどう ゆあむ)
- 声 - 福島香々[8]
- 遊飛の妹である少女。クールな感じの性格で、男口調で話す。UTSの社長を務めている。女優の安立マニャとは幼稚園の頃からの幼馴染。自身の会社を大きくしようと、宇宙人に対する遊飛の情熱を上手く利用する。ラッシュデュエルにおいては強力なドラゴン族を操っており、実力も遊飛よりも上であるという[9]。エースモンスターは『碧牙の爆速竜(ブルー・トゥース・バーストドラゴン)』と『真紅動の撃速竜(レッドブート・ブーストドラゴン)』。
UTS
- 田崎 ギャリクソン(たざき ギャリクソン)
- 声 - 中村光樹
- UTSのベテラン社員。遊飛と遊歩の父が社長をやっていた時代からUTSで働いている。畑仕事が得意で、趣味で野菜・花・盆栽の育成と手入れを行っている。エースモンスターは『ドリリング・トラクタイガー』。
- 第14話では霧島ロンドンからの依頼で、危険と噂される宇宙人居住区へ行こうとした遊飛たちを止める為にロンドンとデュエルを行い、敗北。デュエル中に彼が言った「危険だと分かっていても、チャレンジする自由」という言葉で「王道家の家訓」を思い出したことから、デュエル後には遊飛たちに特製の弁当を渡し、社員達と共に彼らを見送った。
- 容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターである田崎ギャリアンに酷似している。
- プリ崎 グル美(プリさき グルみ)
- 声 - 河村梨恵
- UTSの社員。ぐるぐる眼鏡をかけた長身の女性。
- 容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターであるプリ崎ギブ美に酷似している。
- 八木 トーリ(やぎ トーリ)
- 声 - 塩崎智弘
- UTSの社員。社内での炊事を担当しており、得意料理は焼き鳥。第3話では「魔法羊女メェ~グちゃん」が好物を食べた際に発する「うんめェ~♪」という台詞を知らずに口にしてしまった事から、チュパ太郎に襲われてしまった。
- 容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターである八木ニックに酷似している。
- 巻 巻子(まき まきこ)
- 声 - 内山茉莉
- UTSの社員。庭の水撒きが日課。得意料理は手巻き寿司。
- 容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターである巻寿司子に酷似している。
- 御前乃 モンダイ(おまえの モンダイ)
- 声 - 滝澤諒
- UTSの社員。常に暗く、話しかける際は後ろから現れる。UTSの仕事に繋げるための情報収集を担当する。
- 容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターである御前乃ウシロウに酷似している。
- 有栖川 ダビンゴ(ありすがわ ダビンゴ)
- 声 - 佐伯ユウスケ
- UTSの社員。以前はアニメ制作会社に勤めており、「魔法羊女メェ~グちゃん」のアニメを作るチュパ太郎達に協力した。
- 容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターである有栖川ジャンゴに酷似している。
MIK
- 蒼月 マナブ(そうげつ マナブ)
- 声 - 花江夏樹[10]
- 『迷惑異星人監視機構・MIK』に所属し、地球にやってきた異星人たちを取り締まる少年[10]。エースモンスターは『ケミカライズ・サラマンダー』『アナライズ・フロギストン』。真面目な性格であるが、ドローする時は「ケミストニャードロー」と言うなど、テンションが上がると大声を出してしまう癖がある。前作『遊☆戯☆王SEVENS』にも登場した武道の一門「蒼月流」の跡取りであるが、人を傷つける力であるという理由から嫌っている。第2話ではユウディアスを捕らえる為にUTSに現れ、彼とデュエルを行う。ユウディアスが「仲間のモンスターを犠牲にする」とアドバンス召喚を躊躇った時には「仲間がお前に想いを託したのだから、決してそれは犠牲では無い」と彼を鼓舞し、エースモンスター『ギャラクティカ・オブリビオン』初召喚のキッカケを作った。第9話では「蒼月流」の修行から逃げ出した時に出会い、親しくなった宇宙犬であるボチと再会するも、急にマナブが居なくなった事で捨てられたと思い込んでしまったことから復讐心に燃えるボチとラッシュデュエルを行い、勝利する。後に居なくなったのはボチと親しくしていた所を「蒼月流」の師範たちに見つかった事で遠くの山に修行に行かされたという理由であり、六葉町に帰ってきた頃にボチの姿が無かった事から「宇宙人に攫われた」と思った事がMIKに入るキッカケとなった。
- 第19話では地下の宇宙人居住区に現れ、ユウディアスたちを止めに来たところで居住区を封鎖しようと現れた七星ランランとゴロッセオでラッシュデュエルを行い勝利し、宇宙人居住区の封鎖を防いだ。
- ニャンデスター
- 声 - ファイルーズあい[10]
- マナブとともに行動する宇宙猫。ニャカヨシ星出身。普段の猫の姿は仮の姿であり、真の姿は赤い長髪が特徴的な地球人形態である『ザ☆ニャンデスター』という女性宇宙人。変身には制限時間があり、それを知らせる際には胸元のカラータイマーが点滅する。地球に潜伏する宇宙人を瞬時に見つけ出す能力を持つ[10]。妖艶な感じの声で喋り、少し人間を小馬鹿にした所があるが、マナブの過去を知った際には感動して涙を流すなど、人間らしい一面もある。かつてはマナブの上司である七星ランランとパートナーを組んでいたが、自身を人語を介する宇宙猫だと知らずに、自分にだけ精神的に喋りかけてくる普通の猫と勘違いしていた事から、一方的に別れを告げられてしまった。
- 第34話では『ザ☆ニャンデスター』に変身し、ザ☆ルーグ第三の刺客としてマナブの前に立ちはだかる。「ゴーハ堂」が新たに開発した「フュージョン」のカードの力で生み出した融合モンスター『スターキャット・デストロイニャー』を召喚し、勝利するもマナブがザ☆ルーグに凍らされるのを庇い、自らが氷漬けにされてしまった。続く第35話では裏切りの理由が、故郷であるニャカヨシ星を氷漬けにしたザ☆ルーグの持つ箱の中身を暴くためだったということが、霧島ロンドンによって語られた。なおこの際に地球で初めて遭遇した地球人が霧島ロンドンだったことも同時に判明した。
- 七星 ランラン(ななほし ランラン)
- 声 - 鎌倉有那
- マナブの上司にあたる「MIK」の本部長。ニャンデスターの元パートナー。エースモンスターは『雪花牙ブランドブラン』。宇宙人たちを徹底的に取り締まり、自身に都合の悪い相手の発言には「聴こえんなぁ~」と聞かないと厳しめな性格だが、可愛いものに目がない裏の顔を持ち、使用するデッキも戦略を度外視した自身の好みに沿った可愛い容姿をしたモンスターで占められたものを使用している。故にデュエルの腕は未熟であり、今まで部下の接待デュエルしか受けてこなかった事から、マナブと戦うまで自身を無敗と勘違いしていた[注 2]。その後、第31話では戦いの主導権を巡ってアサカとリモートラッシュデュエルを行うも敗北した。
ズウィージョウとその配下
- ズウィージョウ・ズィル・ベルギャー
- 声 - 江口拓也[8]
- かつては戦士かつユウディアスの上官としてベルギャー星団のために戦っていた一人。ユウディアスと同様にラッシュデュエルに興味を持っている[9]。ユウディアスと同じく「ギャラクシー族」のモンスターを操る。エースモンスターは『ヴォイドヴェルグ・レクイエム』『ヴォイドヴェルグ・エリジウム』。とある戦地における闘いに巻き込まれたため生死不明の状態だったものの、第5話にて地球上の六葉町でユウディアスの前に姿を現し、遊飛のアースダマーを持ち去っていった。第6話ではみつ子がユウディアスにラッシュデュエルで敗れたと同時に姿を現し、「ラッシュデュエルの力を用いて今度こそ敵を完膚なきまでに叩き潰そう」と彼を誘うも断られてしまったため、「そう言うところが我は大嫌いなんだ」と告げたのち、倉庫から逃げ出した。第11話ではムツバタワーの工事現場にて再びユウディアス達の前に姿を現し、彼とラッシュデュエルを行う。アースダマーの力をムツバタワーの通信システムを利用して町中に送信し、デュエルディスクからモンスターを実体化させ暴走させようとするもユウディアスがデュエルに勝利したため失敗に終わり、その後はみつ子に抱えられて何処かへと去っていった。
- 第24話にて再登場。みつ子が拾ったユウディアスがプリントされたシャツに「アースダマー汁」をかけ、彼の復活に助力した。第30話では地球での拠点として、みつ子と共にカレーパン専門店『ボイルド・ベーグル・レクイエム』を出店。自身は店長として働いており、この際には腰元まで届くポニーテールが特徴的な青年の姿に変身している。
- 鏑木 チュパ太郎(かぶらぎ チュパたろう)
- 声 - 新祐樹
- 吸血UMAであるチュパカブラの少年宇宙人。本体が小さいため、普段は遊飛と同じくらいの体格をした少年を模したロボットに搭乗して行動している。エースモンスターは自身が溺愛している『魔法羊女メェ~グちゃん』。その愛は「魔法羊女メェ~グちゃん」のカード自体から、八木さんが知らずにたまたま発した「うんめェ~♪(「魔法羊女メェ~グちゃん」が好物を食べた際に発する台詞)」など、町中のメェ~グちゃんにつながるものをかたっぱしからチュパろう(強奪)とし、遊歩がメェ~グちゃんのコスプレをした際には要所で本物との差異を指摘して否定するなど、かなり過度で危険な思想。第3話では自身について調査していた遊歩とラッシュデュエルを行い、敗北。マナブに身柄を拘束されるも『確認済宇宙人地球居住許可証(ゴールド)』を所持していた事から解放される。その後は電話ボックスを通して、自身の上司であるズウィージョウにユウディアスと接触したことを伝えた。
- 第4話ではムツバ集積所にユウディアスを誘い込み、罠カードをモチーフにした罠に嵌めて身柄を拘束する。さらに、別の目的で居合わせた遊飛からバリベルギャーを奪ってアースダマーについて聞き出そうとするが、バリベルギャー自体が遊飛が用意した紙製の偽物であったために失敗に終わり、その後は遊歩が呼び出したMIKに身柄を拘束され、不法侵入の罪で『確認済宇宙人地球居住許可証(ゴールド)』を剥奪されることになった。
- その後はみつ子と共に脱獄し、出前の寿司屋に扮して再登場。この際、ズウィージョウから遊飛のアースダマーの一部を与えられていたが、自身は制御できずアースダマーの力で実体化した「魔法羊女メェ~グちゃん」に殴り飛ばされてしまった。その後は病院で昏睡状態となっており、事情聴取に来たマナブに対し、ズウィージョウに騙された事を微かな意識の中で告げた。
- 第27話で仮出所した際に、自身が収監中にイメージが下がってしまったメェ~グちゃんのイメージ回復の為にUTSの面々に協力を仰ぎ、共にメェ~グちゃんのアニメを制作した。
- 魔法羊女メェ~グちゃん(まほうようじょ)
- 声 - えなこ
- チュパ太郎が所持するモンスターカード。悪の帝国の皇子「アブダクション仮面」と敵対している。第10話ではアースダマーの力でソリッドビジョンから実体化し、ユウディアスとデュエルを行った。デュエル中では自身の攻撃も実体化していたため、ムツバケーブルテレビのスタジオを損壊させ、ユウディアスに外傷を負わせた。
- 合羽井 テル(かわい テル)
- 声 - 河西健吾
- 河童をモチーフにした宇宙人。エースモンスターは『河童大帝 リバースライダー』。度を越えた探究心から常に体液が溢れ出て身体が乾いていることから、水浴びなど水分の摂取を欠かさない。実は遊飛をラッシュデュエルで打ち負かし、アースダマーを奪った張本人。普段はクリーニング店の店長として働いているが、身体が濡れている故に洗濯物も濡らしてしまい、遊飛からクレームを受けていた。
- 第5話では遊飛と再会し、彼とのラッシュデュエルに敗北した事でアースダマーを返却するも、直後に現れたズウィージョウがアースダマーを持ち去り、自らも姿を消した。
- 第11話ではビルの屋上で水浴びをしていたところ、ユウディアス達とは別に宇宙人を追っていたMIKと遭遇。この際マナブに「自分はズウィージョウの協力者ではなく、あくまで探究心からズウィージョウを含めた地球にいる宇宙人たちの行動を見守っているだけ」と自身の目的を話した。
- 第13話ではアースダマーの力の暴走を危惧した事から、ムツバ重機の社長であるアサカにズウィージョウを止めるように協力を要請し、彼女と共にムツバタワーを破壊した。
- 平森 みつ子(ひらもり みつこ)
- 声 - 小林ゆう
- 細身の人型をした女性宇宙人。身長は約3メートル。普段はフラットウッズ・モンスターをモチーフにしたスーツを着用している。三度の飯より人を驚かせることが大好き。宇宙都市伝説モンスターを操る。ズウィージョウが隠れる倉庫に人が近づかないよう、六葉町に幾つかの都市伝説を流布していた。第6話では倉庫内で椅子の姿に擬態していたところ、そこに現れて座られたユウディアスにラッシュデュエルを挑み、敗北。その後はズウィージョウを逃がしたのちにMIKに拘束されたが、実際はチュパ太郎を逃がす為にわざと捕まっており、第10話にて彼と共にMIKから脱獄したのち、ズウィージョウと共に再びユウディアス達の前に姿を現した。第12話ではズウィージョウの命令でアースダマーの力を解放。この際にスーツを脱いでおり、劇中で初めて本来の姿を現した。第13話ではアースダマーを確保しようとしたMIKに応戦するも、アサカの重騎に為す術もなく蹂躙されスーツが半壊。その後はユウディアスとのラッシュデュエルに敗れたズウィージョウを抱え、何処かへと去っていった。
- 第24話にて再登場。宙に吹き飛ばされたユウディアスがプリントされたシャツを拾い、ズウィージョウの元に持ち帰った。第30話からはズウィージョウと共にカレーパン専門店『ボイルド・ベーグル・レクイエム』の店員として働いている。
ロヴィアン盗賊団
- 霧島 ロヴィアン(きりしま ロヴィアン)
- 声 - 楠木ともり
- 宇宙人居住区のロヴィアン盗賊団を率いるボスである、吟遊詩人の少女。エレキギターとのハイブリッド式のデュエルディスクを持つ。頭には帽子型の宇宙人であるシャポー星人・カモスを被っている。エースモンスターは『風彩のプロフェシーフレーズ』『闘奏のバンディージョ』。或る日突然宇宙人居住区に現れ、歌と「宇宙ポエム」を用いて宇宙人たちを魅了したのち、デュエルポイント制度を制定する。不純な欲望に満ちた「不自由な」デュエルを嫌っており、その様な相手に対しては怒りを表し、髪色が赤く変色して『ガマンが限界モード』に突入する。霧島ロンドンとは従兄弟であることが第31話でロンドンから語られた。
- 名字と名前は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターである霧島ロミンを連想するが、関連性は不明。
- ゴーハ・ユウナ
- 声 - 高尾奏音
- ラッシュデュエルを制作したと言われるメーカー「ゴーハ堂」の小学生社長。お嬢様口調で喋る。エースモンスターは『セブンスロード・マジシャン』であり、使用デッキも『セブンスロード』の効果を活かすため、サポートカードと他属性のモンスターが混合したものを使用している。
- 依頼者である霧島ロンドンは「彼女が宇宙人居住区で行方不明になった」と語っていたが実際は捕まっておらず、自由を愛するロヴィアンに惚れた事から自ら彼女の元に付いており、その後は側近としてロヴィアンを崇拝している。第20話にてロヴィアンの事を探っていたUTSの面々の前に姿を現した。この時、ユウディアスが持っていたデュエルディスクを見て「なぜそれを持っているのか」と憤慨したことから、デュエルディスクを賭けてユウディアスとラッシュデュエルを行い、勝利。彼のデュエルディスクと、ユウディアス、遊飛、遊歩のデュエルパワーを全て奪い、去っていった。
- 第29話では、奪っていたユウディアスのデュエルディスクを返却した。
- 第35話では開発に成功するもニャンデスターに奪われてしまった「フュージョン」のカードの増産をアサカに依頼するも、最初の生成の際はあくまで緊急時であったため断られてしまった。さらに開発者が行方を晦ましたため、自らデュエルカード試作機を動かし、増産に着手する。
- 彼女が使用するエースモンスター『セブンスロード・マジシャン』は前作『遊☆戯☆王SEVENS』の主人公である王道遊我が使用していたカードだが、関連性は不明。第33話と第34話で遊我らしき服装と髪型の一部分が写し出されている。
- 大森 麺ジャブ郎(おおもり めんジャブろう)
- 声 - 南雲大輔
- ちかちか街でつけ麺屋を営む男性。ロヴィアン盗賊団のメンバー。『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』に登場した「仮面」シリーズを模した「火麺」デッキを使用する。エースモンスター「火麺魔汁ツケ・メンディウス」「火麺魔汁マスホド・ヘルシーザー」。
- 自身が営むつけ麺屋にやってきた遊飛たちを足止めする為にデュエルを挑もうとするも、そこに横やりを入れたマニャとラッシュデュエルを行い、勝利。しかし当の遊飛たちは勝負の合間に隙を見て逃げ出してしまっていた。
- 名前や容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』に登場した大森麺三郎に酷似している。
- 真実 ネツゾー(しんじつ ネツゾー)
- 声 - 山本智哉
- ロヴィアン盗賊団のメンバーだが、ロヴィアンの目を盗んで霧島ロンドンと手を組んでおり、六葉町の宇宙船を起動後、自身はロンドンと共に別の宇宙船で地球外へと逃げて行った。
- 名前や容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』に登場した真実バクローに酷似している。
大王とその配下
- ザ☆ルーグ
- 声 - 八代拓
- 「恐怖の大王」と恐れられているホッキョキュー星雲のザ☆大王。全身が氷のような肌が特徴。銀河中で流行している長寿連載漫画「宇宙さん」の作者。遊歩と同様のドラゴン族を中心としたデッキで、エースモンスターは「ザ☆ドラギアス」。宇宙を旅しながら地球へなんとなくやってきた。デュエル初心者でありながら、ロヴィアンを倒した天才的なセンスを持つ。デュエルに負けた相手には労いの気持ちを込めつつ、箱の中に入った「ものすごく面白くない漫画の原稿」を見せて、氷漬けにしてしまう。
- 名前と容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターである「上城龍久(ルーク)」に酷似している。
- ザ☆セツリ
- 声 - 松岡禎丞
- 全身を覆う衣装とゴーグルを身に着けたミステリアスな少年。巨大な宇宙船に潜む恐怖の大王様に仕える参謀。
- 容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターである「西園寺ネイル」に酷似している。
- ザ☆模型田ムベンベ
- 声 - 岩崎諒太
- 恐竜型の宇宙人。プラモデル作りが趣味。プラモデルについて語る際は普段のおっとりした口調から一転し、流暢に喋る。エースモンスターは「ダイナキット・フルスクラッチラノ」。ラッシュデュエル大会・二戦目の刺客としてマニャと対戦するも敗北。デュエル後、同じくプラモデル好きである遊飛と意気投合し一緒にプラモデルを作ろうと約束するも、直後にザ☆ルーグに氷漬けにされてしまった。
その他
- 安立 マニャ(あたち マニャ)
- 声 - 鈴木梨央
- ムツバケーブルテレビ唯一の人気番組『楽しく学べる・最強ゴーラッシュ!』に出演する天才子役の女性。瞬時に演技に入り込み、キャラクターを演じられる実力の持ち主。ラッシュデュエルの際は過去に出演した作品のキャラクターをその場で演じ、使用デッキも役柄に合わせたものに変更している。エースモンスターは『治療の神童 ディアン・ケト』『美食の神童 ディアン・ケト』『綺麗の神童 ディアン・ケト』。遊歩とは幼稚園の頃からの幼なじみであり、演技ごっこをして遊んでいた。デビュー当初は仕事が広告モデルのみと鳴かず飛ばずの日々を送っていたが、幾つものオーディションを受けて映画『治療の神童』の主演を勝ち取り、以後は『治療の神童』のヒットと共に様々なドラマ・映画作品に出演し、叩き上げで世界に名を轟かす女優となった。この事からムツバケーブルテレビに出演した際は「田舎くさい」と吐き捨て、遊歩にも冷たい態度を取っていたが、実際は遊歩と共謀した演技であり、遊飛達は最後まで気づかなかった。
- 遊歩たちが宇宙人居住区に行った際は、マネージャーのロンドンが居なくなった事もあり、ボチと共に行動。遊歩たちのサポートを務めた。
- 名字は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターである安立ミミと同じだが、関連性は不明(業界用語を使用するのは共通している)。
- ボチ
- 声 - 永塚拓馬
- トゲトゲの首輪を付けた宇宙犬。ちかちか街出身。エースモンスターは『邪犬武闘神(じゃけんぶとうしん)シバ』。ワンワーワワン星系に伝わる一匹相伝の拳法「邪犬愛凶拳」の伝承者を目指しており、地球の強者を求めるうちに「蒼月流」を知り、取り入ろうとしてマナブと親しくするも彼が修行で山に送還された事で計画が頓挫。途方に暮れて公園に居た所をマニャに拾われた。以後、マニャの誰の力も借りず自身の力のみで芸能界を駆け上がる姿を見て考えを改め、現在はマニャの飼い犬兼ボディガードを務めるようになっている。第9話ではマナブと再会し、自身を捨てた復讐としてラッシュデュエルを行うも、実際はマナブの事は既に許しており、本心は成長した彼と戦ってみたかったという理由であった。
- 普段の容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』に登場したトシヒコの飼い犬とほぼ同じ子犬であるが、本気を出した際は筋骨隆々の姿に変化する。
- 霧島 ロンドン(きりしま ロンドン)
- 声 - 古田一紀
- マニャのマネージャーを務めている青年。闇属性の天使族デッキを使用する。エースモンスターは『アーツエンジェル・メタルポジション』。容姿端麗なイケメンであるが、多彩な才能を持つ従兄弟のロヴィアンに比べて自分には何も取り得が無いことにコンプレックスを抱えていた所、地球にやってきたニャンデスターと遭遇。彼女の力になりたいと一念発起。情報収集のためにマニャのマネージャーとなり、そこで出会った真実ネツゾーと接触して得た宇宙人の情報をニャンデスターに提供していた。
- 第14話では単身でUTSを訪ね、ゴーハ・ユウナの捜索を依頼するも、捜索場所が危険と噂される地下の宇宙人居住区であったため、遊飛たちを止める為に立ちはだかった田崎とデュエルを行い、遊飛たちを田崎たちから逃がすための時間稼ぎを成功させつつ、勝利する。デュエル後は物陰から田崎たちと共に遊飛たちを見送っていたが、その際に不敵な笑みを浮かべていた。後にUTSの地下に現れ、そこに来た遊歩にロヴィアン盗賊団と手を組んだふりをしつつ、地下の宇宙人居住区で集めたデュエルパワーを利用して六葉町の宇宙船を起動する事が自身の目的であると語ったのちに、ネツゾーと共に別の宇宙船で地球外へと逃げて行った。
- 第35話では今までの行動の真意をカセットテープに録音して残したのちに、ザ☆ルーグに挑むも敗北。この際にフィッシャー・須海を服の中に潜ませており、彼の個体に箱の中身を確認させることで氷漬けになりながら箱の中身が『ものすごく面白くない漫画の原稿』であったことを暴き、須海と共に自らは氷漬けとなった。
- 霧島ロヴィアンとは従兄弟同士で、幼少期は事あるごとに悪戯を仕掛けてはロヴィアンに軽く遇われていた。
- 名字は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターである霧島ロミン・ロアと同じだが、関連性は不明。
- 六葉 アサカ(むつば アサカ)
- 声 - 髙橋ミナミ
- 六葉町の建築を支える「ムツバ重機」の社長。目的のためならば建築中の建物も破壊する、豪快な性格。前作と同様、重機を内蔵したデュエルディスクと幻竜族のデッキを使用する。
- ユウディアスとズウィージョウがラッシュデュエルを行っていた時、アースダマーの力の暴走を危惧した合羽井テルからズウィージョウを止める要請を受け『巨大重騎EX6(エクス・シックス)』を出動。ムツバタワーごとみつ子を攻撃し、アースダマーを奪取した。
- 第28話では六葉町の一部分になっている宇宙船を加速装置代わりに使われているバリベルギャーを賭けて遊飛とラッシュデュエルを挑み敗北。次の惑星に到着し次第、解放させることを約束した。
- 容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターである六葉アサナに酷似している。
- 加山 バッドラブ(かやま バッドラブ)
- 声 - 松田利冴
- アサカの肩にいる、人の言葉を喋る宇宙鳩。
- 容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターであるハトラップに酷似している。
- 栗本 マケル(くりもと マケル)
- 声 - 熊谷健太郎
- ムツバケーブルテレビのディレクター。
- 容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターである新聞部部員・マサルに酷似している。
- 一丸 ミランダ(いちがん ミランダ)
- 声 - 安井咲希
- ムツバケーブルテレビのカメラマン。
- 容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターである新聞部部員・ニコに酷似している。
- ワープばあちゃん三姉妹(さんしまい)
- 声 - 河村梨恵
- 馬井食堂の出前を超高速スケボーで届ける三姉妹。3人とも服もスケボーも同じだが、長女・次女・三女で髪飾りの数に違いがある。
- フィッシャー・須海(フィッシャー・すかい)
- 声 - 野島健児
- 地下の宇宙人居住区で情報屋をしているスカイフィッシュ。語尾に「スカ~イ」と付けるのが特徴。エースモンスターは『スカイフォッシル・アノマロカリス』。普段は数十匹のスカイフィッシュの姿で空中を超高速で飛来しており、姿を現さないが正体を明かす際は集まって合体し、トレンチコートを着た青年の姿になる。地下でゴーハ・ユウナの調査をした後に地上に帰っていくユウディアスたちの後を付け、遊飛に地下の調査に行かないように唆していた。その後は遊歩とUTSの面々が仕掛けた鏡張りの部屋の罠に引っ掛かり、その正体を現した。その後、ユウナの情報をかけて遊歩とラッシュデュエルを行い、敗北。ユウナの行方については知らなかったが、彼女が宇宙人地下居住区の中で見つからなかった事から、地下の中枢にある城である『パーロン城』にいる可能性が高い事と、そこへ行くにはポイントを貯めなくてはならず、早急に貯めるのにおすすめの場所である「ゴロッセオ」について教えた。
- 第35話では霧島ロンドンと協力し、スカイフィッシュの姿で彼の服の中に潜み、ザ☆ルーグが持っている箱の中身を暴いた。
- ヴィーナス・ガニ子(ヴィーナス・ガニこ)
- 声 - 森永千才
- ゴロッセオで受付係と進行を務めている、大きなハサミを持った女性宇宙人。遊飛にラッシュデュエルで負けたノムラトダマスが彼を武力行使しようとした際には、取り押さえたのちに片手で場外に投げ飛ばすなど、腕っぷしも強い。同じ容姿をした姉が二人居り、そちらはデュエルパワーを失った者をゴロッセオから追放する役割を担っている。
- 容姿は前作『遊☆戯☆王SEVENS』のキャラクターである「宇宙子」シリーズに酷似している。
- ノムラトダマス
- 声 - 市川蒼
- ヒューマノイド型宇宙人の野村(のむら)と、その野村の頭部に寄生するシャポー星人・ダマス(声 - 岡井カツノリ)のコンビ。エースモンスターは『災厄予幻士ノスフェラデイモス』。ゴロッセオにて遊飛とラッシュデュエルを行い、予言を用いた精神攻撃で追い詰めかけるも、コイントスを用いた遊飛の予言を介さないギャンブル戦法により逆転負けを喫する。敗北後、ダマスの予言が銀河中に流行している4コマ漫画『宇宙さん』の内容を朗読していただけということがバレたために遊飛を襲おうとした所、ヴィーナス・ガニ子に場外に投げ飛ばされた。
用語
- ラッシュデュエル
- 六葉町のゴーハ堂によって作られたデュエル。デュエリスト達が持つデュエルディスクは青い6字(またはGの字)の形となっているが、ユウディアスのものは前作「セブンス」に登場した赤い7字の形になっている。
- UTS(宇宙人トラブル相談所)
- 遊飛や遊歩が両親の後を引き継いで経営している。表向きは宇宙人駆除業者だが、実際はなんでも屋。
- MIK(迷惑異星人監視機構)
- 制服が黒スーツのため「みんな(M)・いつも(I)・黒い服(K)」の略称でも呼ばれている。武器はさすまた。
- 確認済宇宙人地球居住許可証
- 3代にわたって地球に住み続け、平和かつ地域活動に貢献した宇宙人にのみ発行される免許証。通称「地球免許」。優秀な宇宙人には「ゴールド」の免許が発行される。
- 六葉町(むつばちょう)
- 遊飛たちが住んでいる町。街のいたる所に前作『遊☆戯☆王SEVENS』に登場した「ムツバ重機」のシンボルマークが付いている。町全体が巨大な宇宙船となっており、霧島ロンドンがUTSの地下から起動させたことにより、町ごと地球を飛び出し宇宙へと飛び立っていった。
- アースダマー
- 遊飛が合羽井テルから奪われたもの。第5話にてテルから返却された際にはケースに封じられており、開けた際には遊飛の形をした紫色のオーラ状のものが現れた。
- 第10話ではチュパ太郎のデュエルディスクを通じてソリッドビジョンであった「魔法羊女メェ~グちゃん」を実体化させた。実体化した「メェ~グちゃん」がケーブルテレビのスタジオ内を破壊し、ユウディアスに外傷を負わせるなど暴れ回ったことで、その危険性からテルは「暗黒にいざなう破滅の権化」と称している。
- 蒼月流(そうげつりゅう)
- 前作『遊☆戯☆王SEVENS』にも登場した、戦国時代より脈々と続く武道の一門。現在はマナブがその跡取りであるが、本人は「人を傷つける力」として嫌っている。
- 邪犬愛凶拳(じゃけんあいきょうけん)
- ワンワーワワン星系に伝わる、一匹相伝の伝説の銀河暗殺拳。カワイイ仔犬に扮して敵の懐に侵入し、油断している隙に背後から攻撃する。
- ムツバタワー
- 元々は六葉町の通信システムの強化のために建てる予定であったが、アースダマーの力を町中に送信するためにズウィージョウに利用されてしまう。ズウィージョウとユウディアスのデュエル中にアサカによって破壊された。
- 宇宙人地下居住区
- 六葉町の地下列車から行くことが出来る、宇宙人たちの住む町。ロヴィアンが制定した条約により町全体でデュエルが流行しており、デュエルに勝つことで貯まっていくポイントが多い者ほど偉い立場に就ける。元々は宇宙人が六葉町を宇宙船に構築する際に地球に残した遺物の街。
- パーロン城
- 宇宙人地下居住区の中枢にある城。ポイントをマックスまで貯めたほんの一握りの者しか入ることが許されておらず、内部では「ロヴィアン盗賊団」が仕切っている。
- ちかちか街
- 地下居住区のさらに地下に存在する街。主に輸送や移動用に使用される。かつてボチが住んでいた街でもある。
- ボイルド・ベーグル・レクイエム
- 六葉町の外れに位置するカレーパン専門店。地球人の姿に変装したズウィージョウが店長、みつ子が店員として勤めている。
- フュージョン
- ザ☆ルーグへの対抗手段として、ゴーハ堂が開発した新たなるカード。フィールド上のモンスターを素材にエクストラデッキからフュージョンモンスターを召喚できる。
制作
本作の制作は、前作『遊☆戯☆王SEVENS』に引き続き、ブリッジが担当している。 また、シリーズ構成の竹内利光が設定やストーリーの根幹を作り、そこから制作チームが打ち合わせをして詳細を詰めていくという手法がとられている。
セッティング
前作は「ラッシュデュエル」という新しいルールを広める役割を果たしたことから、本作ではその次の段階として、「ラッシュデュエル」がすでに普及している世界観が構築された[11]。 ただし、本作はラッシュデュエルを知らない層にも興味を持ってほしいという観点から、主要キャラクターに初心者を入れることになった[11]。地球ではすでにラッシュデュエルが流行しているため、それを全く知らない人物ということで、主人公のユウディアスは宇宙人という設定になった[11]。
監督の近藤信宏は、『遊☆戯☆王』シリーズにおいては宇宙人のようなモンスターが多数登場することもあり、プレイヤーが宇宙人だとモンスターとの区別がつきにくいという懸念があったが、前作においてはハトのデュエリストがハトのモンスターを出した前例があったため、問題ないのではという結論になったと、初回放送前に行われたEXILE SEKAIとのインタビューの中で明らかにしている[11]。
シリーズの過去作品において宇宙人を主人公に据えた例はなく、設定上の矛盾もないので、うまくはまったと近藤は振り返っており、世界観の拡張により、さらにとがったキャラクターを出せると期待を見せている[11]。
当初はユウディアスが宇宙人であることを示すため、人間からかけ離れたデザインにするというアイデアもあったが、デュエルに適さない形態になる可能性があるということから、『遊☆戯☆王』シリーズに沿った人間らしいデザインとなった[11]。 ユウディアスと行動を共にする双子の一人である王道遊歩が社長であるという設定について、近藤は「小学生って、大人の社会や企業のシステムに少なからず興味や憧れがあるんですよね。[中略]そういった子供の思いに応えられたらと思い、小学生社長という設定にしています。」とEXILE SEKAIとのインタビューの中で述べている[11]。
キャスティング・演技
『遊☆戯☆王』シリーズにおいては若手の俳優や声優を主人公役に抜擢し、シリーズを通じて演技を成長させるということがあり、本作においてもその方針がとられた[11]。 また、COVID19の流行により、大規模なオーディションの開催が困難となったため、ユウディアス役と双子役の3人をセットでオーディションを実施した[11]。その結果、ランズベリー・アーサー、熊谷俊輝、福島香々の3人がキャラクターのイメージにぴったりだったことから、それぞれユウディアス、遊飛と遊歩に選ばれた[11]。 このうち熊谷と福島は声優としての経験はあったものの、本作が初めてのテレビシリーズへの出演となる[11]。
アフレコを担当している副監督の橋本直人は、収録の様子について「お互いがお互いにアドバイスしているところを何度も見ています。さらにそれを、アーサーさんがサポートしています。」とEXILE SEKAIとのインタビューの中で述べている[11]。
このほかにも、魔法羊女メェ~グちゃん役で、コスプレイヤーのえなこが参加している[12]。
声優の演技によって表現が変化した例もある。たとえば、鏑木チュパ太郎の場合、セリフに「チュパ」か「カブラ」という語尾がつくという設定である。脚本の時点ではその使い分けが不十分だったものの、演者の新祐樹がアドリブで使い分け、橋本を感心させた[11]。 橋本は「ちょっとしたことだが、声優がこだわって挑んでくれてありがたく思った」とEXILE SEKAIとのインタビューの中で述べている[11]。
スタッフ
- 原作 - 『遊☆戯☆王』(集英社 ジャンプコミックス刊)[8]
- 監督 - 近藤信宏[8]
- 副監督 - 橋本直人[8]
- シリーズ構成 - 竹内利光[8]
- デュエル構成 - 彦久保雅博[8]
- キャラクターデザイン - 只野和子、松下浩美[8]
- モンスターデザイン - きむらひでふみ、こいでたく
- メカデザイン - やまだたかひろ
- プロップデザイン - きむらひでふみ、こいでたく、やまだたかひろ
- 美術監督 - 西村隆
- 美術設定 - 川井憲、統月剛
- 色彩設計 - 舟田圭一
- 撮影監督 - 大泉鉱
- CGプロデュース - 立花大輔、永田太
- CGディレクター - 高山卓也
- 編集 - 西村英一
- 音響監督 - 山本浩司[8]
- 音楽 - 川﨑龍、志村絵麻
- 音楽協力 - デルファイサウンド、テレビ東京ミュージック
- 音楽制作協力 - マーベラス
- プロデューサー - 相川貴彦、髙徳明弘、梅津智史
- アニメーション制作 - ブリッジ[8]
- 製作 - 遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!製作委員会、テレビ東京
主題歌
- 「蜃気楼」[1]
- フレデリックによるオープニングテーマ。作詞・作曲は三原康司、編曲はフレデリック。
- 第1話はオープニングがなく、第2話から使用された。第3話、第22話からはオープニング映像が少しずつ変更されている。第26話では挿入歌として使用された。
- 「One Way」[1](第1話 - 第26話)
- 佐伯ユウスケによるエンディングテーマ。作詞・作曲・編曲は佐伯ユウスケ。
- エンディング映像の最後の集合写真は登場人物が増える度に追加されており、
- 第3話からはチュパ太郎、第5話からは合羽井テル、第6話から平森みつ子とワープばあちゃんが追加されている。
- 第23話からはサビ部分からの映像が全て変更され、最後の集合写真のメンバーもいくつか変更された。
- 「One Way -Fresh Pop Rearrange-」(第27話 - )
- 王道遊飛(声 - 熊谷俊輝)と王道遊歩(声 - 福島香々)によるエンディングテーマ。作詞・作曲・編曲は佐伯ユウスケ。
- 第32話からは新勢力であるザ☆ルーグが登場したのに合わせ、サビ部分からの映像が全て変更された。
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 | 初放送日 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | こちら宇宙人トラブル相談所! | 竹内利光 | 近藤信宏 | 三好正人 |
| 只野和子 | 2022年 4月3日 |
第2話 | 迷惑異星人監視機構 | 佐々木真哉 |
|
| 4月10日 | ||
第3話 | 恐怖?吸血宇宙人 | 樋口達人 | 山口浩之 | 高山智也 | 藤崎真吾 | 4月17日 | |
第4話 | チュパカブラの罠 | 山口宏 | 河本昇悟 | 福元しんいち |
|
| 4月24日 |
第5話 | カワイテルンダヨ | 野村祐一 | 橋本直人 | 中村侑登 | 波風立志 | 5月1日 | |
第6話 | 信じるか信じないかはお前の問題 | 兵頭一歩 | 藤原良二 | 佐々木雄三 | 渡辺奈月 | 藤崎真吾 | 5月8日 |
第7話 | モンスター種族言えるかな? | 松井亜弥 | 近藤信宏 | 椎名優希 |
| 石川恵理 | 5月15日 |
第8話 | テレビの国からマニャニャちわ | 山口宏 | 古田丈司 | 山田直 |
| 中山初絵 | 5月22日 |
第9話 | 墓場のボチ | 樋口達人 | 山本隆太 |
| 石川恵理 | 5月29日 | |
第10話 | 魔法羊女メェ~グちゃん | 野村祐一 | 山田浩之 | 三家本泰美 |
| 福島勇 | 6月5日 |
第11話 | ズウィージョウを捜せ! | 山口宏 | もりたけし | 高山智也 | 藤崎真吾 | 6月12日 | |
第12話 | アースダマー | 竹内利光 | 橋本直人 | 福元しんいち |
| 中山初絵 | 6月19日 |
第13話 | 虚構のレクイエム | 河本昇悟 | 水野健太郎 |
| 森本由布希 | 6月26日 | |
第14話 | 依頼人ロンドン | 兵頭一歩 | 藤原良二 | 佐々木真哉 |
| 福島勇 | 7月3日 |
第15話 | ジャージを着た悪魔 | 松井亜弥 | 近藤信宏 | 佐々木雄三 | 渡辺奈月 | 藤崎真吾 | 7月10日 |
第16話 | デュエルの亡霊 | 樋口達人 | もりたけし | 中村侑登 |
| 中山初絵 | 7月17日 |
第17話 | 情報デスカイ? | 野村祐一 | 山田浩之 | 駒井克行 |
|
| 7月24日 |
第18話 | ノムラトダマスの大予言 | 山口宏 | 古田丈司 | 渡辺純央 |
|
| 7月31日 |
第19話 | カワイイの力? | 兵頭一歩 | 高山智也 | 藤崎真吾 | 8月7日 | ||
第20話 | ゴーハ・ユウナ | 竹内利光 | 河本昇悟 | 椎名優希 |
|
| 8月14日 |
第21話 | 侵入者ルール破ってルルルルル | 樋口達人 | 近藤信宏 | 三好正人 | 波風立志 | 8月21日 | |
第22話 | パーロン城の女王 | 橋本直人 | 福元しんいち |
| 只野和子 | 8月28日 | |
第23話 | ナルトの華子 | 松井亜弥 | 河本昇悟 | 山田直 |
| 中山初絵 | 9月4日 |
第24話 | よみがえれ!ユウディアス | 山口宏 | もりたけし | 水野健太郎 |
| 石川恵理 | 9月11日 |
第25話 | 狙われたUTS | 竹内利光 | 河本昇悟 | 三家本泰美 |
| 福島勇 | 9月18日 |
第26話 | 翔べ!ラッシュデュエル | 近藤信宏 | 駒井克行 |
|
| 9月25日 | |
第27話 | アニメはつらいよ | 野村祐一 | 橋本直人 | 佐々木雄三 | 藤崎真吾 | 10月2日 | |
第28話 | 闘え!UTSエイト | 樋口達人 | 勝亦祥視 | 佐々木萌 |
| 中山初絵 | 10月9日 |
第29話 | イシダバドゥー! | 兵頭一歩 | いそわゆり | 中村侑登 |
| 森本由布希 | 10月16日 |
第30話 | フェスティバルクイーン | 山田健一 | 河本昇悟 | 三好正人 |
|
| 10月23日 |
第31話 | リモートラッシュデュエル! | 松井亜弥 | ワタナベシンイチ | 福元しんいち |
| 石川恵理 | 10月30日 |
第32話 | 襲来!恐怖の大王 | うえのきみこ | 近藤信宏 | 駒井克行 |
| 只野和子 | 11月6日 |
第33話 | プラチック・ワールド | 山口宏 | 高山智也 | 渡辺奈月 | 藤崎真吾 | 11月13日 | |
第34話 | ザ☆ニャンデスター | 野村祐一 | もりたけし | 三家本泰美 |
| 中山初絵 | 11月20日 |
第35話 | ロンドンと嘘とカセットテープ | 樋口達人 | 河本昇悟 | 水野健太郎 |
|
| 11月27日 |
放送局
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域・備考 [14] |
---|---|---|---|
2022年4月3日 - | 日曜 7:30 - 8:00 | テレビ東京系列全6局 | 北海道・関東広域圏・愛知県・大阪府・岡山県・香川県・福岡県・佐賀県 |
2022年4月8日 - | 金曜 17:28 - 17:58 | BSテレ東 | BS/BS4K放送 |
2022年5月13日 - | 金曜 7:30 - 7:59 | 奈良テレビ | 奈良県 |
漫画
『最強ジャンプ』(集英社)にて、2022年5月号からコミカライズが連載されている[15]。漫画は杉田尚、デュエル構成を彦久保雅博が担当[16]。
出典
- ^ a b c “「遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!」モンスター・魔法羊女メェ〜グちゃん役にえなこ”. コミックナタリー. ナターシャ (2022年3月6日). 2022年3月6日閲覧。
- ^ テレビ東京・BSテレ東『遊戯王ゴーラッシュ!!「カワイテルンダヨ」(BSテレ東)の番組情報ページ | テレビ東京・BSテレ東 7ch(公式)』 。2022年5月1日閲覧。
- ^ “アニメシリーズ8作目『遊戯王 ゴーラッシュ!!』放送時期は?”. 電撃オンライン. 2022年5月1日閲覧。
- ^ a b c “遊☆戯☆王:テレビアニメ新シリーズ「遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!」2022年4月スタート 初の宇宙人主人公 ランズベリー・アーサー、江口拓也出演”. MANTANWEB. MANTAN (2021年12月18日). 2022年3月6日閲覧。
- ^ “人気漫画「遊戯王」作者高橋和希さん死去 60歳 遺体の一部に海洋生物にかまれたような跡 - おくやみ : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年7月7日閲覧。
- ^ “テレビ東京、高橋和希さんを哀悼「『遊☆戯☆王』を語り継いでいく」10日放送回で追悼テロップ”. スポーツ報知. 報知新聞社 (2022年7月8日). 2022年7月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年7月10日閲覧。
- ^ “春アニメ『遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!』コスプレイヤー・えなこさんがモンスター「魔法羊女メェ~グちゃん」役で出演決定! OPテーマを4人組バンド「フレデリック」、EDをシンガーソングライター・佐伯ユウスケさんが担当”. アニメイトタイムズ. アニメイト (2022年3月6日). 2022年3月6日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l “スタッフ・キャスト”. 遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!. テレビ東京. 2022年3月6日閲覧。
- ^ a b c d “キャラクター”. 遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!. テレビ東京. 2022年3月6日閲覧。
- ^ a b c d “アニメ「遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!」に花江夏樹とファイルーズあいが出演”. コミックナタリー. ナターシャ. 2022年3月26日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n “EXILE SEKAIの行きたいとこに行ってみよう! 『ブリッジ』編!” (2022年3月28日). 2022年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月5日閲覧。
- ^ “えなこ、声優として長期アニメ作品に初参加! 『まさか、(自分に)決まるとは』<アニメ「遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!」インタビュー>”. WEBザテレビジョン (2022年3月6日). 2022年11月5日閲覧。
- ^ “放送枠決定!”. 遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!. テレビ東京 (2022年3月6日). 2022年3月6日閲覧。
- ^ テレビ放送対象地域の出典:
- 政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度(資料2)” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
- “基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
- “地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。
- ^ 最強ジャンプ 2022年4月1日のツイート、2022年4月4日閲覧。
- ^ 『最強ジャンプ』2022年5月号、集英社、2022年4月4日、46 - 47頁、ASIN B09V849TWJ。
外部リンク
- 遊☆戯☆王ゴーラッシュ!! テレビ東京アニメ公式
- アニメ「遊☆戯☆王」公式 (@yugioh_anime) - X(旧Twitter)
テレビ東京系列 日曜 7:30 - 8:00 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
遊☆戯☆王SEVENS
(2020年4月4日 - 2022年3月27日) |
遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!
(2022年4月3日 - ) |
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