花の新婚!カンピューター作戦
花の新婚!カンピューター作戦 | |
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ジャンル | バラエティ番組 |
出演者 |
上岡龍太郎 横山ノック キダ・タロー 藤本統紀子 永隆子 ほか |
オープニング | 「花の新婚!カンピューター作戦のテーマ」(作曲:キダ・タロー) |
製作 | |
プロデューサー | 林宏樹 |
制作 | 関西テレビ |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1978年10月1日 - 1991年3月31日 |
放送時間 | 日曜 12:00 - 12:55 |
放送分 | 55分 |
『花の新婚!カンピューター作戦』(はなのしんこん カンピューターさくせん)は、関西テレビほかで放送されていた、トークと推理ゲームを交えたバラエティ番組である。製作局の関西テレビでは1978年10月1日から1991年3月31日まで、毎週日曜 12:00 - 12:55 (日本標準時)に放送。
出演者
司会
本番組は、上岡が初めて単独で司会を担当したテレビ番組である。
解答者
夫婦の組み合わせを推理し、新婚夫婦に賞金獲得のチャンスを与える役柄として毎週4人(組)が出演していた。
- 横山ノック - 参院選出馬時には出演を自粛していた。
- キダ・タロー
- 坂田利夫
- 藤本統紀子(藤本義一夫人)
- 永隆子(笑福亭仁鶴夫人)
- 桂朝丸(現・桂ざこば)
- 水谷ミミ(現・旭堂風鱗)
- 桂文珍
- 月亭八方
- 宮川大助
- 末広真季子
- 上沼恵美子
- 遙洋子
- カルーセル麻紀
- 今いくよ・くるよ※
- 若井小づえ・みどり※
- 二代目桂春蝶
- 岡八郎
- やしきたかじん
- 松岡きっこ
※は二人一組で解答。
番組の流れ
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
- まず新婚夫婦の妻が1人ずつ登場し、自己紹介や夫ののろけ話を披露する。上岡や解答者はそれぞれの夫についての特徴などの質問をする。
- 5人の妻の紹介が終わると、それぞれの妻が獲得賞金に影響する解答者を指名する。番組前期は自由指名だったが、指名に偏りが見られる様になった事やマンネリ化打破・出場者の公平さを図るため、後期は電光ルーレットを用いた指名システムに変更された。ルーレットは解答者席の名札部分にある電飾が高速で点滅を繰り返すもので、妻がストップボタンを押した時点で電飾が灯っていた解答者を指名することになる。
- 妻が夫に似ているタレントを挙げた後、妻の席の後ろにある緞帳が開いて夫が登場する。ただし出てくる夫は6人で、そのうち1名は相手となる妻がいない「偽者亭主」である(本物の夫の友人等がなることが多かった)。
- 夫登場後、上岡の「一発直感インスピレーション!カンピューター・スイッチオン!」の合図で解答者は第一印象や妻が言った夫に似ているタレント等を頼りにして夫婦の組み合わせを推理、解答席の表示板(数字・アルファベット表示は反転フラップ式案内表示機を使用)を使って解答を表示する。妻は1 - 5と番号、夫はA - Fとアルファベットで表現される。番組のタイトルに「カン(勘)ピューター」と名がつく由来である。制限時間は30秒。
- その後、上岡や解答者が夫から見た妻の特徴などの質問をする。解答に抵触する質問は却下される。
- 質問終了後、解答者は夫婦の組み合わせを再度推理し、最終決定を行う。上岡が夫の特徴・似ているタレントの写真とともに妻を順番に1人ずつ紹介していく。ここで解答を変更したい場合、上岡の「カンピューター・スイッチオン!」の合図とともに、その都度電光表示板を操作して訂正する。その際、表示板の左右にランプが設置・点灯しており、訂正するとランプが消える。よって最後までこのランプが灯っていた場合、第一印象から組み合わせを変えなかったことになる。5組分の訂正作業が終わると答え合わせとなる。
- 答え合わせの際、妻は1人ずつ夫を愛称で呼び出し、呼ばれた夫は妻に対し「頬に甘い口づけ」をしていく。最後に残った妻の後ろには、本物と偽者亭主が立ち、その後で夫の愛称を呼ぶことになるが、その際には必ず偽者がキスをしようとする。そこを本物の夫が制止してキスをし、最終的な正解が分かるというお約束事があった[1]。
- 4人の解答者の成績を確認し、各夫婦は妻が指名した解答者の成績に応じた賞金を獲得する。賞金は「一発直感」(=上記「第一印象」で推理した組み合わせ)で5組とも正解なら20万円、第一印象から答えを変えて5組とも正解なら10万円、それ以外の場合は1組外れるごとに5万円 - 2万円となる。
- 偽者亭主は、自分を解答の組み合わせに入れてしまった(偽者に騙された)解答者の数に1万円を乗じた賞金を獲得、4人全員を騙せた場合には10万円獲得。ただし、1人も騙せなくても敢闘賞として1万円が贈られる場合や、指名がなかった解答者がお情けで偽者を解答する場合もあった。
画期的演出
「新婚」で「素人」であるために、新妻が収録中に放送禁止用語(主に性的な言葉)を口走ることがたびたびあった。収録番組なので、本来なら編集でその場面を全てカットするのだが、この番組ではあえて放送禁止用語の部分だけをカットし、その上から歌(都はるみの「はるみの三度笠」、辺見マリの「経験」等)をかぶせて番組のテンポを保つことにした。上岡龍太郎曰く「パペポよりも先に「ピー音」(正確には自主規制音)を演出に加えた番組である」という。
スタッフ
- プロデューサー:林宏樹
- ディレクター:広田明
- 構成:久世進、尾崎秀顕
- 音楽:キダ・タロー
- 制作著作:関西テレビ
ネット局
同時ネット局
遅れネット局
- フジテレビ
- 北海道文化放送 (土曜正午)
- 仙台放送
- 秋田テレビ(月曜16時)
- 山形テレビ(土曜昼)[5]
- 福島テレビ(土曜昼)
- 新潟総合テレビ(金曜16時→土曜13時)[6]
- 富山テレビ(土曜昼→日曜昼、月曜深夜に放送されていた時期あり)
- 福井テレビ(土曜昼)
- テレビ静岡(土曜昼)
- 三重テレビ放送(木曜22時)[7]
- 山陰中央テレビ(木曜深夜)
- テレビ西日本(1988年3月まで土曜正午、4月以降深夜)
- サガテレビ(日曜15:00 終了後は、関西テレビでも後番組だった『紳助の人間マンダラ』の時差ネットに。『マンダラ』は1995年9月にネット打ち切り)
- テレビ長崎(平日昼間、曜日不明)
- テレビくまもと(日曜夕方)
- 鹿児島テレビ(1980年4月から1980年9月まで土曜 12:30 - 13:30) → 南日本放送(1982年10月から1985年3月まで土曜13時) → 鹿児島テレビ(1985年4月から放送終了まで土曜13:00 - 14:00)[8]
関東地方での放送対応
関東地区では、一時期東京12チャンネル(現・テレビ東京)でしばらく放送されたあと、1980年10月5日から1981年3月15日までフジテレビで日曜13時台に遅れネットされていたが打ち切られ、その後関東での放送は独立UHF局のテレビ埼玉・千葉テレビに移行した。これ以降、2014年現在に至るまでフジテレビにおいて関西テレビのローカル編成バラエティ番組が通常放送として行われたことは無い。
備考
- 「カンピューター」という用語はこの番組から誕生したとされ、後に長嶋茂雄(当時巨人監督)の采配を「カンピューター野球」という形で表現する際に多用され、世間一般に広まることになる。
- テーマミュージックはキダ・タローが作曲した[9]。歌のあるものと、インストゥルメンタルの2パターン存在し、前者は主にオープニングの解答者紹介のBGMやエンディングテーマとして使われた。後者はオープニングテーマとして、司会の上岡が「では参りましょう。花の新婚!カンピューター作戦!」とタイトルをコールした[10]際に流れていた。
- 「クイズ・タモリの音楽は世界だ」でキダ・タローが取り上げられた際に前者が流れたが、当時レギュラー解答者だった福岡県出身の森口博子が一緒に口ずさんでいた。これは関西以外での本番組の浸透がうかがえるといえよう。
- 前者の出だし部分は、後に『ダウンタウンのごっつええ感じ』内のコント「サニーさん」のオープニングに使われた。サニーさんの続編である「新・一人ごっつ」内のコント「新婚さん聞きなっしゃい!」でもオープニングに同じ曲が使われた。
- 松村邦洋はこの番組のファンであり[11]、上岡のものまねをする際には本番組出演時の上岡をモチーフにすることが多かった。
- 1997年、関西テレビが本社を大阪市北区扇町に移転した際の記念番組『開局39年エエとこどり 生でクイズで大爆笑!』にて当番組に関する問題が出題される際、回答者として出演した松村(当番組の回答者も務めた藤本統紀子とコンビを組んでいた)が司会の一人だった上岡本人の前で披露した。その際上岡は「それ、誰のマネや!?」と立ち上がって反応したが顔は笑っていた。
- 『週刊ヤングマガジン』で連載中の、1980年代の広島を舞台とした漫画『女神の鬼』(田中宏作)にて、登場人物がこの番組の放送を楽しみにしているという台詞があった。
- 放送600回の記念放送は「妊娠10ヶ月新妻大会」として放送されたが、この時は不測の事態に対応できるよう、あらかじめスタジオに産婦人科の医師をスタンバイさせて放送を行った。
- 大阪国際女子マラソン等のマラソン中継や日曜12時台にフジテレビ系列で全国ネットの番組が組まれた場合は放送を休止していた。
- 末期には、組み合わせを解答者全員が全て当てることが多かった。
脚注
- ^ したがって、回が進んでくると、最初の人がキスしようとした瞬間に、もう一方が本物であることを確信して歓声を上げる解答者も少なくなかった。
- ^ 初期のみ。後にフジテレビ・渡辺プロ製作の『クイズ・ドレミファドン!』を同時ネットにし、テープネットとして木曜深夜に移動させたが、やがて打ち切りとなった。
- ^ 末期はこの番組の直後の時間帯に『上岡龍太郎にはダマされないぞ!』が放送されていたが、同番組はこの番組の終了とともに打ち切られ、『紳助の人間マンダラ』に切り替えられた。
- ^ 番組終了後、引き続き『紳助の人間マンダラ』が関西テレビとの同時ネットで放送されていた。
- ^ その後、1993年3月31日をもってFNN/FNSを脱退。現在はテレビ朝日系フルネット局になっている。
- ^ 同局は1981年4月に金曜日16時放送の遅れネットで開始。フジテレビのフルネットになった1983年10月からは毎週土曜日の午後1時に変更された。
- ^ 東海地方では東海テレビと2つの放送局で放送されていた。三重テレビでは東海のネット終了後も放送された。
- ^ 鹿児島県では、鹿児島テレビ(KTS)の鹿児島放送(KKB)1982年10月開局に伴う日本テレビ系メインネットへの改編により、番組が一時期TBS系列の南日本放送(MBC)へ移動。その後、1985年春の改編での日本テレビ系番組一部打ち切りにより、さらにKTSへ再移動し、最終回まで放送。また、後番組『紳助の人間マンダラ』も引き続きKTSが同時間帯に時差ネット。
- ^ このためか、同じくキダが作曲した「ABCヤングリクエスト」(ABCラジオ)のテーマソングと雰囲気やリズムがかなり似通っており、その一節(「(星があなたに)ささやく夜も」の部分)とまったく同じメロディの箇所も存在する。
- ^ このタイトルコールの直後には、横山ノックや桂文珍などの解答者4人(組)が「うぉ〜い!」や「へぇい〜!!」などと掛け声を上げてスタジオ全体が拍手に包まれるとともに上岡の顔がアップになって挨拶に入る、という流れとなっており、アップになるタイミングが前奏のドラム連打の部分に合わせられていた。
- ^ 松村の出身地・山口県にはFNS系列の放送局はないが、故郷の熊毛郡田布施町は広島県に近いことからテレビ新広島での放送を視聴していたとみられる。
関西テレビ 日曜12:00枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
花の新婚!カンピューター作戦
(1978年10月1日 - 1991年3月31日) |
紳助の人間マンダラ
(1991年4月7日 - 2002年3月31日) |
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フジテレビ 日曜13:00枠 | ||
花の新婚!カンピューター作戦
(1980年10月5日 - 1981年3月15日) |